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「難民少年」 ベンジャミン・ゼファニア

『難民少年』  REFUGEE BOY

難民少年

 著者:ベンジャミン・ゼファニア (Benjamin Zephaniah)
 訳者:金原瑞人/小川美紀
 出版社:講談社




<簡単なあらすじ>
アレムはエチオピア人の父、エリトリア人の母を持つ少年。両国が戦争を始めたため、どちらの国にいても迫害を受ける状況に。 息子の身を心配した父親はアレムをイギリスに連れ出しホテルに置き去りにして自分は故郷で平和に向け活動するため戻っていく。1人残されたアレムはアイルランド人一家に世話になることになり、難民評議会メンバーと一緒に難民申請をすることになった。

<感想>
少年アレムを中心に戦争、イギリスに留まるための難民要請、デモ行進、あるいは政治絡みで殺されてしまうといった難民の流れが描かれているんですが、かといってただ泣けるだけの内容・・・というわけではなかったりします。
戦争にしろ、いじめにしろ事実を事実として真っ向から受け入れ向かい合う。何よりもアレム自身の勉強に対する意欲、本をたくさん読みクラスメイトの誰よりも勉強を学びどんなことでも新たな知識を吸収しようとする姿勢がひしひしと伝わってきます。

「学校は精神的にも肉体的にも社会的にも自分を磨く機会の場で可能性がたくさんある」だなんて14歳の子が普通思わないよ?教育を受けるという特権が与えられるということがアレムにとっては天国。勉強できる環境への感謝をずっと持ち続けているのは父親の教え、そして今までの環境がそうさせたんだろうか。

里親の家で暮らし、学校も通い勉強することができる。イギリスに来た難民の中ではかなり恵まれている環境だと思う。よくしてもらってるということはアレムもよく理解しており、自分の置かれている立場も十分に理解している。歳の割にはちと出来すぎのような気もしないでもないけど。

アレムのような数々の境遇の子を受入れてきており、里親の娘ルースは最初、突き放した態度だったのに次第にアレムを弟のように思えるように。
受入側の問題もちゃんと描かれてます。皆が皆、アレムのような子じゃないし境遇だって違う。さらに両親は受け入れた難民の子に対し優しく接すると実の子どもが嫉妬することだってある。んー、こりゃ難しい問題だわ。
でも結局、里親・ソーシャルワーカー・友人等々が皆アレムの助けになりたいと思ってる。恵まれてるようなんだけどそうでもなかったり。

全体的にアレムの何事も学びたいという向上心に感動しちゃいます。
ヨーロッパでは当たり前の出来事でも難民という立場は多くの日本人にとって馴染みが薄く、受入側、デモ行進にしても日常的ではない。難民に馴染みのない国には「こういう現実もあるんだよ」と、イギリスやその他の難民が多くいる国には「君の周りは難民は何人いるかい?君たちには出来ることは何だろう?」と伝えようとしているのかな。

この本とは中学・高校時分に出会いたかった~。学校は遊びに行くところだと勘違いしてた私にぜひとも読ましたかった!

-2 Comments

hiyo says...""
TKATさんは勉強の大切さに1番反応されたのね。確かに、私もそれは感じました。教育って、側にあると大切さに気がつかない。

お話が綺麗過ぎるのは、それで良いのだと思います。厳しさや汚さは、あえて書かなくても読み手は十分知っていますもの。
是非とも前翻訳作『フェイス』もお読みになってぇ~。
2009.03.22 23:26 | URL | #B9A5zm5U [edit]
TKAT says...""
こんばんは、hoyoさん^^

>TKATさんは勉強の大切さに1番反応されたのね。

はい、この歳になって勉強したいことがたくさんあるからかな。
勉強する場が与えられてた頃になぜもっと勉強しなかったのか
後悔してるからなのかもしれないですね~。

>是非とも前翻訳作『フェイス』もお読みになってぇ~。

はーい♪今読んでる本(全5巻まである!)が読み終えたら図書館で借りてきまっす!
2009.03.23 00:29 | URL | #- [edit]

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