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「著者略歴」 ジョン・コラピント

『著者略歴』 ABOUT THE AUTHOR

著者略歴
 著者:ジョン・コラピント (John Colapinto)
 訳者:横山啓明
 出版社:早川書房




<簡単なあらすじ>
作家志望のキャルは女遊びに忙しい毎日を送っていた。そんな時、ルームメイトである法学生スチュワートが小説を書いてたことを知り、彼が留守の間にこっそり盗み見してしまう。そこには自分をモデルにした物語で大傑作の内容だった。煮えくりかえったキャルだったが、スチュワートが事故で亡くなったしまいその物語を自分が書いたことにして発表するとたちまちベストセラーに。しかし幸せは続かない。盗作を知る人物が目の前に現れ―。

<感想>
日頃お世話になってるkazuouさんのブログ『奇妙な世界の片隅で』でこの本を知り、ハイスミスのリプリーにどこか似てるかも?と思い早速読んでみました。
結局リプリーとは全く似てなかった訳ですが、訳者あとがきによるとコラピントはハイスミスが好きで、リプリーもののようなサスペンスは書けないものだろうか?名文ではなく純粋に娯楽を追及したら?と実体験をちりばめた作品になってるのだそう。

そして感想ですが、面白かった!
死んだルームメイトの作品を盗作し、さらにそのルームメイトの好きな女性までも手に入れる。今までの生活から一転、成功をおさめた途端にそのことを知ってる者からの脅迫。リプリーが頭の中にあったので重々しいシリアスな雰囲気なストーリーなのかと思ってたら全然違った(笑)。
主人公の安易な行動はどこか凡人だし、悪であるはずの脅迫者の行く末も憎めない。真の作家になるために、複雑なまわり道をしたって感じでしょうか。
ラストに近づくにつれてどんどん展開が早くなっていき、あれよあれよといううちに思ってもみなかった結末へ。見終わったあとはなぜか爽快(笑)。主人公キャルが何か策を練ったという訳ではなく、流れでそういう結末になってしまったような。
リプリーのような題材なのにこんな終わり方も新鮮でいいもんです♪むしろ重い雰囲気が残らないのがこのストーリーのいいところ。

そういや最初の方で登場する老人の謎めいた言葉、何かあるぞ!と思って読んでたのですが結局どーなったんだろう?

-2 Comments

kazuou says..."秀作かも"
ハイスミスの作品とは、まったく逆のベクトルですよね。
主人公が、いろいろ困難な目にあって成長する…というのとも、ちょっと違う感じだし。
むしろ、巻き込まれ型サスペンスの変種、といった印象でした。いろいろ気になる点はあるんだけれど、最後まで面白く読ませてくれる、という点では、かなりの秀作といっていいのかも。
2007.03.30 20:41 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
>巻き込まれ型サスペンスの変種

まさしくそういう感じです!麻薬取引に巻き込まれてから急ピッチで展開が早くなり、いつの間にかラストを迎えたって感じですが、それでも最後まで面白く読めました♪

映画化も楽しみなのですが、その前にその後のキャルを描いた第2弾が出たりして(笑)。
2007.03.30 21:17 | URL | #- [edit]

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