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「アリアドネの弾丸」 海堂尊

『アリアドネの弾丸』  

アリアドネの弾丸

 著者:海堂尊
 出版社:宝島社





<簡単なあらすじ>
高階病院長に呼び出された不定愁訴外来主任兼リスクマネジメント委員会委員長の田口は、設置予定のエーアイセンター長に任命される。だが運営連絡会議メンバーの中にはそれを快く思ってない司法関係者がおり、エーアイセンターを内部崩壊させようと裏で計画を立てていた。そんな中、東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグの調整をしていた技術者の友野がMRIキャビン内で亡くなっていた。数日後、今度は病院内で銃声の音が響き渡る。エーアイセンター運営連絡会議メンバーの1人がコロンブスエッグの側で死んでいた。そして高階病院長が殺人の容疑と収賄で警察に拘束されてしまう。警察が強制捜査をするまでの3日間、エーアイセンター長の田口と運営連絡会議メンバーオブサーバーの1人である厚生労働省技官の白鳥は、高階病院長の無実を証明し、さらに司法側が目論む計画を阻止しようと事件の真相究明に乗り出す。田口&白鳥シリーズの第5弾。

<感想>
まずは序章にて死因不明社会の実相についての説明。この辺りのことは『死因不明社会』を読んでいればわかりやすいかも。エーアイは医療現場に置くべきだとするエーアイ推進派と、解剖重視でエーアイを貶めながらも支配領域に置こうとする派、エーアイを主導するのは誰かという簡単に言うと医療vs司法になってます。

最近はシリーズ以外のものを読んでいたので田口&白鳥シリーズは久しぶり!とうとうエーアイセンターができるのね!しかもそのセンター長に田口先生ってすごい出世。読んでいて懐かしい登場人物が登場したりするのですが、以前はどんな風に登場したのか覚えてない人がちらほら…。碧翠院桜宮病院関係、4S、彦根の名前は覚えているけど詳しくは覚えてないし、作中の田口先生が関わったとされてる雪下美人殺人事件やシオン先生なんて記憶にすらないときてる。(登場している著書を私がまだ読んでいないだけ?)

つい最近、『ブレイズメス1990』を読んだので黒崎先生や名前だけ登場の世良先生だけはしっかり理解^^黒崎先生、『ブレイズメス~』の時に比べいい人系になってる?エキストラにこだわるお茶目さも今回は披露してるし。浪速府知事の村雨って『ブレイズメス~』に秘書(?)役かなんかで登場してたような気も…。

そして高階病院長がタクシーに乗った乗客に対して放った言葉が気になる。「あの人が…いや、まさか。昔…」懺悔ともとれるこの呟きは一体…。も、もしやあの方?!すると今後どこかで登場する機会あり?2年前に焼失した碧翠院桜宮病院の跡地、桜宮科学捜査研究所(通称SCL)の隣にエーアイセンターが建築されようとしているということは、『ブレイズメス~』でのスリジエ・ハートセンターは実現しなかったてこと?うーん、やっぱり『ブレイズメス~』続きも気になる。なにやら高階病院長がその芽を摘み取ったみたいだし。加納は警視正は名前だけなのになんかオイシイ役どころ。そういやエレベーターの中にいた妊娠した50代女性って『マドンナ・ヴェルデ』の…だよね??

もういろんな場面でいろんな著書の登場人物が出てくるので(しかも巻頭の登場人物名に名はなく一瞬だけ、あるいは名前のみ特別出演みたいな感じ)、誰だっけ?と思い出すだけでも大変。

第1章は医療vs司法や第2章につなげるための説明で、第2章からミステリー色が強くなってくるといった感じ。白鳥が犯人を畳みかけるのは読んでて気持ちいい!しかも途中の伏線をどんどん回収していってくれてるんですもん。誰が犯人かということより、犯人はどのように犯行を成し遂げたのかがミステリーの重点になっているそうな。犯行トリックは文章よりも映像で流れを見た方がよりわかりやすいような気がします。(そういや今、テレビで『アリアドネの弾丸』を放送してるようですがこのシーンはもう放送したのかな?してないならこのシーンだけテレビで見たいかも)

今回はうんちくいいながらも白鳥がかっこいい!って思ってしまった。こんなにかっこ良かったっけ??シリーズ最初の方がいけ好かない感じがしたのに普通に頼りになる男になってる。時々、専門的な説明があり頭の中では想像できない部分もあったりするんですが、白鳥さんの論理的会話の雰囲気でわかったような気がしてくる(ホントはなにもわかっちゃいないけどw)。というより白鳥さんが登場するだけで話の流れがスムーズに感じます。

久々のミステリーで医療現場ならではのトリックでよくできてるなーと思いました。古株2人のオチがまたいい!『螺鈿迷宮』『極北クレイマー』の内容をもう一度読んでおさらいしたい気分になった1冊ですが、それをすると関連著書が全て読みたくなるので、いつかこのシリーズが終了した時に時系列順に一から読み直せたらいいなと。

そういや『極北クレイマー』で医療ジャーナリストだった西園寺さやか(とされる人)がまだ何もアクションを起こしてないのが気になるところ。今作品には続きがあるんですよね?それとも田口&白鳥は新たな次の敵と戦うのか?!次このシリーズを読むのは…何年後だ(笑)?しかし『ブレイズメス1990』といい『アリアドネの弾丸』といい、続編がありそうな終わり方でモヤモヤする~。

-2 Comments

孔雀の森 says...""
こんにちは~
最初の白鳥像が薄くなってきました。(いい意味で!)
もしこれちらを先に読んだら、最初の「チーム・バチスタ~」に
違和感をおぼえるでしょう。(笑)
時系列順に読みたくなりますよね。なるほど、このシリーズが
終わったときの方が、すっきりします。
私は今すぐ読みたい!と思ったのですが、これから過去や
未来の物語が出てくる可能性も大きい、とすれば
全部そろった時点が最適。
でも、シリーズは終わるのかな~。(笑)
とても面白いミステリーでした。
2011.09.11 10:27 | URL | #W/rA3xXw [edit]
TKAT says...""
こんばんは、孔雀の森さん☆
ホントお互い海堂作品、有川作品はたくさん読んでますよねー(^m^)
私も自分が読んだ本は孔雀の森さんも読んだものと思い込み、
ついついコメントなどでネタばれ的なことを書いてるかもです。
さらに孔雀の森さんは昔に読んだ本でも内容を覚えているだろうと期待し
いろいろ質問までしてしまいご迷惑お掛けしてすみませんっm(_ _)m

海堂作品は続編がありそうな終わり方だったり、
作品同士リンクしてる場合が多かったり、さらに外伝もあり…
と、エンドレス状態なので読まざるをえない状況です(笑)。
だって続きが気になるんですもの~。
ってかこのシリーズ、Aiが世間に周知され、完全に医療主体になるまで
永遠に海堂さんの主張が続きそうな予感がちらほら。
へたしたら10年後にシリーズ20作目!なんてことになってるかもw
その時は、全部読み直すのは老後の楽しみにとっておきますww
2011.09.11 19:01 | URL | #- [edit]

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アリアドネの弾丸
著 者:海堂 尊 出版社:宝島社 刊行年:2010年9月 <あらすじ> 東城大学の不定愁訴外来担当医、田口公平は、院長の高階権太から突然「死後画像診断センター(エーアイセンター)センター長」の...
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