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『捕手目線のリーダー論 : 六つの要』 矢野燿大

『捕手目線のリーダー論 : 六つの要』

捕手目線のリーダー論 ~六つの要~

 著者:矢野燿大
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
2010年のシーズンをもって現役を引退し、現在はプロ野球を中心に、スポーツ解説者として活動している元阪神タイガースの矢野燿大氏。いつかは指導者としてプロ野球の現場に戻りたいと考えており、課題は「強いチームを作るために、選手には何が必要なのか」「チームを強くするためには、何が足りないのか」「チームを強くする指導者は、リーダーは、何を持っているべきなのか」。本作は”強いチームを作るために必要なもの”を、「闘争心」「決断力」「責任感」「求心力」「反骨心」「奉仕力」の6つのキーワードを元に、さまざまな指導者・チームメイトたちとのエピソード、引退後の体験を交えて記した一冊。

<感想>
「闘争心」では、引退して外から阪神の春季キャンプを見て声が小さいと感じたそうです。覇気がなく泥臭さがなく、何か物足りない。与えられた練習を黙々とこなしている感じ。強いチームは雰囲気もいいし印象にも残る内容とのこと。レギュラーは奪いとるもの。強いチームはそこが徹底してる。闘争心は選手だけでなく、指揮官も同じこと指揮官が勝ちたいと闘志を表に出すことで、当然選手にも伝わる。確かに元阪神監督の星野さんの姿勢はわかりやすかった。

岡田監督も選手から信頼されているようです。阪神監督時のインタビューを見てると、活躍した選手でも、あれはこーだあれはあーだと言っていたので、私はいつも「よくやった!」と一言笑顔で褒めてあげたらいいのにと思ったもんですが、今思えば、勝ち試合であっても常に上を目指そうとする気持ちがあったらからこそ、あのようなインタビューだったのかなと。

「決断力」では、ネガティブなことは言わず前向きに、一度下した決断には迷いを残さないとあります。捕手の迷いは投手にも伝染すると。一つの決断をするためには「あらゆる戦況を見ながら、刻一刻と変わる場面に合わせて戦略を立て直していく能力」がなくてはならない。捕手としての情報収集力、処理能力の大切さを教えてくだれたのは野村監督だったそうです。

「責任感」では、日の丸を背負った北京五輪の話から、負けたりミスをした試合のその後の行動について等々。負けてる試合の時、自分の役割が終わったらベンチ裏に引っ込んでしまうのではなく、後の試合を背負って戦っている仲間たちを応援しないといけない。それを下柳選手が手本となって投手の責任感を見せてくれていたと。他には捕手としての責任、チームリーダーとしての責任等々。

あとこの章の最後にはFAでの大型補強について(トレードは別)。その時のチーム状況によりいい影響が生まれることもあるが、矢野さん個人としてはもうFA補強の時代ではなく、地元の選手を中心に育てチームの主軸を作る、目先の勝利だけではなく生え抜きの選手をしっかり育てることと書かれてます。うんうん、確かに。FA補強でチーム全体がよい方向に向かえばそれはそれでいいけど、基本、地域密着でやはり生え抜き選手を育ててほしいなと私も思う。

「求心力」では、信頼について。チームメイトとの信頼関係、バッテリー間の信頼、そして指揮官からの信頼。なかでも印象に残ったのは、矢野さんが岡田監督に「監督の仕事ってなんですか」と質問した時の答え。岡田監督らしいというかなんちゅーか。密かに名言だわ(笑)。そんな岡田監督、星野監督、大学野球部の恩師伊藤監督と、人間的な魅力がある人には「この人についていきたい!この人をなんとか胴上げしてあげたい!」と思うそうです。

この章の最後には、解説者という仕事を通し、「どうしてあんな…」とか「ここは違うでしょ」とか結果論を言うのではなく、選手がどのようなことを考えていたから今の結果が生まれたのか、選手の目線を少しでもファンの人に伝えたいと捕手目線から解説しようと心掛けているそうです。確かに矢野さんの解説はわかりやすい。(←時々力説しすぎてエキサイトな解説の時もあるけど(笑)。)他の方の解説を聞いていると「ここは違うのを投げて欲しかったですね」といったような結果論を耳にすることがあるような気がする。そうだよね、選手だってプロとしていろいろ考えてプレーしてるんだから、矢野さんのように選手目線で解説してくれるとファンは嬉しい♪

「反骨心」で印象に残ったのは、若手選手がまず考えるべきことは、自分が野球界という競争社会で生き残っていくこと。しかしある程度の年齢になったら、周りの応援があったからこそのプロ野球選手ということを自覚して、何かしらの社会貢献を考えた方がいいとのこと。矢野さん、赤星さん、桧山選手も独自で活動をしており、このような恩返しを若い選手たちが受け継いでもられたら嬉しいとのこと。

「奉仕力」では、監督としての器の話や、裏方さんへの感謝の気持ち、ファンへの気持ちなどが書かれています。この章の最後には、観客席近くで解説している時にファンの野次を聞いていると、他の球団以上に自分が監督だったらという立場で選手起用や作戦について言及する人が多いとのこと。確かに!ってかこれは有名だし、私でさえも監督気分で言ってる(笑)。


本書を読んで思ったこと。元阪神選手の矢野さんが語る『捕手目線のリーダー論』ですが、内容的には一般社会と重なる部分が多いかなと思いました。当たり前のことなんだけど、気付いてないことや、出来てないことを改めて知らされた感じで勉強になりました!ありがとう矢野さん!今度は指導者になってからの『リーダー論』を読んでみたいっす。

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