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「事件を追いかけろ サプライズの花束編」

『事件を追いかけろ サプライズの花束編』  

事件を追いかけろ サプライズの花束編 (カッパノベルス)
 著者:東直己、泡坂妻夫、池井戸潤、伊坂幸太郎、
     大沢在昌、北川歩実、五條瑛、笹本稜平、
     佐野洋、永井するみ、夏樹静子、新津きよみ、
     光原百合、横山秀夫
 編者:日本推理作家教会
 出版社:光文社



『立ち向う者』 東直己  
『蚊取湖殺人事件』 泡坂妻夫  
『口座相違』 池井戸潤 
『バンク』 伊坂幸太郎 
『ジョーカーとレスラー』 大沢在昌  
『天使の歌声』 北川歩実  
『偽りの季節』 五條瑛  
『死人の逆恨み』 笹本稜平  
『名誉キャディー』 佐野洋  
『雪模様』 永井するみ 
『リメーク』 夏樹静子  
『拾ったあとで』 新津きよみ 
『花をちぎれないほど…』 光原百合  
『密室の抜け穴』 横山秀夫
3冊で構成されている最新ベスト・アンソロジーで、『名探偵を追いかけろ』『暗闇を追いかけろ』に続く3冊目。上記の中からいくつかを紹介。

『蚊取湖殺人事件』
ゲレンデの近くにある蚊取湖で包帯で首を絞められた男性の死体が発見された。スキーに来ていた慶子と美那は、その男性が近くの病院に来ていた患者だと気付く。その夜、天候が荒れスキーも釣りも出来ない中、地元代議士の息子・財津と慶子らは事件の真相を探る。

問題編・解決編に分かれてます。事件現場の近くにいただけで疑われた慶子と美那が財津と事件を解決していくというものでトリックものって感じかな。この著者は初めて読みましたが、少しユーモアも交じってる?さらっと流しているけど読んでて登場人物たちの会話が面白い。短編ということでシンプルで読みやすかった^^犯人と被害者の関係をもっと突っ込んでいくと2時間サスペンスの題材になりそう。

『ジョーカーとレスラー』
探偵のジョーカーのもとに元プロレスラーの息子を連れて帰ってきて欲しいと年老いた依頼者がやってきた。この依頼者は極道の頭で家を出てしまった息子に家業を継いでもらいたいと思っていた。そんな時、今度は依頼者の娘が「元プロレスラーの兄を殺して欲しい」と言う。誰が組を継ぐのか内輪もめに関わってしまったジョーカーはとりあえず依頼者のもとに息子を連れてくるが…

大沢在昌さんも初めて読みましたがハードボイルドだったんですね。この手の短編ってきっとシリーズものなんだろうなと思い調べてみるとやはり"ジョーカー・シリーズ"というものがあるらしい。バーをやっている沢井が仲介となり仕事をしている探偵のジョーカーってことでしょうか。普段ハードボイルドはあまり読みませんが、こんな雰囲気なら今シリーズは読んでみたいところ。

『死人の逆恨み』
私立探偵の男が事務所に入ると顔見知りの男が首を吊って死んでいた。男は通称「コマシ」という暴力団の企業舎弟で私立探偵の男は以前、ひどい目にあっていた。喉に引っかき傷があったため殺しだと考え心当たりある組へ出向く。そんな時、私立探偵の前に通称「ゴリラ」という刑事がやってくる。またコマシの女房からはある情報を聞かされ探偵として1つの依頼を引き受けることにするが…

こちらもハードボイルド。だけどどこか人情味があったり。極道に絡んでいる内容、極道の息がかかった刑事…ありがちだけどこんな雰囲気ならこちらも読んでみたいシリーズ。ってこれはシリーズじゃないのかな??

『雪模様』
藤村紀和の母親と妹、その娘・誓子が住んでいる実家に戻った。誓子の父親は紀和のかつての不倫相手・中瀬で、妹に紹介したところ中瀬と不倫関係になってしまい子供ができたのだ。不倫相手といえ自分から男を奪った妹の子・誓子と遠出することにした紀和、黙って連れ出したため周囲は誓子を道連れに自殺すると思っているが、実は紀和には別の理由があった。

自分が付き合ってた不倫相手を妹に取られ、さらに妹とその人との間に子供まで生まれ…。妹とかつての不倫相手の子と遠出をする紀和。誓子を連れ出した時点で何か嫌な感じがしたんですが、紀和の本当の目的を知りびっくり。不倫体質は一度身に染み付いたら繰り返してしまうもんだろうか。私には紀和が女性の敵のように見えてしまう…。が、わからなくもない心理。共感はできないけどいい意味で魅力的なストーリーを書く著者だなと。

『花をちぎれないほど…』
文芸サークル誌の十周年記念パーティーを生粋のお嬢様・御影麻衣の自宅ですることになった。パーティーに参加した響子はサークル誌会長の元教え子・度会と出会う。そして2人はある場に出くわし…。

度会は劇団を作るにあたり役者・原作提供者・脚本書き・スタッフ等々の仲間を探している男性。彼が響子と一緒に出くわしたシーンの謎解きをしていくんですが、なかなか鋭い視点。非の打ち所のない完璧な人間の正体(しかもなかなか見抜けない)をちゃんと暴いてくれるんだから(笑)。響子のあっけらかんとした性格もまたいい。度会が劇団を作る過程を描いた『最後の願い』という本があるらしくこの作品はどうやらその中の1編?


この本を図書館で借りてきたのは伊坂幸太郎の『バンク』が読みたかったから。が、が!この話って『チルドレン』に収録されており既に読んでいた…。がーん。
『チルドレン』の感想はこちら 

でも今回は永井するみさん、光原百合さんという女性作家を知ることが出来てよかった。両者ともに女性ならではの視点。
副タイトルにあるサプライズはさほど感じない1冊でしたが、今後読んでみようかと思う作家さんを発掘できたのは大きな収穫でした^^

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