TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Boichi作品集 HOTEL」 Boichi

『Boichi作品集 HOTEL』  

Boichi作品集HOTEL (モーニングKC)

 著者:Boichi
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
人類はついに「海」というパンドラの箱を開けてしまった――。温暖化が進みその結果、西暦2250年くらいになると気温は100℃に至り海は消滅し、地球は金星のようになるとドスキン博士は発表した。博士は人間のDNAと文明の記憶を救うため「方舟」を造ること、研究室の安野は人間以外の生物種のDNAを保存することを目的とした塔を造ることを提案し建設された。いつしかその塔はホテルと呼ばれ、地球に残っている最後のホテルとなった。ホテルの支配人である"ルイ"は、長い年月の間DNAを守るためシステムを再構築し改良し続けた。そして2700万年後…


収録作品
・『HOTEL』
・『PRESENT』
・『全てはマグロのためだった』
・『Stephanos』
・『Diadem』
・Short SF 4編
<感想>
たった40数ページの中に2700万年というものすごい長い年月の経過をリアルに、そして丁寧に描かれています。小説だと数百ページにわたり年月の経過を描写するところを(←これはこれでで想像するのが楽しい)、絵と"ルイ"の言葉だけでここまで表現するとは素晴らしい。
"両親"との約束を守るため、そしてホテルの支配人としての責任を何がなんでも遂行する姿には感動です。

2回読んだのですが(マンガだからすぐ読み切ってしまえるのが嬉しいところ^^)、1回目はそのまま普通に。2回目は本の中で使われている「What a Wonderful World」を聞きながら。この曲に乗せて2700万年間の経過を読んでると余計に悲しくなってきちゃう。
今から地球が壊れていくというまさにその時、"ルイ"が「この素晴らしき世界」を聞かせるだなんて(悲)。そして歌詞が終わり地球崩壊…。2700万年後の"ルイ"の朽ち果てた姿を見た時、思わず「君はよく頑張った!」と言いたくなっちゃいます。ホント、スケールが大きい!

『ホテル』の他にも4編収録されており、その中でも元生徒と教師の夫婦の物語『PRESENT』も泣けました。
最初、先生の「あと3日しか…!」「そんなことじゃないんだ!」と怒鳴る顔のアップがシリアスなシーンなのに妙にギャグマンガに出てきそうに見えてしまい(一度そう思ったらそうとしか見れない^^;)、一体どんな結末が?と思っていたら…
ああ、そういうことだったんですね(TT)。やられました。泣きました。ハイ。もう一回読み直すとかなりヒントが書かれてありました^^;全く気付かず驚きの結末でした。

そして『全てはマグロのためだった』
幼少の頃、地球で最後に生きていたマグロを食べた汐崎はその味が忘れられず、マグロがいなくなった世界になってからというものマグロを探し続けるという物語。
そのマグロを探す経過で、マグロとは全く関係の無いことで成果を挙げてしうという…。奮闘ぶりと落胆ぶりが笑えます^^たまにギャグっぽくなる絵も可愛らしくてこの物語に合ってます。まさしく「全てはマグロのためだった」というお話。←ピッタリのタイトル!

『Stephanos』は最初理解出来なかったんですが、説明をちゃんと読み7つの封印が理解した上でもう1回読み直すと巧みにちりばまられていることを発見しちょっと感動。だけど理解できたたのはそこまでで深い意味は今だ理解できず^^;

あと5編の間に超短編が収録されているんですが、こちらはどれもコメディタッチで面白い!
寿司船隊はバカバカしいんだけど「後姿が恥ずかしい寿司レッド」以外の船隊も見てみたいと密かに思ったり^^。お寿司の海苔が巻かれた玉子ネタをかぶっている「黒帯を巻いた寿司イエロー」とか(笑)。

今回はいつもお世話になっているkazuouさんの『奇妙な世界の片隅で』でこの本が紹介されており、興味があったので読んでみました。ありがとうございます^^
SF作品をマンガで読んだのは初めてだったんですが、小説のように想像するのではなく出来上がった絵で読むのもいいもんです♪最後の物語だけどのように解釈したらいいのかがわからなかったのが心残り…。

-2 Comments

kazuou says...""
いやあ、これはすごい作品集でしたね。読んでいて、そうとうSFが好きな人かも、と思っていたら案の定でした。
SF漫画を描くために、わざわざ物理学科を専攻したらしいですよ。どうりでセンスのある作品だと思いました。

正直『HOTEL』だけでもう参った!という感じなんですが、『PRESENT』や『全てはマグロのためだった』もかなりの傑作ですよね。
顔のアップがギャグっぽい、というのは僕も感じました。『HOTEL』でも博士のアップのシーンがちょっと違和感があったり。それを差し引いても傑作であることに間違いはないんですけど。

ちなみに『Diadem』は、僕もちょっとわかりにくかったです。ストーリーそのものより、イメージを楽しむ作品かなと思いました。

Boichi氏、最近新連載がはじまった(『モーニング』連載の『ラキア』という作品)そうです。これもあらすじを聞くと、すごい魅力的で、単行本化が待ち遠しいです。
2008.11.26 21:22 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
こんばんは、kazuouさん。

BoichiさんはSF漫画を描くためにわざわざ物理学科を専攻されたんですか?!こりゃビックリ。私は物理学やSF定義は全くといっていいほど理解してませんが(ロボット三原則だけはなんとか理解してます(笑))、素人でもセンスあると思いましたよ^^
読み応えのある作品を教えていただきありがとうございました♪

>『Diadem』は、僕もちょっとわかりにくかったです。

ですよね~、ホッ。イメージを楽しむ作品ですよね。もう1回読んで今度は内容を考えないでイメージで楽しんでみます♪全体的に赤色系なのは何か意味があるのかしら?おっと、いけない。深く考えちゃダメダメ(笑)。イメージイメージ……
2008.11.26 22:50 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。