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「ほかならぬ人へ」 白石一文

『ほかならぬ人へ』

ほかならぬ人へ

 著者:白石一文
 出版社:祥伝社





<簡単なあらすじ>
「ほかならぬ人へ」
宇津木明生は名門の家柄に生まれ何不自由なく育ってきたが、兄弟の中でも頭はさほどよくなく見た目も平凡。劣等感の中で生きてきた。そしてスポーツ用品メーカーに就職し、幼少期から婚約者・渚がいたもののキャバクラで働いていたなずなと結婚。だが幸せになるはずの結婚生活は長くは続かなかった。職場の女性上司である東海に相談に乗ってもらっているうちに明生は心地よい居場所を見つけるようになる。そんな時、なずなの身にあることが起こりヨリを戻すことにした明生だったが…

「かけがえのない人へ」
祖父は電線・各種通信ケーブルなどを製造する会社の創業者、父親はその会社の社長という一家に育ったみはるはグローバル電気に勤めており、同会社の東大出エリート・聖司との結婚も決まっていた。だが一方でかつての不倫相手で元上司の黒木とヨリを戻し2人の男性と関係を持っていた。そんな時、会社が危機的状況に置かれ黒木はある決断をする。一方、みはるは結婚式前日を迎える。

<感想>
第142回直木賞を受賞したということで図書館で予約していたのがやっと手元にきました!『廃墟に乞う』も同時に予約しているのですがこちらはまだ。

2編収録されておりこれらのストーリーの主人公は両方とも家柄が良く特に苦労もせず不自由なしに今まで生きてきてます。そして容姿が優れてるわけでもなく目立った存在ではないというのが共通点かな。
パートナーはいるけどそれが本当の愛ってわけではない。自分に必要な相手が誰なのか、本当の愛ではない恋愛を経験した上で知ることに。もともと愛に対して希薄のようです。ただ両方の主人公とも自ら貪欲にいくタイプではなく、徐々に気付いていくといった感じ。

「ほかならぬ人へ」はやたらと死が多く、それをキレイにまとめようとしている感が…。死がそこまでストーリーに影響しているのだろうか。してたかなぁ??私にはよくわかりません^^;「かけがえのない人へ」はどこか屈折してるような…
婚約者のことを「結婚しようとしている女が、別の相手がいることにも気付けない男なんてどなひどい目にあっても自業自得。気付いていながら黙っているのだとしたらそういう男とはとても一緒になれない」と言ってのけるみはるはある意味すごい。。。

世の中には星の数ほど男女がおり、その中でお互いが必要と思う確立ってすごいと思う。片思いはよくあってもお互いが同じように相手を必要するってそれこそ運命。なんだろう、今作品のストーリーは「この人がベストの相手なんだ」と想える人と出会えるまでの道草というか遠回りというふうに私には思えました。

今作品を読んで純愛だとか切ない恋愛だとかは感じなかったのですが(←私ってひねくれ者?)、このような展開で"ほかならぬ人"と"かけがえのない人"を知る恋愛もあるんだなぁと。
それより"ほかならぬ"と"かけがえのない"というタイトル、私には2つの言葉の違いがイマイチ理解できてないかも。。これらのタイトルがそれぞれ逆に付けられていても私にはきっと違和感感じないだろうなぁ^^;

まだ手元にこない佐々木譲氏の『廃墟に乞う』は警察モノのようなので楽しみにしておこう。

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