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「告白」 湊かなえ

『告白』 
 
告白

 著者:湊かなえ
 出版社:双葉社





<あらすじ>
とある中学校1年B組。終業式の日、担任の守口悠子は今月いっぱいで教員を辞職すると生徒たちに告げる。自分の愛娘が校内で亡くなった事件で、これは事故ではなくこのクラスの生徒に殺されたと。2人の犯人をA・Bとし彼らに復讐をしたことを皆の前で話し学校を去る。
物語の発端である担任森口悠子の告白、少年A・Bの告白、加害者たちの家族、クラスの女子で第三者から見た事件への疑問など、モノローグ形式で一つの事件の真相が明らかになっていく。

<感想>
愛娘を校内で亡くした森口が、終業式の日にクラス全員の前で犯人2人に対し復讐したと言ったことで物語は始まっていきます。警察に任せず森口先生の手で自ら復讐をさせるところは少年法に対しての皮肉も込められているのか??
事件を起こした当人以外からの視点もあり構成は良いと思う。ただ誰にしても救われない。それぞれの解決法はそれしかないのか?と思ってしまいます。

復讐が新たな復讐を生み、いじめ、嫉妬、ひきこもり、自律神経失調症、HIV、犯罪、殺人といろいろと問題提起はされてるいるものの、物語の中ではどれも解決していないような気がする…。しかもこれらの問題に直面してる人への配慮もみられない。あくまでもエンターテイメントとして扱ってる。だから重いテーマを扱ってるわりにはサクサクと読めてしまったりも。
そもそも解決法を描きたかったのではないんだろうな。みながみな狂気。こわいです…。

犯罪に対しての自己中心的な考え、そして誰かに認めてもらいたいという歪んだ願望、その恐怖が蔓延してる世の中を作者は言いたかったんだろうか。

とても大胆な内容で、物語として、小説として引き込ませるには十分完成度は高いなと思いました(特に第1章でやられた!)。最後の最後まで徹底して同情の余地がない内容に拍手。最後のオチで、未来ある、または救いようがある内容だったら逆につまらなくなりそう^^;

ただ読後の後味は決していいもんじゃないです^^; ←ラストの「後味が悪い」と言われることは作者にとって最高の褒め言葉らしい。ご期待に添えれて良かったよ。。第29回小説推理新人賞受賞作品である今作品、←納得。強烈なインパクトを残してくれました。

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