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「グラスホッパー」 伊坂幸太郎

『グラスホッパー』 

グラスホッパー (角川文庫)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:角川書店 角川文庫





<簡単なあらすじ>
元教師の鈴木は妻を轢き殺された復讐のため、その加害者の父親が経営する会社「令嬢」に契約社員としてもぐりこんだ。だが目の前でその馬鹿息子が"押し屋"と呼ばれる男に押され車に轢かれてしまう。一緒にいた上司の命令で鈴木は"押し屋"を尾行することに。ちょうどその頃、ホテルの窓から偶然その様子を見ていた自殺専門の殺し屋"鯨"も自分の過去を清算するために"押し屋"を追い始める。一方、ナイフ使いの殺し屋"蝉"はある思惑から同じく"押し屋"を追い始める。

<感想>
あちらこちらで恨みを買うようなことばかりしている馬鹿息子に対し復讐の機会を掴むために非合法的な事をしている会社に入った鈴木、元教師とあって根が真面目。違う人種だから上司から疑惑の目を向けられてしまう。そんな信頼関係がまるでない会社に対し無防備だったり、行き当たりばったりの行動をする鈴木を見てるとハラハラしぱなっし。

自殺を強要させる能力を持っている鯨は、一方で自分が死に追いやった者たちの亡霊を見るという能力さえも持ち合わせています。殺し屋とか亡霊とか、大半の人にとっては未知の世界。一部の世界では実際にありそうだけど。
読み始めて亡霊云々の話が出てきた時、「もしかしてそっち方面の話?」と思い少し覚悟したんだけどそうじゃなかった。ほっ。ホラー系は好きだけど、夜中に1人っきりで読んでたもんで心の準備が・・・^^;

全体的に人間臭さがない殺し屋たち。思うことがあっても皆冷静だね~(怯えたりすぐ興奮する性格だと殺し屋には向いてないか^^;)
ちなみに"鯨"とか"蝉"という名は、その筋の業界でのニックネームみたいなもの。
危機一髪というところで助かったり、ここぞというシーンである人物が現れたりとちょっと都合よすぎないか?とも思ったりしましたが読み出したらストーリー展開が気になり一気に最後まで読んじゃいました。

結局はいつものごとく登場人物たちが互いに近づいていくですが、「おっ!この交わりはうまい!」というわけではなかったかな。最初から全体的に登場人物たちの境遇は近いし、いずれ交わるであろうという設定になっているからこれは仕方がない。
一番驚いたのは全く予想しなかった人物らが殺し屋だったってこと。地味な登場だけと意外性はありました。そして実は一番かっこいい役は"押し屋"(&その家族)なんじゃないかと・・・。こちらの真実も多少びっくりはしたんですが、この"押し屋"のことだから絶対なにかあるなと予想できてしまいます^^;

ストーリーにいつもの伊坂節のような意外性はさほどありませんでしたが、人が多く死ぬ割には後味が悪くなく面白く読めました。それぞれ個性のある登場人物たち、どの登場人物が一番好き?って聞かれたらとりあえず「バカジャナイノー」の子どもって答える(笑)。
『魔王』を読んだ後なのでいつもの伊坂ワールドが(それでも少し物足りないけど)楽しめてよかったです♪

-2 Comments

5011 says...""
伊坂作品で最初に読んだのがなぜかこれで。
他のを読むようになってから、これはちょっと異質だなってのが分かりましたけど、これって伊坂作品の割にはハードボイルドが前面に出てますよね。

読んでる最中、日本の役者で役を何となく振り当ててたんだけど、それがすっごいダサい感じで物語にも集中できませんでした。

それがここ数年ハマッてるジョニー・トーが映画化したら…って考えてキャスティングし直したら(笑)、俄然面白くなり出した。
主人公はルイス・クー、押し屋はサイモン・ヤム、蝉はニック・チョン、そして鯨はアンソニー・ウォンです。
どーですか?(笑)
2009.01.25 11:31 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
5011さん、こんばんは^^
この作品や『魔王』、『実験4号』はいつもの伊坂ワールドとは違った雰囲気を持ってますよね。
こんなのも書くんだ~と思いつつも人物像や会話はやはり伊坂さんならではのテイストになってると思いました。

ジョニー・トー監督でキャスティングしちゃいましたか(笑)。
押し屋のサイモン・ヤムはピッタリ!!これはもうハマり役でしょう!主人公のルイス・クーもいい感じ。個人的に蝉はサム・リーを推したいなぁ(ジョニー・トーが彼を選ぶとは思えないけど^^;)。
自分で好きなようにキャスティングをするのは楽しいですよね(笑)。
2009.01.25 19:37 | URL | #- [edit]

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