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「今夜も落語で眠りたい」 中野翠

『今夜も落語で眠りたい』 

今夜も落語で眠りたい
 著者:中野翠
 出版社:文藝春秋 文藝新書






<感想>
5011さんの『5011しねま・のーと』で紹介されてた本。ウッドハウスに通じる世界だと著者が書かれてるというだけで図書館で借りたのですが、落語初心者でも十分面白く読めました♪
娯楽という面ではいつの時代も面白いものは面白い。

落語ではないですが、私が幼少の頃大好きだった番組で『あっちこっち丁稚』というのがあります。「木金堂」というカステラ屋の主人達や丁稚している人々を描いており、これがまだ物心が中途半端な幼稚園児~小学生の私にも十分笑える単純な内容となっておりめちゃ面白かった!!
間寛平や坂田利夫、前田五郎や花紀京よりも強烈に印象に残っているのは室谷信雄の「わ~れ~」というセリフ。これは超印象的!!次はこのセリフがくるとわかっていても笑っちゃうんだよなー。

さて『今夜も落語で眠りたい』の感想ですが、著者の中野翠さんいわく、桂文楽(先代)→古今亭志ん生→古今亭志ん朝 という順で噺を聴くとベターなんだそうな。3人は古典落語のスタンダードナンバーがほぼ網羅されてるらしいです。なるほど。
落語初心者でもわかるように、簡単なストーリーが書かれてたり落語世界のお決まりパターンや常連キャラクターなどが紹介されてたりするのでこの本を読むと「落語って面白そうかも」と興味が沸いてきました。

ちなみにこの本で紹介されてる中で私が聴いてみたい噺は・・・
『厩火事』(桂文楽)女房が亭主の愛情を試す話。なんでもラストが卓抜だそうで(この本ではラスト部分が伏せられてる)、亭主の一言が女心としてはとても気なるところ。
『彌次郎』(三遊亭円生)大ホラ吹きな彌次郎の話なんですが、奇抜でばかばかしいウソはユーモアがあってとても日本的とは思えない。私が想像する落語という枠を超えてこのナンセンスさは抜群のような気がする。
『粗忽長屋』(古今亭志ん生)そそっかしい男の話。そそっかしいというか絶対あり得ない話がまたいい!著者が言うには志ん生のしゃべりがいいらしい。
『星野屋』男女のだまし合いの話。二転三転しオチが最高なんだそう。ユーモア短編集にありそうな雰囲気が面白そう。

そしてこの本を読んでいくと終わりの方でやっとウッドハウスの話に!そう、これが読みたかったんだよな。しかしここまでですっかり落語世界に魅せられてしまいウッドハウスのくだりが出てくるまですっかり忘れてた・・。
中野翠さんは、ウッドハウスに登場する常連キャラクターがかもし出す笑いはイギリス版の落語のようなものと言ってる。ジーヴスとバーティーの関係は落語でいうと『山崎屋』という噺の番頭と若旦那に似ているのだそうな。そっか、私は今まで落語に興味がなかったからウッドハウスと落語を結びつけることさえ考えつかなかった。中野翠さんのように違う分野で「落語的なもの」を見つけ出すのも楽しそう。
この本で紹介されてる噺を読んでて何度も「この噺はユーモア短編集にありそう」と思い、逆に小説を読みながら「この話は落語にありそう」と思うことがあるので、「落語的なもの」は自然に見つけていけそうかも。

-2 Comments

5011 says...""
TKATさん、気に入ってもらえたようで何よりです。
考えてみれば古典落語ってユーモア短編そのものですよ。
ぞれぞれの時代の演者によって手を加えられたり、大胆にカットをされたりして現在の形になっている。

「厩火事」はTV「タイガー&ドラゴン」でも取り上げられてましたけど、宮藤官九郎の脚本で上手く現代の話にアレンジされてました。

2006.12.03 11:52 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
こんばんは、5011さん。
もうめっちゃ気に入りましたよー。ユーモア短編っぽいと思ってたらやっぱりそのものなんですね。落語ってセットも何もないところでしゃべりと話し方と間だけでその噺をお客さんに上手に伝えるんだから凄いわ・・。
『タイガー&ドラゴン』は数回しか見てないのですが、官九郎作品なら『真夜中の弥次さん喜多さん』は面白かった!どんな形でも昔の古典を知るきっかけにはなったようななってないような・・
2006.12.03 22:16 | URL | #- [edit]

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