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「ゴッホは欺く」 ジェフリー・アーチャー

『ゴッホは欺く』 FALSE IMPRESSION

ゴッホは欺く 上巻 (1) ゴッホは欺く 下巻 (3)

 著者:ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Archer)
 訳者:永井淳
 出版社:新潮社 新潮文庫   

<あらすじ>
イギリス貴族ウェントワース家の女主人ヴィクトリアが喉を切り裂かれ、さらに左耳を切り取られて殺された―。
銀行会長で美術品収集家のフェンストン、フェンストンの側近で元弁護士、フェンストンの美術コンサルタントで元サザビーズ職員のアンナ、フェンストンの秘書であるティナ、フェンストンに雇われた女殺し屋、アンナを見張るFBIのジャック、ヴィクトリアの双子の妹アラベラたちがウェントワース家が所有するゴッホの自画像をめぐり繰り広げるサスペンス。

<簡単なストーリーと感想>
ずっと気になってたジェフリー・アーチャーの新刊。
解説によるとジェフリーは年代気風の大河小説、サスペンス&冒険&ミステリーをミックスしたもの、短編集の3つから成り立っており、処女作以来このローテンションを守って新作を発表し続けてるのだそう。彼の作品は大好きなのですが発表順に読んでないためローテーションがあったとは気付かなかった・・・。

今回は有名なゴッホの左耳を切り落としたあとの自画像をめぐったサスペンス風。あくどいやり方でゴッホの自画像を手に入れようとするフェンストンに対し、反感を覚えたアンナがそれより先に真っ当なやり方でゴッホの自画像を売却しようとする。自画像を持ったアンナを殺し屋を使ってどこまでも追いかけるフェンストン、それと同時にアンナを追いかけるFBI。
数ヵ国に渡りこの追いかけっこが続くのですが、アンナが精力的に行動しているので話の流れはテンポいい。

真のコレクターではなく、美術品を担保に多額の融資を行うことを目的としてしているフェンストン、それとは対照的に書かれているのが蒐集家のナカムラ(翻訳本の中でここまで日本人が聡明で紳士的な人物として描かれるのは珍しいかも)。
この2人を比べて見ると結構面白い。しかしフェンストンが有名な自画像の偽物に気付かないのはちょっとお粗末すぎるような・・・しかもコレクターならこれくらい知っておかなくっちゃと言っていいほど超簡単な箇所に気付かないのはちょっと無理が・・・。

個人的には機転が利くというか、執事という仕事に忠実に従事してるアンドルーズに賛辞を送りたい(笑)。アンドルーズがいかに執事として君臨してきてるか、作中のちょっとしたシーンでちょこちょこ書かれてます。

全体的には・・なんていったらいいんだろう。有名なゴッホの絵を題材にしてるので面白く読めたのですが、読み終わった後の満足感は以前に比べてると少しあれ?って感じでしょうか。『ケインとアベル』シリーズの長編(サーガ)がとても印象的だったせいで、他の作品にも同じような期待をもってしまうのがいけないんだろうか・・・。
解説によると、去年すでに次の短編集を発表してるそうな。ペースよく書き続けてるようなので、次の長編(サーガ)が今から楽しみだなー♪

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