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「ケルベロスの肖像」 海堂尊

『ケルベロスの肖像』  

ケルベロスの肖像

 著者:海堂尊
 出版社:宝島社





<簡単なあらすじ>
東城大学医学部付属病院に、「八の月、東城大とケルベロスの塔を破壊する」という脅迫状が届く。田口は姫宮からの依頼で、この一件を解明するため碧翠院桜宮病院の炎上事件の重大な疑問を解き真相を明らかにしてほしいと頼まれる。病院長からはAiセンター創設委員会の再起動、Aiセンターのこけら落としを記念して開催されるシンポジウム実行委員会の委員長を引き受けて欲しいと頼まれる。そん中、日本でノーベル賞に現在一番近いと言われているマサチューセッツ医科大学上席教授の東堂文昭がやってくる。そして世界に3台しかない9テスラのマンモスMRIリヴァイアサンまでもを持ってくる。やがてAiセンター設立の日を迎えるが……。バチスタシリーズ6作目で最終作。

<感想>
いつものように高階病院長からお願いされる田口先生。依頼内容を聞かされると承諾してしまう経験から、今回は話を聞く前に断ることに。が、高階病院長の巧みなテクニック話術でいつのまにか田口先生が懇願して依頼を受ける形になっちゃってる(笑)
田口先生が語る姫宮は長い髪に長い手足。スタイル抜群、まるでスケートのフィギュア選手かバレリーナみたいだと。第一印象を集約すると「でかい女性」とのこと。今までもでかい女性とは言われてきてるけど、スケートのフィギュア選手かバレリーナみたいという表現は初めてでは?私の中での印象はてっきりボンキューボンって感じのボリュームある体系だと思ってた^^;

その姫宮から、二年前に起こった碧翠院桜宮病院の一家四人が焼死した事件について。五人家族だったのに(一番上の葵はエンバーミングされて遺体安置)遺体は4体しかなかった。一卵性双生児の小百合かすみれのどちらかが生きている。だがそれは問題ではなく、生き残ったどちらかを確定しておかなければならない。なぜなら桜宮一族は東城大学に恨みを抱いていて、東洋大破壊工作をしかけてくるはず。姉妹は攻撃手法が違うので相手を特定し、そのタイプに合わせて防御策を練らなければならない。そこで田口先生に、本件について東城大学に残存するデータを徹底的に洗い直し、どちらが生き残っているのか確定して欲しいとのこと。それが脅迫状と繋がるのね。

今回、東城大学医学部付属病院では医学知識おたくで薬のことをうんちく言ってくる情報モンスターを取り入れつつ、強烈キャラの東堂先生と、白鳥に新たに出来た部下である砂井戸が初登場。(東堂先生はどこかで名前だけ出てきたことあったっけな?)そうかと思えばバチスタシリーズ最終作ということでいつものメンバがーや懐かしい面々が集結。Ai運営連絡会議のメンバーをとっても、島津先生、笹井教授、陣内教授、彦根、桧山シオン、監察医の南雲等々。西園寺さやかや4Sエージェンシーの城崎さんも登場。名前だけの登場でも天城先生(これは驚き!)、渡海先生、速水先生、瑞人くん、島津お気に入りの技術者だった友野(『アリアドネの弾丸』で登場)、そして玉村警部補。

他にもいたと思うんだけど思い出せない^^;バチスタシリーズといっても全体的に田口&白鳥がメインって感じじゃない。過去の出来事が重要なカギになってるので、「螺鈿迷宮」と「ブラックペアン1988」は読んでおかないとわかりづらい。その他の登場人物にしても背景や人物像を知るには、過去の作品を読んでいるとよりわかりやすい。
あと、最後にコールドスリープ法案についての記載があるので、時系列は『モルフェウスの領域』の少し前と思わせる。彦根はおそらく『ナニワモンスター』に続きそうな予感。田口先生に何かあったら遠慮せずに言え、愚痴くらいなら聞いてやれるかといわれ泣き笑いのような表情をした彦根、彼はのっぴきならない状態にいるみたいだけど、一体何が起こっているんだろう?もうね、毎度のことだけど「この人物誰だっけ?」「全作品を通して時系列的にどのあたりの作品?」と悩むのは当たり前の海堂作品。今作品は海堂作品を網羅してないと誰が誰なのかわからないかも…。

Aiについてもちろんちゃんとあります。今回は県警に持ち込まれた案件。Aiが死亡解剖で見落とした虐待所見を発見したというもの。解剖をしても見逃す事案はある、そんな時、別系統からAiでチェックすれば見逃しが減る。それなのに法医学者はこのようなミスを露見してしまうことを怖れこのシステムに同意しない。要は見逃されてしまう虐待事件が繰り返されていくと。

結局、桜宮病院関連はきっちり完結しておらずなんかスッキリしない。シオンさんの変貌にも驚き。予兆あったっけ?田口先生の口調もどこか以前と違うような気がする。気のせい?歳を重ね、キャラの濃い人物と接し、あの病院長の下で働いていたら性格も変わるか(笑)。しかもあの田口先生がラストには…。まぁとりあえず今回は田口先生の意外な趣味を知ることができて良かった(^m^)

最終作ということだけど、違う本で桜宮病院関連についてはまた記述がありそう。ってか謎のままで終わった例のあの方、どこかで登場しそう…。バチスタシリーズとシリーズ名が付いてるけど、海堂作品(小説)は何かしら小さいものでも全て繋がってるような気がする。次は『ナニワモンスター』の続編だったらいいなー。こちらも早く読まないと前作との繋がりを忘れそう~。もう忘れてるけど^^;個人的には『ブレイズメス1990』のその後の天城先生が知りたいっす。

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