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「死因不明社会2 なぜAiが必要なのか」 海堂尊ほか

『死因不明社会2 なぜAiが必要なのか』  

死因不明社会2 なぜAiが必要なのか (ブルーバックス)

 編著者:海堂尊
 著者:塩谷清司、山本正二、飯野守男、高野英行、長谷川剛
 出版社:講談社 ブルーバックス




<感想>
『死因不明社会』の続編。Aiの「きちんとした、最も有効な社会導入」を目指すため現場最前線でAi導入に奮闘する5人の第一人者、そして海堂さんが1章ずつ執筆し、6章から成り立っています。国がAiの費用を拠出するよう、市民の理解を得ることを目的とした1冊。


第1章:「Aiの概念」 海堂尊
Aiは何のために行われるのか、Aiのメリットである透明性、中立性、迅速性、公平性を軸に、どれほど大切なのかをAiの導入の利点例を挙げながら説明。解剖の欠点や現実問題と比較しながら書かれているのでわかりやすい。ただAiの問題点は「検査費用が拠出されていない」ということ。現実的に行政のバックアップがないのにAiがさまざまなところで稼動しており、社会制度にも組み込まれている。いかにAiが必要とされているかよくわかります。

第2章:「Aiの歴史」 塩谷清司
筑波メディカルセンター病院放射線科科長で、Ai画像を学術的に解析しているAi学会創始者の1人。死後画像診断の歴史において、著者が興味深いと感じた事柄を論文、記事、資料、体験について書かれています。世界での画像使用例の歴史はなかなか興味深いもの。個人的に気に入ったのは、小飼弾さんという方が『死因不明社会』をブログ書評した時に「Ai。この世から出かける時は忘れずに。」と書き締めたとのこと。うまい!

第3章:「Aiと医療」 山本正二
千葉大学に世界初のAiセンターを創設し、Ai情報センターの代表理事でAi学会の理事長も務めるAiのトップランナー。医療現場と法医学教室でのAi検査の流れ、意義を病例・画像とともに説明。各地のAiセンターの説明もあり。

第4章:「Aiと捜査」 飯野守男
医学博士。グローバルな視野とAiに対する明瞭な積極姿勢を持つ、国際派でAiに理解を示す法医学者のニュータイプとのこと。法医学者ということで海外の法医学について、また法医学分野でのAiの目的をさまざまな症例を画像で説明してるのですが、この章が一番印象的。異状死体を扱っており、いくら画像といえども素人の私でも破損状態がわかるほど。解剖は1回きりだけど画像は永久保存が可能、火葬する日本ではこれはかなり大事!災害時に個人識別作業の一つとして役に立つこともわかりました。また法医学の視点からAiの限界を症例とともにちゃんと提示し、「Aiには弱点もあるが、Aiでなければ得られない情報もある」と締めてます。

第5章:「Aiと司法」 高野英行
千葉県がんセンター画像診断部部長で、日本放射線専門医会・医会理事。現実に起こった医療事故を例に、その経緯や司法との相違、裁判の行方、また異状死があった時の病理解剖、司法解剖、Aiのそれぞれの流れが書かれています。

第6章:「Aiと論理」 長谷川剛
自治医科大学医療安全対策部教授で、呼吸器外科専門。遺体に対し検査を行うには「死」という概念に対する理解が重要と考える著者は、まずは死の問題から語っています。哲学者たちの言葉も交え、Aiをどう捉えるか。正直、この章は私には難しすぎたかな^^;
それぞれの専門分野で活躍、なおかつAiに関わっていらっしゃる方々が自分の専門分野から見たAiの視点が書かれており、説得力があります。ただ前作の『死因不明社会』では死因不明に対するAiの役割、必要性をわかりやすく説いており内容も比較的わかりやすかったのですが、続編の本作は私には専門的すぎてちょっと難しかったです。今までは海堂さんのAiに対する意見しか読むことができなかったですが、今回はそれぞれの専門家によるAi推進も同時に読めたのはよかったと思います。

-2 Comments

Morio Iino says..."一著者より"
拙書を簡潔にまとめて頂きありがとうございます。第4章についてお褒め頂き恐縮です。今後も,Aiという言葉だけでなく,その内容までも社会に認知されるよう尽力いたします。
2012.03.29 17:29 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
飯野様

コメントいただきありがとうございます。
まさか飯野様からコメントいただけるとは思わず、
何か失礼なことを書いてないか読み直してしましました^^;

感想でも書きましたが、素人の私でも破損状態が理解できる画像であったり、
Aiでなければ得られない情報の説明がとてもわかりやすく、
なぜAiが必要なのかということに説得力がありました。
今作品で、それぞれ専門分野の第一人者の方々の視点からの
Aiを知ることができ、本当に良かったと思います。
ありがとうございます。

飯野様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
2012.03.30 11:27 | URL | #- [edit]

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