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「ブラックペアン1988」 海堂尊

『ブラックペアン1988』  

ブラックペアン1988

 著者:海堂尊
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
1985年、1人の研修医が東城大学医学部附属病院の佐伯外科に入局した。名は世良雅志。 器械「スナイプAZ1988」を導入し、誰にでも手術が出来るよう掲げる講師に着任したばかりの高階、 手術の技術を重視する最年長医局医の渡海。彼らの間で新米医師の世良は翻弄させられる。そして次期病院長選挙が近付いた時、佐伯教授と渡海との確執が終焉を迎えようとしていた。

<感想>
田口&白鳥シリーズでお馴染みの東城大学医学部附属病院が舞台。いつもと違うのは時代が今から約20年前の1988年ってこと。入局したばかりの世良雅志の目線から描いた物語で、20年後の東城大学医学部附属病院に登場する人物がズラリ。

自分自身の頭の中を整理するために登場人物のおさらいをしておこう。


高階:帝華大学からやってきた講師。ビッグマウスで佐伯教授からは"小天狗"と呼ばれている。手術をする姿は"阿修羅"とも。20年後は東城大学医学部附属病院長。
渡海:自由奔放に仕事をしてるが手術をする腕前はぴか一の渡海。彼にはどうしても許せない過去があり、それがクライマックスに向けて走り出す。手術室では悪魔と呼ばれている。
佐伯:佐伯外科の大御所教授。
世良:入局したばかりの新米外科医。手術で人を殺めそうになり一度は挫折しようとするが、高階・渡海から目をかけられなんとか乗り越える。
垣谷:世良の8年先輩で助手。20年後は『チーム・バチスタ』第一助手バイパス手術の専門家。
黒崎:助教授。20年後は臓器統御外科教授。
藤原:手術室婦長。20年後は不定愁訴外来で田口先生のお手伝い。20年前から既にコーヒーを入れてた模様。
猫田:昼寝場所を探している看護婦。ぼーとしてるようだが勘はいい。20年後は小児科病棟看護師長。
花房:新人の看護婦で淡い恋話あり。20年後、救命救急センター看護師長として『ジェネラル・ルージュ』に登場。
坂田:窓際で干されている室長とは名ばかりの官僚で今回は名前だけ登場。20年後は医政局長で白鳥の上司となる。
水落冴子:渡海がよく聞いている歌手。20年後は『ナイチンゲールの沈黙』にて登場。
速水・田口・島津:附属病院にベッドサイド・ラーニングとしてやってくる学部2年の学生たち。20年後、速水は『ジェネラル・ルージュ』で血まみれ将軍と呼ばれる。速水と花房さんはここで既に出会ってたのね…。まさか20年にあんなことになるとは誰が想像しただろう…。田口は田口&白鳥シリーズの1人。
登場人物を書いただけでもう感想も書いた気分になった(笑)。

学生時代の田口先生がちょろっと登場するんですが、なぜ血が苦手になったかがここで判明。教育指導をしていた世良のお陰で早い時分に気付いてよかったかも^^;
20年後の高階病院長は見晴らしのいい部屋ででーんと座ってるだけかと思いきや、若かりし頃は、着任早々佐伯外科を引っかき回したりしてバリバリ最前線で頑張っていたのね。。ちょと見直しちゃった。

「必要なら規則を変えろ。規則に囚われて、命を失うことがあってはならない」
「学会よりも患者の命が危なければそっちの方が最優先だ」
登場人物の2人が放った言葉。当たり前のことなんだけどこのストーリーの中でこの言葉は重みがある。後者のセリフはラストに向かい大事なシーンでの一言だけになおさら。

最初は高階vs渡海、高階vs佐伯教授なんて思っていたのですが、両方ともいいコンビだったりする。。結局は渡海vs佐伯教授が大きな焦点になり、開けてはいけないパンドラの箱がとうとう…ぎゃ~~!!誰が悪いっていう訳ではなく、それぞれがちゃんとした理由を持っているからどうしようもない結果とも言える。

その佐伯教授が手術をする時、手術セットにいつも置いているのがタイトルにもなっている「ブラックペアン」。読み終わったあと、かなり重要な鍵になっていたんだと。自分の考え、信念を自信持ってそれをやり通してきた分、その信念が間違ってたり納得したりした時、みな引き際が気持ちいいいほどすっきりしている。

20年前が舞台と言えども、かなり面白く読めた本書。内容が面白いのはもちろんのこと、お馴染みのメンバーの若かりし頃を楽しめたというのもポイントが高い^^病院長となった高階のもとにいつか渡海、あるいは世良が会いにくるっていう話があったらいいなぁ。

-2 Comments

孔雀の森 says...""
こんにちは♪
自分の所でも書きましたが、かなり忘れているので、
ピントがずれていたらゴメンなさいね。
今度登場人物それぞれの年表を手元に置いて、
参照しながら感想を書きたいものです。

こちらで復習させていただきながら、各人物の変化を
楽しみました。
医療に対する真摯な態度に打たれた作品だったように記憶しています。
高階、渡海の両氏がよかったかなあ。

>病院長となった高階のもとにいつか渡海、あるいは世良が会いにくるっていう話があったらいいなぁ。
ほんとに、そういう場面を見たいものです。世良君は若いときしか知らないものね。
彼は今どこでどうしているのでしょう。

2009.07.03 17:26 | URL | #W/rA3xXw [edit]
TKAT says...""
おはようございます、孔雀の森さん^^
読んでから月日が経つと内容を忘れちゃいますよね。
私なんて三ヵ月、いや一ヵ月前に読んだのすら余裕で忘れちゃいます…

高階と渡海は現実的にはいそうもない異端児のような感じですが、
腕が備わってるだけでなく、意見は違うけどそれぞれが
医療に対する信念を持ってました。

『ひかりの剣』は同時進行で高階先生目線なんですか?
教えてくださり感謝です♪早速図書館で予約をしました!
海堂さんの著書って田口&白鳥シリーズ以外の小説の場合でも
リンクしている部分が多く、それも楽しみの一つなんですが
登場人物の整理をちゃんとしてないと頭の中がこんがらがっちゃう(笑)。
2009.07.04 11:03 | URL | #- [edit]

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