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「父の初七日」

『父の初七日』   父後七日  SEVEN DAYS IN HEAVEN

父後七日

製作年:2010年
製作国:台湾
監督・製作:ワン・ユーリン(王育麟)
原作・脚本・監督:エッセイ・リウ(劉梓潔)

出演者:ワン・リーウェン(王莉雯)、ウー・ポンフォン(吳朋奉)、チェン・ジャーシャン(陳家祥)、タイ・バオ(太保)、チェン・タイファー(陳泰樺)、ジャン・シーイン(張詩盈)

<簡単なあらすじ>
台北で働くアメイのもとに父親が危篤の知らせが入る。台湾中部の彰化に帰省し、父と同じ夜店を営む兄のダージと共に病院に行くが、父はすでに息を引き取っていた。バスでやってきた大学生である従弟も集まる中、風習により納棺は3日後、野辺送りは7日後に決まる。道士である叔父のアイーを中心に、道教式の伝統的な葬儀が執り行われることになった。しかし風習に沿ったお葬式は、父を思い出しながらもアメイは悲しむ暇がないほど忙しく、よくわからないまま進んでいった。そしてなんとか無事に父を送ったあと、アメイはいつもの生活に戻るが…

<感想>
ずっと観たいと思っていた作品。日本上映が延期になっていたので台湾でオリジナルDVDを購入してたのですが、ずっと放置状態でした^^;でも今年に入って日本上映されたので早速観に行ってきました!といっても1ヵ月以上前に観に行ったので、すでに内容を忘れつつあったり…。観てすぐ感想を書けばよかったと今更後悔(´;ω;`)

父の死、悲しいはずなのに帰省した日から戸惑うことばかり。病院で息を引き取っているのに、ニセの呼吸器を送り続け家に着いてから死亡宣告。それからは7日後に父を送り出すまで、叔父であり道士の指示に従いしきたりをこなす毎日。泣けと言われたら、ご飯食べていても歯を磨いている最中であっても、いつ何時でも棺の前で泣かないといけない。仕事として泣き女が登場したり、楽隊が登場したりと不思議な光景。

お葬式をテーマにしていても暗い感じではなく、戸惑いながらも淡々と儀式をこなしていく中で、どこかほんの少しユーモア交じりに描いていたり、道士である叔父のアイーの恋愛劇場のようなものが盛り込まれていたり。なにより日本とは違う(そして台湾でも若い子や都会っ子には馴染みがない?)風習や儀式の流れに驚き。国が違えば、さらに土地が違えばさまざまな儀礼があるんだなー。日本でも同じように昔から伝わる独特のお葬式の儀式が結構残ってそうな気がする。

儀式だけでなく、ところどころ娘アメイによる父との思い出の回想シーンがあり、救急車のサイレンの音について面白おかしく話す父親、夜市でカラオケを歌う父親、誕生日にチマキをくれる父親、単車の乗り方を教えてくれる父親等々。家族みな仲が良く、気さくだった父親像が浮かび上がってきます。

無事に葬儀が終わり普通の生活に戻り、空港の喫煙所で父を思い出し泣くアメイ。1人になった時に、時々悲しみが溢れ出すという姿にじわっ…。原作を読んで最後のシーンでまた改めてじわっ…(TT)。アメイのこのような感情は万国共通。このシーンに父親が亡くなったという現実が集約されてるような気がしました。

原作は監督も努めたエッセイ・リウの散文「父後七日」だそうで、パンフの最後に掲載されてました。映画を観た後にこの原作や葬儀をめぐっての説明を読むと、ニセの呼吸器、脚尾銭、納棺や火葬を決める手段、葬儀の時に車椅子にのった老人等々、映画の中でよくわからなかったことがわかりやすく説明されており、そういうことだったのかと納得。

台湾は好きでよく旅行に行きますが、田舎の伝統的な葬儀に遭遇することは殆どなく、今作品を通じて知ることができて良かった^^映画といっても美男美女のスターが出演してるわけでなく(失礼!)、ホント田舎の素朴感が出てます。なんでも撮影の際にはエッセイ・リウの親戚の方々が協力してくれたそうな。

兄のダージに、葬儀の客に切って出せと道端でグァバをくれるおじさんなんてもう人情味あふれ出てる!台湾では当たり前の光景かもしれないけど、こういうことが当たり前のことのように出来ちゃう土地柄ってやっぱりいいなぁ。と思えば、アイーと共同で葬儀会社を経営している今作品で一番美人であろうアチンの、ちゃきちゃきした仕事振りはある意味圧巻^^;泣き女もしちゃうし村の偉いさんの葬儀出席の段取りし、歌って踊って楽隊の指揮までしちゃう多芸ぶり。やっぱりこういう人が1人はいなきゃダメだわね。

観終えたあとにじんわりとき、台湾の文化や風習を知ることができる興味深い作品でした。ところで父親の恋人(?)と思われる看護師が葬儀にきた時、何か薬を持って帰ったけどあれは何だったのかな?なにか意味があるの??それともう一つ、最後の方で、アメイが面接に行った後に入った博物館はどこだろう?香港?幻想的な博物館で行ってみたいなー。

-2 Comments

孔雀の森 says...""
こんにちは♪
そうそう、あのアチン姉さんは、素晴らしかった!!
ビジネスに徹しながらも、情の深いところが好きだわ~
あの土地には欠かせない人物とみました。
そのほかの人物は、おっしゃるように決して美形とは
言えないけれども、だからこそ親しみやすさ倍増、
という感じでした。
最初のうちアメイが山田花子サンにみえたのですが、
最後の方は全く違いました~
2012.05.15 09:58 | URL | #W/rA3xXw [edit]
TKAT says...""
こんばんは、孔雀の森さん☆

おっ、孔雀の森さんは最初、山田花子サンに見えましたか!
私は吉本のお笑い芸人であるアジアンの隅田さんに見えました~。
(もしかしたら関東では有名じゃないかも…^^;)

確かに7日間束縛される身内も大変だけど、葬儀屋も大変!
掛け持ちは難しそうです。いや、案外アチンなら2~3件受け持っちゃうかも?!
また、暦とかで葬儀が決められるわけだから、もしかしたら
7日以上かかるかもしれない。その間、家族はそばにいなきゃならない。
台湾の会社の忌引き扱いはどうなっているんだろう?
なんてどうでもいいことを考えてしまいました^^;

今作品を観て残念だったことは、私が父親役の太保サンを知らなかったこと(TT)。
ジャッキー・チェン作品は何本か観てるので、
きっとどこかで出会ってるはずなんですが記憶にないんです~。
でも今作品で太保サンはばっちり覚えたので(多分)、
次回はきっとわかりますよ~^^(…のはず)
2012.05.15 22:53 | URL | #- [edit]

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