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「空の中」 有川浩

『空の中』

空の中 (角川文庫)  

 著者:有川浩
 出版社:角川書店 角川文庫





<簡単なあらすじ>
200X年、日本初の超音速ジェット「スワローテイル」が四国沖で試験飛行中に高度2万mで爆発炎上した。数日後、航空自衛隊の二機が同空域で演習飛行中、一機が同じように高度2万mで爆発炎上し、乗っていた編隊長の斉木が殉職する。その頃、斉木の息子である瞬は高知での浜で半透明の奇妙な生物と出会いフェイクと名づける。その後、父の残した携帯を介しフェイクは言葉を放つようになり瞬は可愛がるようになる。一方、相次いだ事故によりメーカー担当者で事故調査委員でもある春名高巳は、斉木と一緒に飛行し事故の目撃者でもある武田光稀三尉を訪れる。調査のために事故のあった同空域を飛ぶことになった2人、空の中に何かがいる…そこで見たものは…。

<感想>
自衛隊三部作の一つで"空"編。図書館で予約してから4ヵ月目でやっと手元にきました。"海"編も同時に予約したんだけどこちらはまだみたい。。ってか最新本じゃないのに有川さんの本は予約してもなかなか手元にこないよ(><。)。。相変わらずすごい人気だなぁ。"陸"編を読んで約8ヵ月、こちらの内容は少ししか覚えてませんが、非現実的な内容だったのできっと『空の中』もそういう雰囲気なのかなと思ってましたが、まさかのまさか、ここまで突拍子もない話とは!というのが読んでいた真っ先に思った率直な感想。

超音速ジェット機や航空自衛隊の話で始まるのですが、それらの知識がなくても有川さんに珍しく(?)ショッキングな内容で冒頭からドキドキ。この2つの事故関連による主人公が、斉木と一緒に演習飛行しておりとっさの判断で生還した武田光稀。そして彼女に事故の詳細を聞きにきた事故調査委員の春名高巳。なんだろ、この絵に描いたようなツンデレ女性の光稀と、軽そうに見えて実は重要な要となる高巳(さらに心が広く、光稀のことを包み込むような優しさ!)。これぞ有川さん!という主人公たち。しかもこの2人の性格、有川さんの他の著書でもいそうw

そして高知で生活している斉木の息子である高校生の瞬と幼馴染の佳江。瞬の方は言動がイマイチ理解しづらくてよくわからないものの、佳江の方は好きな言葉を3つ上げされたら「ネッシー」「クッシー」「シーサーペント」ってwこの2人がもう一組の主人公たち。瞬の父親が泣くなったのと同時に出会った奇妙な生物フェイク。父親の携帯を介して言葉を放ち、いつしか瞬はフェイクを家族のように可愛がるようになるのですが、これが後にとんでもない方向へ。隣に住んでいる幼馴染みの佳江はその可愛がる様は瞬にとって間違っている、関係を大きく踏み外していると思いつつも、父親を亡くし家族がいなくなった瞬に対し面と向かって言えず、遠まわしなことしか言うことができずただただ見守るだけ。

簡単にいうならUMA(未確認生物)と人間が出会う話。高巳と光稀が出会ったUMAは「白鯨(ディック)」。高度な知能を持っているとはいえ、人間とは考えが全く異なるため、どのようにコミュニケーションを取ればいいのか、共存していくことはできるのか。が、UMAによって家族を奪われた子供たちもおり、間違った方向であっても、それぞれの心情はそれぞれの個々にしかわからない。

「白鯨」の出現は人間の心情を動かすものだけでなく、現実問題として世界からみれば脅威の存在。が、解離性同一性障害とか治療とか、白鯨の存在意義、誕生のくだりが少々難しすぎてイマイチ把握出来てなかったり^^;ライトノベルと言えども、流し読みじゃなく真剣に読むんだった…。

読み終えて、よくこんな奇想天外な内容を考えつくもんだと感心しちゃう。想像力がすごい。ジャンルでいうとSFになるのかな?同時に子供たちの成長物語でもあり、ラブコメでもあり、家族愛も描いてます。そしてフェイクの純粋さに心奪われ、宮じいの言葉に納得。巻末にその後の瞬と光稀と宮じいのその後が収録されているのですが…最後の最後にやられた。ティッシュティッシュ!
『空の中』ってデビューして2作品目?すでにのちのキャラ設定の基盤となるような主人公たちでした^^

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