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「社交ダンスが終った夜に」 レイ・ブラッドベリ

『社交ダンスが終った夜に』  ONE MORE FOR THE ROAD

社交ダンスが終った夜に (新潮文庫)
 著者:著者:レイ・ブラッドベリ (Ray Bradbury)
 訳者:伊藤典夫
 出版社:新潮社 新潮文庫





・『はじまりの日』
・『心移し』
・『埋め合わせ』
・『社交ダンスが終わった夜に』
・『墓碑銘』
・『頭をよせて』
・『ドラゴン真夜中に踊る』
・『19番』
・『けだもの』
・『秋日の午後』  ほか15編
計25編からなる短編集。この中からいくつか紹介。
『はじまりの日』
ある朝チャーリーは思い出した。卒業してから50年後、学校がはじまる日に学校の正面にある旗ざおの下で友人ら5人で会おうという約束を。妻が「そんな約束誰も覚えてない。あなたが傷つくのを見たくない」というのを尻目にチャーリーは車で学校に向かった。

向かう途中、車の中で楽しかった昔のことを思い出してるチャーリー。会ったらまず何を言おう、いや、誰もいなかったらどうしようなど考えながら旗ざおに着くとそこには…。学校に行ってよかったのかどうか私にはどう解釈したらいいのかわかりませんが、終わった後の余韻は結構好きな方かな。

『心移し』
互いのパートナーがそれぞれ旅行中、男と女はホテルの一室にいた。女は男に眠る前にお互いに願い事を唱えようという。「あなたは奥さんと、私は夫とあらためて恋に落ちることができますように」と。そして次の朝…

不倫同士の男女の話なんですが、今の関係に終止符を打ってそれぞれの家庭に戻ろうとするだけなのに切なくてロマンチックなストーリー。男性のどうすることもできない姿が何とも言えません。

『頭をよせて』
毎年毎晩欠かさずベンチに座り口論をしている老夫婦。ある日その夫が亡くなりベンチには誰も座ることがなくなった。その風景を見ていた男は残された妻にあるプレゼントをする。そして…ここ1週間近く無人だったベンチに妻の姿があった。

知り合いではないけれど、妻が夫の墓地にいるのを見るに耐えかねて何かしたいと思った男。ちょっとした優しいプレゼントは妻にとって生きる糧とななったことでしょう。

『残りかす』
ラルフ・フェントリスのもとには親しい人から遠い知り合いまで、さまざまな人から電話がかかってきたり会いに来られたりする。返事をするから誰もが彼に相談するのだが…。

ついつい愚痴を聞いてほしくなっちゃう人、いますいます。話すほうがすっきりして楽だろうけど、聞いてる方は面倒だろうなぁ。ラルフ・フェントリスの妻は「またか」という感じで淡々としており、ラルフ・フェントリス自身も「やれやれ」という感じ。私も彼のような知り合いが欲しい(笑)。

『ほほえみは夏のように大きく』
毎年夏、ウィルは友人の姿をさがし求めるが誰もいない。だがある夏、同い年ぐらいの9人の夏の少年が遊んでいるのを見つける。さっそく仲間になり一緒に遊ぶウィル。すばらしい無為の時間を過ごすのであった。

"夏の少年"は男の子…なるほど(既に少年と呼んでますが^^;)。とすると女の子の場合は"冬の少女"?…あたたかい暖炉の前でお人形さんごっこでもいいってこと?まあその場合は冬の少女たちはみな丸くなって寝てるだけですが(笑)。少年のある夏の青春って感じのストーリーでした。

『それで、あなたの言い分は?』
朝早く、妻から「それで、あなたの言い分はどうなの?」と聞かれる夫――。夫はゆっくりと話し出した。

夫は一体何をしたのでしょう?何かあったから言い分を話しているのですが原因は夫婦にしかわかりません。夫は作家のようでまるでブラッドベリ自身の言い分を聞いてるよう^^;ちなみにもし私が妻の立場なら「ごちゃごちゃ言わないで要点を早く!」と男性の話を打ち切るかも(笑)。


この短編集に収められているうちの幾つかは主人公(または語り手)が作家となっているのはブラッドベリが体験したこと、見たことなど実話がベースになっているからなんですね。なるほど。
『ウは宇宙船のウ』でもそうでしたが、ブラッドベリの短編集には偉大な作家たちの名が登場することあります。(←他の短編集でもよくあることなのかな?)
これは多くの作家が不幸な人生を送っており、彼らを守ることができない時に「あなたを愛してる」と伝えたくてタイムマシンを登場さすんだとか。

そうそう、解説に"隠喩"について書かれているのですが、私にはどうも意味がわからない~。明確なものからイメージで説明していくものとか色々とパターンがあるようで…。
ブラッドベリと隠喩は切り離せないものみたいですが、今までそんなこと考えたこともありませんでした(汗)。隠喩、隠喩…隠喩とはなんぞや…

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