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「不思議の扉 : 午後の教室」 不思議の扉シリーズ4

『不思議の扉 : 午後の教室』 不思議の扉シリーズ4

不思議の扉  午後の教室 (角川文庫)

 編者:大森望
 著者:湊かなえ/古橋秀之/森見登美彦/有川浩/
    小松左京/平山夢明/ジョー・ヒル/芥川龍之介
 出版社: 角川書店 角川文庫




・『インコ先生』 湊かなえ
・『三時間目のまどか』 古橋秀之
・『迷走恋の裏路地』 森見登美彦
・『S理論』 有川浩
・『お召し』 小松左京
・『テロルの創世』 平山夢明
・『ポップ・アート』 ジョー・ヒル
・『保吉の手帳から』 芥川龍之介
以上8編からなるアンソロジー。

『インコ先生』 湊かなえ
私はS高校の保健室の先生。肩にいつもインコを乗せているので生徒からは「インコ先生」と呼ばれている。ある日、女子生徒から修学旅行で撮った写真が心霊写真じゃないかと相談される。

こんな短いショート・ミステリーを書く湊かなえさんは初めて読んだかも。途中で「ん?」と思い最後でなるほど!こんなオチを書く湊かなえさんもいいです^^

『三時間目のまどか』 古橋秀之
高校3年生の林田京一は、授業中に窓をぼーっと見ていた。するとそこに女の子の姿が!よく見れば、窓ガラスの向こうは"こちら"とよく似た学校の教室。女の子もこちらに気づき驚いた様子。どうやら11時前のほんの数秒だけ、別の空間の教室とつながっていた。

読み終えると結果論としてベタな内容でしたが(しかも途中でわかりやすい伏線も)、こういう時間をテーマにした内容は好きです^^こういう場合、現在に影響を与えるパターンが多いような気がしますが、今作品に限っては爽やか!

『迷走恋の裏路地』 森見登美彦
京都の大学に通う私は、気になる後輩に対し「ナカメ作戦(なるべく彼女の目にとまる作戦)」を敢行。彼女と偶然出会うため「ある信用すべき筋からの情報」を使う私。涙ぐましい努力を重ねることにより偶然の出会いは多くなった。彼女は気づいてくれるのだろうか?

この話は『夜は短し歩けよ乙女』のサイドストーリーとして書かれたものだそうです。『夜は短し歩けよ乙女』は未読なのでサイドストーリーと言われてもよくわからず。これって時代設定はいつ頃なんだろう?なんか昭和の香りがするんだけど?いまどき「コンチクショウ!」って…w『夜は短し歩けよ乙女』は気になっていた作品なので、とりあえず図書館で予約しました。

『S理論』 有川浩
大学の同級生だった科学者が失踪した。彼の父親が息子を探しており彼の手帳を見せてくれた。そこには太い文字で「S理論」と書かれていた。それは昔流行った都市伝説の一つだったが、彼が失踪した条件にぴったり当てはまっていた。もしかして都市伝説は本当だったのか?

この話、何かのアンソロジーに入っていて読んだことがあります。なので結論も知っているのでさほど驚きはなし^^;でも改めて都市伝説って案外こういう理由もなかにはあるのかも?!とちょっと思ったりしました。

『お召し』 小松左京
三千年前に書かれたにもかかわらず、保存状態が良い状態である文書が幾つか見つかった。非常に奇妙な記録で古代文明の存在の直接的証拠になるのではと思われた。語学者による翻訳の結果、一番筋が通っていて一番ショッキングだったのは、「ぼくが消える日に…」というタイトルの内容だった。

ものすごく読ませてくれる内容で、一体どんな理由でそんな状況に?とだけを思い最後まで読み進めました。私は読み終えても全く気付かなかったのですが、冒頭にある言葉がカギを握っていたみたいです。あとで気づき、そういうことだったのかと。とにかく印象的な内容でした。

『テロルの創世』 平山夢明
10歳になったある日、学校で"特講"があり、生徒は自分たちが「影(オンブル)」で、なんのために生まれてきたのか知らされる。ある事をきっかけに、オンブルの巳影はある決断をする。

平山夢明さんは『独白するユニバーサル横メルカトル』しか読んだことがなく、今作品もどこかそんな内容になっているのか?!と勘違いしてましたが全然違いました^^;巻末の解説にも書かれてますが『わたしを離さないで』にどこか似てました。作中に登場する狐面の男の行動理由がイマイチよくわからず…。

『ポプ・アート』 ジョー・ヒル
12歳の時、俺の一番の親友は空気で膨らませる風船人間のアート(アーサー・ロス)だった。特殊な体質ゆえ出来ることは限られており、周囲からはいじめられていたが、俺にとっては無二の親友だった。夢があり、またどんな話題でも死に結びつける話をするアート。ある日、彼から電話で呼び出された。

この著者、スティーヴン・キングの息子さんなんだと初めて知りました。風船人間って…よくこんな設定を考えつくなぁ。しかも内容は学校内、家庭内、そして友情といたって真面目。解説によるとユダヤ人差別宗教(宗教差別・人種差別)をテーマにした寓意的なファンタジーとのこと。

『保吉の手帳から』 芥川龍之介
海軍の学校に英語教師として赴任した堀川保吉が体験した5つの話。堀川保吉シリーズと呼ばれる一連の自伝的な作品群があり、本編はそのなかの一つで、海軍機関学校に勤めていたころの体験が下書きになっている。

自伝的内容で他に収録されている作品とは一味違う感じ。最初の「わん」はラストに皮肉がきいてて面白かったです。


この不思議の扉シリーズは、古今東西の短編小説から不思議な味わいの作品をセレクトしているそうで、4作目となる本書は"学校"がテーマ。よくこんなにタイプが違う作家を集めたな~。他の不思議の扉シリーズも少し読みたくなりました。

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