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「コーパスへの道」 デニス・ルヘイン

『コーパスへの道』 現代短篇の名手たち1  CORONADO

現代短篇の名手たち1 コーパスへの道 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 著者:デニス・ルヘイン (Dennis Lehane)
 訳者:加賀山卓朗/酒井武志
 出版社:早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫




<簡単なあらすじ>以下7編からなる短編集。
『犬を撃つ』
イードンという町で町長から増えすぎた野犬を始末するよう言われた元海兵隊員のエルジンと幼馴染みのブルー。だがブルーは次第に犬を撃つことにだけにこだわるようになていく。それを心配し複雑な気持ちでエルジンは彼を見ていたが…

『ICU』
ある日、全く見覚えがないのに連中に追われることとなった。自分のことを捜し回り元妻のところまで現れ仕事まで無くなった。そして逃げ込んだのが病院のICU。毎日違う病院を回り患者の身内のフリをして身を隠していた。連中が自分に興味を失うまで…

『コーパスへの道』
大事なフットボールの試合でミスをした男の家に復讐に行った4人。家の中は誰も居ず家具などをめちゃくちゃに破壊した後、男の妹が入ってきた。そして皆で別の大きな家を襲撃しに行くことになったが、そこでは何も破壊することが出来なかった。

『マッシュルーム』
KLと彼女はある男を車に乗せ浜辺へ向かった。そして男を…。彼らがしたことは、しなければならないことだった。誰かが代償を払わなければならず、メッセージが送られなければならなかった。次は何をする?

『グウェンに会うまで』
泥棒で詐欺師の父を持つボビーは彼女のグウェンと一緒にダイヤモンドを盗むという計画を実行した。だがボビーは頭を撃たれ刑務所に入り、グウェンはその後姿を消した。ボビーが出所した時に外で待っていた父親、ボビーからダイヤモンドの在処を聞くためだった。グウェンとダイヤモンドは一体どこに…

『コロナド――二幕劇』
『グウェンに会うまで』のボビー&父親、ボビー&グウェンの他に精神科医&患者、不倫中の男女、不甲斐ない夫、ウェイトレスと新たな人物を登場させた戯曲。

『失われしものの名』
金曜の夜、レイは友人と車を探している間にアラナと背の低い男を見失った。彼女を探している途中で新種の感染症にかかった男と遭遇する。

<感想>
現代短篇の名手たちシリーズを読むのはウェストレイク、ランズデールに続き3冊目。
『犬を撃つ』は生まれた瞬間から、成長することもなく死に向かい進んでいるブルー。今まで幸せという気分を味わったことがない者が希望という光を一瞬でも見つけてしまう。大人になってから希望を持ってしまい哀れな人生を迎えてしまうという話。その様子を側で見ていたエルジン。うーん、何とも言えない絶妙さがあります。

『ICU』は突然誰かに目を付けられる。一体自分が何をした?謝って許してもらえるなら謝りたいけど何について謝る?全くもってなぜ追いかけられているのか私もわからない^^;彼に自由はくるのだろうか。

『グウェンに会うまで』はこの短編集の中で一番面白く読めました。ダイヤモンドもそうですが、グウェンは一体どこにいるの?という疑問がずっとありそのオチが素晴らしい。それと同時に切なさが残る。
『コロナド――二幕劇』は『グウェンに会うまで』をベースにしているので基本的なオチは一緒。だけど新たな人物を登場さすことでより面白さが増してるような気がします。


全体的に暗く現実の一歩向うの出来事、犯罪を描いているという雰囲気でどこか独特。ルヘインは初めて読んだ初心者ですが、『犬を撃つ』、『ICU』、『グウェンに会うまで』、『コロナド――二幕劇』が面白く読めました^^
原題が『コロナド』なのにどうして邦訳題で『コーパスへの道』にしたんだろう??『コロナド』の方が相応しいと思ってしまったのはルヘイン初心者の私だけ?!日本のルヘインファンは『コーパスへの道』の方が好みなのかなぁ。
この作者って長編で有名な方だそうで、この短編集を読むにあたり先に長編を読んでルヘインという作家を知った上で読んだ方が良かったかな?と少し後悔中。。

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