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「リプリー」 パトリシア・ハイスミス

『リプリー』 THE TALENTED MR.RIPLEY

リプリー
 著者:パトリシア・ハイスミス (Patricia Highsmith)
 訳者:佐宗鈴夫
 出版社:河出書房新書 河出文庫   




<感想>
私がパトリシア・ハイスミスの長編を読んだのはこれが初めて。今まで短編はアンソロジーで読んだことはあったのですが、長編はいつか読もうと思いつつ今日まできてしまいました。
そこで最初に選んだのは、数年前見た映画「リプリー」の原作であるこの「リプリー」(「太陽がいっぱい」から改題)。

ヨーロッパにいる息子ディッキーに会って、呼び戻して欲しいという富豪の父親であるグリーンリーフからいきなり話を持ちかけられたトム・リプリー。警察にいつ捕まってもおかしくない自堕落的な生活をしていた彼は、過去を清算して新たな未来を夢見てディッキーがいるイタリアへ。しかし友人であるディッキーを殺して、彼に成りすまし生活するトム。
ディッキーの親や恋人や友人、そして警察の目をくぐり抜け完全犯罪が成り立つのか?!

計画性はまるでないのに、何度も訪れるピンチを切り抜けるラッキーボーイ。
いくら顔容姿が似てるからといっても他人に成りすまし生活するなんて無謀としか言いようがない!しかも声真似まで。
もちろん場所を転々とし、怪しまれないようディッキーとして、そしてトム・リプリーとしていろいろ策は練ってるのですが、その場しのぎの行動はどうみても幸運に助けられたとしか思えない・・・。
訳者によるとこの幸運は、秩序を重んじる社会はあちこちと抜け穴だらけという皮肉がこめられてるそうな。
なるほど・・、そういう意味合いがあったんだ。
しかしそれだけじゃなく、やはりパトリシア・ハイスミスの手法によってこの物語の面白さは引き立ってるのは言うまでもないこと。
トムの人格を巧みに描いており、いつの間にかトムの気持ちになって読んでる自分が・・・。
もうだめだ、私(=トム)はもう終わりだ~!と読んで何度思ったことか

物事はかならずなんとかなるものだという人生観をもってるトム。果たして彼のなんとかなるもんだがその通りになったのか?!
映画「リプリー」では結末に意味を持たせてますが、原作では結末がわかるようになってます。

※リプリーシリーズとして、「贋作」「アメリカの友人」「リプリーをまねた少年」「死者と踊るリプリー」と続く。といってもまだ読んでなく、今私の読みたい本リスト上位にランクイン。
絶対読みます、読んで見せます!読んで見せましょう!!

-2 Comments

5011 says...""
ハイスミスの面白さ=怖さってごく普通の人が犯罪を犯すところですね。
行き当たりばったりの行動も普通っぽくてゾッとする。

映画は「リプリー」の方が「太陽がいっぱい」より原作に忠実なんだけど、ここまで愛されるのはやっぱりアラン・ドロン=リプリーのお陰でしょう。
「リプリーをまねた少年」以外は読んでますけど、読みながら頭の中に浮かぶのはマット・デイモンじゃないんですよね。
かといってドロンてわけでもない。

2006.06.04 21:00 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
実は映画「リプリー」と「太陽がいっぱい」をレンタルで借りてきちゃいましたよ♪
「リプリー」は以前見たことがあるのですが、途中あまり覚えてなくて・・・(レンタルした覚えがないので多分深夜テレビ放送か友達の家でなんとなく見たって感じ?)

「リプリー」の方が原作に忠実ってよく言われてますが、「太陽がいっぱい」は一体どんな風に描かれてるのかとても興味ありますね。先に「リプリー」を見てしまうとリプリー=アラン・ドロンの想像がつかないですもん。
今から見るのが楽しみ~。
2006.06.04 23:03 | URL | #- [edit]

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