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「きことわ」 朝吹真理子

『きことわ』  

きことわ

 著者:朝吹真理子
 出版社:新潮社





<簡単なあらすじ>
25年前、8歳の貴子(きこ)は夏になると母親の春子と叔父の和雄の3人で葉山の別荘に来ていた。その別荘の管理人の娘、15歳の永遠子(とわこ)はそこに遊びにいくうちにいつしか貴子と布団を並べて寝泊りするようになる。だがあることを境に2人は疎遠に。そして25年後、別荘が解体することになり2人は再会する。第144回芥川賞受賞。

<感想>
予備知識を全く持たず読みました。いつもミステリーやストーリー性がしっかりある本を読んでいるせいか、起伏がほとんどなくお上品でゆったりと流れるような文章、ページ数は少ないのに平仮名が多く、さらに夢なのか現実なのか理解するため読むのに少し時間がかかりました。特に最初は文体からも時空の状況を把握しづらかった(><)

幼少の頃、どちらが自分のものかわからなくなるほど髪がこんがらがったり(手足まで!)、母親の髪を娘がとかしたり、髪を引っ張られるシーンがあったり…。髪にまつわるエピソードが多いのは何か意味があるのかな?あるんだろうなきっと。私には髪を引っ張られるシーンは怪奇現象っぽいなーなんて思ってしまった。結局何だったんだろう。引っ張られた夢とか、引っ張られたような気がした…とかじゃないよね?

「永遠子は夢を見る。貴子は夢を見ない。」
当時の貴子と同じ年齢の娘を持つ40歳の永遠子は、幼少の頃の別荘での、貴子との思い出を夢とわかった上で現在の自分とかぶせながら夢を見る。一方、貴子は夢を見ない。なので25年たった今、別荘にやってき思い出の品などに触れその当時の記憶を蘇らせる。同じ思い出を振り返ってもお互いの記憶が微妙に違ってたりする。夢と記憶の差なのか?
そして貴子は夢を見る。この終わり方はもしや全て…だった?と思ったりしたのですがそれはどうも違うみたい。見た夢の内容をすぐ忘れてしまうのは永遠子と違い現実的?と思ってたら、髪を引っ張られるし、いるはずがない場所で永遠子を見たり母親の面影を見たりとやっぱり現実的じゃなかった…。

夢を見ない貴子が母親の面影を見るのは、心のどこかで母親のことを記憶しておきたかったから。(←これは本文に書いてあったので間違いない)なら永遠子が夢のような夢でないような夢で貴子を思い出すのはなぜ?貴子と同じ感情ではないよね?逆に、当時8歳だった貴子が一緒に遊んでくれた年上の永遠子(お姉ちゃん的存在?)のことを夢に見るのならわかるのですが、当時15歳だった永遠子が一緒に遊んだ8歳の少女のことをこのように夢に見ることがどうも私には理解不能。この歳で7つ違うと親友とまではいかないだろうし、もちろん血も繋がってない。夏休みに遊んでいた別荘の女の子と管理人の娘が仲良くなって貴子の家族とも一緒に行動するようになった。それだけの関係じゃないの?

あと永遠子の母親の告白、その他にも何やら意味ありそうな箇所があり「おっ、これはなにやら大事な伏線だな」と思ったりしたものの、読み終わってみたら殆どがスルーされていて、結局アレはなんだったのかしら?という…。

普段、ストーリーがしっかりとあり伏線があったら回収されるパターンの本を読むことに慣れているのでどうもこういう「あれれ、あれれ、この結末はどこへゆくの~?何が言いたいの~?」というパターンは理解するのが難しい…。でもこういう雰囲気が好きな人は本作品好きなんだろうなぁ。好みわかれそう。

全体的にぼやっとしていて表現しにくい空間。最後に何か心にずんっとくるものがあるのかと期待してましたが、何もなかった。読み終えても今ひとつわからない…。私ってこんなに国語力(特に読解力)がなかったのねと悲しくなってくる。今、感想を書いてる段階ですでに内容を忘れかけてる状態。。

でもネットで著者のインタビュー記事を読むと「私自身は小説を書く時にまず先に伝えたいメッセージや書きたいことがあって書く行為を始める書き方をしません。」とおっしゃっており、今作品にはメッセージ性がないのなら私も「あれやこれやそれやは一体全体…?」と深く考えるのはやめておきます。百足のくだりと、親子代々髪を梳かすくだりが一番印象に残った作品でした。

-2 Comments

aj says..."はじめまして。"
はじめまして!
記事に関係のないコメントで恐縮です。
もし宜しければ相互リンクして頂けますと幸いです。

突然の申請で申し訳ございませんが、是非ご検討下さい。
当方、主に映画やアニメブログになります。

タイトル
【ジャンル別映画・時々深夜アニメ】30歳A型独男の「今日はな~に観よっかなぁ~」

URL
http://ajfour.blog.fc2.com/

宜しくお願い申し上げます。
2011.12.27 14:45 | URL | #- [edit]
TKAT says..."Re: はじめまして。"
はじめまして!

リンク申請ありがとうございます。
当方はただの備忘録のようなブログで恐縮ですが、
こちらこそよろしくお願いいたします^^

ではでは、今後ともよろしくです。
2012.01.02 14:02 | URL | #- [edit]

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