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「隻眼の少女」 麻耶雄嵩

『隻眼の少女』

隻眼の少女

 著者:麻耶雄嵩
 出版社:文芸春秋





<簡単なあらすじ>
1985年、種田静馬はとある事情で琴乃湯という温泉宿に行った。そこで古風な装束を身に付け、修練中の探偵だと名乗る御陵みかげと出会う。そんな矢先、村の神様的存在スルガ様の跡を継ぐことが決まっていた本家の娘:春菜が首を斬られるという残虐な事件が起こる。"隻眼の探偵"として名高かった母親の跡を継ぐみかげは静馬を助手見習にし、事件解決のため真相究明に乗り出す。だがその後、春菜と同じ方法で連続殺人事件が起こる。みかげは母親を超えることはできるのか?そして2003年、同じ村で18年前と同じ方法で事件が起こる。事件の真相とは?

<感想>
『このミステリーがすごい!』に選ばれていたので図書館で借りてきました。麻耶雄嵩さんの著書を読んだことがなく、今までの作品・作風を全く知らずに読んだのですが、この方って本格ミステリ作家?ってことは今作品は本格ミステリ??本格ミステリという定義をよくわかってない私ですが、こういうオチもあるんだと知りました…。

前半は、伝説・代々のしきたり、家系問題、古風な装束、温泉旅館、村の有力者など金田一ドラマにありそうな雰囲気。17歳の少女が独自で探偵まがいのことをするならわかりますが、警察に介入して捜査するという設定にはちと疑問に思いつつも(小説だからいいっか)、全体的にトリックを解明していく過程や流れは「よく出来てるなー」と思いました。みかげの推理にもなるほど!と感心したのつかの間、二転三転し、その都度またなるほど!と感心した単純な私。。

普通の探偵ものなんだと思ってましたが、後半ででオドロいた!犯人にオドロいた!動機にびつくり!な、なんとまぁ…そうか、そうなのか…。伏線あったのかな?私は全くわからず。第一部だけを読んで真犯人がわかった読者っているのかしら。もしいたら尊敬だわ…。

本当の真相がわかった時、驚きつつも「なるほど、それでトリックがよく出来てるんだ!」とも。が、アニメの世界の話ならよさげですが、いくら小説といえどもミステリーとして内容が非現実すぎのような…。犯人や動機がわかったあと、殺された人たちのことを思うと何とも気の毒で気の毒で。静馬にも同情。その動機、私には理解不能…。ここまでくると何でもアリになっちゃわない?

途中までの犯人像(?)は納得し謎解きも楽しめたのですが(といっても結局二転三転するわけですが^^;私の納得自体否定されちゃってるしw)、真犯人があの人だとすると、殺人に至るまでの過程や殺人方法にちょっとあれ?っ感じがするのは私だけでしょーか?オチまで読んで、一体全体なんだったんだ?というのが読後の感想かも。

本書は家系図があり、読んでる途中、何度この書かれているページまで戻ったことか。家系図があってホント良かった!主な登場人物や家系図がなかったらページ戻って読み直さなきゃいけないとこだったよ。。でも第二部である2003年の家系図はなく、途中この人物は誰だっけ?と考えること数回。第二部のタイトルページ裏にでも載せてくれてると嬉しかったなー。

麻耶雄嵩さんの本をずっと読み続けてきた方の感想を読むと、"麻耶さんらしい"とか"ちょっとおとなしめ"と書いてる方が多いような気がするのですが、その他の著書はもっと突拍子もない展開が待ってるのか!?

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