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「最後の願い」 光原百合

『最後の願い』  

最後の願い

 著者:光原百合
 出版社:光文社





<簡単なあらすじ>
度会恭平と風見爽馬は劇団φを立ち上げるため必要な人材を探している。その優れた人材たちの陰に潜むもの、悩み、ウソを交えた話を聞いただけで、またその人物を観察しただけで度会&風見は謎を解き明かしてしまう。安楽椅子探偵風の7編からなる連作短編集。


『花をちぎれないほど…』
『彼女の求めるものは…』
『最後の言葉は…』
『風船が割れたとき…』
『写真に写ったものは…』
『彼が求めたものは…』
『…そして、開幕』

<感想>
アンソロジー『事件を追いかけろ』に収録されていた『花をちぎれないほど…』を読み、この話が収録された連作短編集ならきっと面白いはず!と期待に胸をふくらませ読むことに。読み終え想像以上に満足いく1冊でした^^

人材探しから劇団φの旗揚げまでを描いており、連作短編集といっても全体的に話は1つに繋がっています。ただ単に、近い将来劇団φの一員となる人物の奥深く潜む謎を解くのではなく、その人物の肩の荷をおろしてあげてるというかなんちゅーか。
まぁ2人は劇団員になってもらう前にその人の持つしこりや不安を取り除き、人によっては現状から救い出しきれいさっぱりの心になり、晴れて劇団員となってほしいという願いもあったりするのかな。

誰にも真相を言えず胸のうちにためてる。だけど誰かにそれを気付いてもらいたい。2人ははただ謎を解くだけ。それだけなのに最後にはみなこの劇団φに参加する気になってしまうのは2人のキャラがいいから?
やはり誰かにそれを気付いてもらい、批判をされるのではなくただ真実を他人に知ってもらい肩の荷を降ろしたいという気持ちが心のどこかにあったからかな。どうだろう。

実は風見爽馬自身も度会と会うのは第2話から。ただ彼だけは他の人物と違いエピソードはないけど(これは残念!)

ミステリー色が濃いものもあれば切ないもの、オカルトちっくなものまで登場人物により内容は様々。
多彩な人生を持つそれぞれが1つの舞台を作り出す。最後のまとまりまでよく出来た1冊だと思いました。

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