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2008.05.12 Mon 『ペンギンの憂鬱』 Смерть постороннего
![]() 著者:アンドレイ・クルコフ (Андрeй Курков) 訳者:沼野恭子 出版社:新潮社 新潮クレスト・ブックス <簡単なあらすじ> ウクライナの首都キエフで皇帝ペンギンのミーシャと一緒に暮らしているヴィクトル。短編を持ちこんだ新聞社「首都報知」から仕事の依頼を受けるが、その仕事とはまだ生きてる人の追悼記事だった。最初は新聞に名前が出てる人を選んで書いていたが、そのうち新聞社側から書く人物と記事に入れるキーワードを指定してきた。だがヴィクトルが書いた未来の死者が現実に死んでいく。ヴィクトルに近づく人間のミーシャ、ミーシャから預かった少女ソーニャ、ソーニャの子守をするニーナ、ペンギンの世話をしてくれる警官動、物園でペンギンの世話をしていた老人等々…様々な人物が周囲にいる中、ヴィクトルの身には一体何が起こっているのか。 <感想> 編集長のイーゴリから頼まれたのはなんとまだ亡くなっていない人の追悼記事!新聞社ではこの追悼記事のことを<十字架>と呼んでおり、ペンネームは「友人一同」。身を隠さなきゃいけなかったり仲良くしてた人が亡くなったり…そして周囲の人物の行動は謎ばかり。 明らかにヴィクトルは何か政治的な事に巻き込まれてるとわかるのですが、結構奥深い!何か重大な事だとはわかっても読んでて背景がイマイチわからない。読み終わったあと、そういう結末になるのねと感心。 ソーニャと出会って孤独感が半減し、ニーナと出会ってから家族を持つことを考えるように。だけどそれは愛ではなく擬似家族という脆い関係。 記事を書く仕事をしてて危険が迫ってるとわかっていながらも順調にいってると思えるのも、立ち止まって謎を解こうとしてはいけない。生き残ることが大事だということ。謎を解こうとしたとき、ヴィクトルは自分の身に起こっていることを知ってしまうわけで。 これは作者が住む時代背景がかなり影響してるんだろうか。ある事柄の脇役だと自分は思っていても、結局自分が世間に知られるポジションにいるとは。 恋人が去ってから一週間後に動物園からもらってきた体長1メートルあるペンギン。バスルームで水をパシャパシャしたり、ヴィクトルに体を押し付けたり、ペタペタと歩く姿は本を読んでて自然とイメージが湧いてくるのが不思議。犬のように尻尾を振るわけじゃないのに愛おしくさえ思えてきちゃう^^ このペンギンはタイトルにもある通り憂鬱症でさらに心臓も弱い。訳者あとがきには集団で生きるペンギンを一羽だけ別に移すと、どうしていいかわからなくなって途方に暮れてしまう。これは登場人物(ソ連時代を生きた人間)にそっくりなんだとか。なるほどね〜、中途半端な環境を表してるんだ。 ペンギン=ヴィクトルと考えると、ラストの結末は本来ペンギンのいるべきところにヴィクトルが戻ったって考えることも出来るのかな?どうだろ。 可愛らしい表紙とは違い社会風刺的な小説ですが、後味は全然悪くなかったです。こういう世界もあるのかもとさえ思ってしまう。ところでペンギンのミーシャはその後どうなるんだろう? 12:05 | [小説]K-O | edit | trackback(0) | comment(2) あ〜、ペンギン=当時のウクライナ人、
解せましたわ、なぁるほどねぇ〜・・・って、感想読もう!あたし!と改めて思いました(笑)。 社会風刺的、確かに、後味も悪くない、確かにですね〜。 私調子に乗って、この方の別の作品借りちゃいましたが・・・異常に厚くて、、、読まずに返してしまおうかと・・・。へへへ♪ こんばんは♪
私がhiyoさんのブログを拝見して読みたくなった本、これでした〜。hiyoさんの予想は見事に外れてしまいましたね〜^^が!『遺失物管理所』ですって?!どんな本か思わずこちらの感想も拝見しました♪これも読みたくなってきちゃったよ〜。 >この方の別の作品借りちゃいましたが・・・ もしかして『大統領の最後の恋』ですかい?私も図書館で借りようかと思ったんだけど、600頁以上あるのでやめちゃった。超超超ヒマな時にでも借りよっと。 TKAT URL #- | 2008.05.13 19:47 | edit?
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