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「ゴルフ人生」 ウッドハウス

『ゴルフ人生』  THE GOLF OMNIBUS       

著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
訳者:原田敬一
出版社:日本経済新聞社

<簡単なあらすじと感想>
全31編の『ゴルフ大全』の中から9編を訳したもの。

「アーチボルトの勝利」アーチボルトは仲間たちに好かれてはいたがゴルフの腕はまるっきしダメだった。そんな彼が婚約し、婚約者がゴルフ選手権大会に見るくるんじゃないかと心配した仲間たちは彼が恥をかかないように工作するというもの。
仲間たちはアーチボルトが勝つように作戦を実行するのですが、はたから見てるとなんとも可愛らしい作戦(笑)。当のアーチボルトはそんな作戦はもちろん知らず、婚約者との約束の時間に遅れて落ち着かない。結局のところはアーチボルトと婚約者はお互いが相手に嫌われたくないために無理をしてただけという・・・。
アーチボルトが所属するのは「細かいことはいいじゃん、楽しくのんびりやろうよ♪」という感じの下手くそでものんび~りプレーすることが出来るゴルフクラブ。ゲームの厳しさとは無縁のこのクラブは、ゴルフ愛好家(下手の横好き。あとがきによるとへぼゴルファーらしい)のウッドハウスならではの楽園のような場所。私はゴルフをしたことがないのでわからないですが、こんな道楽クラブ、現実に存在するんだろうな~。

ゴルフを辞める!こんな暇つぶしが一体何の役に立つのだ?!と言う青年に対し、ある男性の例を出しゴルフが役に立つという「カスバートの成功」
真のゴルファーたるものは恋も注意深くならないといけない。相手によってはゴルフが上達することもあるし、駄目になってしまうこともある。同じ女性に恋をしてしまう男性2人の話「女というものは」
ゴルフは若いうちに始める方がいい。年をとってから始めると我を忘れ、物事のけじめを忘れてしまい大変危険である。その通りの結末を迎えてしまった男性の話「スリーサムの悲喜劇」。その男性のその後の話「心千々に乱れて」
おしゃべりゴルファーはとても悲しいものだが、治療によっては改善できる。おしゃべりゴルファーが完全に治った話「ジョージ・マッキントッシュ救わる」
人の本当の正確を見抜く方法は一緒にゴルフをすること。ゴルフでカッとなるのは馬鹿げているが、人事異動をゴルフで決めるという「ゴルフ人事異動」。 
ゴルフにももちろんルールはあるが、ルールを引き合いに出して勝敗を決めようとするやり過ぎの2人の「ロング・ホール」
ゴルフには絶対確実ということはなく、最高のプレーヤーでもミスをする。そんな男性の話「アキレス腱」

最初の「アーチボルトの勝利」以外の8編は"最長老メンバー"が語り手となってます。(もしかしたら「アーチボルトの勝利」の語り手も実は"最長老メンバー"なのかも?)
どれをとってもゴルフをする上でありそうな話、これを面白おかしくユーモア満点に書かれてます。特にゴルフが上手くない人にとっては共感できそうな内容ばかり。さすがゴルフ愛好家ウッドハウス!!
語り手の形としては、『マリナー氏の冒険譚』と同じ1人の男性がある事柄について聞き手に有無言わさず聞かせるというもの。
今作品はゴルフ前提の小説ですが、相変わらず愉快でウッドハウスワールドに浸ることができました♪でもこれって『ゴルフ大全』の中のたった9編。残りの22編は??違う本で訳されてるのかな?国書刊行会の「ウッドハウス・スペシャル」シリーズや文藝春秋の「P・G・ウッドハウス選集」シリーズで取り上げてくれないかな~。 

-2 Comments

kazuou says...""
この本、かなり珍しいですよね。未だに現物を見た事がありませんし。
たぶん原本は同じだと思うんですけど、昔、創土社から出ていた『ゴルきちの心情』にも『ゴルフ大全』からいくつか訳されていました。これも部分訳だと思いますが。

今やちょっとしたウッドハウスブームなので、このシリーズも新訳が出る可能性もあると思いますよ。
2008.01.04 19:44 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
こんばんは、kazuouさん♪

この本を中古本で探すのは至難の業ですよね。なので図書館で借りてきました^^我が市の公共図書館には比較的ウッドハウスの本を置いてあるんです♪ ウッドハウスブームなのに、意外に昔のウッドハウス著書は人気がないようで、待ち人数なしですんなり借りれるのが嬉しいような悲しいような・・・。

個人的には『ゴルフ人生』の表紙が気に入ってるので、これはそのままで新訳でも使って欲しいのですが絶対無理だろうな~。
ちなみに『ゴルきちの心情』、早速図書館に予約しました!情報ありがとうございますね♪
2008.01.04 22:18 | URL | #- [edit]

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