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「快盗タナーは眠らない」 ローレンス・ブロック

『快盗タナーは眠らない』  THE THIEF WHO COULD'T SLEEP

快盗タナーは眠らない (創元推理文庫)

 著者:ローレンス・ブロック (Lawrence Block)
 訳者:阿部里美
 出版社:東京創元社 創元推理文庫




<簡単なあらすじ>
34歳のアメリカに住むエヴァン・タナーは18歳の時に朝鮮戦争で頭に受けた銃弾の影響で、それ以来睡眠能力を失い眠りを必要としなくなった。ある日、友人の結婚式でアルメニア人のダンサー・キティと出会い彼女の祖母から興味深い情報を得る。トルコとギリシャの交戦中、かつて祖母が幼少の頃に住んでいたトルコの家のポーチ下に大量の金貨が隠されたままだという。一攫千金を狙うタナーはトルコへ向かうが好ましからざる人物として入国を拒否された。だがタナーはアメリカへ強制送還される途中に脱走、各国を経由し苦境を乗り越えてトルコへ向かおうとするが…。
<感想>
泥棒バーニイ、殺し屋ケラー、アル中探偵マット・スカダーの他にこんなシリーズものがあったなんて!が、あとがきを読んでみると上記に書いたシリーズよりさらに前の1966年に書かれたもの。そうなんだ。

眠らないので時間はたっぷりあるし睡魔と戦わなくてもよし、眠ったフリをし敵の内緒話だってこっそり聞けちゃう。でも疲れは感じるのでその時は頭、あるいは身体のどちらかを休めるらしい。眠らない時間で本を読んだり学問や言語を学習、さまざまな専門知識を蓄積しておりその結果、いろんな言語を操り知識も豊富なので学生に代わり論文を代筆するということもお茶の子さいさい。

さらに<全ギリシャ統一親交団体><キリキア人によるアルメニア復活同盟><アイルランド共和国同盟><クロアチア独立支援協会>等々(←他にももっとたくさんあり)世界各国にある様々な団体に属してます。なかには<フッ素添加反対連合委員会>ってのも。各々の主義主張に興味があるようで内容もちゃんと理解しているんだからスゴイ!もし金貨が手に入ったらその一部を入会している数々の団体に寄付しようと考えていることから趣味の域は超えてるよ~。

数々の団体に属しているお陰でトルコの地ではしょっぱなからスパイ扱い。本来スパイではないタナー、だけど本当の目的は言えず…結果、行く先々で困難が降りかかってきます。
が!逆にこれら様々な団体に属しているおかげで各国で助けられるわけで…。どの団体も会員のタナーに対し好意的。この辺は団体の内容にもよるけど時代的なものもあるのかなぁ。面倒を抱えている同志が何か重要な使命を果たすと信じて疑わないんだろうな。タナーは喜怒哀楽が激しくなく、あたふたすることなく冷静的だし。

お宝をちょっともらいに行っただけなのに事態は国家レベルの大事にまで発展。タナーの意志とは関係ないところでいろんな事態になってます。
全体的に"ヨーロッパ各国決死の横断"といった感じでしょうか。眠ることがないという設定自体は面白いのですが、いつも読んでるローレンス・ブロックとは違うのでなんか微妙な感じがしないでもない・・・

一応タナーってシリーズの模様。2作目からは組織からの命令がありミッションをこなすという内容になっているみたい。このシリーズが刊行されるには読者の反響が大きければ…とあとがきに書かれてたんですが、果たして本書の評判はどうなんでしょ?

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