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「眼には眼を」 イギリス・ミステリ傑作選'74

『眼には眼を』 WINTER'S CRIMES 6

 編者:ジョージ・ハーディング(George Hardinge)
 訳者:中村能三ほか
 出版社:早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 イギリス・ミステリ傑作選'74


『サーカス』 ウインストン・グレアム
『裏目』 コリン・ワトスン
『アリバイ』 メアリ・インゲイト
『椅子』 アイヴァー・ドラモンド
『漂流物』 ケネス・ベントン
『もう山査子摘みもおしまい』 クリスチアナ・ブランド
『あなたには何も話す義務はありません』 ジョン・ウェインライト
『失踪』 アントニイ・レジャーン
『手袋』 ジェニイ・メルヴィル
『息子の証明』 マイルズ・トリップ
『てめえの運はてめえでひらけ』 P・B・ユイル
『赤鹿暴走譚』 P・M・ハバード
『お巡り稼業』 ヴァル・ギールグッド
『岩よりも年ふりて』 グウェンドリン・バトラー
『眼には眼を』 エリザベス・フェラーズ

15人の短編からなる1974年のイギリス・ミステリ傑作選。その中からいくつか紹介。
『サーカス』20数年ぶりにイギリスへ帰国したギャレスは、商売上の友人宅で音信不通だった兄と再会する。仕事が成功した弟と庭師をしてる兄は子供の頃の思い出話をするが、兄が近所に来たサーカス団内の殺人を目撃したことを話し出した。品評会でほとんど優勝するぐらいの優秀な庭師の兄が発見したものとの関わりにびっくり。後で読み返してみると確かにラストに結びつく伏線はしっかりありました。

『裏目』気弱そうにしてるのに何をしても1番で、不愉快なヘンリーに対し、同級生の2人は度を越したいたずらを仕掛けるがタイトル通り裏目に出てしまうというもの。いたずらを仕掛ける側は十指にはいる傑作ないたずらだと面白がるが、これがとんでもない結末に。性質の悪いいたずらの代償は大きかった・・。

『アリバイ』アーサーは平凡な青年だったが泥棒だった。そして唯一のアリバイは下宿先の娘のところに泊まりに行くこと。ある晩、押し入った先で殺人をしてしまうがアリバイがあるアーサーは安心。と思っていたがその肝心のアリバイが新たな問題となる。アーサーにバチが当たったとしか言えない皮肉な結末に。

『椅子』図書館にある暖炉わきにあるお気に入りの自分専用(と自分は思ってる)の椅子を、以前から虫の好かない男に座られてしまったことで殺人を決意。殺人を実行するにあたって5つの方法を考え、順番に計画を実行していくことに。椅子を奪われた時の悲嘆さとはうってかわり、実行の過程はユーモアあって面白い!オチもよく出来てます。前半は偏屈で孤独な老人の話かと思いきや、後半は一気にドタバタ喜劇のようになり楽しく読めた作品。

『あなたには何も話す義務はありません』日頃からの依頼人が殺人罪で逮捕されたと、夜中に警察から呼ばれた弁護士ハリデイ。警察らしい形式を全く無視してる捜査主任警部レノックスのペースにのまれっぱなしのハリデイは・・・。お互い真相を究明することが仕事の2人のやりとりは見もの。こんな風に事件が解決するのは、ある意味相当な自信がないと出来ないはず。というか決定的な真実を伏せておき、最後で出すのにはあっぱれ!

『手袋』不倫相手の恋人は一日中どころかベッドの中でも手袋をはめてる男性。ある日恋人が寝ている間に手袋を取って生身の手を見てみることに。そんな時、恋人の妻が亡くなり友人だった主人公は形見として聖書をもらうが、その中にあるメモが入っていた。正直結末をどのように解釈したらいいのかわからない・・・。あなたも気をつけてという警告?それなら手袋に隠された手の意味は?うーん、わからない。

『岩よりも年ふりて』著者はジェニイ・メルヴィルと同一人物。ある女性からインタビュー&博物館に展示するためのパイプを求める手紙を受け取った作家は、この依頼者のことを調べると不審な点がいくつか見つかった。それだけでなくほかの作家たちにも同様の手紙を出してる模様。そしてその女性が家にやってきたが作家はどのように対応するのか。『手袋』同様、理解出来ず・・・。意味が深いストーリーなんだろうけど私にはちょっと難しすぎかも。

『眼には眼を』1人ぐらしの老女ミセス・ゴスは骨折したことで姪夫婦の家で世話になることになったが、この姪夫婦の狙いは遺産相続。遺言状に自分たちの名前を書いて欲しい姪夫婦はミセス・ゴスに対し監禁状態に。復讐というかラストは理にかなってるというか・・・。最後の3行が気になるところ。


ほとんど知らない作家ばかりでしたが、全体的に面白く読めました。イギリス・ミステリ傑作選は昔に古本屋さんで買い溜めしており、まだまだ未読の本が山積みに・・・。徐々に読んでいこうとは思ってるのですがなかなか難しい^^;じっくり読んでいこう!

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