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04/09 「百万ドルをとり返せ!」 ジェフリー・アーチャー
04/07 「死の匂い」 カトリーヌ・アルレー
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2006.04.09 Sun

『百万ドルをとり返せ!』 NOT A PENNY MORE, NOT A PENNY LESS


 著者:ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Archer)
 訳者:永井淳
 出版社:新潮社 新潮文庫  

 

<ジェフリー・アーチャー>
イギリスの作家で、下院議員時代にある会社に投資したところ無一文になってしまい、その時の体験をもとにしたのがこの「百万ドルをとり返せ!」(記念すべき第1作目)。
その後上院議員として政界復帰するも女性問題で辞任。勝訴するも10年以上経った1999年、再びジェフリー・アーチャーが政界にするか否かというときに当時の女性問題で旧友が偽証を頼まれたと暴露し、ジェフリー・アーチャーは有罪になるも服役生活を綴った「獄中記」を発表。
日本では20冊以上翻訳されてますが、中には絶版本もあり。
今後の執筆にも是非期待したいところ。

<簡単なストーリーと感想>
詐欺師で大富豪の策略から幽霊会社の株を買わされ、100万ドルを騙し取られた4人が集まりそれぞれ知恵を絞った方法で100万ドルを取り返そうとするコン・ゲーム。
そんな簡単にいくはずがない!と思いつつ、数学教授・医者・画商・貴族とそれぞれ立場が全然違う4人が繰り広げる計画は面白い!
100万ドルを取り返すにあたっても「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」をモットーにしてる4人の手の込んだ奪還作戦も読み応えあるし、自分が大掛かりな詐欺をする割には自分が騙されてるとはつゆ知らず、気分良く騙されてるのを見るとこっちまで気分良くなってくる(笑。
メッセンジャー・ボーイからの成り上がりで、地位と名声に関しては貪欲な大富豪なのにどこか憎めないキャラであるし、彼の行くところどころはイギリスならではの場所が多く、そのあたりも結構楽しめるかも。
100万ドルを騙し取られたという犯罪が背景にありながら、とにかく最後まで気分良く読める1冊。

ジェフリー・アーチャーは「ケインとアベル」や「チェルシー・テラスへの道」などのサーガ物、短編集、サスペンスも書いており、個人的にはサーガ物がおススメ。

20:05 | [小説]A-E | edit | trackback(0) | comment(0)

2006.04.07 Fri

『死の匂い』 TU VAS MOURIR!

死の匂い
 著者:カトリーヌ・アルレー(Catherine Arley)
 訳者:望月芳郎
 出版社:東京創元社 創元推理文庫   




<カトリーヌ・アルレー>
「悪女書き」として名高いフランスの作家(詳細な経歴は明らかにされてないらしい)。
悪女を中心としたサスペンスのほかにも完全犯罪、心理描写を軸にした小説が多い(が、絶版多し)。
私がアルレーを初めて読んだのは「目には目を」。確か中学生の頃で、当時クリスティにハマってた私にはとっても衝撃的だった記憶が・・・。
一般のミステリ作家とは少し違う作風のアルレーは、時には後味の悪いストーリーもあれば人物描写が素晴らしいのものあり、個人的にはとても好きな作家の1人。

<簡単なストーリーと感想>
大富豪のわがままな1人娘ステラは美貌にも恵まれた女性。病に倒れた父親を救った医師スペンサーに惹かれ結婚するも、結婚生活は全くソリの合わない2人。
次第にお互い結婚に対する打算が前面にでてき、スペンサーが医師ならではのある行動に出るが・・・。
アルレーの処女長編となるこの「死の匂い」は学者として野心を燃やす夫 VS お金を愛し快適で自分中心生活を求める妻といった感じ。
夫を自分の所有物だと考える妻があの手この手で夫の野心を諦めさそうとするも、綿密な計画を練るのではなく、相手に言うべきことではないことまで平気で口にしてしまうところはやはり今まで育ってきた環境からなのか。

自分が最悪な状態に陥ってるにも関わらず、悪女的な思考は衰えることなくむしろプラス思考。
ここまで前向きな性格でいれるとはある意味うらやましい・・・。
ストーリー全体として妻の立場から悪女としての心理を描いていますが、真面目で仕事熱心な夫の方が実は性質上ひどいことをしてやらかしてます。
夫のしたことに比べると妻の言動はとてもかわいく見えたりするのですが、結局はその言動に対して夫が行動を起こすことになるのでやはり悪女おそるべし。

アルレーは他の作品でも悪女を扱ってますが、この「死の匂い」よりはるかに上をいく傑作が多いので、まず手始めにこの本を読むといいかも?

21:21 | [小説]A-E | edit | trackback(0) | comment(0)

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