TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「極北ラプソディ」 海堂尊

『極北ラプソディ』  

極北ラプソディ

 著者:海堂尊
 出版社:朝日新聞出版





<簡単なあらすじ>
極北市が破綻し財政再建団体に指定された中、外科部長:今中が働く極北市民病院に世良が院長としてやってきて3つの方針を打ち出した。救急患者は受け入れず雪見市の極北救命救急センターに全面委託、入院病棟を閉鎖し常勤スタッフの削減(訪問介護は拡充)、薬剤費を徹底的に抑制するというものだった。同時に今中が大切にしていた病院の信頼と活気も奪い去ってしまった。そんな中、診察費を払わない患者を診察拒否し、その患者が死亡したことでマスコミから非難を浴びる。そんな状況の中で世良は雪見市にある極北救命救急センターに今中をレンタル派遣する。そこで速水のもとでドクターヘリでの救急医療現場を体験することに。そして今中が極北市民病院に戻ってしばらくし、極北救命救急センター長の桃倉の息子が出場したスキー大会で雪崩が発生。ドクターヘリ存続をも脅かす状況で速水はどう決断するのか。その後、ドクタージェット・トライアルのため世良と今中はオホーツク海に浮かぶ孤島、神威島へ行く。そこで世良は昔に世話になった人物に出会い、医師としての原点を見直す機会となる。

<感想>
『極北クレイマー』の続編とのことですが、内容をまったく覚えてなく、以前に自分が書いた感想を読んでも姫宮が登場したことは何となく覚えているものの、今中先生のことは悲しくなるほど覚えてません(TT)。なのでWikipediaで『極北クレイマー』のあらすじを読み、その内容を頭に入れて読むことにしました。

赤字を立て直すために再建請負人として院長に就任した世良。無謀な方法で今中には納得がいかないものの、世良の合理的なやり方に反論するすべはなく支持せざるを得ない。世良は望まれた医療をするにはそれに対応できる地盤を作ってくれと。でも役人は予算がないのでできないと。世良は、なら仕方ない、どうしようもできないと。そこを何とかするのが医者じゃないかと役人。私もお金がなくても困った患者を助けるのが医者なのでは?と思っていましたが、作中での世良の反論は確かに正論。何が正しくて何が間違っているかは、破綻した極北市では常識で推し量ることが難しい。

その世良、本作品では50歳前あたりとのこと。『ブレイズメス1990』では外科医3年目だから確かにそのぐらいの歳?『ブレイズメス1990』の世良の印象が強かったため、なんか一気に歳を取ったなーという印象。敵が多く、いつ何時でも冷静に自己分析ができる精神力を持つ世良。こんなキャラだったかな?

最初の方で、天城先生のハーレーが!えっ?どういうこと?もう!1990年以降の天城先生(スリジエ含む)の行方といい、世良がどうしてこんな風になってしまったのかわから~ん。とにかくスリジエのことで世良が深い絶望を持っていることは確かで、自ら過酷な運命を強いている。でも神威島で昔の恩師と出会ったことで何かが吹っ切れた模様。どうやら本作で極北編はひとまず終了?

そして速水先生。相変わらずの言動ですが、同僚や部下に信頼されており、そして横には花房師長。ここで「将軍の日」を体験した今中、大変な救急という現場でも優秀なスタッフが効率よく動くことで稼動することに納得。そして言い分は全く違うものの、周囲の雑音を全く意に介さないという姿勢に世良と速水を照らし合わせる今中。そういや花房さんの最後の決断にはびっくりした!そうですか、そうだったんですか。女心はムズカシイ。。

『ナニワ・モンスター』で語られる事柄とリンクする場面も登場。彦根からのメールで"村雨知事の機上八策"と書かれてたのには笑った(笑)。大阪維新の会が"船中八策"と言った後に本作書かれたのかなぁ?なにはともあれ村雨知事はやっぱ橋下さんがモデルだ(^m^) しかしドクタージェット構想の目標がここに絡んでくるとは驚いた!

あとゲスト出演のような形で登場する西野さん(『モルフェウスの領域』と同時進行?)。『医学のたまご』に桃倉という人物が登場してましたが、これって桃倉センター長の息子さん?名前だけの登場だと南雲院長や清川准教授等々も。

海堂さんの本を読むたび、頭の中で登場人物を整理するのがどんどん難しくなってきました…。『極北ラプソディ』だけでなく、その他の著書の登場人物が結構登場するので(名前だけ登場の人も含む)時系列がごちゃこちゃになり、一体どこで何がどんな風に進行しているのかもう頭の中ぐちゃくちゃ。最終的には一体どう繋がっていくんだろう?『ナニワ・モンスター』の構想は医療にどうもたらすんだろう?まだまだ始まりなのかなぁ?ってか、海堂さんの医療への提言がある限り、着地点はなさそうな気がしてきた…。

-2 Comments

孔雀の森 says...""
こんにちは~
お久しぶりです。毎日暑いですね。どんな夏をお過ごしですか?
ところで、手違いからTBを2本送信してしまいました。
お手数ですが1本削除していただければと思います。申し訳ないです。
さてこの作品、一連のシリーズからだいぶ遠ざかっていたので
すっかり忘れたところからのスタートでした。
半年以上前に予約していたようで、それ自体記憶の彼方です。(笑)
世良の歴史がとんでいるので、お互い疑問が多いですね。
是非その間を埋めてくれる物語が必要ですね。
この興味が薄れないうちに、記憶が新しいうちにお願いしたいです。
花房さんの最後の決断には私も?でした。もう揺れないで!と願うばかりです。
2012.08.15 10:31 | URL | #W/rA3xXw [edit]
TKAT says...""
こんばんは!ホントお久しぶりですね^^
暑い中、日本よりさらに暑い台湾に行き昨日帰ってきました!
もちろん機内では最新(?)中国映画を見て、台湾では台湾映画DVDをお買いあげ~♪
年内にはなんとか感想をアップしたいと思います^^

さて本作品、若かった世良先生が50歳前になっており、その間に
何が起こったことが全くわからないのでホント疑問が多いです^^;
速水先生や花房さんなど懐かしい面々が登場するだけでなく、
『ナニワ・モンスター』にまで絡んでるときてる。
(花房さんの決断には超びつくり!!)

『田口・白鳥シリーズ』は最新作の『ケルベロスの肖像』が最終作のようですが、
世良先生や天城先生に何があったのか知りたいですよね。
どうかこれらを解決してくれる物語をお願いしたいです~。

TBの件、了解しました!気になさらないでくださいまし~^^
2012.08.16 21:22 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://tkat.blog55.fc2.com/tb.php/921-e58d96b2
極北ラプソディ
著 者:海堂尊 出版社:朝日新聞出版 刊行年:2011年12月 <あらすじ> 極北市民病院の外科医、今中良夫は、院長世良雅志の片腕的存在である。世良は赤字建て直しの救世主として
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。