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「花の鎖」 湊かなえ

『花の鎖』

花の鎖

 著者:湊かなえ
 出版社:文藝春秋





<簡単なあらすじ>
【花】27歳の梨花は3年前に両親を事故で亡くし、梨花自身も講師として勤めていた英会話スクールが破綻。唯一の肉親である祖母は入院しており手術が必要で、さらに祖母は梨花にある頼みごとをする。お金の工面に困った梨花は両親が生きていた頃から毎年花を届け、両親が亡くなった時に援助を申し出てくれた謎の"K"に手紙を書くことにする。
【雪】美雪は建設会社の役員をしている伯父の紹介で6歳年上の和弥と結婚し幸せに暮らしいたが、子供が出来ず悩んでいた。伯父の息子:陽介と一緒に事務所を立ち上げ、美術館の設計コンペティションに参加することにした和弥だったが…。
【月】25歳の紗月(さっちゃん)は公民館主催の花の水彩画教室の講師をし、週4日はアカシア商店街にある和菓子屋『梅香堂』でアルバイトをしていた。ある日、学生時分の同級生だった希美子から手紙が届き5年ぶりに紗月に会いにくる。夫のことで助けてほしいと言うが、その夫は紗月の元恋人だった。

<感想>
梨花、美雪、紗月の3人の女性を軸に同時進行で話は進んでいくのですが、ネタバレなしに感想書くのかなり難しい~。『花の鎖』文藝春秋特設サイトの著者インタビューで、

パズル的なものだけを狙ったのではなく、人間について書きたいという思いが先にあったので、早い段階で「謎」に気づかれたとしても、それはそれで楽しんでもらえるようにしたつもりです。

とあるので、この「謎」はそれほど重大ではないのかも?でもなるべくネタバレせずに…。

友人同士というわけでもなく、この3人が一体どこでどのような形で繋がっていくのか?3人の物語に共通しているのはアカシア商店街の『梅香堂』と『山本生花店』。なので、最初は同じ地域に住んでいる人たちの物語なのかなと。そして結果的に3人に関わってくる"K"。一体何者なのか?なぜ梨花の母親に毎年豪華な花を贈ってくるのか?

この本を読む前に違う方の感想を拝見し、相関図を書きながら読んだ方がいいとあったので実践。いやー、相関図を書いてホントよかった!かなりぐちゃぐちゃになるくらい複雑!といっても相関図をキレイにまとめると、とっても簡単だったりするwよく考えたらシンプルな構図なんだけど、湊かなえさんは上手に複雑な構成にしてくれてる。花の使い方もいい感じ。

美雪だけ手記っぽくてなんか変?と途中まで思ったりもしましたが、結果を知ってから考えるとなるほどねーと。なんとなくそれぞれの女性の性格もわかるし、その時の特徴もわかる。関連が何となくわかってきてから「そういえばあそこに伏線が…」「ってことは○○は△△の?!」とドキドキしながら読んじゃいました。

途中から「これはもしかして…?!」と気付き、登場人物たちの関係が正確にわかった時は感動!と同時にここから人物整理に頭が混乱状態。。梨花が"K"に手紙を書こうとしたことをきっかけに、繋がりがわかるようになっていくのですが、こんな風に人と人との繋がりのドラマを描くなんてすごい。タイトルは『花の鎖』ですが、なんとも重い鎖。哀しいけれど強く逞しい鎖。

相関図を書きながら、あるいは登場人物を頭でよくじっくり整理しながら読んだ方がいいような気がします。サラっと流し読みするとあとで何度もページを戻らないといけないかも。

-2 Comments

藍色 says...""
半分くらい読んだところでオチはわかったのですが、
それでも続きが気になってすぐ読んでしまいました。
よい作品だと思います。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2012.08.14 17:57 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
藍色さま

TBありがとうございます♪
最初は3つの話がどういう風に繋がっていくのか謎でしたが、
途中からもしかして?となんとなくわかってきますよね^^
おっしゃるように、読めば読むほど物語の奥深さを感じる
良い作品だと私も思いました。
人と人との繋がりって不思議でもあり、これも運命なのかなと。

私もTBさせていただきましたのでよろしくです^^

2012.08.16 20:15 | URL | #- [edit]

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