TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ヒミズ」

『ヒミズ』  

ヒミズ

製作年:2011年
製作国:日本
監督・脚本:園子温
原作:古谷実『ヒミズ』
出演者:染谷将太、二階堂ふみ、渡辺哲、諏訪太朗、川屋せっちん、吹越満、神楽坂恵、光石研、渡辺真紀子、モト冬樹、黒沢あすか、堀部圭亮、でんでん、村上淳、窪塚洋介、吉高由里子、西島隆弘、鈴木杏

<簡単なあらすじ>
中学3年生の住田祐一は、母親が経営している貸しボート屋に住んでおり、周囲には震災で家を失くした人たちがテント暮らしをしていた。住田の願いは普通の大人になること。そんな彼を追いかけているのはクラスメイトの茶沢景子。相手にしてもらなくても付きまとい、彼の放つ語録を書きとめ喜びを感じていた。そんな彼女も家では両親から愛をもらっておらず、夢は愛する人と一緒に家庭を築くこと。そんな時、住田の父親が金の無心をするため家に戻ってき住田に暴力を振るう。母親は男と蒸発し1人ぼっちになる住田。それでも幾度となく現れる父親に対し住田は…。普通の大人になることを諦めた住田は、自分の人生を「オマケ人生」と称し悪人を殺そうと決断。そんな住田をほっておけない茶沢は…。夢と希望を諦めた住田と、愛を信じ住田を信じ続ける茶沢。2人の絶望の行方は?

<感想>
昨年『冷たい熱帯魚』を観て衝撃を受け、園子温に興味を持ったので本作を観に行ってきました。主な主人公は、男と蒸発した母親と金の無心にやってき暴力を振るう父親を持つ中学生の住田。そして彼をストーカーのようにつきまとうクラスメイトの茶沢。ストーカーといっても茶沢は異様に明るい。住田の言った語録を紙に書き留め、それを部屋の壁中に貼っているのにはちと驚いたけど^^;

嫌がられても素っ気なくされても追いかけていく茶沢の心情や境遇がよくわからず、最初は少しイタイ子なのかなと…。でも茶沢の置かれている状況がわかり、なぜあれほど執拗までに住田に対しつきまとったのか少し理解できました。自分も最悪な家庭状況で、同じような環境の住田が普通に生きたいと意志を通す姿に共感。その姿が茶沢の生きる支えになってたということなのでしょうか。でもよ、それでもよ、この2人、すごい体当たりでかなり暴力的…^^;

観てて悲しかったのは実の親が子どもに「死んでほしい」と口に出して真剣に言っていること。どんな状況であれ親が子にそんなことを言うなんて。子どもの死のために、道具を作っていたのには驚きを通して「このシーンはギャクなの?!」と疑ってしまった。あの装飾はもうギャクとしか思えない…。もう一つ、住田の目の下の異常なまでのクマは、ホラー映画のように思えるほど不気味で不自然でした…。

パンフレットによると、震災後に脚本を書き換えたそうです。だから冒頭やとこどろころにそのようなシーンがあったんだ。そして原作とはラストシーンが大幅に違うらしいです。最後も震災を映しており、希望も夢もない人へ、茶沢の言葉を通して"頑張れ"というメッセージが?そういう意味でいうと、ヴェネチア映画祭で共鳴を受けたのもそのあたりが要因かなと。

監督インタビューで「住田の"絶望"が茶沢の"希望"に敗れる。希望が絶望に勝つという感じではなく、絶望が希望に負けた」とありました。茶沢演じる二階堂さんは「茶沢にとって最も怖いのは住田が死ぬこと。それが茶沢の絶望」と。なるほど!観終えてなんて適切な言葉なんだろうと感心しちゃいました。

その二階堂ふみさん、初めて見ましたが宮崎あおいさんと遠藤久美子さんに似てるかなーと^^最初は目がクリクリしててハキハキ喋る可愛らしい子だなと思ってたんですが、最後の方は泣くシーンが多かったせいか、目が腫れてるような感じで別人のように見えました。2人も体当たりの演技で最優秀新人俳優賞を受賞したのも納得!


正直、今作品をどう表現したらいいのか私には難しい…。かなり理不尽。絶望と希望の交差が痛いです。青春映画だそうですが、めっちゃくちゃ危うい。原作マンガは読んだことがないのですが、こちらの結末が気になります。
どうでもいいことですが、エンドロールがめちゃ短かった!この短さにも何か意味があるのかしらん?

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://tkat.blog55.fc2.com/tb.php/894-1a84da21
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。