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「GOSICKⅣ -愚者を代弁せよ-」 桜庭一樹

『GOSICKⅣ -愚者を代弁せよ-』

GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (角川文庫)

 著者:桜庭一樹
 出版社:角川書店 角川文庫




<簡単なあらすじ>
一弥とアブリルは怪奇映画を観た帰り、その舞台となった場所が聖マルグリット学園の時計塔に激似していることに気付く。立ち入り禁止の中に入っていく2人、そこでアブリルから時計塔にまつわる史実に基づく学園の怪談を聞かされる。一方、図書館最上階にいるヴィクトリカの頭上に、金色の書物が落ちてきた。昔学園にいたとされる錬金術師・リヴァイアサンの回顧録で、そこには<未来の汝よ。我は愚者なり。そして汝、愚者の代弁者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!>と書かれていた。それを読んだ時間を持て余しているヴィクトリカはこの挑戦を受け、学園内にある混沌(カオス)の欠片を集めるため下界におりる。同じ頃、時計塔で密室殺人が起き、殺された男性は最期にリヴァイアサンの名を呟く。そして学園には謎の人物もやってき…。果たして殺人事件はかつて学園にいた錬金術師・リヴァイアサンのしわざなのか?時計塔には一体何が?隠された学園の謎とともにヴィクトリカの謎も徐々に明かされるGOSICKシリーズ第4弾。

<感想>
1890年代、国王の前で錬金術師としての力を披露し、その後王妃の寵愛を受け国政にも関わるようになった錬金術師・リヴァイアサン。学園の時計塔に工房を造り、そこにこもり金を造り研究し続けた。だがある時、彼の力を恐れた国王が王立騎士団を派遣し、毒矢で暗殺しようとする。不老不死と言われていた彼は仮面・ローブ・手袋で身を隠していたので、死んだのか生きているのか結局誰にもわからずじまい。その後、リヴァイアサンがいなくなって数十年、工房では不可解な事件が数回起こり、リヴァイアサンの亡霊のしわざと噂される。そんな時、一弥が時計塔で殺された男性を発見したり、ヴィクトリカの頭上にリヴァイアサンの回顧録が落ちてきたことで物語スタート!

いつものように退屈しているヴィクトリカの頭上に棚から落ちてきた金色の書物。ここに書かれている回顧録を読み、彼女は挑戦を受けて立つことに。学校内にばらまかれた混沌(カオス)の欠片を集め再構成し、謎を解くためになんと今回は自ら下界へ降り立った!今まで一弥とセシル先生とブロワ警部との絡みしかなかったんですが、4巻でアブリルと初めて対面。あまりにも美少女なヴィクトリカを見てからかうアブリル、それにムキになって応えるヴィクトリカ。なんかこの2人のやりとりは可愛いぞ?ヴィクトリカって一弥といいセシル先生といいアブリルといい、ばかさ加減がいい塩梅の人と(←私がそう思っているんじゃなくてヴィクトリカ談)相性いいのかも♪

でも学園から出ていく一弥とアブリルの後ろ姿を見て、寂しそうに見送る小さな姿のヴィクトリカを想像すると悲しくなる。2人のあとを追って走り出そうとしたってことは、やはりヴィクトリカも学園の外に出たいんだと思うとまた悲しくなる。もうじき嵐がやってくること、またどうして自分が幽閉されているのか、どんな役割を担うことになるのかなど、自分自身しっかりと理解している模様。多くは語らないが彼女は何もかも知っているんだろう。まだ14歳(15歳?)なのに背負った運命は過酷すぎる…。一弥にとっては頭脳明晰であってもただの小さな女の子なのに…。

一方、一弥の鈍感というか無神経な言動にちょっとガッカリ。初対面のアブリルはちゃんとヴィクトリカの表情を見ているのに、いつも会ってる一弥は気付かない。恋する乙女アブリルにも対し時々ヒドイ言動をしてるような…。無意識だからどうしようもないんだなこれが^^;でも、でもでも、ほっぺたをふくらませる姿や、美味しそうにサンドイッチを食べているヴィクトリカをニコニコ見守ったり、「必ず君を見つける」とか「あと、ぼくもね」と、一弥がよく言う日本時男児ともあろうが者なら恥ずかしくて言えないセリフをさらっと言ったりしちゃう。これも無意識なんだよなー。女性たちに振り回されてるようで、時々一弥の方が振り回しているような気がする。でも女難の相が出てる(?)らしから気を付けないとね~(^m^) しかしヴィクトリカを守るために戦う一弥がかっこいい!お兄さんの格闘本が大いに役立ってる!まさかこんな場面で格闘本が役立ってるとはお兄さんは露知らず~。

忘れちゃいけないのがブロワ警部!いつものようなドリル髪ではないのには驚いた!そうだったんだ…あのドリルは長い髪をセットしてたんだ…。金髪サラサラヘアでハンサムでキザな男といえば…一瞬、『有閑倶楽部』の美童を思い出しちゃった。そして前回から登場回数が多くなった"あら、まぁ"のセシル先生。先生までへんな歌うたってる~(笑)。

今回は錬金術師・リヴァイアサンの真実、現代に起こった時計塔の事件、学園に現れた謎の人物が主体となってます。今までの事件とは違い、リヴァイアサンの真実は奥深く読み入ってしまいました。読み終えると伏線は結構あったなーと。私は一つも気付かなかったので真相を知った時には驚いた!悲しい。仮面の下に隠された素顔…なんて切ない真相なんだろう。ブロワ警部によると、学園にも闇のヨーロッパ史がいくつも眠っているそうで、歴史的に白日の下に晒すことができないほど。学園の過去の秘密はまだまだ隠されていそうな雰囲気。全体的に重さを感じる内容で、今までで一番面白かったです。深みがある中、アブリルとセシル先生の陽気さがいいバランスになってました^^

そしてとうとうヴィクトリカの母親のことを知るあの人物が登場!一弥に都会に生きる灰色狼、今までの歴史、さらに不吉な言葉を語る。一弥はヴィクトリカに対し強い不安、そして焦り似た感情を覚えるぐらいヴィクトリカのことが心配でしょうがない。今後、ちゃんと守れないかもしれないという不吉な予感をも。
大きな嵐がきたら、内容がどんどんシリアスになっていき、今まで一弥に見せてきた意地悪で気まぐれで子供っぽく、時に健気で嬉しそうな顔をするヴィクトリカの姿を見ることが少なくなっていくのかな?

3巻まではキャラ読みしていた部分がありましたが、4巻でかなりシリアスというか今後の予兆ともいえる伏線がたくさんあり、今後の展開が大きく変わりそうな予感。ブロワ侯爵の正体もほんの少し見えてきたし。巻を重ねるにつれ、いい具合に謎が明かされていったり、次回に真相がわかるような伏線であったりと次巻を読まざるを得ない内容。あと2日で学園は夏休み。何もないわけがない!というわけで5巻に突入!と思ってましたが、発行順に読もうと思い図書館で『GOSICKs』を予約してるんですが、予約数が多くて当分きそうもない感じ(悲)。『GOSICK』シリーズは全巻持っているので5巻を読もうかな。それとも『GOSICKs』シリーズ買っちゃうか!

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