TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Story Seller3 ストーリー・セラー3」

『story Seller 3 ストーリー・セラー3』  

Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]

 著者:沢木耕太郎、近藤史恵、湊かなえ、
     有川浩、米澤穂信、佐藤友哉、さだまさし
 出版社:新潮社 小説新潮5月号別冊





・『男派と女派 ポーカー・フェース』 沢木耕太郎
・『ゴールよりももっと遠く』 近藤史恵
・『楽園』 湊かなえ
・『作家的一週間』 有川浩
・『満願』 米澤穂信
・『555のコッペン』 佐藤友哉
・『片恋』 さだまさし
『男派と女派 ポーカー・フェース』
前半は初体験の話で旅先であった盗難と靴磨きについて、後半は人生で大事なことを男と女のどちらに教えてもらったかについて書かれたエッセイ。沢木氏は知らないことは何でも人に訊き、そして教わるらしい。それが根底にあるから人生で大事なことを男と女のどちらに教えてもらったかということを思ったりするんだろうな。
それより冒頭で沢木氏が2~3年前のことを最近と言ってる箇所であることを思い出しました。以前、私が「この辺り、"最近"(あるいは"この間")来たような気がする」と言うと友達が「それっていつ?」、私「2~3年前かな」、友達「やっぱり」。何でも歳を取ると最近という定義が長くなるらしい…。10代の若い子の最近はつい2~3日前のことを示し、20代でも1週間前~数ヵ月。が、アラフォー頃から1年以上も前のことを"最近"というようになるんですって。なるほど、わかるような気がします…。本文とは全く違う感想になってしまいました^^;

『ゴールよりももっと遠く』
13年間自転車ロードレースの選手として走り続けてきた赤城。監督補佐としてチーム・オッジに戻った今、なぜ自分がここにいるのか、自分の運命とはを考え現役を引退する1年前を振り返る。『サクリファイス』のスピンオフ。

年齢、身体能力から引退を意識するようになった35歳の赤城、気になるのは石尾のこと。今回はページ数は少ないけど赤城と石尾の話がまた読めて嬉しい。もうスピンオフの話はないのかな。筆者コメントにはこれで終わりのようなまだあるようなどっちつかずのコメントが…。とりあえずその後を書いた長編『エデン』があるようなので図書館で予約してこよう。

『楽園』
5歳の時、大震災で双子の姉妹を亡くした雪絵は20歳を目前にしたある日、トンガへ降り立つ。ある目的があって来たものの、その目的の場所はよくわかっていない。ゲストハウス経営している日本人と偶然出会い、そこに泊まっている日本人親子と行動を共にするが…。

20歳になったら自分の名前に責任を持たなければならない――そんな彼との他愛もない会話がきっかけの一つとなりずっと心の中で思っていたことを行動に移す雪絵。彼氏の行動や絵がかなり都合よすぎる感が…。あと大事な要素となる部分の一つを震災という出来事にひっかけてるのが個人的にどうも…。全体的に一つ一つの大事な事柄がうまくいき過ぎてる感がありました。

『作家的一週間』
タイトル通り作家の一週間を描いています。最初は有川さんの一週間をエッセイ的な感じで振り返っているのかと思ってましたが、文章の中で有川さんらしき人物を"私"ではなく"彼女"と第三者っぽく書かれているので、あれ?もしかしてフツーの物語?と思ってしまいました。でも読み終えて納得!そういう事なのね。。出版コードに引っかかる言葉についてにも触れているのですが、今回はシモ系。ちょっと勉強になったかも(笑)。なによりも嬉しいのは甲子園の話題が文中に出てくること。旦那さんの甲子園像に納得。ついでにショートショートの「S理論」より旦那さんの話す「S理論」の方が面白く興味が湧きました^^

『満願』
藤井は弁護士を目指し勉強していた学生時に畳屋を営んでいる鵜島家で下宿をしていた。そこの奥さんが殺人事件の容疑者になった時、弁護士になった藤井は彼女の弁護人となる。彼女の殺人の目的とは?

ちょっとだけ松本清張のような雰囲気がありこういうストーリー好きです^^凛としていて優しく上品な奥さん、彼女のような誇り高き人がどうして畳屋のご主人のような人と結婚したのか不思議でしょうがない。殺人目的も彼女ならではといっちゃそうかもしれない。この本を読んで得た教訓、「女房は立派になってはいけない」

『555のコッペン』
東京ビッグサイトで起きた事件に巻き込まれてから4ヵ月後、土江田は神戸に行くため東京駅にいた。コーヒーショップで時間を潰していると知らない女性と相席になるが、土江田に対し奇妙な言動をとる。その後、彼はある殺人事件に巻き込まれることとなる。

近藤史恵さんと同じくストーリー・セラーシリーズの常連作。最初はんん?と思っていたものの、3作目となるとどこか愛着のようなものが出てきました。ずっと土江田の過去が謎のままきており、今回は少し背景が描かれており過去がわかったようなわからないような…。大まかなことはわかったつもり。女子高生の格好をした探偵:赤井も登場し2人で東京駅構内を逃亡。世の中、いつどんな形で殺人事件に巻き込まれるかわかったもんじゃない。数字にまつわる連作もこれで終わりだそうですが、筆者コメントの予告を見るとまたどこかで土江田が登場しそうな予感。

『片恋』
製作会社のスタッフをしている石橋南の元へ警察からある男性の死を知らせる電話が入る。南には全く心当たりない男性だが、その男性が南の連絡先を所持していたからだった。ある日、南は偶然に無差別殺傷事件現場に遭遇し、ジャーナリストとしてカメラを回すが心の中では葛藤していた。その夜、亡くなった男性の弟から電話が入り通夜に来て欲しいと懇願され行くことを決心する。そこである事実を知ることになる。

さだまさしさんの長編は読んだことありますが短編を読むのは初めて。さださんとは知らずに読むと若い作家さんが書いたものだと勘違いしそう^^;大きく分けて知らない男性の死、無差別殺傷事件の2つから成り立ってるのですが、登場する刑事の言動がまるでドラマに出てきそうな雰囲気。ラストはキレイにまとまってますが、いくら好奇心が強いといっても見知らず人の通夜に行くかな?腑に落ちない点はあるものの思っていたよりは面白く読めました。
『story Seller』シリーズは最初、伊坂幸太郎さんと有川浩さん目当てで読み始めたのですが、3まで読んで米澤穂信さん、湊かなえさん、近藤史恵さん、本多孝好さん、道尾秀介さん等々今まであまり読まなかった作家さんにも出会えてよかったです☆
編集後記を読むとこの形での『story Seller』はこの号が最後だそうな。そして新たな展開にご期待!と。ってことはいつか違う形で新たな展開で同じようなのが始まるのかな?期待してまーす。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://tkat.blog55.fc2.com/tb.php/735-eba02985
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。