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「死の匂い」 カトリーヌ・アルレー

『死の匂い』 TU VAS MOURIR!

死の匂い
 著者:カトリーヌ・アルレー(Catherine Arley)
 訳者:望月芳郎
 出版社:東京創元社 創元推理文庫   




<カトリーヌ・アルレー>
「悪女書き」として名高いフランスの作家(詳細な経歴は明らかにされてないらしい)。
悪女を中心としたサスペンスのほかにも完全犯罪、心理描写を軸にした小説が多い(が、絶版多し)。
私がアルレーを初めて読んだのは「目には目を」。確か中学生の頃で、当時クリスティにハマってた私にはとっても衝撃的だった記憶が・・・。
一般のミステリ作家とは少し違う作風のアルレーは、時には後味の悪いストーリーもあれば人物描写が素晴らしいのものあり、個人的にはとても好きな作家の1人。

<簡単なストーリーと感想>
大富豪のわがままな1人娘ステラは美貌にも恵まれた女性。病に倒れた父親を救った医師スペンサーに惹かれ結婚するも、結婚生活は全くソリの合わない2人。
次第にお互い結婚に対する打算が前面にでてき、スペンサーが医師ならではのある行動に出るが・・・。


アルレーの処女長編となるこの「死の匂い」は学者として野心を燃やす夫 VS お金を愛し快適で自分中心生活を求める妻といった感じ。
夫を自分の所有物だと考える妻があの手この手で夫の野心を諦めさそうとするも、綿密な計画を練るのではなく、相手に言うべきことではないことまで平気で口にしてしまうところはやはり今まで育ってきた環境からなのか。

自分が最悪な状態に陥ってるにも関わらず、悪女的な思考は衰えることなくむしろプラス思考。
ここまで前向きな性格でいれるとはある意味うらやましい・・・。
ストーリー全体として妻の立場から悪女としての心理を描いていますが、真面目で仕事熱心な夫の方が実は性質上ひどいことをしてやらかしてます。
夫のしたことに比べると妻の言動はとてもかわいく見えたりするのですが、結局はその言動に対して夫が行動を起こすことになるのでやはり悪女おそるべし。

アルレーは他の作品でも悪女を扱ってますが、この「死の匂い」よりはるかに上をいく傑作が多いので、まず手始めにこの本を読むといいかも?

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