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2006.07.02 Sun 『贋作』 RIPLEY UNDER GROUND
著者:パトリシア・ハイスミス (Patricia Highsmith) 訳者:上田公子 出版社:河出書房新書 河出文庫 <感想> リプリー・シリーズの2作目で、「太陽がいっぱい」(後に「リプリー」に改題)の続編。 前作でディッキーを殺してから6年が経っており、トム・リプリーはフランスの大富豪の娘エロイーズと結婚してパリ郊外で何不自由なく生活。しかしここでトム・リプリーのアイディアが発端で、既に亡くなってる画家の贋作を画廊仲間と一緒に売る商売を続けていたが、ある蒐集家が贋作だと気付き騒ぎ立てたことで事態は急変。 前作でも人真似や声真似に長けていたトム・リプリーは他人になりすまし続けたのと同様、今回も亡くなったはずの画家に変装し、記者会見にまで登場。(※この画家は自殺したとされてたが死体は見付かっておらず、贋作を出し続けるために実はメキシコで画家は生きていたとメディアに発表している。それと同時に画家本人の口から贋作ではないと言うことも出来る) そしてまた殺人も犯すトム・リプリーなのですが、自分のためでなく今回は友人思いの一面も垣間見れるシーンも。ただやっぱり結局は自分の今ある生活を大事にするトム・リプリー。相変わらず計画性のない犯行ではあるけれど、なぜもこんなに彼の思い通りになり、つじつまも合うんだろう・・・。恐るべし幸運の持ち主。またおどおどした雰囲気も全くなくなり、リーダー格とまで思わせる態度が際立ってきたような。そして残虐さも増してる! これはやはりディッキー殺しでその後の自分に自信がついたということなのか? 前作の続編といっても正確にはその後のトム・リプリーという感じでしょうか。しかし6年経ってもまだディッキーの指輪をはめていたり、ディッキーのいとこが訪ねてきたりとまだまだトム・リプリーの生活にはディッキーの名残があります。このいとこ、何かやらかしてくれるんじゃないかと期待して読んでいく人はきっと多いはず・・・?!好奇心旺盛な青年ですが、果たしてどんな役割があるのか、はたまた何もないのか・・・。 注目したいのは妻のエロイーズ。こんなトム・リプリーと共に生活している大富豪の娘とは一体どんな人物なのか、かなり興味を惹きます。ただ全体的には前作より淡々としてる感じがし、ラストも「これで終わり?」となんだかしっくりこないような・・。トム・リプリーの人生の中の一つの出来事として考えるとまだシリーズ2作目だし、まだまだ序盤ってことなのか〜? シリーズ3作目「アメリカの友人」を読み始めているのですが、「贋作」に引き続きリーヴズ、エロイーズや家政婦のマダム・アネットが再び登場する模様。ちなみに「贋作」の続編となるのが完結編の「死者と踊るリプリー」なのだそう。 00:02 | [小説]F-J | edit | trackback(0) | comment(2) 着々と進んでますね、リプリー・シリーズ制覇が。
「アメリカの友人」はデニス・ホッパー、ジョン・マルコヴィッチで2度映画化されてて、「贋作」はバリー・ペッパーがリプリー役で映画化されてます。 全部見てないんですけどね。 「贋作」はトム・ウィルキンソン、ウィレム・デフォー、クレア・フォラーニ、アラン・カミングという共演陣で魅力的なんですけど、公開はおろか、DVDさえ出る気配がない。 確かにハイスミスの世界は暗いんだけど、誰もが隠し持ってる暗さだから面白いんですけどね。 ども!5011さん。
そうなんです、ゆっくりとですがリプリー・シリーズ進んでますよ〜。トム・リプリーがこの先一体どうなっていくのか気になってしかたがない! 「アメリカの友人」のDVD(あるいはビデオ)を近所のレンタル屋さん2軒で探したのですが置いてないんですよね。ちなみに「ホット・ロック」も・・・(悲。 いろんな俳優さんが演じるトム・リプリーを見たかったんですけどね。 諦めず職場近くのレンタル屋さんなどでも探してみようかな。 TKAT URL #- | 2006.07.02 19:31 | edit?
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