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「ナニワ・モンスター」 海堂尊

『ナニワ・モンスター』  

ナニワ・モンスター

 著者:海堂尊
 出版社:新潮社





<簡単なあらすじ>
2008年、関西の都市:浪速府の村雨知事は浪速地検特捜部副部長の鎌形に自分が描くビジョンを話し、水面下で物語が動き始まる。2009年、浪速府にある浪速診療所で新型インフルエンザ・キャメルが発生。事前に研究会や医師会で配られた試供品キャメル検出キットにより判明したのだが、浪速診療所の菊間徳衛はどこか気になるところがあった。メディアでは霞ヶ関が水際防疫しようとしていることを浪速大学の本田講師が幾度も話し、国民にパニックを誘導するかのような発言から浪速の経済は打撃を受けようとしていた。その頃、浪速検疫所紀州出張所の喜国は浪速府の村雨知事からある依頼をされる。突然のことで驚く喜国だったが、裏で知事を動かす人物がいた。浪速府を危機から救うため、村雨知事はどのような方法で立ち向かうのか?

<感想>
図書館で予約してた海堂著書が立て続けに3冊も手元にきて嬉しい♪だって海堂さんの本は間があきすぎると内容を忘れちゃうんですもーん。今回の話はスケールが大きい!最初は新型インフルエンザということで、身近な問題なので興味深く読んでました。浪速府知事が登場するのはわかりますが、なぜか彦根が登場し、あれよあれよという間に日本列島を揺るがす方向へ。新型インフルエンザ、地域問題、メディア問題、Ai設置問題、官僚体制…いろんな問題が詰め込まれており、彦根が語る構想シーンではこの小説って一体何の話だっけ?と思ってしまうぐらい。

インフルエンザの真実を知り愕然!ありえない…。信じられない…。霞ヶ関ってこわい…。ひぃー!現実的な問題新型インフルエンザを絡めながら話をAiに持っていくなんて良くも悪くもさすが海堂さん。『アリアドネの弾丸』と内容が少しカブっているのでAiは外せないとしても、今作品にまでここまでAiを組み込まなくても^^;新型インフルエンザの話をもっと膨らませて欲しかったなー。新型インフルエンザは身近な話だから読んでいて勉強になるし物語としても興味が持てる。なのに、なのに~(><)。なにがなんでもAi。官僚批判は当たり前。現実問題も小説に取り込む海堂さんだから、どこまでが本当のことなのか考えると頭がこんがらがってきちゃう。逆に舎人町の電子住民健康台帳は良いですねー^^コレ、全国で展開してほしいです。

村雨知事は『ブレイズメス1990』では秘書をしていたのにいつの間にか浪速知事に!ってかね、浪速府とかいってるけど明らかにモデルは大阪府。そして村雨知事は弁護士出身で構想からも橋下知事がモデルだよね?口調もどこか似ててちょっと怖いんですけど…^^;橋下さん、この本読んだかなー?

そして彦根。彼のことはあまり覚えてないのですが、今作品ではかなり重要な役どころで怖ろしい存在。体制破壊の第一級危険分子スカラムーシュ(大ぼらふき)と呼ばれているのがよくわかります。桜宮警察所広報課室長の斑鳩まで登場し、こちらも危険人物。白鳥さんもちょこっと登場するのですがこちらは脳天気な感じ?名前だけの登場ですが、関西弁を話す坂田寛平って『イノセント・ゲリラの祝祭』に登場してた坂田局長ですよね?

『アリアドネの弾丸』と内容がクロスする部分があり、高階先生が「あの人が…いや、まさか。昔…」と言ったシーンが『ナニワ・モンスター』でも出てきました!確か『アリアドネの弾丸』で田口先生と高階先生が桜宮岬で見た2人は、1人は背広姿でもう1人は銀縁眼鏡の男性。なるほど。銀縁眼鏡はあの方で背広姿はあの方だと判明。ふんふん。高階先生はおそらく背広姿の方を見て『ブレイズメス1990』でのことを思い出された模様。ちょっと気になって『アリアドネの弾丸』をもう一度軽く読み直したら斑鳩が南雲たちにこの2人の名前を挙げて桜宮岬で見たと言ってました。ネタバレになっちゃいけないと思い名前を伏せましたが、『アリアドネの弾丸』で誰だったのかちゃんと書かれてました~^^;はは

今作品で「過去の自分がしっかりした経綸を以って対応していれば成就したのではないか」と後悔していることから『ブレイズメス1990』の続編では背広姿の方は大いに活躍するわけですね。やはり『ブレイズメス1990』のその後が気になる。

今のところ今作品が長編で一番最新なのかな?『アリアドネの弾丸』と『ナニワ・モンスター』は時期が同じ(正確には『アリアドネの弾丸』の冒頭が、『ナニワ・モンスター』の後半に絡んでます)、さらに桜宮が微妙に絡んでいるので、次作はこの2作品をまとめた続編になるとか?いや、『ナニワ・モンスター』は彦根構想がデカすぎて『アリアドネの弾丸』とまとめるのは不可能っぽい。でもこれ以上話を広げてしまうと今後の収拾が大変そう~。

最後に、海堂さんの著書はどんどん内容が難しくなっていってるような気がするのは気のせいでしょうか…。読んでいてメディアの怖さ、風評被害は恐ろしいと思いましたが、読み終えて、海堂さんの小説を媒体にした情報発信(Ai推進や官僚批判)も過剰すぎてちと怖いかも…と思えてきた1冊でした。

-2 Comments

藍色 says...""
これまでのような医療改革路線とは異なりますが、これはこれで良い作品ではないかと思います。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2012.12.07 18:10 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
こんばんは、藍色さん^^

昨年読んだので内容はあまり覚えていませんが、
藍色さんがブログで書かれているように
今作品は未完結で、多くの海堂作品が作り出す全体図の
パーツの一つですね。
今後の展開が楽しみですが、その頃には
本作品の内容をすっかり忘れてそうです^^;

TBありがとうございます!
私も今からさせていただきますね♪
2012.12.08 22:23 | URL | #- [edit]

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