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「最後の旋律」 マクベイン

『最後の旋律 -87分署シリーズ -』 FIDDLERS

最後の旋律―87分署シリーズ
 著者:エド・マクベイン (ED McBAIN)
 訳者:山本博
 出版社:早川書房 ハヤカワポケットミステリ №1787   





<簡単なあらすじ>
盲目のバイオリン奏者を皮切りに、化粧品販売員、大学教授など6人の男女が殺される。同一犯人と思われるが被害者たちの共通点が全く見えず。87分署は捜査していくうちにある人物にたどりつくが・・・。

<感想>
1956年に発表された『警官嫌い』から始まり今回が87分署シリーズ最後の作品。このシリーズは50冊以上もある大河警察小説。
最後ということで登場人物の今までを思い出しながら読みました。『警官嫌い』も超久しぶりに本棚から出してパラパラと読みましたが、第1弾からキャレラの妻テディが登場しておりまだ彼女の段階。『最後の旋律』で既に13歳になる双子の子供がいるのを考えると短いようで長かった。
87分署のメンバーの私生活をのぞかせながら、登場人たちのいろんな立場を頻繁に転換しつつラストにもっていくマクベインのストーリー展開は今も昔も変わらないなー。セリフも簡潔で読みやすい。

あとがきで興味深いことが書かれていたのでちょっと紹介。
自分の死後に出版する最後の作品として87分署シリーズ最終章『EXIT(退場)』を・・・と生前に構想してており、他の作家がこのシリーズの後を引き継げないような結末にしようと思ってたのだとか。しかし結局幻になったと訳者は書いてるのですが、具体的な構想が出来あがってたらしいのでもしかしたら実は書き終えており、『EXIT(退場)』はどこかに存在するんじゃないかと思ったり。そうだとするとかなり嬉しい!

マクベインの著書は87分署シリーズ以外にもかつて頑張って集めてたのですが、エヴァン・ハンター(本名)・ハント・コリンズ・カート・キャノン・リチャード・マーステンなどのペンネームを使っており、どうしても読めない本がまだまだあります。絶版になってる本もあり、住んでる市の図書館にも置いてなかったり古本屋でも見つけられなかったり・・・。
87分署・ホープ弁護士・私立探偵カート・キャノンのようなどちらかと言えばハードボイルド系のシリーズが多い中、一味違ったのはエヴァン・ハンター名義の『大人ってなに考えてるのかな』。『暴力教室』とは全く違う分野の内容でジュブナイル系です。多種多様なジャンルを書き続けてたんだと今改めて実感・・・。
それと同時にエド・マクベインはもういないんだという思いがこみ上げてきて悲しい。あとがきによるとマクベインの頭の中には今まで解決しなかった事件の構想が出来あがってたとあり、書く意欲はまだまだあったよう(シリーズ最終章『EXIT(退場)』とは別に)。もう読めないのは本当に残念です。

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