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「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 本谷有希子

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

 著者:本谷有希子
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
赤戸前という田舎町で和合夫妻がトラックと衝突し亡くなった。お葬式の日、長男の宍道、兄嫁の待子、事故を目撃していた次女の清深の前に女優になる夢を持って数年前に東京へ行った長女の澄伽が戻ってきた。女優になることを諦めず田舎でもきっかけを作ろうとする一方、4年前に自分を屈辱のどん底に落とした妹に対し復讐し始める。プライドが高く自意識過剰で傲慢な澄伽が帰郷したことで、清深は姉の顔色を伺う毎日、家族を幸せにしたい一心から澄伽を肯定し誓いを守ろうとする兄、この兄弟の複雑な関係のとばっちりを受ける兄嫁たちの平穏な生活が一変した様子を描いた物語。

<感想>
映画『乱暴と待機』を観て、原作者の本谷有希子さんに興味が沸いたのでこちらの本を借りてきました。『乱暴と待機で本谷さんはなかなか面白いキャラを描く人だなとは思ってましたが、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』は想像以上のものでした。

登場する人物はみなインパクトあるキャラ、いや、インパクトあるなんてそんな可愛らしいもんじゃない。姉もスゴイ性格してるが妹も強烈すぎ…。最後に姉に対する本音には驚き。全く予想していなかった言葉で本当はそんなことを心の中で思っていたんだ…。ぶっ飛んでるというか壊れれてるというか個性強すぎ~。心身ともにいろんな意味でイタい家族。。この家族の思考回路はいったいどうなってんだ?

でも姉の自意識過剰で自己中な性格はわからないでもなかったり。姉は感情豊かすぎで姉妹共々向上心あるあるってこと。←かなり優しい言葉で言ってみましたw 他人を利用したり自己中なのは誰にでもありそう。それを実行に移すかどうかは別にして。ただ家族内で起こっているのと、過剰すぎる言動で強烈に思えてしまう。

そういや待子さんのキャラも際立ってた。1人で新婚旅行ってどーなの(笑)。行かせる夫も夫だけど、本当に行っちゃう兄嫁もいかがなもんだろう。

読んでいて飽きないし、表現力がすごいある。目の前で起こってる感じでまるで舞台を見てるよう。それもそのはずで本書は劇団の第一回公演の演目を大幅に改稿した小説なんだとか。といいつつ途中までは「結局のところ、何が言いたいんだろう?」と思ってました^^;
妹が姉に正直に気持ちを言うところからラストまでの展開は面白かったです。最初は恐ろしい家族物語と思ってたんですが、最後をみるともしかしてこの作品って…喜劇だった?!

全体的にこの物語を漢字で表わすなら"恐"、"狂"といった感じ。お昼の愛憎ドラマにしたら、毎回、澄伽の復讐劇が楽しめそう~。舞台とか映画の方が面白そうな感じ。(見てないのでわかりませんが)
こういう系統の本は自分から好んで読んだりしませんが、たまにならいいかなと思いました。まだ本書しか読んでないので本谷ワールドにはまだ浸れないや。
最後になんですが、このタイトルってどういう意味なんだろう…。

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