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「蘭陵王」 #32・#33・#34

『蘭陵王』 #32・#33・#34

蘭陵王 DVD-BOX3

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#32
鄭児は罪人のため、ずっと人目を忍んで暮らすことに不満を募らせていた。そこで親友の宮女・馮小燐を呼び出し無理やり毒薬を飲ませ、"馮小燐"という新たな身分を手に入れる。一方、父上の寝殿で焚かれていたのと同じ香の匂いで、父上を殴った時の事を夢に見てた高緯。起きるとそこに鄭児がおり、名を改名、――以前、鄭児と親しくしていた宮女・馮小燐――にしたと報告を受け、"馮小燐"を淑妃にすると決断。

朝廷では、斛律光が国境設備の臨時費用を認めて欲しいと述べる。だが高緯は、財政立て直しの最中のため、武器購入より困窮する民や農地の改良に金を使うべきだと言い、斛律光も同意する。高長恭は地方の長が民に重税を課し、着服しているという訴えがあるので取り調べのご下命をと言うが、高緯は民から搾取することは役人の特権、皇帝より権力を授かった役人は自分の利益のために皇帝を守ろうとする、よって皇帝の支配力も増すと言い、高長恭の意見は通らなかった。朝廷を出る時、ちょうど礼部の侍女たちが入っていき、宮女・馮妃が陛下の妃になると知り安徳王たちは驚く。大徳王は詳細を聞くが、宮女の数は多く礼部の侍女たちに面識はなく、馮妃は倚霞殿で囲われていたため何も情報がなかった。

蘭陵王府にいる雪舞のもとに皇宮から手紙が届く。そこには近く馮淑妃となる方に発疹が出たため参内して診てほしいと書かれていた。翌日、小翠と一緒に向かうが、小翠は妃様が人見知りするからという理由で中に入ることができなかった。馮妃は雪舞に「私は人と接するのがとても苦手なの。御簾越しで申し訳ないわね」と顔を見せない。そこで雪舞が症状を聞くと全身がすっきりしないという。心の病だと診断した雪舞は、馮妃から秘密を打ち明けられる。「陛下から寵愛を受ける前、ある若君を慕っていた、一途な思いがいつか通じると信じていた。でも若君は応えてくれるどころか恋心を踏みにじった。私は突き放され心に大きな傷を負って闇に迷い込んだ。寵愛を受けるようになり過去はどうでもいいと思えるようになった。私は今や世に君臨する皇帝の愛妃。だから私を傷つけたあの若君に報復してやるつもり」と。そこへ馮妃の侍女・紅萼(こうがく)が入ってき、立派な金の腕輪が消えたという。誰かと接触しなかったか馮妃に聞かれた紅萼は、雪舞の侍女とぶつかったと話す。そして連れてこられた小翠の袂から腕輪が出てきた。外で待っている時、小翠に紅萼がぶつかりこっそり腕輪を入れていたのだった。雪舞は小翠を信じるも証拠が出てきた以上、私が責任をとる、私を罰してほしいと。その時、馮妃が御簾が出てきた。馮妃=鄭児だと驚く雪舞と小翠を前に、「誰かを罰する気はない、ただ侍女たちの悪さを指摘してあげただけ。こんなことで関係を悪くしたくない。私の苦しみを引き受けてもらわなくては」

その帰り、小翠は国境近くに置き去りにしたはずの鄭児がなぜ馮妃としてあそこにいるのか疑問に、雪舞は馮妃が慕っていた若君への報復をほのめかしたことが気になっていた。高長恭に危険が迫っていると心配し、すぐに伝えて策を講じた方がいいと判断する。そのことを聞いた高長恭は、鄭児に淑妃はふさわしくない、陛下もだまされるかもしれぬ、陛下を説得し冊封を取りやめてもらおうと会いに行く。すると高緯は淑妃冊封を撤回すると簡単に引き受けてしまう。数日後、朝廷で高緯は、「蘭陵王の意を受け入れ淑妃を冊封した、四兄によれば馮妃は才能と見識を備えた美女。皇后の座はまだ空位、そこで馮小燐を皇后に封ず」と。そこには今後は朝廷も妃選びも口出しするなという意味が含まれていた。

蘭陵王府では、雪舞は高長恭には内緒でいくつかの物を用意していた。そこへ高長恭が帰ってき、陛下が鄭児を皇后に封ずることを雪舞に報告。その頃、高緯は何にでも口を出す蘭陵王に私事にまで干渉、皇帝の権限に踏み込んでくることに腹を立てていた。鄭児には気になることがあった。それは皇后を立てるとなれば後宮の一大事、時間をかけ協議の末に承認されるもの。でも素性の分からぬ自分を皇后にすることに何の異論も出なかったこと。高緯も同じように感じていたが、皇后冊封の決定は蘭陵王の推挙があったと皆に話した。よって百官は蘭陵王を恐れていると。鄭児は「注視すべきは蘭陵王は臣民の心を得ていること。誰かに担がれ蘭陵王が諜反を起こせば、段太師も斛律大将軍もきっと蘭陵王側に立ち、陛下と敵対します。慈悲深い陛下には忠臣を殺せぬはず。蘭陵王は民の支持も兵権も手の内に。陛下が蘭陵王殺害を命じれば逆に造反を促がすことになり、周にも隙を与える。私に一計があります。誇り高い蘭陵王を自滅に追い込むのですよ」と高緯に耳打ち。それを聞いた高緯は「知略に富んだ皇后だ。実に頼もしい」と。鄭児は心の中で思う。「誰もが皇后を夢見るのは何でも手に入るから。でも高長恭だけは私のものにならない。それなら誰の手にもあの人を渡さないわ」

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今まで悪いことばっかりしてきた鄭児は、行方を知られるわけにはいかない。でもずっと人目を忍んで誰とも会うことなく暮らしていくのもイヤ、そこで新たな身分を手に入れるために宮女時代の親友を呼び出し、居場所を知られたから帰せないと言い無理やり毒殺。「これからは誰もが羨む華やかな人生を歩むわ!これからは誇りを持てず、卑屈になることもない。自分を蔑んだ人たちに仕返ししてやる~!!」と言いながら殺し、その亡骸を抱きながら「あなたは本当に私の役に立ってくれた、来世でもまた必ず親友になりましょうね」と涙ながら言う。この非道さは一体なに。この悪党ぶりはもう尋常じゃない。イタイ。

逆に高緯は父上を殺した罪悪感からか、亡霊を見るように。高湛もそうだったよね。祖珽がボソって言ってたように、高家は同じ道を辿る運命らしい。鄭児が宮女"馮小燐"に改名したと報告を受け、「では鄭児はどこに?」と聞くと「蘭陵王に追い払われて、独りぼっちで木に首をくくり死にました」と鄭児。それを聞いた高緯は"馮小燐"を淑妃にするとすぐさま決断。いやいや、おかしいでしょ。蘭陵王という名に反応しすぎでしょ。本物の"馮小燐"の行方は聞かないの?まったくこの二人はどうかしてる。しかも高緯、朝廷では斛律光や高長恭の意見は聞くだけで、結局は自分の意見を通してしまう。自分の策が最も良い策と勘違いしているけど…。段太師は、陛下は昔から書に親しみ良識より知識を頼みに執政を行ってるが、理にかなう点もある、しばらくは様子を見ようとのこと。この様子見が嫌な予感がする。斉は崩壊への道、いや近道をいってるような気がする。

蘭陵王府で、馮小燐が鄭児だとはまだ誰も知らない時、高長恭は雪舞に「陛下の寵妃だからしっかり治療してきてくれ」「誰からも愛される雪舞のことだ、馮妃も気に入るさ(^_-)-☆」なんて呑気なことを言ったりしてる。雪舞も高長恭のアゴを少しつねりながら「殿下ったら♪♪」って。はー、この二人、平和な時はホント仲良し夫婦だこと。曉冬だけは「陛下は嫌な奴、その妃もきっと……」と。さすが曉冬!曉冬からすれば鄭児はある意味、因縁の相手だもんね。

しかし雪舞の診断は的を得てる。脈を診ただけで心の病だと。肝臓・脾臓・肺が少々弱っている。"怒が肝を、思が脾を、憂が肺を傷つける"、怒り、思い、憂いを秘めておられるのでは?これらが原因だと。これには鄭児も「さすがね、一言で心の奥を言い当てた。どうすれば私の病を治せるの?」と。「情で情を制す療法がよいかと。すなわち悲しみで怒りを制し、怒りで思いを制し、喜びで憂いを制す」と言う雪舞に「あなたの考えでは、私は悲しみを全て吐き出して、怒りを露わにし、喜びを満たすべきだと」と鄭児。しかし原因を除くことが先、お気持ちを吐き出したいのなら私がお聞きしますと雪舞。すると鄭児は慕っていた若君のことを話し出し……そしてそしてとうとう御簾から出て雪舞の前に登場!今となっては雪舞より上の位になった鄭児。淑妃を通り越してななんと皇后!重ね重ねの悪事がうまくいき奴婢から大出世!高長恭が苦言を言うも、高緯は「朝廷の文武百官を御する朕が女一人を御せぬと思うか?」と余裕たっぷり。高緯、無理ですって、もう既にあなたは鄭児の手のひらで転がされてますから~。ってか高長恭、今さら鄭児の正体を十分理解しても遅い!あなたが情けをかけて生かしておいたからこんなことになったんだからねっ!


蘭陵王#33
馮小燐として皇后になった鄭児は、冊封の祝いとして陛下に小さな庭園が欲しいと望んだ。それだけしか望まなかった鄭児に対し、「そなたが皇后で誇りに思う」と言う高緯。だが鄭児は心の中で「第四皇子、あの日、私は殿下に泣いてすがったわ。今ではあなたにひざまずかせる身分よ。私の復讐はここから始まるの」と思っていた。

蘭陵王府では、朝早く太師と大将軍が別れを言いに来る。本日中に鄴城を離れ、北へ向かい軍勢を整えて突厥の急襲に備えろという勅命を受けたという。彼らが心配するのは今後のこと。二人がいなくなることで蘭陵王は孤立、くれぐれもご注意するようにと高長恭に伝える。そして大将軍が新しい剣法を考案したので、出立する前に殿下と手合せしたいと言う。その間、段太師は雪舞と話しをする。「今回、陛下が我々を北へ追いやるのは殿下の味方を減らすため。殿下は権力を有し民心も得ておられる。陛下が用心するのも当然。心配でなりません。徐々に権力を奪うより殺すほうが安易でしょう。だが今のところ陛下に殺意はありません。いつか殿下を殺そうとしてもまだ先のこと。ですから夫人にお願いします。殿下に忠告してください。我らが不在の間は何があっても陛下と争わぬように」と段太師から言われた雪舞は、殿下から争いの種をまいたりしないと。だが陛下が皇后のために庭園"仙都苑"を建設中で、その庭園に巨額の資金が投入され、民と財力を疲弊させる事業を陛下が独断でしていると聞かされる。殿下がこれを知れば必ず争いが生じると心配する段太師。これには雪舞もうなずくしかなかった。

一方、庭園"仙都苑"の建設場にいる高緯と鄭児。小さい庭園と言っていたが、実際は湖がある大きな庭園であった。建設場で食糧を盗んだ者がおり、高緯がその男に理由を聞くと、幼い子供2人を家に残しているという。だがここで働くと養いきれず、子供に何か食べさせてやりたかったと訴える。高緯はこの男の妻子を連れてこさせ、「食糧を盗み逃亡を企てた。本来なら死罪に値するが、子供の一人に罪を肩代わりさせよう。子供が半分に減れば食糧も足りるだとう」と言う。鄭児は二人の子供が男の子と女の子だと知り、女の子を殺す提案をする。それを聞いた高緯は女の子を殺させる。そして庭園建設に時間がかかることを愚痴る高緯に対し、鄭児は停戦中なら兵士を使えばよいと提案し、蘭陵王の精鋭兵が近くいるとほのめかす。高緯はさっそく訓練された最強の兵士たちの場に出向く。仙都苑の建設に人手が足りないので、何人か連れて行きたいと高緯に言われた安徳王は、兵士は戦に備えねば、四兄が統率し鍛え上げた軍の中核を担う兵士だと反論。だが高緯は「精兵たちは朕のものである。自分の兵を使って何が悪い!」と。そして一人の兵士に自分と蘭陵王のどちらに命を懸けるかと質問。兵士は選べないので自刃すると答える。そこへ高長恭がやってき、仙都苑の建設の件を話す。仙都苑の建設中に戦が始まれば兵力が不足すると言われた高緯は、「先ほどの兵は君主を愚弄した。その兵士の首を皇宮まで届けてくれ」と高長恭に命じる。高長恭は「すべては私の力が至らぬせいです。兵権を返上します。陛下が統率してください。兵士に恩赦を」と言うしかなかった。その高長恭に高緯は手伝ってほしいことがあるという。

高長恭は兵士たちを集め、「皇后が冊封された。祝いの心を行動で示すぞ。総力を挙げて仙都苑の建設に従事せよ。さらに命ずる。皆のひと月の俸禄を皇后の衣装代に充てる」と命じる。彼らは俸禄で家族を養ってるのにと不満を言う安徳王だったが、高緯が「兵士に庭造りはさせぬ。諸君の俸禄も奪わない。蘭陵王よ、こんな愚策で朕の機嫌取りか?どういうつもりで朕の兵士をひどく扱うのだ」と。すると高長恭は「おわびします。兵権を返上するのでどうかお許しください」、高緯「兵権を返上するなら許そうか。そのまま(の姿勢で)反省せよ」と高長恭の手から兵符をつかみ取る。高緯は蘭陵王を悪者にし、自らの失態で兵権を返上したように兵士たちの前で演じさせたのだった。だが残された兵士たち全員「第四皇子、私もご一緒します!我らは殿下と共に!」とひざまずく。そして高緯の立て!という命令には誰も従わなかった。雨が降り出し、ずっとひざまずいたままの高長恭のもとへ、安徳王から事情を聞いた雪舞がやってくる。「つらかったわね」という雪舞に対し、高長恭は「そうだな、だが私には君がいる」と答える。

戻った高緯は、兵士たちが兵権を返上した蘭陵王に従い、自分に逆らったことで自尊心を砕かれたと鄭児に愚痴る。だが鄭児は「結果は上々、兵権を取り戻されたなら兵など捨て置けばよい。蘭陵王は偽君子、配下の命を惜しむあまり兵権を手放したただの初心者。それが蘭陵王の弱点」と言う。すると高緯は「この調子で弱みをつけば……蘭陵王の死期も近いな」とつぶやく。

高長恭と雪舞のもとへ皇后からお誘いがかかり、翌日、二人は御花園に行く。鄭児は高家に嫁入りしたからには先祖から伝わる習わしを知っておきたいと言う。今日は文宣帝の愛した"囚人遊び"を楽しみましょうと言われた高長恭は顔色が変わる。"囚人遊び"とは子どもを含めた死罪人たちが集められ、皇族を楽しませれば罪が許されるというもので、馮妃は彼らに殺し合いをさせ、最後に残った一人を無罪放免にすると言う。そしてこれは高家に伝わる遊びだと強調。殺し合いが始まり最後に少年が残るも、馮妃の衣装を汚してしまったため殺されてしまう。鄭児は言う。「私は学んだ。他人を許せば痛い目に遭う」と。高長恭に「何がお望みです?」と聞かれた鄭児は、「第四皇子、やっと私に興味を持ったの?いいわ、ついて来なさい、教えてあげる」と言い歩き出す。

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皇后になったお祝いとして小さな庭園しか望まなかった馮鄭児。そのことについて「心優しい皇后を迎え、我が斉は幸運である」と高緯。馮妃も「宮中で育っても民の苦しみは存じております。小さな庭園の他に何を望めましょう」と言い、「そなたが皇后で誇りに思う」と高緯。ふん、バカバカしい。

太師と大将軍が陛下の命により鄴城を離れることに。高長恭を孤立化させようと仕組まれたわけですが、心配する太師と大将軍に「困難なら己の力で乗り越える。陛下には忠誠を尽くせばいい」なんてまたもや呑気な高長恭(もちろん本当に呑気な訳ではないけれど)。でも高長恭がいくら忠誠を尽くしても結果は一緒。高長恭が生きてる限り、いや、死ぬまできっと高緯と鄭児はネチネチ責めてくるに違いない。

今回も鄭児の悪党ぶりが絶好調。自分が望んだ庭園で働く男が食糧を盗み、理由を聞くと、幼い子供2人を家に残しており、ここで働くと養いきれなく子供に何か食べさせてやりたかったと。それを聞いた高緯は「なら子供を一人減らせば?そしたら食糧足りるだろ?」って。この時点で高緯の発想自体もクレイジーだけど、その後に鄭児が「なら女の子を殺しましょ。いや、その子だけでなく斉で生まれた女児の殺すべき。男児は国の根幹、残った男児は大切に育てられる。15年後には屈強な兵士となり周軍を打ち負かしてくれるわ」と。クレイジーどころか狂いまくりの発言。一体どうやったらこんな思考ができるのか…。しかもそれに従い女の子を殺す命令を出す高緯も高緯。陛下と皇后がこんなんじゃ、斉は絶対滅びる。周軍がやってくる前に自滅の道一直線。しかも朝廷では"小さな庭園"と言っていたのに、実際は湖があるほど大きな庭園で、珍しい獣や宝石を集めて飾る予定らしい。民は衣食に困っているというのに。

高緯も鄭児に負けじと、高長恭に対しいじわる作戦実行中。蘭陵王の精鋭兵を人手不足の仙都苑に駆り出し、兵士にいじわるな質問したり。「朕のために死ねるか?」と。兵士「陛下の殉ずるは無情の喜びです」、高緯「蘭陵王のために死ねるか」、兵士「もとより殿下に捧げた命です」、高緯「朕と蘭陵王のどちらか命を懸けるのは一人だけとしたら誰を選ぶ?」、兵士「それは……どうしても選ぶ必要があれば自刃します。お一人だけなど選べません」。返答に困った兵士はこの後、「陛下を選ぶべきだろ!とばっちりは四兄に!」と安徳王に少し怒られちゃいますが、何をどう答えても、結果は一緒。結果、兵権を返上することに。だけど兵士たちは高長恭一筋。生死を共にした兵士たちに向け、最後の言葉を話す高長恭を見ると慕われるのがよくわかる。女性に対する扱いは下手でイラっとしぱなっしだったけど(特に鄭児が絡んだ件)、民や兵士たちを思う気持ちは立派すぎて泣けてくる。「皆と去れ。私はまだここに。これが私の最後の命令だ」と言われた安徳王が、「兄弟(兵士たち)たちよ!私の命令を聞くか?(兵士たち:はい!)よろしい!酒を飲むぞ!酔うまで帰れぬと思え!」と兵士たちを引き連れて去るのにも泣けてくる。普段、女性ネタしか言わない安徳王の、やるせない顔も印象的。

蘭陵王府の侍女時代は、高長恭の前ではしおらしくしてたのに、今では堂々と悪党ぶりを披露。もう復讐することだけに専念したのかしら?でも未だに執着しまくってるから、心の中ではもしかして?でもこれだけ悪党ぶりを見せちゃったら高長恭もドン引きでしょ……。


蘭陵王#34
「皇后になられた今、民の幸せも災いもあなたの一言が左右する。どうか言行を慎んでいただきたい」と高長恭に言われた鄭児は、「私が望むものを差し出すなら、皇后として民を愛してあげてもいい」と下で待っている雪舞を指さす。「雪舞は私の妻、私が守り抜く!」と高長恭は反論するが、「楊雪舞はいずれ私の手に落ちる。いいわ、もう少し付き合ってあげる。でも最後に生き残るのはこの私よ」と鄭児。それを聞いた高長恭は「我が命を捨てても妻を傷つけることは絶対させぬ!」と言い捨てて去る。鄭児は心の中で、「雪舞のために死んでもいい?なら私が別れの苦しみを味わわせてやる。お前たちが私にしたことの報いよ」と思う。

壺口関では、新帝の即位以来、兵糧が届いておらず兵たちは苦しみ不満を抱いていた。反乱を起こそうとする兵士たちに、騒ぐ者は軍法に従い処罰すると楊士深は言い、殿下に伝書鳩で苦境を知らせており、朝廷を動かしてくださるはずだと期待をしていた。そして朝廷では、壺口関への兵糧輸送が数か月途絶えている、これ以上続くと反乱の恐れがあると高長恭は陛下に伝える。すると「軍のことは分からぬ、蘭陵王、すぐ壺口関へ向かって兵士どもを戒めるのだ」と陛下に命ぜられた高長恭は、兵糧の輸送もさせていただきたいと言うと、まずは半分にしておけと言われる。兵士が騒ぐたびに補給すれば天下に示しがつかぬと言うのだ。見かねた安徳王が「財政難の折に、なぜ仙都苑を建設されるのです?」と質問するが、陛下は聞く耳を持たなった。

高緯はこのなりゆきを鄭児に報告。これらは鄭児による高長恭と雪舞を引き裂く作戦で、天女を失えば蘭陵王は民心を失うことになると考えおり、作戦の一環として祖珽を呼び出す。天災を利用し天女を殺そうと考えていたのだった。鄭児は祖珽が連れてきた督水使に、陛下の命により密旨を授けると言い、詔に従うように告げる。もし任務が失敗すると家族が欠けるかもしれない、と遠回しに脅すことも忘れなった。そして侍衛には民の恰好をさせ、督水使には急いで水門に行き密命を果たせと命じる。鄭児は祖珽が"数か月は雨が降らず、鄴城は干ばつに襲われる"と予想したことを褒めるが、祖珽には鄭児の策略は奥が深すぎてどんな結果になるのか予想できないでいた。そんな祖珽に鄭児は、蘭陵王がいなくなったあと、尚書令に推薦してあげると約束する。

蘭陵王府では、壺口関に行く高長恭に雪舞は「即位後の陛下は当初、公務に熱心なように見えたが、でもこの数か月、庭園建設や残虐な"囚人遊び"に夢中。今度は兵士の食糧まで惜しむ。補佐する価値があるのかしら?」と言うが、高長恭はすべて斉の民のためと。そんな高長恭に、雪舞は以前みなで作った泥人形を渡そうとするが、落ちて首が取れてしまう。

督水使が密旨を開くと、そこには「水門を開けよ」と書かれていた。水門を開ければ半年以上蓄えた水が流れ出し、畑にやる水どころか飲み水もなくなる。なぜ陛下はこんな命令を?と疑問に思う督水使だったが、応じなければ斬り捨てられ、家族にも危険が及ぶため従うしかなかった。高長恭は壺口関に向かう途中、水門が開き、水が流れ出していることに気付く。半年も蓄えた水をなぜ放出するのか理解できない高長恭は、水門に直接行き確かめることにする。督水使たちを見つけ、蓄えた水を督水使が捨てる理由たのは陛下の命令だと聞き出す。

囚人遊びをしている高緯と鄭児のもとに祖珽がやってき、水門放出はうまくいったが督水使と侍衛たちが戻ってこないと報告。鄭児は督水使は家族を捨て逃げ、侍衛たちは裁きを恐れて逃げただけと。「漳水も貯水池には水はなく、鄴城は数か月雨が降らない、干ばつはもう目の前」と喜ぶ鄭児。高緯は「その時こそ蘭陵王府を攻め、一家を皆殺しにする」と。

周にも斉の鄴城一帯が干ばつに見舞われており、民は飲み水にも困っていると情報が入っていた。宇文邕は貯水池があるのになぜ足りないのか疑問に思うが、蓄えたはずの水が流れ出て、雨期が来ぬうちに水不足になると知る。何が裏があると感じた宇文邕は、神挙に偵察を続けさせるよう命じる。さらに斉の皇帝は庭園建設にかまけ兵糧を減らし、諫言する蘭陵王が兵糧の半量を得て壺口関に輸送中と知る。当代の英雄である蘭陵王が暗君に仕えているとは……と惜しがり、無能な高緯は蘭陵王を排斥するはず、この苦境を乗り越えて欲しいと願うだけだった。

干ばつが続く中、民たちは「天よ 雨のお恵みを」と願う。兵士たち、馬までもが立っていられない状態だった。そんな中、高長恭が壺口関に着くが、督水使を押送するため長居できずにいた。一方、苦しむ民の前に祖珽たちが現れ、「大木の下に水源があるという。村には古い大木があるというだろう、死ぬのを待つより掘ってみよう」と提案。すると大木の下から菩薩像がでてき、背中に"天女を天子に配せば蒼天 干ばつを解く"と書かれていた。すると祖珽が、「陛下に嫁がなかったから天が怒って罰を与えたのだ」と言いだし、町中にも「天女が陛下に嫁がず干ばつに 蘭陵王が天女を奪い天罰が下った」と噂になる。安徳王からそのことを聞かされた雪舞は陰謀だと感づき、陛下の態度を見ることに。鄭児の陰謀なら陛下も加担するはずと。雪舞は蘭陵王府で働く者たちを集め、今回の噂について心配していないと告げる。そして第五皇子から陛下に流言を禁じてもらうと。

翌朝、朝議に菩薩像が届けられ、祖珽は「これぞ天意。国と民のために天女を妃にお迎えください」と言うが、安徳王に一喝されてしまう。高緯も祖珽に「これまでの功績に免じ追及はせぬが、今後この話をすれば蘭陵王との不和を招く者として許さぬ」と命じ、安徳王に晋陽に向かい水の調達をと命じる。菩薩像は祖珽の仕業だが、陛下が取り合わず祖珽を叱責したため、安徳王は安心して晋陽に向かう。だが朝議でのやりとりは高緯と祖珽の演技だった。蘭陵王だけでなく安徳王も不在になった今、高緯は明日、民心を得るために天女を娶るつもりでいた。翌日、雪舞のもとへ皇帝の使いがやってくる。高長恭、安徳王、大将軍、太師、誰もいない中、逃げるのは不可能と感じた雪舞は、以前、王家令に頼んで買ってきてもらったものを使い作った物を袂にしのばせる。そして小翠に殿下に伝えて欲しいと伝言の残す。「雪舞は"暗君のいない未来を斉と天下に捧げます。殿下にはその世界でしっかり生きてほしい。でもその世界に天女 楊雪舞の姿はない。どうかお許しを。おそばにはいられない"」と。雪舞は高長恭との婚儀でまとった衣装を身に付け、高緯と鄭児の前に現れる。

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まだまだ鄭児の悪党ぶりは続くよ~。一気に殺すのではなく、高長恭と雪舞をじわりじわりと追い込んでいきます。高長恭と雪舞が民心を掴んでいて人気者だということはちゃんと理解しているようで、この二人をいきなり殺せば民たちは不満を引き起こし、暴動になるかもしれないということを。相変わらず"囚人遊び"をしている鄭児も非道だけど、「これこそ歴代の君主の娯楽だ」と喜ぶ高緯も非道。公務をちゃんとせず、民を苦しませてまで豪華な庭園建設をし、こんな遊びに熱中する姿を見たら、あなたが殺した高湛はきっと心から悔やんでいるはず。高緯が見る高湛の亡霊は、本当の亡霊かもよ?

斉が干ばつに見舞われていることを宇文邕も知っており、なにやら裏があるなと感じている様子。高緯が無能であることももちろん承知で、そんなバカな暗君に好ライバルで英雄の蘭陵王が仕えてると知って、すごく惜しがってる。そして戦場で蘭陵王と対峙できないことも。うんうん、私もそう思う!斉のお家事情より、高長恭(斉) vs 宇文邕(周)が見たいよ~(><)。どうして斉の陛下はあんなにおバカなんだろう。周の陛下は知的で勇敢な宇文邕。えらい違いだわ。同じ国で、陛下が宇文邕、補佐として働く殿下に高長恭、さらに楊士深や神拳らがサポートしてくれたら最強の国になるのに……と夢みたいな想像をしちゃうじゃないの。高緯の即位によって蘭陵王という最高の敵を失った宇文邕、以前のように蘭陵王と戦いたいなら高緯と鄭児を何とかして~!

今回の策は、天女を娶れば民心を得られるというバカな計画。どうやったらこんな発想が?妻を奪われた時の蘭陵王のぶざまな顔が楽しみだなんて、悪趣味もいいところ。娶るといっても、その後は幽閉し高長恭と雪舞二人を存分に苦しめる予定らしいけど、素直に雪舞が娶られるとでも?高緯が鄭児に「約束通りに。これで満足か?」と言ってるけど、鄭児に喜んでもらうために鄭児の言う通りにするなんて、バカバカしくて見てられない。「これが"天災を使って天女を殺す"ですわ」と楽しそうに話す鄭児、皇后になり、自分の思い通りに陛下を動かし、さぞかし楽しいことでしょう。いつか倍返しになって鄭児に降りかかると信じてるよ!蘭陵王の脚本家さん!

雪舞は、皇帝の使いがやってきた時、以前に王家令に買ってきてもらったもので爆弾のようなものを作り、こっそり袂へ。小翠に託した高長恭への伝言を見るかぎり、どうやら高緯、鄭児らを道連れに爆弾で自害するつもりのよう。どれだけ高長恭と斉の国を大事に思ってるんだろう。泣けてくる。「まもなく天女が手に入り、民は陛下を敬い、明君だと称賛するでしょう」と明るく言う鄭児だけど、民たちはこれで本当に雨が降るのか?と疑心暗鬼。なにやら高緯もどこか浮かない顔をしてるように見えるのは私だけ?この婚儀の行方はどうなる?

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