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「本泥棒」 マークース・ズーサック

『本泥棒』  THE BOOK THIEF

本泥棒

 著者:マークース・ズーサック (Markus Zusak)
 訳者:入江真佐子
 出版社:早川書房 




<簡単なあらすじ>
著者が両親から聞かされた第二次世界大戦中の話に、「本を盗む」という事柄を交えたもの。
里親の元へやってきた少女リーゼルは字が読めなかったが、弟の葬儀の際に拾った本をきっかけに、その後のリーゼルに大きな影響を及ぼす。優しく義理と人情に厚い父親と、口は悪いがリーゼルの事を愛している母親。そして良き親友である隣人の少年、かくまってるユダヤ人青年と交わりながら、ナチス政権下のドイツでどのように生活していたかを描いた小説。

<感想>
気になってた一冊で、図書館に予約してはや2ヵ月。やっと、やっと順番が回ってき手元にやってきました~♪本の説明もちゃんと読んでおらず、ナレーターが死神で、本泥棒の少女というキーワードだけで興味津々で読み始めたのですが・・・。

うう~なんと言ったらいいのでしょう、これほど素晴らしいというか引き込まれた本は久しぶりです。正直読み始めはどのように進められていくのか全く予想してなかったのですが、最後までかんなり引き込まれました。『アンネの日記』のような雰囲気ですが、『死神が語るリーゼル物語』(フィクション)といった感じでしょうか。
死神といえば死に近い者を迎えにくる骸骨に黒マントのイメージが強いのですが、本書の語り手である死神はいくらか感情があり(本書では冷静に語ってますが)、正気を保つ方法も知っており、心というものを持ってるという。
さらにこの死神はミステリを退屈なものを語っており、結末を先に語ってしまうのですがそれがまた上手くストーリー展開に乗っており全く気になりません。というかこれがこの物語にふさわしいストーリー展開になってるといってもいいかもしれない(もちろん著者の腕がいい訳だけども^^;)。

裕福でない地域に住む人々、その中にはナチスに忠実な者もいればそうでない者もいる。淡々と描かれているにも関わらず日常生活に浸透してた光景が心に残ります。
そんな中、母親が作るまずいスープに対し、2人が吐いてしまうというくだりはどこかユーモアがあってホッとしたり^^
このような時代にいるリーゼルが本と出会ってしまったのは運命としかいいようがない。周囲との絆を深めてくれた本、様々な言葉を覚え愛していく反面、言葉の残酷さを憎んだリーゼル。

ナチス政権下という時代背景で、登場人物の大人たちはそれぞれの環境の中を生活、そんな大人たちを見ながら子供は成長しながら生きていくというよくあるパターンの中、「本泥棒」というコンセプトを上手く取り入れている大傑作だと思いました。
もし文庫本が出版されるなら、是非購入して手元に置いておきたい1冊。

-2 Comments

hiyo says...""
こんにちは~。
お読みになられたのですね!この本。
私個人的には今年のベストです。図書館二ヶ月ですか・・・、凄い!私は発売後直ぐだったので、1週間くらいで届きました。
じわじわ、評価が高まっているようですね~♪
2007.11.16 11:30 | URL | #B9A5zm5U [edit]
TKAT says...""
こんばんは~、hiyoさん。

『本泥棒』は発売される前から気になってたのですが(7月でしたっけ?)、図書館で予約するのがちと遅すぎた・・。じわじわと人気が出てきてますね~♪私の中でもベスト上位です^^

それはそうと、hiyoさんのブログいつの間にかコメント欄が消えてる~(>_<)。ど~ぼ~じ~て~
まあコメントしたい時は違う方法でバンバンさせてもらいますけど~(笑)。その時はよろしく♪
2007.11.16 20:06 | URL | #- [edit]

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