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「魔王」 伊坂幸太郎

『魔王』 

魔王 (講談社文庫)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:講談社 講談社文庫





<簡単なあらすじ>
「魔王」
安藤はある時気付いた。自分が念じたことを標的にした人物が口に出して話すということを。ちょうどその頃、報道番組で討論している未来党の犬養を見て安藤は、知らないうちに犬養の思惑通りに国民が流されていることに危惧し、腹話術を使い立ち向かおうとする。
「呼吸」
「魔王」から5年後、安藤の弟潤也と結婚した詩織が語り手。未来党が政権を握っている中、潤也は自分の能力に気付く。"じゃんけんに負けない能力"を。条件付きだが賭け事に勝つ能力で潤也は何かに立ち向かおうとする。

<感想>
日本の政治家は皆同じことばかり言い誰が頂点に立ってもそう世の中は変わらない。誰もがそう思っている今日、今までとは違ったタイプの政治家が出てきたら?政治に興味がなかった者まで投票しようという気にさせ、「今までの政治家とは違う」と思わせる犬養。

その様子を見て安藤は国民が犬養のペースに誘導されていると気付き、自分の意図通りに他人が言葉を発する能力で自ら1人で立ち向かおうとするんですが…。
安藤1人で一体何が出来るのか?世の中の流れを変えることが出来るのか?何事にも真剣になり、「考えろ、考えろ」と自分に言い聞かせる安藤。それに対し弟は自分の能力に気が付いた時、お金がたくさんあれば自分のやりたいことが出来ると思っている。こちらは今はアクションはせず長期計画という感じ?兄が負けずに逃げ出そうとしなかったことに対し、自分も兄のように負けるのは嫌だと。

違った能力を持っている兄弟ですが、両方ともなんだか制限があるんですよね~。兄の方は30歩程度の距離内しかダメだとか、弟は10分の1以内の確立だとか…この中途半端な能力は何か意味あるのかしら。

今回はあの千葉が登場するんですが、彼は一体誰の調査をしていたんだろう。も、もしや安藤?!んなわけないか。でも弟が見た兄の最期の夢とか、一仕事終えたような顔をしている千葉が登場すると「ん?」と思っちゃいます。

今作品はいつもの伊坂節を期待してるとかなり予想を裏切られると思います。一体何が言いたいストーリーだったんだろう。誰にも頼まれてないのに自ら世の中に立ち向かおうとする使命感は一体どこから?世の中の流れに身を任せるのではなく、自分で考えて考えて行動しろというメッセージにもとれますが、ただ単にシューベルトの『魔王』の小説版を書きたかっただけだったりして(笑)。

時々兄が憑いたようになる弟、本当に憑いているのか?
「ドゥーチェ」のマスターは一体どんな役割なのか?
弟は貯めたお金をどのように何のために使うのか?
さまざまな疑問の残したストーリーでした。続編はないのかなぁ~

-4 Comments

5011 says...""
伊坂作品て最後にはパズルのピースが完全に嵌るのに似た快感があるから、この「魔王」はいつもと違った印象を受けますよね。
続編ではないけど「モダンタイムス」が後日談的意味合いがありましたね。

読んでる間は、ずっとキングの「デッドゾーン」を思い出してました。
超能力者と政治の話ってことで。
2008.12.25 12:44 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
こんばんは、5011さん。

そうなんですよ、いつもの伊坂ワールドを期待して読んだら全然違ったので読み終わった後「あれ?これで終わり??」なんて思っちゃいました。

>続編ではないけど「モダンタイムス」が後日談的意味合いがありましたね。

えっ!?そうなんすか?知りませんでした!こりゃいいことを教えてもらいました^^早速図書館で予約を…と思ったら既に12月初旬に予約してた(笑)。内容も知らずに伊坂作品はとにかく予約しまくってます^^;でもただいま約350人待ち…。ああ、これも忘れた頃に手元にくるのね(TT)。
2008.12.25 19:16 | URL | #- [edit]
孔雀の森 says...""
こんにちは♪
伊坂作品に詳しいTKATさんは、この作品を異色と感じるのですね。ならばなおさら他作品に興味がわいてきます。
私は『ゴールデンスランバー』の群集心理を思い出さずにはいられませんでした。

>一仕事終えたような顔をしている千葉が登場すると「ん?」と思っちゃいます。
え?もしかして死神の千葉ちゃん?そうか、だから安藤君はそういう運命だったということ?
ううん…(考えてます:笑)

よくわからないまでも色々考えさせられた作品でした。

2009.07.25 12:16 | URL | #W/rA3xXw [edit]
TKAT says...""
こんばんは^^
私、伊坂作品に詳しくないですよ~(汗)。しかも単純明快な内容じゃないと理解できないので(頭の構造がそうなってるんです^^;)、メッセージ性が強いのとか解釈は読者に任せるといった本は私にとってちとムズカしいのです…。

>え?もしかして死神の千葉ちゃん?そうか、だから安藤君はそういう運命だったということ? ううん…(考えてます:笑)

す、すみません、テキトーな事書いてしまい孔雀の森さんを悩ましてしまいましてm(_ _)m おそらく違うと思います^^;「死神の精度」の中の誰かの調査をしてたんでしょうね。あるいは別の誰かを…

最近、伊坂作品は短編しか読んでないので久々に長編が読みたいなぁ。といっても予約してる本が混み合ってるので気長に待ちます^^
2009.07.26 17:35 | URL | #- [edit]

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伊坂幸太郎『魔王
  出版社: 講談社(文庫)   刊 行: 2008年9月(単行本は2005年刊行)   内 容: 『魔王』と、その続編である『呼吸』の2編を収録...
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