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「蔵書まるごと消失事件」 イアン・サンソム

『蔵書まるごと消失事件』 移動図書館貸出記録1   THE CASE OF THE MISSING BOOKS

蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫)

 著者:イアン・サンソム (Ian Sansom)
 訳者:玉木亨
 出版社:東京創元社 創元推理文庫




<簡単なあらすじ>
憧れの図書館司書として働くためにロンドンから北アイルランドのラスケルテアル市にある片田舎タムドラムにやってきたイスラエル・アームストロング。だが無情にも図書館は閉鎖されていた。すぐ帰るつもりでいたが、娯楽・レジャー・地域サービス課のリンダに言いくるめられ期間限定で移動図書館の出張サポート職員をすることに。だが図書館の蔵書15000冊がきれいさっぱり消えてなくなっており、リンダに「わたしたちの問題」とまた言いくるめられ本を探すハメになってしまう。住民たちに翻弄させられる中、この事件を解決すべく調査していくイスラエルだったが…。

<感想>
大好きな図書館で働けると夢躍らせてきたのに図書館は閉鎖、そしてやりたくもない移動図書館の出張サポート職員を任されるも蔵書は全て消失、そしてそれを探すハメに。移動図書館の運転手にも脅し文句を浴びせられ、リンダにはあれこれと言われ、与えられた下宿先に住んでる女性にもやられっぱなし。
挙げ句の果てに部屋は鶏小屋のよう。他にも脅され殴られ踏んだり蹴ったりの予想外な展開なわけですが、それに対してイスラエル自身もドジで冴えないときてるから対応に四苦八苦。

そんなイスラエルは小柄でぽっちゃり体型のベジタリアン。子供のころから本の虫でその結果、「知的で内気、情熱的で繊細、夢と知識に満ちあふれ豊富な語彙を持つ大人に育ったが、世俗的なことでは全く誰の役にも立たない性格」とのこと。
本人の意志ではなく、本を探すという役割を無理矢理与えられたので当然探偵という資質はゼロ。ロンドンから来たイスラエルはアイルランド訛り(?)や言い回しで住民の話す言葉の半分も理解できということもあり右往左往。よって探偵としての推理はちとお粗末なもの。

主人公の悪戦苦闘ぶりや町の人々とイスラエルのかみ合わない会話が楽しいといっちゃ楽しいんだけど、周囲にいる人々がイスラエルに対し投げかける言葉にちょっと気が滅入ります。特にリンダやジョージ、ヴェロニカといった女性陣たちのキャラがキツすぎるというかなんちゅーか。かといってイスラエルに同情心はわかないのよねー^^;
普通、小説を読んでいると1人ぐらいは愛すべきキャラの人物がいたりするもんですが、不思議なことに本書には愛すべきキャラの人が見つけられない…。これは作者の何かしらの意図があるのかな?

いろんな作家名や本の登場人物が出てくるのは楽し♪こんな会話、普段から本を読んでないとできないよ?この町の人は本が好きなんだねー。それがこの話の要だったりするわけですが^^本がなくなった理由にはほわ~んとしてしまいました。
探偵ぶりをポアロ、ミスマープル、ホームズ、コジャック刑事など色んな人物に例えられているものの、どれにも程遠いのは皮肉w?ミステリ内容や推理過程にこだわらず、ただ単に「本が好き」という人にはこの結末は合うかも。

アイルランド、そして移動図書館が舞台というだけで借りてきたのですが、移動図書館貸出記録というシリーズ名なのに移動図書館の活躍は今回なし。次作から本格的に本来の司書としての仕事ぶりが見れるのかな?それなら楽しみなんだけどな。それと普段知ることのない北アイルランドの詳細ももっと盛り込んでくれたら嬉しいかも。風習とか食べ物とかよく使う会話とか。
とりあえず次作も読んでみようかな。でもタイトルが『アマチュア手品師失踪事件』って…。既に私が期待している内容とはちょっと違うような気がしてきました…。

あとがきにも書かれてますが、図書館もので思い出すのがジェフ・アボットの図書館シリーズ。そういや最近新刊見てないなー。久々にこちらのシリーズが読みたくなってきちゃった。

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