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「ブランディングズ城の夏の稲妻」 ウッドハウス

『ブランディングズ城の夏の稲妻』  SUMMER LIGHTNING

ブランディングズ城の夏の稲妻
 著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
 訳者:森村たまき
 出版社:国書刊行会 ウッドハウス・スペシャル   





<簡単なあらすじ>
エムズワース卿の恐るべし妹レディー・コンスタンスは、姪のミリセントと甥のロナルドを結婚させたがっていた。が、2人にはそれぞれ自分が選んだ相手がおり、エムズワース卿の同意を得ようと奮闘する。そんな中、ブランディングズ城ではエムズワース卿の弟ギャラハッドが波乱に満ちた生涯の回想録を執筆中で、それを世に出されては困る者もこれまた奮闘。元秘書であるバクスターが巻き込まれたり、探偵が登場したり、エムズワース卿の大事なエンプレスが誘拐されたりと、関係者が皆それぞれ問題を大きくしていき大騒動となる。

<感想>
文藝春秋の『エムズワース卿の受難録』が短編集だったのに対し、今作品は長編。
実際は長編としては3作目の作品だそうですが、この3作目こそがブランディングズ城ものとして十分特徴が備わってるんだそうな。短編ものはエムズワース卿と次男フレディが主となる話だったのですが、長編ではエムズワース卿の周囲の人物たち(甥・姪・弟・秘書などなど)が巻き起こすドタバタ劇場となってます。

元秘書のバクスター、『エムズワース卿の受難録』に引き続き懲りずに登場。いくらレディー・コンスタンスに頼まれたからって、あんだけ嫌な目にあったのによく登場したもんだ。幻覚をみるというレッテルがまた貼られるというのに・・。
植木鉢を投げ込むというくだりは、たしか『エムズワース卿の受難録』でも語られてたっけ。ここでエムズワース卿はバクスターに対し不満をタラタラと語り、ブランディングズ城から出て行くよう断固とした態度で闘っていたのに、今作品ではあまり発言はせず城主なのに目立たない・・(悲)。その代わりといっちゃなんだけど、弟のギャラハッドも個性的な人物だと判明。

本来は単純な恋の系図なのに、それぞれの思惑や復讐から互いを騙し合い、複雑な人間関係になっていってるのはいつものこと(笑)。それがまた輪をかけたように面白さを倍増させてるんだけど♪
今回の執事ビーチは地味ながらなんかジーヴスみたいだぞ(といっても心の中は穏やかじゃないけど^^;)。
ふと思ったこと。舞台となってるブランディングズ城は高台の丘に建てられており、イギリスらしい大庭園を持ち小動物たちが走り回っているという。想像しただけで行ってみたくなっちゃう♪

訳者あとがきの次ページに「エムズワース伯爵一族家系図」が載ってるのですが、クラレンス第九代伯爵(現エムズワース卿)って13人兄弟だったんだ!そりゃ甥や姪が多くて当然だわ^^;このブランディングズ城シリーズでは今作品以外の甥・姪が登場したり、さらに他シリーズの主要人物が登場したりと今後も楽しみだわ♪
ちなみに刊行予定の『ブランディングズ城は荒れ模様』では本書の10日後に設定されており、続編となってるようです。

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