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04/01 「懐かしい殺人」 ロバート・L・フィッシュ
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2006.04.01 Sat

『懐かしい殺人』 THE MURDER LEAGUE

著者:ロバート・L・フィッシュ(Robert L. Fish)
訳者:菊池光
出版社:早川書房 ハヤカワミステリ文庫

<簡単な説明と感想>
シャーロキアンで、パロディものである「シュロック・ホームズ」シリーズの著者としても有名。
アメリカの作家でロバート・L・パイクというペンネームでもシリーズを発表。
今回の本は「殺人同盟」シリーズの一作目で、「お熱い殺人」「友情ある殺人」と続く。おそらく3冊とも絶版のはずですが、運よく1回だけ古本屋の100円コーナーで見たことがあり思わず小躍りした記憶が・・・。
完璧な保存状態を望むのではないのならそれほど高くないかも。ただほかの絶版本に比べて市場に出てる数は少ないような・・・。
私は2作目の「お熱い殺人」は持っておらず、飛ばして「友情ある殺人」を読もうかどうか数年悩んでまだこの一作目しか読んでなかったり(笑。
「お熱い殺人」は「懐かしい殺人」のすぐ後を描いているそうなので、なんとしてでも「お熱い殺人」を読まないと。
表紙に3人の主人公の挿絵が入っており、雰囲気が少しくたびれたなんちゃってイギリス紳士といったところ?(←でも文中では老紳士的なイメージ部分もあり)

英国ミステリ作家クラブの創立者であり、最近では本を書いておらず経済状態も芳しくない3人の老作家は「殺人同盟」を結成し殺人を請け負う商売をすることに。
上手くいってたはずなのに腑とした事から彼ら本意ではない失敗をしてしまい、敏腕弁護士に相談をするといったストーリーなのですが、この殺人は淡々と書かれており何よりも3人の言動が面白い!!
特に居酒屋で殺人を行った直後の逆ギレ演技が最高。
そんな3人組の上をいくのが弁護士のパーシヴァル卿。後半での裁判では彼の手腕ぶりが大いに発揮されており、この話って法廷モノ?と思わず感じてしまうほど巧みなもの。
主役はウィットとユーモアにとんだ3人組ではあるけれど、この弁護士が加わることによりミステリ性がより帯びてくるといった感じ。

以前はミステリ作家として活躍してた3人がおのおの知恵を絞って繰り広げる殺人方法や殺人同盟の広告も良く出来てるのはもちろんのこと、旧友の警部やなんだかんだと言っても3人が気になるミステリ作家クラブの事務長も密かに良い味出してたりするんだな。
このシリーズで3人以上に活躍する(?)弁護士のパーシヴァル卿、いろんな事件を扱う無敵の彼が主人公となるアナザーストーリーがあったら絶対面白かっただろうな〜(残念なことに著者は1981年没)。

この「懐かしい殺人」が発表されたのは1968年と今から38年も前ですが、それほど古さは感じずユーモアはいつの時代も関係なく面白い!
唯一時代を感じるのは、アメリカの電子頭脳(=IBM)をイギリスの警視庁が導入することぐらいでしょうかね。
このシリーズの続きはもっと面白いようなのでかなり期待大。

13:20 | [小説]F-J | edit | trackback(0) | comment(0)






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