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「ウースター家の掟」 ウッドハウス

『ウースター家の掟』 THE CODE OF THE WOOSTERS

ウースター家の掟
 著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
 訳者:森村たまき
 出版社:国書刊行会 ウッドハウス・コレクション 





<感想>
ウッドハウス・コレクション第4弾で、第2弾「よしきた、ジーヴス」の続編にあたる長編。
第4弾目ということもあって同シリーズでお馴染みのキャラクターが登場し、さらには新たな個性豊かな登場人物も増えプロットも読みごたえありです。
ダリア叔母からの依頼で<ウシ型クリーマー>を奪回するというのがバーティーの使命。それに加えてガッシー&マデラインとスティッフィー&スティンカーら2組の恋の行方(この中でもガッシーの手帖紛失捜索事件が重要)やマデライン父、そして黒ショーツ党首のスポード、警察官のヘルメット、フランス人シェフアナトールの確保など、数多くの問題がうまい具合に絡み合ってるにも関わらず、混乱することなくすんなりと読めます。
ダリア叔母の言う通りにしないと食卓から追放・ダリア叔母の言う通りにしたらスポードにやられてしまう・さらにスティッフィーの言う通りにしないとガッシーの手帖がとんでもないことに・・・。皆から頼まれ事をされるというより半脅迫で窮地に追い込まれたバーティーですが、訳者あとがきにもあるように、今回はバーティーが濡れ衣を着せられ全ての罪をかぶらされることがなく(あっても今までのように最後までかぶらされっぱなしではない)、ダリア叔母さんの嬉しい決断も知ることができていつもと少しだけ違う楽しみ方が出来ました。

そしてこの4弾で初めて冒頭に<登場人物リスト>なるものが!!しかも今回はバーティやジーヴスが所属するクラブまで明らかに。作中でもジーブスが所属するクラブによってスポードの秘密を知ることが出来たりとなかなか興味深いもの。
『執事たちの足音』でイギリス特有の風俗文化「クラブ」について書かれており、とても参考になります。

イモリの生態を研究している友人のガッシーや婚約者のマデライン、ダリア叔母などお馴染みのキャラクターや、ぶっ飛んだ思考力を持ったスティッフィーなどホント楽しませてくれる登場人物たち。タイトルにある「ウースター家の掟」を守るバーティーも相変わらずでこのシリーズには凡人と言える人物はいないんじゃないかと思うほど。 次の5弾『でかした、ジーヴス!』は短編集のようなのでこれまた楽しみ。

-2 Comments

countsheep99 says...""
はじめまして。「執事たちの足音」のcountsheep99です。

リンクしてくださって、有難うございます。

ジーヴスの所属するクラブ「ジュニア・ガニュメデス・クラブ」
このネーミング、いいですよねぇ~。

ウッドハウスもこれを考えた時は「してやったり(ニヤリ)」と思ったのではなかろうか、と。
2006.10.19 10:04 | URL | #- [edit]
TKAT says...""
わざわざ来てくださってありがとうございます♪
「ガニュメデス」の意味がわからず早速Wikipediaで調べてみると、なるほど!神々の給仕をしてたんですねー。クラブ名にギリシア神話の登場人物(しかも美少年)をもってくるなんて、ホント品格が漂ってます。これまた一つ知識が増えました♪

私が気付いてないだけで、他にもウッドハウスがニヤリとするような箇所が作中にはいろいろあるんだろうなー。これからはそれらを見つけるのも楽しみの一つになります♪
2006.10.19 20:14 | URL | #- [edit]

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