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「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」 

「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」 

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために

 著者:ポスタル・ノベル編
 出版社:双葉社 Postal Novel





タイトルどおり、伊坂幸太郎さんの著書『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむことができる本です。内容は以下のようになってます。


・「伊坂幸太郎 ロングインタビュー」
・「解説<あのバス>の行き先」 門賀美央子
・「グッド・バイ」 太宰治
2010年4月に仙台で門賀美央子さんからインタビューを受けた伊坂氏。まずは『バイバイ、ブラックバード』を書くに至ってのいきさつや、太宰治著書『グッド・バイ』へのオマージュ作品と言われることについて語ってくれてます。そして伊坂氏本人が語る「自分らしい小説」、ゆうびん小説で連作短編を仕上げるに至ってや、『バイバイ、ブラックバード』の各話解説までしてくれちゃってます。内容についてここまで詳しく解説してくれるなんて、なんか副音声(監督の解説付き)を聞きながら映画を見るような感じ☆
このインタビューでは伊坂さんによる<あのバス>の話も。なるほど。ある事柄についてどこまで説明しどこから読者の想像に任せるのか判断するのは難しそうですが、伊坂さんによるとどこを残しどこを削るかは作家の技術や感性、そして個性が出るところだと。

気になった箇所が一つ、『死神の精度』が映画化された時の話。小説を書いた時に、これだけは守ろうと思って書いた部分が映画の台本ではそれが崩されたそうな。詳しくは書かれてませんが、完成した映画の中では結局崩されたままのなってるのかしら。まだこの映画版は観てないので、もし観る時はこの辺りを意識してみよう。

びっくりしたのは実は伊坂氏本人、連作短編という形式があまり好きではないということ。言われてみれば確かに『死神の精度』『終末のフール』以降ないかも…。そうだったんだ。でも理由を聞くと納得。私は伊坂さんの著書の中で『死神の精度』と『終末のフール』はベスト5に入れたいぐらい好きな本。またいつか満足のいく連作短編を書いてほしいですものです。

「解説<あのバス>の行き先」では、一見共通点がなさそうにみえる太宰治氏と伊坂幸太郎氏に、唯一共通する一つのキーワードについて門賀美央子さんが語ってます。今まで伊坂さんの著書を結構読んできたのにそんな重いテーマが根底にあっただなんて…。言われて「ホントだ!」と納得。ユーモアや軽妙さばかりに気を取られて現実的なその重いテーマを私はあまり深く考えてなかったかも。

そして、この100ページに満たない1冊の中に太宰治氏の『グッド・バイ』が収録されてます。この作品にインスパイアされてるとわかっていても、実際『グッド・バイ』を読んだことがなかったのでものすごく嬉しい。太宰さんの作品って学生の時に何冊か読みましたが、当時の私は"太宰治=暗い”というイメージしかなかったので、まさかこんなにユーモアがあって洒落っ気のある内容だなんておどろき~。個人的には超美人のキヌ子が言い放つ「おそれいりまめ。」というダジャレが好き。繭美もキョーレツなキャラだったけど、キヌ子も負けてないぐらいのキャラ。が、未完で絶筆となったため途中まで。これからが見せ場!というところで終わっており残念極まりない。

伊坂さんの普段聞けない内容満載のインタビューだけでなく、太宰治氏の『グッド・バイ』まで読めるなんてこの1冊はなかなかよいです☆しかも630円だなんてなんか得した気分。って私、図書館で借りてきたんだった。

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