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「蘭陵王」 #38・#39・#40

『蘭陵王』 #38・#39・#40

蘭陵王 DVD-BOX3

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#38
蘭陵王の墓に着いた雪舞だったが、見張りが二人いるため近寄ることができない。そこで近くにあった夾竹桃(きょうちくとう)の葉を燃やすことに。夾竹桃の枝葉は有毒で触ると肌がただれ、煙を吸ったり浴びたりすれば、肌にひどい刺激を感じることを雪舞は利用したのだった。見張りの二人はかゆくなり、川に洗い流しに行く。その隙に雪舞は蘭陵王の墓前に行き、墓碑を触りながら「あの日が最後だと知っていたら、死んでも(手を)離さなかったのに。もう一度あなたが手を握り、髪をすいてくれるなら何を差し出しても構わない。殿下、ごめんなさい。気づかなかったの。別れを選んだあなたの苦しみに。私を守るためにすべてを引き受けたのね。もうここでゆっくり休んでちょうだい」と話しかける。

宇文邕や暁冬らは雪舞を捜していた。そこに斉軍の偵察に送った兵から、斉の禁衛軍が東北に向かっていると報告を受ける。兵の数が自分たちの5倍と聞いた宇文邕は、知謀で戦うつもりで現場に向かう。

墓前前の雪舞は、高長恭に買ってもらった櫛を取り出し再び語りかける。そして立ち去ろうとした時、背後に兵士たちを引き連れた鄭児と祖珽が立っていた。高長恭のなきがらはここには無く、灰になるまで焼き尽くしてやったと言い放つ鄭児に、雪舞は「あなたを殺しておくべきだった!国を滅ぼす妖女め!」と叫ぶ。剣を取り出した鄭児は「子を宿すなど許せない。お前のせいで私の人生はめちゃくちゃになった。お前が私をだましたの、私の人生を奪ったのよ、お前のせいで辛酸をなめてきた、私が受けた苦しみをまとめて返すわ」と雪舞のお腹に剣を刺そうとしたその時、暁冬、宇文邕らが助けにきて雪舞を連れて逃げ去り、残された鄭児は雪舞が落としていった櫛を拾い上げる。暁冬らの馬は連日の捜索で限界のため、二手に分かれることに。だが追ってくる斉の禁衛軍の矢にあたり雪舞は落馬。助けに行った暁冬は雪舞の楯になり、鄭児の命令により兵たちが放った多くの矢を背中に受けてしまう。「お前に会えたこと後悔してない。俺は幸せだった」と言い、雪舞を宇文邕に任せる。そして多くの矢を受けながらも最後の力を振り絞って丸太を持ち、「馮小燐!死んでも夫人を守ってみせる。それが俺 韓曉冬!」と言い丸太を鄭児たちに投げつけ、持っていた剣を取り出すが、再び矢を受け「夫人、天から見守ってるぞ。生き抜いてくれ」とつぶやき息を引き取る。鄭児は曉冬の手から剣を取り、曉冬に突き刺し「お前など、楊雪舞にとってはただの犬」と言い放ち、再び雪舞を追うよう兵たちに命じる。

無事に雪舞を周に連れ帰った宇文邕は、すぐさま侍医に手当をさせる。「傷は浅く感染もありません。しかし蓄積した疲れと精神的な負担に、妊婦の体は持ちこたえられぬでしょう」と侍医の言葉を聞いた宇文邕は、雪舞が妊娠してることに驚く。母子ともに助けるのは難しいと言う侍医の言葉に、「殿下が残してくれた子なの。この子が死んだら私は生きていけない」と言う雪舞。宇文邕は「母子ともに必ず守る」と約束する。侍医にもそうするよう命じるが、外に出てから「万が一の時には母親の命を守れ」と命じる。そして神挙に斉の刺客が来ぬよう雪舞の寝殿を守り、怪しい者は斬り捨てよと命じる。

負傷した手の治療をするため宮殿に戻った鄭児。すると高緯がやってき、夢に亡霊たちが現れるので夜が恐ろしいと告げる。鄭児はよく眠れる薬を探しておくと言い高緯を安心さす。その時、高緯は鄭児の手の怪我に気付く。そこに祖珽がやってき、雪舞を救ったのは周の皇帝・宇文邕で、雪舞の身柄は既に周にあると報告。それを聞いた鄭児は「役立たずどもめ!楊雪舞ごときに手こずるとは。皇帝だろうが構わない!とにかく楊雪舞の首を持っておいで!」と声を荒げる。高緯に「もうよい、やめておけ。蘭陵王や楊雪舞の話は聞きたくない。もううんざりだ。毎晩、蘭陵王が夢に出てくる。朕は疲れた。もう捨て置け」と言われ、鄭児は腕の傷を見せ「この傷は楊雪舞の仕業です」と訴えるが、高緯は「やめろと言ったのに固執したのはそなただ!」「そなたを責める気はない。朕は、ただ疲れただけ。もう十分だ。それに大切な皇后を楊雪舞などのせいで傷つけたくない」と。鄭児は了承したフリをし、陰で祖珽に雪舞を必ず殺すよう命じる。戸惑う祖珽だったが、「陛下は罪悪感で判断力を失っているので、この件は私がごまかしておく」「私とそなたは一蓮托生、もし楊雪舞が戻ってきたら斉の民は我々の敵に。ろくな死に方はできない」と脅され刺客を差し向けることに。その後、鄭児は紅萼に外套を用意させ、何かあったら時間を稼ぐよう命じ"あの方"の所へ向かう。

宇文邕が斉の王妃を連れ帰ったことで、周の朝廷はざわめいていた。宇文邕は「天女は誰もが欲する存在である。さらに朕の命を救ったことは衆人の知るところ。斉の皇帝は愚昧で天女を反徒と見なしておる。ならば朕は天女を手放すべきではあるまい」と説明。反対する者、賛成する者がいる中、神挙が入ってき、天女を狙う刺客(持ち物から見るに斉の皇宮の者)が現れ警護の者が捕らえたと報告が入る。宇文邕は刺客の首を斬り斉の宮殿に届け、高緯と馮小燐に「これより楊雪舞は周の后妃である」と伝えるよう命じる。さらに、何人たりとも楊雪舞に危害を与えれば、朕の敵と見なす!我が国を挙げて討ち取ってやる!斉が戦を望むなら朕は受けて立つ!と宣言する。

目を覚ました雪舞は、真っ先にお腹の子供の心配をする。宇文邕に母子ともに無事だと言われ安心する。暁冬はあのままの状態だと知った雪舞は、周に連れてくることができず、なきがらもないことを悲しむ。人を恨んだことがなかった雪舞だが、鄭児と高緯を心底憎い、殺してやりたいと泣き叫ぶ。落ち着きを取り戻した雪舞は、外に出て斉の方向に向かってひざまずき、「仏様、楊雪舞からの初めてのお願いです。私にはもう術がないのです。仏様にすがるしかない。お願いです。苦境にある斉の民をお守りください。斉で君臨する者に民の苦しみを悟らせてください。私の殿下も、そして曉冬も私を守るために死んでしまいました。私に出会わなければあんな苦しみを味わうこともなかった。お願いです。二人を早く極楽に行かせてください、苦しみのない世界に」と床に頭をつけて切に願う。そこに后妃の衣を作るために寸法を測りたいと侍女がやってくる。雪舞は驚き……。

一方、安徳王は食事もとらず毎日酒浸り状態だった。蘭陵王の死で屋敷の者はみな去り、今では小翠だけしかいなかった。そなたも義姉上の所に行けばいいと言われた小翠は、「殿下、私は残ります。私には殿下しかいないのです」と。「すべてを失った私など頼るな」と言われても、小翠は安徳王の体が心配でたまらなかった。

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暁冬が、暁冬が死んでしまった(TT)。雪舞を助けるため、たくさんの矢を背中に受けて。どうして暁冬が死なないといけないの!「蘭陵王」の脚本家さん(怒)!雪舞が初めて斉の町に来た時からずっと一緒だった暁冬。いつも雪舞のことを心配し助けてくれた暁冬。そして最期まで雪舞を守り抜き、天に行っても見守っていくと…。それなのに、それなのに鄭児は暁冬に対し、剣で最後のとどめを刺し「お前など、楊雪舞にとってはただの犬」だなんて…。あの祖珽までもが鄭児の極悪非道ぶりにドン引きしてる様子。祖珽だけでなく、高緯もが鄭児の固執ぶりにうんざり。蘭陵王の夢を見るらしく、かなりお疲れの様子。もう蘭陵王と雪舞は終わったこと、もう十分、と思っているのに鄭児はまだまだ許す気配なし。暴走しまくり鄭児、周りがドン引きしていることになぜ気付かない?

しかし妊娠している雪舞のお腹を刺そうとしたことはひどすぎ。私の人生を奪ったとか何とか言ってるけど、悪事を積み重ね、皇后という立場を手に入れ、何人もの人を不幸にし、蘭陵王や暁冬まで殺し、これ以上何を求めるっていうの。仕返しなら十分すぎるぐらいしたはず。ここまで固執するのは異常。すごい執念。いつも思うんだけど、そばにいる兵たちや侍女たち、我が国の皇后がこんな非道な振る舞いをしているのを目の当たりにし、げんなりしないのだろうか。悲しくならないのだろうか。どう考えても斉の未来はなく、いつか近い将来、滅びると思わない?みなで団結し反乱起こそうとか思わないんだろうか。人を憎まない雪舞でさえ高緯と鄭児に対し「憎い、殺してやりたい」と思ってる。もう鄭児の非道ぶりはたくさん。最近、雪舞は泣いてばかり。ずっと泣いてる雪舞しか見てない。この先、一体いつまで鄭児の非道な執念行動を見ないといけないんだろう。もしかして最後の最後まで?はー、見てる側も疲れるよ。

一方、雪舞を救ってくれた宇文邕。今回は高長恭に託されたわけですが、宇文邕も暁冬と同じくいつも命懸けで雪舞を守ろうとしてくれてる。周の朝廷では斉の王妃である雪舞を受け入れることに難色を示す者、"天女を得た者が天下を得る"を引用し受け入れに賛成する者がいたりと賛否両論。雪舞を守るために周の后妃として迎え入れることを決意し、何人たりとも雪舞に危害を加えたら朕の敵だ!と宣言。いやー、かっこよすぎ!でも大丈夫かな、独断で決めちゃって。でもやはり陛下はこうじゃなくっちゃ。鄭児の手のひらで転がされてる高緯とは大違い。

そして安徳王。四兄が亡くなってから酒浸りのようで、小翠も心配しぱなっし。小翠に対し「そなたも義姉上の所に行けばいい」と言うことは、雪舞は無事に周に着いていると思ってるってこと?まあ無事にではないけど、何とか周に辿り着いたのは事実。でも暁冬が亡くなったこと、雪舞が蘭陵王の子を宿していることは知らないはず。暁冬が亡くなったことは悲しい事だけど、雪舞の妊娠を知ったら、蘭陵王大好きっ子の安徳王も元気になるんじゃ?誰か安徳王に雪舞が蘭陵王の子を宿していることを教えてあげて~。

暁冬が亡くなり本当に悲しい。雪舞の夢の中に出てき、「俺は別の世界に行ったんだ。もう夫人のそばにはいられない。ちゃんと飯を食ってよく眠り、しっかり生きろ」と言ったのは、本当に天から心配した暁冬が雪舞の夢の中に入り込んだんじゃなかろーか。雪舞には守ってくれる人がまだいる。頼りになる宇文邕が。自分が后妃に?と雪舞が知るシーンで終わったけど、雪舞は多分断る。でもこの話は素直に受けた方がいいような気がする。

忘れてた!鄭児が向かった"あの方"の所ってなに?あの方って誰?なんだかイヤ~な予感がする。"あの方"に会いに行く前、鄭児がうっすら笑い髪を整えてた。これは嬉しいポーズ?もしやひっそり愛人なんぞ作ってた?ヤバい、本当に嫌な予感がする。いや、これはもしかしてもしかして、良い予感として受け取っていいのか?!


蘭陵王#39
「あなたは命の恩人。だからといって妃にはなれない。蘭陵王に申し訳が立たないわ」と言われた宇文邕は、雪舞に斉からの刺客の遺体を見せる。「蘭陵王の妃ということは百も承知。しかしその身分がゆえに斉の刺客に命を狙われ、そなたの腹の子も危険にさらされている。危うく子を失うところだったのに、まだ意地を通すつもりか。そなたの身を守るにはこの方法しかない。他にどうしろと?」と高長恭からの信書を見せる。それを読んだ雪舞は涙ぐみ、宇文邕は「たとえ"人の不幸に乗じ、妻を奪った卑怯者"と天下に罵られても、朕は構わぬ。そなたが真の周の人間となり、妃となって万民の上に立つ。そうすれば敵も諦める。そなたの腹は日増しに大きくなる。名誉と貞節のために蘭陵王の子だと言っても、万全を期し朕の子だと言ってもよい。目の届く所にいてくれたらそれで十分だ」と。雪舞は「つらい思いをさせて本当にごめんなさい。阿怪、あなたのような友がいて私と蘭陵王は幸せよ。ありがとう、こうして母子ともに無事でいられるのはすべてあなたのおかげ。この恩は一生かけても必ず返していくわ」と、周に残り民を助けていくことを決意する。ただ貧困にあえいて苦しみから逃げてきた斉の民たちを受け入れてほしい。そして斉にいる家族に、信書で自分の無事を知らせてほしいと宇文邕にお願いする。

安徳王府。小翠から「夫人がお戻りに!しかも周から食糧や銀子を携えて」と報告を受けた安徳王は、身支度を整え会いに行くことに。だがそこに義姉上の姿はなく、民たちが苦しみながら過酷な労働をさせられている姿があった。安徳王は兵に叩かれている民を助け、その民から「感謝いたします。蘭陵王の亡きあと頼れるのは殿下だけです」と言われる。小翠は酒浸りの安徳王に外に出て、蘭陵王夫妻が一番大事にされていた民がどれほど苦しんでいるのか、現実を見て欲しいがために、夫人が戻ったと嘘を言ったのだった。大将軍と太師が北へ派遣され、今となっては蘭陵王夫妻の志を継ぎ、民を守れるのは殿下だけだと言われた安徳王は、「そなただけは私を見捨てなかった。感謝している」と礼を言い、二人はそこを出る。すると他国からの使いだという男性が近づき、安徳王に手紙を渡す。その手紙には「五弟、元気ですか。雪舞は無事です。妃冊封は急場しのぎの策、嵐が去ったら必ず会える。その時は五弟も叔父上ね。雪舞」と書かれていた。叔父上とは何だ?と首を傾げる安徳王だったが、雪舞が蘭陵王の子を宿していることに気付き、小翠と喜び合う。

阿史那皇后は侍女の香菱から、陛下が天女と胎児を守るため、蘭陵王妃を妃として迎える布告をするとの報告を受ける。納得がいかない阿史那皇后は宮殿に戻ることにする。宮殿では、雪舞が貞に人体のツボについて教えていた。そこに皇后様が急きょ参拝から戻られたと報告が入る。宇文邕、阿史那皇后、貞の仲むつまじい姿につい見とれてしまう雪舞。阿史那皇后は「陛下が天女を守るため妃にされたと。宇文護を排除できたのも天女と蘭陵王が強力してくれたおかげ。公にはできないけど蘭陵王から受けた恩は永遠に忘れないわ。だから天女は遠慮なく周にいて。せめてもの恩返しよ」と雪舞の手を取り告げる。そんな寛容な皇后に宇文邕も感動し、「雪舞を頼む」と言い政務に戻っていった。二人になり、雪舞は私の夫は蘭陵王だけ、陛下が妃にしたのは私たち母子を守るため、出産したらここを離れるので、どうかそれまでお守りくださいと阿史那皇后に伝える。「あなたはもう私の妹よ。周のために天女の知恵を貸してちょうだい」と阿史那皇后は答えるが……。

鄭児が「目は覚めた?」と紅萼に聞くと「いいえ」の返事。「おかしいわね。何とかしなきゃ」と紅萼に外套を着せてもらいながら言う鄭児。向かおうとしている場所には、高長恭が横たわっていた。雪舞の夢を見ながら、時折「殿下、目を覚まして。早く起きて。死んでは駄目よ。早く目を覚まして」とそばで泣きながら世話する女性をおぼろげに感じ取っていた。そして目を覚ます。そこに鄭児が入ってき、高長恭が「どういうことだ、あれは毒酒では?なぜ生きてる?」と問い詰めると「酒の中に、数日間は呼吸と脈が止まる仮死状態になる薬を入れた。薬効が切れるまで誰もが死んだと思い込むわ。その後に起こりそうな事態をひととおり予想したの。宮中に運ばれたあなたはずっと仮死状態のまま。陛下は疑い深い上に罪悪感も抱いてる。だからあなたの腹部に毒殺された獣の肉を置いた。万が一に備えたの。陛下に疑われぬよう私が手を下す時にね。あなたが確かに死んだと信じ込ませねば。でもずっと棺の中にいれば本当に死んでしまう。そしてあなたを墓から掘り起こさせた。だからここにいるのよ」と。「なぜだ?陛下と共に私の死を望んでいたのでは?」と聞かれた鄭児は、「私もそう思った。でもあなたが自ら死を乞うたと聞いて考え直したの。私はあなたのせいで生き地獄を味わってきた。思いどおりにはさせない。あなたと楊雪舞は簡単には死なせない!」と。高長恭に「雪舞は?どうした!」と聞かれ、鄭児は「あなたが毒酒を飲んだ日に、官軍に追われて崖から落ちて死んじゃったわ」と言うが、高長恭が信じないため、雪舞の銀の櫛を取り出し「これが証拠。あなたの墓に楊雪舞を埋葬したの」と。それでも信じない高長恭は「この銀の櫛は一対で金のもある。あの日、雪舞は確かに金の櫛も身に着けていた」とカマをかけると、鄭児は引っ掛かり「私にも情はある。だから1枚は残してあげたの」と。高長恭は「なかなかの演技だな。それほど私を恨んでいるなら、なぜ毎夜、涙ながらに私の回復を願った?」と聞く。鄭児は「だから何?ずっと愛していたのに少しの情もくれなかった。こんなわずか数日で何が変わるの?」と言いその場を去る。外に出た鄭児は「目を覚ました。生き返ったわ!よかった。やっと起きてくれたわ!」と喜び大泣きするのだった。残された高長恭は、手枷足枷を何とか外そうともがくが、どうすることも出来ずにいた。雪舞の櫛を袂から出し、無事に周に着いたか心配し、私が生きていると知ったらどんなふうに思うだろうと考えていた。

宮殿に戻った鄭児のもとに、陛下からお呼びがかかる。鄭児が部屋へ行くと高緯はすぐさま抱きつき、「蘭陵王が生きてる。夢で蘭陵王が言った。朕があやつにはかなわぬと。皇太子としても男としてもあやつには勝てないと」と言う。夢に怯える高緯に「私にとって陛下は無敵ですよ」と言って慰め、高緯は膝枕で安心して眠りにつく。四喜から陛下の不眠は治療法がないと聞き、悪夢から逃れるため遊びに興じるしかないと考えた鄭児は、翌日、祖珽を参内させるよう命じる。

貞に詩を朗読している雪舞は高長恭のことを思い出していた。そこに陛下から朝議に来るよう呼ばれ、国事に関して天女の考えを聞きたいと言われる。だが大臣の中から「斉の王妃が国事に関わるのは不適。敵国の間者かも知れませぬ」と意見が出る。だが宇文邕が「天女は今、朕の妃だ。皆の者、礼をわきまえよ」と言い、大臣たちに上奏を述べさせる。一人は「斉の高緯は暗愚の極み、蘭陵王との停戦協議も期限を迎えます。斉を一網打尽にするため今こそ我が国の軍備増強を図るべきと存じます」と言い、一人は「今年は天災が続き、両国とも疲弊しています。当面の急務は、男子を農耕につかせ兵糧を蓄えることです。空腹では戦えませぬ」と言う。意見を聞かれた雪舞は、「どちらの言い分にも一理あります。同時進行はいかがでしょう。陛下の即位より周の均田制は成果を上げています。しかし地主も国に対して兵役の務めを果たすべきです。兵役と農作の均衡を図るためにはこんな方法も。良田を持ち3人以上男子がいる家庭から、1人を徴兵するのです。でもそれは男手を1人失うことを意味します。そこで優遇制度を設けてはいかがでしょう。たとえば徴兵に応じた家は租税を免除します。徴兵は推し進めるべきです。兵力が過剰になっても、停戦の間は農耕に従事させればよいのです。そうすれば兵力が安定し兵糧の確保にもつながり一挙両得。国の安泰が期待できます」と述べる。大臣たちは「なるほど、そのとおりだ」と納得、宇文邕も満足する。

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雪舞とお腹の子を守るため、妃にするだけでなく「名誉と貞節のために蘭陵王の子だと言っても、万全を期し朕の子だと言ってもよい」だなんて男らしすぎる!蘭陵王に頼まれたということもあるけど、好きな女性をそばに置いておけることになり、宇文邕はきっと幸せに思ってるだろうな。雪舞も守ってくれる人がいて幸せ。でも不幸せになりそうなのが阿史那皇后。さすがに雪舞を妃として迎えるとなると、いい気はしない。しかも宇文邕が雪舞のことを気に入ってるとなればなおさらのこと。宇文邕の前では心の広い皇后を演じていたけど、心の中では納得してない感じがする。愛している夫に別の女性が現れる悲しさを知っている雪舞は、阿史那皇后と二人になった時、池で泳いでいる白鳥を引き合いに出し「白鳥は一途な生き物で、夫婦の絆が強く生涯の伴侶は1羽のみ。一方が先に死ねば、残された方は寂しさで生きる意欲を失い、誰も寄せ付けぬとか。殿方が側女を娶るのは当然のこと。でも私は蘭陵王に別の女性が現れた時、どうしても許せなかった。そして蘭陵王を亡くした今、心が癒えることはありません。私の夫はだた一人。陛下は私を守るため妃に封じられました。ご恩は生涯忘れません。命に代えてでも子供を守られば。出産したらここを離れます。どうかそれまでは私たち母子をお守りください。ご迷惑をおかけすること心よりお詫びします」と告げる。その言葉を聞き、雪舞の心には蘭陵王しかいないと安心したかどうかは微妙だけど、とりあえず阿史那皇后は寛容な返答をしてます。でも心の中は……どうでしょう?

阿史那皇后が貞へのお土産に買ってきた「五兵佩(ごへいはい)」、武器の形のかんざしらしいのですが、民の間で流行っているそうな。かんざしとしては見た目、とっても地味でとても幼い少女が喜ぶとは思えない代物なんだけど、貞は「わぁ♪」と言ってるから喜んでる?私には"武器の形をしたかんざし"ではなく、"かんざしの形をした武器"にしか見えない^^;

そしてそしてそして、今回の驚きの展開は……高長恭が生きていた!!!なんとなんと!高長恭の死にはそんなカラクリがあったとは!史実を無視して新たな展開に~。でもちと出来すぎじゃない?こんなことがあっていいいのだろうか。しかしまあ今までバレずにいたね~。侍女や墓を掘り起こした者、高長恭を運んだ者等々、何人かは高長恭がこの部屋にいることを知ってるわけだよね?よく隠し通せたもんだ。鄭児が口外したらお前の家族は全滅だとかなんとか言って脅したんだろうけど。しっかし鄭児の愛は究極すぎて理解不能。自ら高長恭を死においやっておいて、死を素直に賜ったのを知り今度は思いどおりにさせないと密かに助け、一体何がしたいんだろう。高長恭に雪舞の居場所を聞かれた時、「崖から落ちて死んじゃったわ」と言った時の鄭児の言い方という仕草が、なんだかとてもバカっぽく見える。このシーンだけでなく、時々、鄭児の仕草がバカっぽく見える時があるんだけど、これって演出家の方針?それとも女優さん独自の演技?


蘭陵王#40
毎年、寒食節の3日間は阿史那皇后が手料理を用意するが、今回初めて宇文邕は戻ってこなかった。侍女の香菱(こうりょう)が言うには、朝議にも御書房での執務にも天女を伴っており、ここ数日、陛下は天女と一緒だと。その頃、雪舞と宇文邕は書を書きながら国政の話をしていた。お食事はどうなさいますかとお付きの者が来たため、宇文邕は今日から寒食の期間だと思い出す。そこに阿史那皇后が入ってき、「寒食節の料理の用意をするのは妻として当然のこと、鮮卑族を祖先とする陛下にならい、漢人の文化を学ぶことは私の喜びです」と伝える。その時、雪舞と宇文邕が顔を見合わせ微笑んだため、阿史那皇后は居心地が悪くなるが、宇文邕が食事にしようと言ったためその場で用意。阿史那皇后が手を滑らせ水をこぼしてしまう。水がかかった紙を乾かそうと雪舞の頬に墨が付いたのを見て、宇文邕はすぐ雪舞のそばに行きじゃれ合う。気を落としている阿史那皇后に、香菱が「ひと月後は陛下のお誕生祝いです。皇后様の祝宴に陛下は毎年ご満悦です。今年も皇后様が主催なさいますか?」と聞く。「私は誰より陛下のお好みを承知している。だから当然今年の祝宴も私が指揮を執るわ」と阿史那皇后は少し元気を取り戻す。

父親と高長恭が亡くなった時の夢を見てうなされる高緯は、鄭児に酒を持ってくるよう命じる。鄭児は陛下のために安眠できる秘薬を手に入れたと言い、紅萼に持ってこさせて高緯に飲ます。安心して横になった高緯は、鄭児が付けてるかんざしを見て「つつましいな、その地味なかんざしをいつも挿している」と触ろうとする。その手を制し、「よくお気付きで。子供の頃からつけているので、とても愛着があるのです」と言い、高緯を早く寝かしつけようとする。高緯に飲ませた薬は「曼陀羅華(まんだらけ)」といい、少量飲むだけで沈んだ気分が晴れ安眠。だが大量にとれば手放せなくなり精神を蝕み、退廃的になり記憶力も衰え、過剰にとると死に至ることもあるので、使用するには注意が必要と祖珽に言われていた。

鄭児は閉じ込めている高長恭のところに食べ物を持っていく。「あなたはずっと眠り続けていたのよ。いつ目を覚ますか分からず永遠に眠ったままかと不安だったわ」と。「馬鹿だな」と高長恭に言われ、「あなたに出会ってから私はずっと馬鹿な女なの」と手料理を差し出す。高長恭は「糖葫蘆(タンフール―)を思い出す。ここ数日考えていた。壺口関の戦いがなければ雪舞と出会うこともなかった。雪舞も村の男と結婚して幸せに暮らしていた。だがそうはならず苦しんだ挙げ句、命を落とした。妃選びでそなたと再び出会った。かんざしを見てあの日を思い出した。糖葫蘆をもらった」と話し、鄭児が「やはり殿下も覚えていてくれたのね」と言うと、「当然だとも。私も情はある。忘れるものか。時折考えるのだ。運命に翻弄されたのか、運命に逆らったからこうなったのか。そなたの願いは私の側女になること、それだけだった。だが私が頑なに拒み、そなたは罪を重ね、我々3人とも不幸になった」と。「私が不幸だと?どうして思うの?」と聞かれ「愛していない男に嫁ぎ、抱かれるのはつらいはずだ」と。鄭児は「不眠に悩む陛下をなだめ疲れたわ。自害しようかと何度も思った。こんな人生なら何の悔いもない。あたなへの恨みだけを支えに生きてきたのよ。私が不幸な分、苦しめたかった。馮皇后にはなりきれない。あなたが死を賜り、やっと自分で気が付いたのよ。私の中身は変わらずみじめな鄭児のままだと。あなたを深く愛し、そばにとどまるためなら何も怖れなかった鄭児よ」と。それを聞いた高長恭は鄭児の髪からかんざしを取り、「あの頃に戻りたいな」とつぶやく。「私と一緒に逃げましょう。新しい人生を始めるの。陛下に助けられた無邪気な宮女の鄭児に戻りたいわ。やり直しましょう。あなたが私を愛していなくても、あなたの気持ちが変わるまで待つわ。3年でも5年でも、10年でも20年でも待ってる」と鄭児に言われ、高長恭は「わかった。1日考えてみる」と答える。「ずっと自分に言い聞かせていたの。あなたに愛される可能性はないと。でも出会った日を覚えていてくれた。昏睡するあなたに寄り添い、どれほど恐れていたか。ようやく本心が言えた。私の願いなど拒絶されると思っていた。でもあなたは1日考えると言った。それだけで私は幸せよ」と泣いて喜ぶ鄭児の手に自分の手を置き、「次に来るまでに心を決めておこう」と告げる。鄭児が出て行ったあと、高長恭は隠し持っていた鄭児のかんざしを取り出す。

今日の貞は、人体のツボを全然覚えようとしなかった。雪舞が理由を聞くと貞は悩みがあるという。もうすぐお馬さん(宇文邕)の誕生日だと聞いた雪舞は、何を贈ればいいか悩みだす。貞も何を贈るかで頭がいっぱいで、ツボを覚えるどころではなかった。「皇后様が料理も出し物もお馬さんの好きな物を全部用意するから、いつも貞は皇后様に負けちゃう。天女様ならいい考えあるでしょ?皇后様とは違う特別なお祝いをしたい」と言う貞に、雪舞は考える。そして貞は宇文邕を連れ出し、雪舞と3人で宮殿を出る。その頃、阿史那皇后は祝宴の準備をぬかりなく用意していた。貞の部屋に行くと誰もおず、侍女から最近は天女と終日一緒で、お土産にあげたかんざしは、簡素を好む天女の影響で飾り物は不要と聞かされる。一方、貞からの誕生日祝いは雪舞の作った花火で、宇文邕と雪舞と貞の3人はそれを楽しんでいた。だが雪舞を庇い花火が宇文邕の背中に少し付いてしまい、やけどをしてしまう。そこへ雨が降ってき、雪舞が手当をしながら雨宿りをする。一方、宮殿に、陛下と天女が外出先で雨宿りしていると報告が入る。来賓者たちがざわつき出したため、阿史那皇后は先に宴を始めると告げる。祝宴が終わった頃、宇文邕と雪舞が戻ってくるが、宇文邕が背中にやけどを負ったことを知った阿史那皇后はとっさに雪舞の頬を叩く。宇文邕は雪舞の手を取り叩かれた場所を心配そうに見るが、それを阿史那皇后が見てることに気付いた雪舞は、あわてて「皇后様のご心配は当然です」と詫びる。宇文邕は険しい顔をしたままその場を後にし、阿史那皇后もあとに続く。一人になった雪舞は、空に向かい「殿下、私は本当に自分勝手。生き延びるために阿怪の気持ちを利用してここで暮らしている。あなたがとても恋しい」とつぶやく。

鄭児は紅萼に「遠くへ行くの、もう戻らない。皇后は終わり。すべての女性が皇后の座を夢に見る。だけど私にはそれより大切な夢があるの。その夢が叶うのよ」と嬉しそうに話す。その時、高長恭が現れ鄭児の首にかんざしを当て「雪舞はどこだ」と。高長恭はかんざしと雪舞の知恵を使い、閉じ込められていた場所から脱出したのだった。昨夜の言葉は嘘で、騙されたと知った鄭児は紅萼に人を呼ぶよう命じるが、高長恭はかんざしを鄭児の首に当てた状態で「皇后が死ぬぞ!」と。その言葉が本気だと悟った鄭児は涙を浮かべ、「たとえ私が死のうとも楊雪舞の居所は教えない。あなたたちは永久に離れ離れなのよ」と。ちょうどその頃、高緯が目を覚まし、皇后がなぜ添い寝をしてくれないのか不満に思い、鄭児のところへやってくる。高長恭に「残された道は2つ、私をこのまま逃がし互いに干渉しない、もしくは2人で高緯に会い私の姿とあの地下室を見せる」と言われ、鄭児は逃がす方を選ぶ。そんな鄭児に高長恭は「昨日の言葉は、まったくのうそではない。だが罪が大きすぎる。過ちを重ねるな」と告げる。

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阿史那皇后は、異民族なのに寒食節という風習を大切にしている。「寒食節の料理の用意をするのは妻として当然のこと、鮮卑族を祖先とする陛下にならい、漢人の文化を学ぶことは私の喜びです」と妻としての役割を果たすことへ喜びを感じてる様子。その時、雪舞と宇文邕が顔を見合わせて微笑むのはいかん。もしかしたら、雪舞:「阿史那皇后は妻として素晴らしいわ」、宇文邕:「そうなんだ、我が皇后は立派だろ?」という無言の会話を微笑みで交わしたのかもしれないけど、阿史那皇后にとってはブルーな気分になっちゃう。しかも横で二人にきゃっきゃきゃっきゃされたら、たまったもんじゃない。ならば誕生日の祝宴でがんばろ!と張り切る阿史那皇。翡翠を身に付けるのは陛下が肌が映えて美しいと褒めたから。陛下が喜んでくれるために、料理から踊りから、何から何までぬかりなく指示。が!宇文邕は雪舞と貞の3人でお出かけ。雪舞が提案し、貞が誕生祝いにくれた花火に宇文邕はご満悦。といっても雪舞は花火を見ながら、高長恭のことを考えていたんだけども。

宇文邕の雪舞への愛はストレート。花火でやけどをした時「愛する女を救うのに身分が妨げになるなら、皇帝の座を捨てても構わぬ。朕に対して一片の感情もないのか?朕に望みはないのか?」と。雪舞は何も答えなかったけど、少しは揺れてるってこと?んなわけないか。ここで宇文邕の愛に応えてしまったら、周にやってきた時に阿史那皇后に「私の夫は蘭陵王ただ一人」と言ったことが嘘になっちゃう。これじゃ鄭児の時と同じ(高長恭の妃選びの時、鄭児に「妃になるのはあなたよ」と雪舞が言ったこと)。 雪舞自身も、生き延びるために阿怪の気持ちを利用してここで暮らしているという自覚があり、阿史那皇后の気持ちも理解してる。でも雪舞を叩いた阿史那皇后への宇文邕の態度は、今後冷たくなりそう。めっちゃ怒ってたもんね。これはヤバい。阿史那皇后が第二の鄭児にならなければいいけど。

高長恭のもとへ食事を持ってくる鄭児の様子が変。めっちゃ素直になってる~。しかも、以前に高長恭に美味しいと褒められた得意料理の羊肉の煮込みも持参。高長恭からかんざしを拾ってもらった日のことを覚えてると言われ、素直に喜ぶ姿はまるで少女のよう。高長恭への恨みだけを支えに生きてきたこと、陛下をなだめることに疲れたこと、自分は相変わらずみじめな鄭児であること等々、本心をぶっちゃけてます。高長恭が「あの頃にもどりたいな」と言った一言で、鄭児の愛の暴走にスイッチが。「一緒に逃げましょう」と言うと「1日考えてみる」との答え。もう鄭児の心は有頂天状態。大切な夢、高長恭と一緒に暮らすという夢を叶えるために皇后の座を捨てる覚悟だったのに、高長恭も残酷なことをする。といっても、高長恭が鄭児から受けた残酷なことの方がはるかに上回ってるけど。鄭児の自分への愛を利用し、脱出することに成功したわけですが、最後に鄭児に言った言葉は本心?昨日の言葉はまったくのうそではないって。それとも鄭児の事が可哀想になり情けで言ったの?一瞬、鄭児の顔が変わったよ。高長恭、この場に及んで鄭児に誤解されることはもう言っちゃダメだって。ここまで残酷に裏切られた鄭児は、今後どう出るんだろう。まだ高長恭を思い続ける?さらなる復讐に燃える?

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「蘭陵王」 #35・#36・#37

『蘭陵王』 #35・#36・#37

蘭陵王 DVD-BOX3

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#35
陛下に娶られることになった雪舞。だが民たちから「陛下、お考え直しを。天女は蘭陵王の妃です。勅命を撤回してください。あまりにも非道です」と野次が飛ぶ。すると鄭児が「陛下は干ばつを解消するために天女を娶られる」と言うが、民からは「干ばつと何の関係が?天女のせいじゃない!」と。「斉の皇后として事実を告げねばならぬ。楊雪舞は天女などではない。妖女の転生だ」と言う鄭児に対し、民たちは猛反対し「妖女はお前だ!王妃さまじゃない!」と石を投げつける。その隙に雪舞は「殿下、先立つ私を許して。この非道な暗君と妖妃を道連れにするわ。生かしても民が苦しむだけだもの」と爆弾を取り出したその時、高長恭が入ってき、「この干ばつは天災ではなく人災、督水師が水門を開けたのが災いの元。私の妻は妖女ではない!災いを起こした者こそ妖女です!陛下、事件の黒幕を暴いてください」と言う。その時、雨が降り出す。民たちは「暗君と妖妃の非道に天も涙した。殿下のおかげで干ばつに勝った!蘭陵王と天女は民の望みだ!妖妃が去ったとたんに雨が!第四皇子こそわが君主、民の希望だ!」と大喜びし、高長恭は雪舞を抱きしめる。

高緯に宮殿に呼ばれた高長恭は、「民のために朝政に専念してください。督水使は不問に付します」と切に願う。「朕も明君になりたい。だが常に不安を覚え専念できぬ。そなたに死んでほしい。分からぬか?民心を一身に集めた四兄が目障りなのだ!そなたが死ねば朕は民を敵に回すこともない。一つききたい。民の安寧と引き換えに己の命を捨てられるか?」と高緯に言われた高長恭は、自らの死を望む。高緯は驚き、「皇后の言ったとおりだ。朕が非道に走って国の蓄えを浪費し、兵を飢えさせ楊雪舞を奪おうとしたら、あやつは自らの命を差し出した。朕を明君にするためにな。これでいいのか?」と鄭児に聞く。鄭児の答えは「蘭陵王に死を」だった。だが皇后の言う事は理解していても、高緯はそう簡単に決断することはできなかった。が、陛下は必ずや天下の覇者になると言われ、決断してしまう。

蘭陵王府に戻った高長恭は雪舞に心配かけまいと「議論の末、陛下も非を認めてくださった。もう心配はいらぬ」と言うが、雪舞は陛下の今までの言動から非を認めるわけがないと信じない。だが高長恭は「うそではない。先帝が急死され陛下も混乱しておられた。国をよくする術を知らなった。陛下も反省している」と本当のことは言わなかった。「高緯が明君になれると本気で思っている?」と聞かれ、高長恭は幼い頃の高緯の話をして雪舞を安心させる。雪舞が寝床に行った後、陛下が天女を娶ると聞いた安徳王がやってくる。参内したあと何の話をしたのか聞きたがったが、雪舞が陰から聞いているのに気付いた二人は、陛下が反省している話をする。雪舞が去ったあと、高長恭は高緯から死ねと言われたことを話す。それを聞いた安徳王は、高緯に殺される、すぐ義姉上を連れて逃げ国を出ろと言うが、高長恭は「殿下は私が死ねば圧政をやめ、民を大事にすると言った。私の死で民に安寧が戻るなら、それで本望だ」と。そして安徳王が何を言おうが決意は固かった。一番の心残りである雪舞のことは「お前しかいない。雪舞を頼む」と安徳王に頼む。残された時間は明晩の亥の刻まで。陛下は王府の者は見逃すと約束したが、安心できないため高長恭は皆を避難させて先手を打つことにする。

翌朝、挨拶にきた鄭児に「今日で悩みの種が消える。そう思ったら安心して眠れた」と高緯は言い、逆に鄭児の顔色が悪いのに気づく。鄭児は化粧のせいにするが、実は高長恭に拾ってもらったかんざしを未だに大事に持っており、当時を思い出していたのだった。鄭児に呼び出された祖珽がやってくる。鄭児は獲物を逃がさぬよう陛下の計画を後押していておいたと言い、祖珽は鄭児の指示どおり、蘭陵王府に禁衛軍を送り監視させる手はずを整えていた。

蘭陵王府では、髪をとかす雪舞に高長恭は冗談を言い、場を和ませていた。そして雪舞の髪をとかしていると「夫が妻の髪をすくと、その夫婦は生涯仲良く添い遂げられるそうよ」と言われた高長恭は、雪舞を後ろから抱きしめ「これからは毎日髪をすくんだぞ。きれいに髪をとかせば心のわだかまりも解け、すべてうまくいく。たとえ私がいなくても…ちゃんと髪をすくんだぞ」と。だがこの時、雪舞は高長恭の心意がわからず「お断りよ。あなたに任せるわ」と無邪気に答え、朝食のあと、一緒に行きたい場所があると言う。前に二人で行った場所で、"柳"には"留"の意味があり、生涯そばにいるという話をした場所であった。雪舞はそれから"柳"が好きになったと告げる。そして雪舞は剣術を習うと言い出す。武術の基礎があれば危険な目に遭っても自衛できるし、殿下も守れると言われた高長恭は、柳の枝を剣に見立てて雪舞に教える。そのあと町中で、肌身離さず持っていて欲しいと雪舞に銀の櫛を買いプレゼントする。

二人が出かけている間、安徳王が小翠、曉冬、王家令に用があるとやってくる。飲み物に睡眠薬を入れることに対し小翠は戸惑い「あとで夫人に恨まれますよ」と言うが、安徳王はたとえ恨まれようが、四兄の最後の命令であるためやり遂げるしかなかった。そこへ雪舞と高長恭が帰ってき、豪華な料理に驚く。昨日、大変な目に遭ったことで、安徳王が夫婦円満を祝ってご馳走を用意するよう命じたと知った雪舞は、「なら毎日お祝いしなくっちゃ。永遠に夫婦円満だもの」と。二人に最後の時間を過ごしてもらおうと、安徳王らは部屋をあとにする。

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雪舞と蘭陵王が民から慕われていることを知っていながら、どうして鄭児は民たちの前で雪舞のことを妖女呼ばわりする?民たちが納得し「陛下が天女を娶ってくださり干ばつから解消された、ありがとう!」なんて言うとでも思ったんだろうか?んな無茶な。当然、民たちは鄭児の方が妖女だと思うのは当たり前。その様子を見て、なぜ高緯は鄭児の考えは皇帝をダメにすると悟らないんだろう。それどころか、高長恭に「朕は明君になりたい。だが民心を一身に集めた四兄が邪魔だから死んでくれ」だなんて、ありえない。明君になりたいなら高長恭をそばにおいて利用すればいいのに。高長恭は陛下を補佐する立場を重々承知してるから、自分が立てた功でも陛下の功のようにちゃんと立ててくれ、民心を陛下の方に向く方に仕向けてくれるのに。ちゃんと助言してくれる人が側にいればこんな馬鹿な事は考えなっただろうに。高長恭をいかに孤立化させるかなんて考えずに、どうやったら明君になれるか、民に対してどのようにすればいいのか考える心の余裕があったら…太師と大将軍を遠くに行かさず側に置いてたら…。なんて考えてももう後の祭り。兄弟のように育ってきた高長恭を殺すことに戸惑いがある高緯に対し、鄭児は「蘭陵王に死を。このまま生かしてはなりません。民心を集めている者が一番危険。昔から偉大な功績を立てた者ほど往々にして君主の大敵となるもの。でも蘭陵王され殺せば陛下は当代の覇者となるはず。もし蘭陵王を殺さねば陛下の英知が天下に伝わりません」と説得されてしまう。鄭児しか相談者がいない高緯はホント不幸な皇帝。

それに対し、民が救われるなら命を捨ててもいいと言う高長恭もバカだ(TT)。どこまで高緯のことを信じるんだろう。安徳王が言うように、高緯は昔のような心優しい少年じゃない。暴虐非道でコンプレックスのかたまりの君主。そのことに対しても「私のせいかもな。私がいなければ明君になるかもしれぬ」と。無理無理、絶対なれないって~。生涯を共にすると約束した雪舞はどうするの!雪舞のことを頼まれた安徳王だって困るよ!「誰よりも自分を可愛がってくれ、何をするにも一緒。それなのに殺されるのを黙ってみてろと?私は面倒ばかりかけたが、こんな難題を押し付けないでくれ」と、安徳王の心は涙で溢れてる。「お前を信じてる。最後にもう一度この兄を助けてほしい。あとのことは……任せたぞ」と高長恭に言われ、覚悟を決めた安徳王。

高長恭は最後の時間を雪舞とゆっくり過ごし、それとなくこれからは自分がいないことを言っちゃってるけど、雪舞には全く気付く気配なし。今日の殿下はどこか変?と思いながらも楽しい時間を過ごしてる。雪舞だけ睡眠薬を飲まされるよう細工してたけど、これは真実を知ったら何があろうが絶対高長恭のそばにいると頑なに雪舞が言うため、あるいは蘭陵王府に残っても、いずれ高緯らに殺されてしまうと危惧し、眠らせてどこか違う場所に雪舞を逃がすという計画?そんなことととはつゆ知らず、無邪気に楽しそうにしている雪舞が切ない(TT)。

エンディングに流れるシーンが徐々に劇中に流れるようになり、「このシーンに使われてたんだ!」とか「そんな意味があったんだ!」と。一番気になってるシーンはまだ流れてなく、どの場面で使われているのか気になってます。全46話だからあと11話で終わり。はー、長すぎる。日本のドラマに慣れてるせいか、全46話はやっぱり長すぎる(><)。早く見終えて楽しい内容のドラマが見たいよ~。


蘭陵王#36
安徳王からこっそり渡された解眠薬を飲んだ高長恭は、せっかくの晩餐なので一緒に飲もうと雪舞にお酒をすすめる。お酒を飲んだ雪舞は、何か入っていたことに気付き高長恭を見ると、「すまない」と涙を流していた。朦朧とする雪舞を抱き、「約束を守れない、どうか許してくれ。君まで死なせたくない。時が経てば私を忘れられるだろう。今回ばかりは君を連れていけない」と肩を震わせ泣く高長恭であった。小翠が雪舞のフリをし見張りの者たちを遠ざけてる間、曉冬は高長恭から先方宛ての書簡を託され、眠っている雪舞を連れて馬車で蘭陵王から逃げ出す。安徳王も高長恭に一緒に逃げようと提案するが、高長恭は「これから話すことを守ってくれ。敵を討つことなど考えてはならぬ。陛下を憎むな、何事もなかったように生きていけ。この一件が落ち着いたら雪舞の様子を探り、無事の確認を」と話す。雪舞は悲しみのあまり命を絶ちかねないとと言う安徳王に対し、「あの者が止める。そう信じて送り出した」と。

雪舞と曉冬は鄴城を出て、小翠は安徳王府の侍女に、その他の者たちもお金を渡し故郷へ帰したため、蘭陵王府には高長恭と王家令の二人だけになった。高長恭に「そなたも出ていくのだ」と言われるが、王家令は「私の家はこの王府です」と、ここに残り最後まで殿下と供にする決意をしていた。そして二人は酒を飲み交わす。しばらくし、高緯、鄭児、祖珽らが蘭陵王府にやってくる。「高長恭が民の財産を収奪していると多くの大臣から訴えがあり、公正を期すために捜査をせねばならぬ」と高緯。すると書房で2つの箱が発見され、中から多くの民の財産が発見される。高長恭は陛下に対し申し開きをせず、臣下は君主の命令に従うのみ、そして約束どおり善政をしいてくださること心より願っているとだけ告げる。それを聞いた高緯は「朕は約束を守る。そなた亡きあと斉の民を守る」と約束。雪舞の姿がないことを知った鄭児は、雪舞を捕らえ葬るよう祖珽に命じる。そして高長恭の刑の執行は鄭児自らがすると高緯に告げる。鄭児から渡された毒入りのお酒を飲み、高長恭は死んでしまう。大患はなくなったと喜ぶ鄭児に対し、高緯は放心状態で「……宮殿に戻ろう」と言うのが精一杯だった。

馬車の中で目を覚ました雪舞は、曉冬に馬車を止めるように言うが、曉冬は「もう遅い、殿下は…」と言ってしまう。雪舞は高長恭に何かあったのだ、みなで私を騙して眠らせたと悟り、曉冬に何があったのか聞き出そうとする。高長恭は死を下命され、夫人を遠ざけたと知った雪舞は、「殿下と運命を共にする。一人生き延びるより殿下と一緒に旅立たせてほしい」と曉冬に懇願。曉冬は戻る決心をするが、追っ手がすぐそこまで来ており戻れない状態だった。崖にさしかかり二手に分かれて逃げることを雪舞は提案。馬車を崖から落として追っ手を欺き、曉冬は馬の踏雪と逃げるように言い、雪舞自身は一人なら身を隠せると。何がなんでも王府に戻って殿下に会う!と言う雪舞に対し、一人では都に帰せないと言う曉冬だったが、道中、農家を見かけ女一人なら頼み込めば匿ってもらえると雪舞が言ったため、曉冬は二手に分かれることに同意する。だが雪舞は祖珽に見つかってしまい崖から落ちてしまう。曉冬は道中、眠っていた雪舞が農家を見たはずはないと気付き戻ろうとするが、追っ手が迫っており先に進むしかなかった。

高長恭の遺体は宮殿に運び込まれていた。高緯は遺体を前にし、「死んでいるのか?」と鄭児に聞く。何かが引っ掛かってる様子の高緯に対し、鄭児は侍医に死亡を確認させるが、それでも高緯は「まだ心配だ。四兄はとても偉大で優れた人物だった。生きている間は心に刺さるとげだった。死んだはずの今も、それはまだ、ここに残っている気がする。さらに深い所まで入り込んでいるようだ」と自分の胸に手をあて、剣で高長恭の死体を刺そうとする。鄭児は戸惑いを見せる高緯の手を取り、その剣を力強く遺体に突き刺す。剣に付いた黒い血を見た高緯は、高長恭が本当に死んでいると言い、遺体を上からまじまじと見下ろす。そんな高緯を見て鄭児は遺体を運び出すよう命じる。その後、祖珽から雪舞が崖から転落したと報告を受けるが、死体を見るまで納得できない鄭児は捜索を命じる。

以前、天女に縫ってもらった履物を日に干すために川にやってきた阿文とその母親は、川辺に人が倒れているのを発見する。助けようとする二人は、それが天女だと知り驚き、息があったため急いで家に連れて帰る。医者が、外傷はあるが幸い内臓は無事と言ったのに二人は安堵。さらに身籠っていると医者は付け加える。

朝廷では、高緯の体調が優れず登朝しないことで散会となる。段太師が蘭陵王の再審理を求め、別の大臣が陛下のご決断を支持し蘭陵王は罪人だと言い、この二人が口論になっていることを四喜は高緯に報告。段太師が蘭陵王の潔白を証明しようとしていることに対し、高緯は「段韶らの忠誠心は相変わらずだ。死んだ蘭陵王のために自らの進退も懸け、大胆にも奏上しようとするのか」と。鄭児は陛下を心から敬う大臣らもおり、忠誠を表している。天下の民と私の心も陛下のものだと慰めるが、高緯は「蘭陵王の話はききたくない」と言うだけだった。そんな力を落としている高緯に鄭児は、蘭陵王を手厚く葬るという聖旨を下して、天下に知らしめるべきだと提案。縁者に対する陛下の寛容さを示しつつ雪舞をおびき寄せる、雪舞が生きていれば墓前に現れたところを捕らえられると。雪舞はもう死んだと言う高緯に、決めつけて用心を怠ってはいけない、陵墓を東の山頂に作ってすぐ完成させましょうと説得。そんなことはもうどうでもいい高緯は、「好きにせよ」と言ってしまう。

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今度ばかりは雪舞を残しておくわけにはいかないと、睡眠薬で眠らせ、曉冬に馬車で連れ出してもらった高長恭。周囲に危害が及ばぬよう何もかも手を回し、独りで逝く決断をした高長恭に対し、安徳王は黙って見送るわけにはいかない。だけど自分が逝ったあとに守って欲しいことを高長恭を託され、「来世でも必ずまた兄弟となろう」と言われた安徳王は泣き崩れるしかない(TT)。蘭陵王府に戻った高長恭は、雪舞にもらった白い帯を手に出会った時のことを思い出し、その帯を自分の腰に巻きつける。このシーンを見て、私もその頃のシーンを思い出して思わず目頭が(TT)。どうしてこんな風になっちゃったんだろう。これじゃ楊林氏が予言したとおりになっちゃうじゃない。

高長恭、眠っている雪舞にお別れする時は泣いていたけれど、その他のシーンでは自分が殺されるとわかっていても堂々としてる。高緯らがやってきた時も、「お待ちしてました。お迎えせず失礼いたしました」と。どんな時も民のことだけを考え、いつ何時も冷静な高長恭だから、余計に高緯は憎さが倍増するんだろう。もし高長恭が少しでも怯えた素振りをみせたり、泣いてすがったりしたら、もしかしたら高緯は「はははっ、四兄は軟弱で朕の助けがなければ何もできぬ。よって恩赦を与えよう」と言ったかもしれない。鄭児も「私を苦しめた蘭陵王が、今では私に許しを乞おうとしている。ちょっとは許してやってもいいかも」なんて思ったかもしれない。←前者はあり得ても、後者はないか^^;高長恭が正々堂々と振る舞わない男だったら……、いやいや、そんな高長恭は見たくない(><)。そもそも高長恭がそんなんだったら、雪舞も鄭児も好きになってないから物語が成り立たなくなっちゃう。毒酒を飲む時でさえ、前を見据えて堂々と飲む姿はかっこいいけど、結果、死んでしまったらどうしようもなさすぎる。楊林氏が亡くなった時、私は実はまだ生きていて、雪舞のために楊林氏は自分自身が死んだと偽り、どこかで見守っているような気がすると書いたけど、その後どこにも登場なし……。高長恭も実はまだ生きていて…と思いたいけど、確かに毒酒を飲んだし剣でも刺されてた。これはちょっと絶望的。

高緯は自らの手で誰かを殺す時、いつも罪悪感のかけらが見え隠れしている。父上である高湛を殺した時、そして血の繋がった従兄の高長恭に毒酒を飲ませようする時。でもそんな高緯のほんのひとかけらの良心を握り潰してしまうのが鄭児。さらに高緯にさまざまな事を吹き込み、更なる悪事がまた増え……。朝廷に顔を出さなかった高緯は元気がなく、それにつけ込み、鄭児は蘭陵王のお墓を作ることを提案。罪人の墓を作ることで、陛下の縁者への寛容さを知らしめるためでもあるけど、一番の目的は雪舞をおびき出すこと。高長恭が死んだ今、高緯にとっては雪舞のことなんてどーでもいいって感じなんですが、もうこれ以上聞きたくないのか、上の空なのか、ぼーとしてたのか、「好きにせよ」と。そばで鄭児がニンマリ。高緯は、高長恭が死んだ今もごちゃごちゃ言ってくる鄭児のことがウザくないのかな。高緯にとっては高長恭だけが目障りだったはず。「もう目的は果たした。これで終わり!」と鄭児に向かってピシャっと言えばいいのに。ぼーとしているのは、死んだ高長恭のことをまだ考えてるから?罪悪感から?

今回の話は、高長恭、安徳王、小翠等々、みんなの涙を見るたびに私も涙(TT)。雪舞、崖から落ちたのに助かって良かった。しかも高長恭の子を身籠っているとは!めでたいけど、この時点で雪舞は、高長恭に死の下命があったことは知ってるけど、既に亡くなっていることはまだ知らないんだよね?知ったらどうなるんだろう。さらに、鄭児が雪舞ご懐妊を知ったら……考えただけでも怖い。


蘭陵王#37
蘭陵王の墓を作り、雪舞をおびきよせて取り押さえるという鄭児の提案を高緯は承諾。鄭児は四喜に「公布せよ。"蘭陵王は尚書令の立場で民の金を横領した。よって毒酒の刑に処した。生前の戦功をたたえ埋葬を許すが、民は陵墓を訪れ死者を悼んではならない"と。すぐさま手配させよ」と命じる。そんな鄭児に対し、「相当な自信だ。楊雪舞が生きていても危険を承知で墓など訪れまい。ありえぬ」と高緯は言うが、「愛のためなら危険を冒すでしょう。夫に寄せる思いの深さに賭けてみます。楊雪舞は蘭陵王の最期を知りません。陵墓の場所を知れば、罠が待ち受けていても必ず訪れます」と自信たっぷりの鄭児。高緯は「小燐(鄭児)、同じ立場ならどうだ?罠と知りながら死を覚悟して、墓に来てくれるか?」と聞く。「何をおっしゃるの。陛下と鄭児は末永く、仲むつまじく暮らすのです。死など考えません」と鄭児は質問の答えは言わずごまかす。町では蘭陵王の死の告示を見て、民たちは蘭陵王を失った斉はすぐ滅ぼされると噂し、阿文もこの公示に気付く。

一方、黄河の周国境。蘭陵王が罪に問われ刑に処され、雪舞は消息不明と報告を受けた宇文邕は、神挙に必ず捜し出せと命じる。その時、曉冬がやってき、蘭陵王からの手紙を宇文邕に渡す。そこには「この文が届く時、長恭はこの世にいない。君主が望めば臣下は死をも辞さぬ。潔く旅立つのみ。雪舞の安否だけが気にかかる。天下は広くとも雪舞を託せる者はただ一人。我らは親しく酒を飲み、兄弟とも思う。敵ながら情と義を感じた。貴兄の助けあらば、もはや後顧の憂いなし。来世でこの恩に報いん。 高長恭 最後の筆」と書かれていた。それを読んだ宇文邕は、理不尽な蘭陵王の死に悔しさのあまりただ怒るばかり。曉冬から、周に向かう途中に谷で追っ手が迫り、雪舞とはぐれてしまったと聞いた宇文邕は、敵に見つかれば捜索が難しくなるため、目立たぬよう少数部隊で谷を捜索することにする。

目が覚めた雪舞は、阿文から蘭陵王が横領の罪に問われ、陛下から死を賜ったと聞く。信じない雪舞は阿文の家を出て行こうとするが、阿文の母親に高長恭の子を身籠っていることを聞かされる。「もうお一人の体ではありません。蘭陵王のため、お子のために体を大切になさってください。強く生きるのです」と言われた雪舞は落ち着きを取り戻す。お触れ書きを持って帰っていた阿文は、そこに陵墓の場所も記されているので天女に伝えようとするが、今はまだ駄目、回復されたらお伝えしようと母親に止められる。その後、阿文の母親はお粥を作るが、雪舞は全く食べようとしない。見かねた母親は、以前、雪舞が縫った履物を見せ自分の息子たちの話をし始める。泣きながら高長恭への思いを話す雪舞に、「ご自身の命に代えて、あなたとお子を守られた。ですから殿下のため、お子のために生きてください。蘭陵王が守った命なのです」と。雪舞は差し出されたお粥を食べ始める。

倚霞殿にいる高緯は、蘭陵王が死を賜ってから眠らずにお酒ばかり飲んでいた。だが鄭児に慰められ、やっと眠りにつく。紅萼に戸を閉め誰が来ても通してはいけないと命じた鄭児は、頭巾をかぶりこっそり倚霞殿を出ていく。

鄭児は雪舞の遺体が見つからず、罠をかけた陵墓にも現れないことから苛立っていた。一方、高緯は蘭陵王府を通りかかった時、大勢の民が弔問するのを見て苛立っていた。「負けた、朕は初めから負けていた。民は蘭陵王を崇める。四兄は死んだのでもう永遠に勝てない」と。祖珽に「民を気にかける必要はございませぬ。無知で愚かな者どもです」と言われ、高緯は「無知で愚かだと?それはおぬしだ!高長恭を殺させた。横領の罪を着せたが民はだませなかった。蘭陵王の無実は子供でも知っておる!言ってみろ、誰が無知なのだ!」と物を投げつける。鄭児は落ち着かせるために祖珽が調合した陰陽水を持ってこさせるが、高緯は命乞いしなかった高長恭が理解できないでおり、一人になるため皆を下げる。

体調が良くなった雪舞は、阿文に硫黄と取ってきてもらい、助けてもらったお礼にすぐ火がつく"発火俸"を伝授する。そして町に行くことがあれば蘭陵王の陵墓の場所を聞いて欲しいと頼む。雪舞が待ち伏せされるのを心配した阿文は墓参りに反対。それでも生きる支えが欲しい、遠くから見るだけでいいと懇願され、とりあえず承諾し、雪舞に家の中で休むよう促す。すると役人がやってき、阿文を連れて行こうとする。仙都苑の完成に向け皇后が男を徴収するよう命令を出していたのだった。家の中で隠れていた雪舞だったが、見るに見かねて高価なかんざしを役人たちに渡し、見逃してもらえるよう頼み込む。役人は天女だと気付いたかもと心配する母親、だが雪舞はかんざしを奪って味を占めた役人が、数日後にまた現れることを心配していた。そして鄭児が強制労働を課していることも知る。一方、宮殿に戻った役人は、かんざしを差し出した女が皇后が捜している蘭陵王妃だと知る。鄭児はその役人から雪舞が身籠っていることを知り、急いで阿文の家に向かう。阿文親子は雪舞のことを悪く言い、向かった方向を鄭児らに教える。だがこれは雪舞が計画したことだった。鄭児たちがいなくなり、阿文親子は雪舞の言いつけどおりに家を出る。鄭児たちは阿文親子に騙されたことに気付き、急いで戻るがもう家には誰もいなかった。だが阿文が落とし忘れた蘭陵王の陵墓の場所が書かれた告示書を見つけ、鄭児は雪舞が陵墓に向かったと推測。その頃雪舞は、阿文の母親に教えてもらった陵墓を目指し歩いていた。

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高長恭が曉冬に書簡を託した宛は宇文邕。手紙には、いかに宇文邕を信用しているかよくわかる。それを読んだ宇文邕も、幾度も我が軍を破った軍神・蘭陵王が主君の手にかかり命を落としたことに怒り心頭。なぜ暗愚な主君に蘭陵王がおとなしく従ったのか納得がいかず、自分と協力すれば太平の世を作れたはずと。高長恭は最高の人物に雪舞を託そうとしてくれてる。宇文邕のところに行けばひとまずは安心。宇文邕、頑張って雪舞を捜して!

高緯は蘭陵王の死から眠らずお酒を飲んでばかり。「気分が沈む。突然、心の中が空っぽになる」と言ってるので、最初は一緒に育った高長恭を死に追いやったことで罪悪感いっぱいなのかと思っていたら、どうやら微妙に違うみたい。「高長恭とは一緒に育ち、どんなことも比べられ褒められるのは蘭陵王だけ。憎んだが死んでしまうと不意に思う。蘭陵王の意のままでは?今後、誰と比べられるのか……朕は突然、怖くなる」とな。登場するかどうかさえもわからない、比較される新たな人物に怯えてただけだなんて。ダメだこの男は。救いようがない。「高長恭は死に、民からもすぐに忘れ去られるでしょう。しかし民の記憶に残るお方も。それは陛下。斉の国を天下を統べる皇帝陛下ですもの。陛下はその名を後世に残す明君になります」と鄭児に言われてやっと眠りに。しかも鄭児のひざまくらで寝たいとおねだり。蘭陵王を弔問する多くの民たちを無知で愚かな者と言った祖珽に、「それはお前だ!」と言ってるけど、一番の無知で愚か者は高緯自身。己が罪悪感を覚えているのかさえも分からないみたいだし。なぜ高長恭が命乞いをしなかったのか、もし頼まれたら殺さなかったのにと言う高緯には、高長恭の気持ちなんぞ一生理解できないでしょう。高湛、あなたが即位させた高緯は、成長を期待されていたのにますます暗君になってますよ!あなたが大事に思っていた民たちも、蘭陵王が亡くなって斉は滅びると言ってます。亡霊の姿で毎日高緯の枕元に立ち、喝を入れてやってください!

妊娠を知り、とりあえず落ち着いたものの何も食べずに放心状態の雪舞。「最後に過ごした日、たくさんの約束をしたのはずっと一緒だと信じてたから。今になって思うの。彼はどんな気持ちで聞いていたのかしら。心が痛む。独りぼっちで蘭陵王府で死を待っていたのよ。寂しかったはず。そばにいられなかった自分を恨むわ。私が殿下を守ると約束したのに、結局のところ殿下が私を守ったの」と大泣き。阿文の母親に慰められ、やっとお粥を口に(TT)。雪舞、頑張って!

「蘭陵王」 #32・#33・#34

『蘭陵王』 #32・#33・#34

蘭陵王 DVD-BOX3

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#32
鄭児は罪人のため、ずっと人目を忍んで暮らすことに不満を募らせていた。そこで親友の宮女・馮小燐を呼び出し無理やり毒薬を飲ませ、"馮小燐"という新たな身分を手に入れる。一方、父上の寝殿で焚かれていたのと同じ香の匂いで、父上を殴った時の事を夢に見てた高緯。起きるとそこに鄭児がおり、名を改名、――以前、鄭児と親しくしていた宮女・馮小燐――にしたと報告を受け、"馮小燐"を淑妃にすると決断。

朝廷では、斛律光が国境設備の臨時費用を認めて欲しいと述べる。だが高緯は、財政立て直しの最中のため、武器購入より困窮する民や農地の改良に金を使うべきだと言い、斛律光も同意する。高長恭は地方の長が民に重税を課し、着服しているという訴えがあるので取り調べのご下命をと言うが、高緯は民から搾取することは役人の特権、皇帝より権力を授かった役人は自分の利益のために皇帝を守ろうとする、よって皇帝の支配力も増すと言い、高長恭の意見は通らなかった。朝廷を出る時、ちょうど礼部の侍女たちが入っていき、宮女・馮妃が陛下の妃になると知り安徳王たちは驚く。大徳王は詳細を聞くが、宮女の数は多く礼部の侍女たちに面識はなく、馮妃は倚霞殿で囲われていたため何も情報がなかった。

蘭陵王府にいる雪舞のもとに皇宮から手紙が届く。そこには近く馮淑妃となる方に発疹が出たため参内して診てほしいと書かれていた。翌日、小翠と一緒に向かうが、小翠は妃様が人見知りするからという理由で中に入ることができなかった。馮妃は雪舞に「私は人と接するのがとても苦手なの。御簾越しで申し訳ないわね」と顔を見せない。そこで雪舞が症状を聞くと全身がすっきりしないという。心の病だと診断した雪舞は、馮妃から秘密を打ち明けられる。「陛下から寵愛を受ける前、ある若君を慕っていた、一途な思いがいつか通じると信じていた。でも若君は応えてくれるどころか恋心を踏みにじった。私は突き放され心に大きな傷を負って闇に迷い込んだ。寵愛を受けるようになり過去はどうでもいいと思えるようになった。私は今や世に君臨する皇帝の愛妃。だから私を傷つけたあの若君に報復してやるつもり」と。そこへ馮妃の侍女・紅萼(こうがく)が入ってき、立派な金の腕輪が消えたという。誰かと接触しなかったか馮妃に聞かれた紅萼は、雪舞の侍女とぶつかったと話す。そして連れてこられた小翠の袂から腕輪が出てきた。外で待っている時、小翠に紅萼がぶつかりこっそり腕輪を入れていたのだった。雪舞は小翠を信じるも証拠が出てきた以上、私が責任をとる、私を罰してほしいと。その時、馮妃が御簾が出てきた。馮妃=鄭児だと驚く雪舞と小翠を前に、「誰かを罰する気はない、ただ侍女たちの悪さを指摘してあげただけ。こんなことで関係を悪くしたくない。私の苦しみを引き受けてもらわなくては」

その帰り、小翠は国境近くに置き去りにしたはずの鄭児がなぜ馮妃としてあそこにいるのか疑問に、雪舞は馮妃が慕っていた若君への報復をほのめかしたことが気になっていた。高長恭に危険が迫っていると心配し、すぐに伝えて策を講じた方がいいと判断する。そのことを聞いた高長恭は、鄭児に淑妃はふさわしくない、陛下もだまされるかもしれぬ、陛下を説得し冊封を取りやめてもらおうと会いに行く。すると高緯は淑妃冊封を撤回すると簡単に引き受けてしまう。数日後、朝廷で高緯は、「蘭陵王の意を受け入れ淑妃を冊封した、四兄によれば馮妃は才能と見識を備えた美女。皇后の座はまだ空位、そこで馮小燐を皇后に封ず」と。そこには今後は朝廷も妃選びも口出しするなという意味が含まれていた。

蘭陵王府では、雪舞は高長恭には内緒でいくつかの物を用意していた。そこへ高長恭が帰ってき、陛下が鄭児を皇后に封ずることを雪舞に報告。その頃、高緯は何にでも口を出す蘭陵王に私事にまで干渉、皇帝の権限に踏み込んでくることに腹を立てていた。鄭児には気になることがあった。それは皇后を立てるとなれば後宮の一大事、時間をかけ協議の末に承認されるもの。でも素性の分からぬ自分を皇后にすることに何の異論も出なかったこと。高緯も同じように感じていたが、皇后冊封の決定は蘭陵王の推挙があったと皆に話した。よって百官は蘭陵王を恐れていると。鄭児は「注視すべきは蘭陵王は臣民の心を得ていること。誰かに担がれ蘭陵王が諜反を起こせば、段太師も斛律大将軍もきっと蘭陵王側に立ち、陛下と敵対します。慈悲深い陛下には忠臣を殺せぬはず。蘭陵王は民の支持も兵権も手の内に。陛下が蘭陵王殺害を命じれば逆に造反を促がすことになり、周にも隙を与える。私に一計があります。誇り高い蘭陵王を自滅に追い込むのですよ」と高緯に耳打ち。それを聞いた高緯は「知略に富んだ皇后だ。実に頼もしい」と。鄭児は心の中で思う。「誰もが皇后を夢見るのは何でも手に入るから。でも高長恭だけは私のものにならない。それなら誰の手にもあの人を渡さないわ」

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今まで悪いことばっかりしてきた鄭児は、行方を知られるわけにはいかない。でもずっと人目を忍んで誰とも会うことなく暮らしていくのもイヤ、そこで新たな身分を手に入れるために宮女時代の親友を呼び出し、居場所を知られたから帰せないと言い無理やり毒殺。「これからは誰もが羨む華やかな人生を歩むわ!これからは誇りを持てず、卑屈になることもない。自分を蔑んだ人たちに仕返ししてやる~!!」と言いながら殺し、その亡骸を抱きながら「あなたは本当に私の役に立ってくれた、来世でもまた必ず親友になりましょうね」と涙ながら言う。この非道さは一体なに。この悪党ぶりはもう尋常じゃない。イタイ。

逆に高緯は父上を殺した罪悪感からか、亡霊を見るように。高湛もそうだったよね。祖珽がボソって言ってたように、高家は同じ道を辿る運命らしい。鄭児が宮女"馮小燐"に改名したと報告を受け、「では鄭児はどこに?」と聞くと「蘭陵王に追い払われて、独りぼっちで木に首をくくり死にました」と鄭児。それを聞いた高緯は"馮小燐"を淑妃にするとすぐさま決断。いやいや、おかしいでしょ。蘭陵王という名に反応しすぎでしょ。本物の"馮小燐"の行方は聞かないの?まったくこの二人はどうかしてる。しかも高緯、朝廷では斛律光や高長恭の意見は聞くだけで、結局は自分の意見を通してしまう。自分の策が最も良い策と勘違いしているけど…。段太師は、陛下は昔から書に親しみ良識より知識を頼みに執政を行ってるが、理にかなう点もある、しばらくは様子を見ようとのこと。この様子見が嫌な予感がする。斉は崩壊への道、いや近道をいってるような気がする。

蘭陵王府で、馮小燐が鄭児だとはまだ誰も知らない時、高長恭は雪舞に「陛下の寵妃だからしっかり治療してきてくれ」「誰からも愛される雪舞のことだ、馮妃も気に入るさ(^_-)-☆」なんて呑気なことを言ったりしてる。雪舞も高長恭のアゴを少しつねりながら「殿下ったら♪♪」って。はー、この二人、平和な時はホント仲良し夫婦だこと。曉冬だけは「陛下は嫌な奴、その妃もきっと……」と。さすが曉冬!曉冬からすれば鄭児はある意味、因縁の相手だもんね。

しかし雪舞の診断は的を得てる。脈を診ただけで心の病だと。肝臓・脾臓・肺が少々弱っている。"怒が肝を、思が脾を、憂が肺を傷つける"、怒り、思い、憂いを秘めておられるのでは?これらが原因だと。これには鄭児も「さすがね、一言で心の奥を言い当てた。どうすれば私の病を治せるの?」と。「情で情を制す療法がよいかと。すなわち悲しみで怒りを制し、怒りで思いを制し、喜びで憂いを制す」と言う雪舞に「あなたの考えでは、私は悲しみを全て吐き出して、怒りを露わにし、喜びを満たすべきだと」と鄭児。しかし原因を除くことが先、お気持ちを吐き出したいのなら私がお聞きしますと雪舞。すると鄭児は慕っていた若君のことを話し出し……そしてそしてとうとう御簾から出て雪舞の前に登場!今となっては雪舞より上の位になった鄭児。淑妃を通り越してななんと皇后!重ね重ねの悪事がうまくいき奴婢から大出世!高長恭が苦言を言うも、高緯は「朝廷の文武百官を御する朕が女一人を御せぬと思うか?」と余裕たっぷり。高緯、無理ですって、もう既にあなたは鄭児の手のひらで転がされてますから~。ってか高長恭、今さら鄭児の正体を十分理解しても遅い!あなたが情けをかけて生かしておいたからこんなことになったんだからねっ!


蘭陵王#33
馮小燐として皇后になった鄭児は、冊封の祝いとして陛下に小さな庭園が欲しいと望んだ。それだけしか望まなかった鄭児に対し、「そなたが皇后で誇りに思う」と言う高緯。だが鄭児は心の中で「第四皇子、あの日、私は殿下に泣いてすがったわ。今ではあなたにひざまずかせる身分よ。私の復讐はここから始まるの」と思っていた。

蘭陵王府では、朝早く太師と大将軍が別れを言いに来る。本日中に鄴城を離れ、北へ向かい軍勢を整えて突厥の急襲に備えろという勅命を受けたという。彼らが心配するのは今後のこと。二人がいなくなることで蘭陵王は孤立、くれぐれもご注意するようにと高長恭に伝える。そして大将軍が新しい剣法を考案したので、出立する前に殿下と手合せしたいと言う。その間、段太師は雪舞と話しをする。「今回、陛下が我々を北へ追いやるのは殿下の味方を減らすため。殿下は権力を有し民心も得ておられる。陛下が用心するのも当然。心配でなりません。徐々に権力を奪うより殺すほうが安易でしょう。だが今のところ陛下に殺意はありません。いつか殿下を殺そうとしてもまだ先のこと。ですから夫人にお願いします。殿下に忠告してください。我らが不在の間は何があっても陛下と争わぬように」と段太師から言われた雪舞は、殿下から争いの種をまいたりしないと。だが陛下が皇后のために庭園"仙都苑"を建設中で、その庭園に巨額の資金が投入され、民と財力を疲弊させる事業を陛下が独断でしていると聞かされる。殿下がこれを知れば必ず争いが生じると心配する段太師。これには雪舞もうなずくしかなかった。

一方、庭園"仙都苑"の建設場にいる高緯と鄭児。小さい庭園と言っていたが、実際は湖がある大きな庭園であった。建設場で食糧を盗んだ者がおり、高緯がその男に理由を聞くと、幼い子供2人を家に残しているという。だがここで働くと養いきれず、子供に何か食べさせてやりたかったと訴える。高緯はこの男の妻子を連れてこさせ、「食糧を盗み逃亡を企てた。本来なら死罪に値するが、子供の一人に罪を肩代わりさせよう。子供が半分に減れば食糧も足りるだとう」と言う。鄭児は二人の子供が男の子と女の子だと知り、女の子を殺す提案をする。それを聞いた高緯は女の子を殺させる。そして庭園建設に時間がかかることを愚痴る高緯に対し、鄭児は停戦中なら兵士を使えばよいと提案し、蘭陵王の精鋭兵が近くいるとほのめかす。高緯はさっそく訓練された最強の兵士たちの場に出向く。仙都苑の建設に人手が足りないので、何人か連れて行きたいと高緯に言われた安徳王は、兵士は戦に備えねば、四兄が統率し鍛え上げた軍の中核を担う兵士だと反論。だが高緯は「精兵たちは朕のものである。自分の兵を使って何が悪い!」と。そして一人の兵士に自分と蘭陵王のどちらに命を懸けるかと質問。兵士は選べないので自刃すると答える。そこへ高長恭がやってき、仙都苑の建設の件を話す。仙都苑の建設中に戦が始まれば兵力が不足すると言われた高緯は、「先ほどの兵は君主を愚弄した。その兵士の首を皇宮まで届けてくれ」と高長恭に命じる。高長恭は「すべては私の力が至らぬせいです。兵権を返上します。陛下が統率してください。兵士に恩赦を」と言うしかなかった。その高長恭に高緯は手伝ってほしいことがあるという。

高長恭は兵士たちを集め、「皇后が冊封された。祝いの心を行動で示すぞ。総力を挙げて仙都苑の建設に従事せよ。さらに命ずる。皆のひと月の俸禄を皇后の衣装代に充てる」と命じる。彼らは俸禄で家族を養ってるのにと不満を言う安徳王だったが、高緯が「兵士に庭造りはさせぬ。諸君の俸禄も奪わない。蘭陵王よ、こんな愚策で朕の機嫌取りか?どういうつもりで朕の兵士をひどく扱うのだ」と。すると高長恭は「おわびします。兵権を返上するのでどうかお許しください」、高緯「兵権を返上するなら許そうか。そのまま(の姿勢で)反省せよ」と高長恭の手から兵符をつかみ取る。高緯は蘭陵王を悪者にし、自らの失態で兵権を返上したように兵士たちの前で演じさせたのだった。だが残された兵士たち全員「第四皇子、私もご一緒します!我らは殿下と共に!」とひざまずく。そして高緯の立て!という命令には誰も従わなかった。雨が降り出し、ずっとひざまずいたままの高長恭のもとへ、安徳王から事情を聞いた雪舞がやってくる。「つらかったわね」という雪舞に対し、高長恭は「そうだな、だが私には君がいる」と答える。

戻った高緯は、兵士たちが兵権を返上した蘭陵王に従い、自分に逆らったことで自尊心を砕かれたと鄭児に愚痴る。だが鄭児は「結果は上々、兵権を取り戻されたなら兵など捨て置けばよい。蘭陵王は偽君子、配下の命を惜しむあまり兵権を手放したただの初心者。それが蘭陵王の弱点」と言う。すると高緯は「この調子で弱みをつけば……蘭陵王の死期も近いな」とつぶやく。

高長恭と雪舞のもとへ皇后からお誘いがかかり、翌日、二人は御花園に行く。鄭児は高家に嫁入りしたからには先祖から伝わる習わしを知っておきたいと言う。今日は文宣帝の愛した"囚人遊び"を楽しみましょうと言われた高長恭は顔色が変わる。"囚人遊び"とは子どもを含めた死罪人たちが集められ、皇族を楽しませれば罪が許されるというもので、馮妃は彼らに殺し合いをさせ、最後に残った一人を無罪放免にすると言う。そしてこれは高家に伝わる遊びだと強調。殺し合いが始まり最後に少年が残るも、馮妃の衣装を汚してしまったため殺されてしまう。鄭児は言う。「私は学んだ。他人を許せば痛い目に遭う」と。高長恭に「何がお望みです?」と聞かれた鄭児は、「第四皇子、やっと私に興味を持ったの?いいわ、ついて来なさい、教えてあげる」と言い歩き出す。

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皇后になったお祝いとして小さな庭園しか望まなかった馮鄭児。そのことについて「心優しい皇后を迎え、我が斉は幸運である」と高緯。馮妃も「宮中で育っても民の苦しみは存じております。小さな庭園の他に何を望めましょう」と言い、「そなたが皇后で誇りに思う」と高緯。ふん、バカバカしい。

太師と大将軍が陛下の命により鄴城を離れることに。高長恭を孤立化させようと仕組まれたわけですが、心配する太師と大将軍に「困難なら己の力で乗り越える。陛下には忠誠を尽くせばいい」なんてまたもや呑気な高長恭(もちろん本当に呑気な訳ではないけれど)。でも高長恭がいくら忠誠を尽くしても結果は一緒。高長恭が生きてる限り、いや、死ぬまできっと高緯と鄭児はネチネチ責めてくるに違いない。

今回も鄭児の悪党ぶりが絶好調。自分が望んだ庭園で働く男が食糧を盗み、理由を聞くと、幼い子供2人を家に残しており、ここで働くと養いきれなく子供に何か食べさせてやりたかったと。それを聞いた高緯は「なら子供を一人減らせば?そしたら食糧足りるだろ?」って。この時点で高緯の発想自体もクレイジーだけど、その後に鄭児が「なら女の子を殺しましょ。いや、その子だけでなく斉で生まれた女児の殺すべき。男児は国の根幹、残った男児は大切に育てられる。15年後には屈強な兵士となり周軍を打ち負かしてくれるわ」と。クレイジーどころか狂いまくりの発言。一体どうやったらこんな思考ができるのか…。しかもそれに従い女の子を殺す命令を出す高緯も高緯。陛下と皇后がこんなんじゃ、斉は絶対滅びる。周軍がやってくる前に自滅の道一直線。しかも朝廷では"小さな庭園"と言っていたのに、実際は湖があるほど大きな庭園で、珍しい獣や宝石を集めて飾る予定らしい。民は衣食に困っているというのに。

高緯も鄭児に負けじと、高長恭に対しいじわる作戦実行中。蘭陵王の精鋭兵を人手不足の仙都苑に駆り出し、兵士にいじわるな質問したり。「朕のために死ねるか?」と。兵士「陛下の殉ずるは無情の喜びです」、高緯「蘭陵王のために死ねるか」、兵士「もとより殿下に捧げた命です」、高緯「朕と蘭陵王のどちらか命を懸けるのは一人だけとしたら誰を選ぶ?」、兵士「それは……どうしても選ぶ必要があれば自刃します。お一人だけなど選べません」。返答に困った兵士はこの後、「陛下を選ぶべきだろ!とばっちりは四兄に!」と安徳王に少し怒られちゃいますが、何をどう答えても、結果は一緒。結果、兵権を返上することに。だけど兵士たちは高長恭一筋。生死を共にした兵士たちに向け、最後の言葉を話す高長恭を見ると慕われるのがよくわかる。女性に対する扱いは下手でイラっとしぱなっしだったけど(特に鄭児が絡んだ件)、民や兵士たちを思う気持ちは立派すぎて泣けてくる。「皆と去れ。私はまだここに。これが私の最後の命令だ」と言われた安徳王が、「兄弟(兵士たち)たちよ!私の命令を聞くか?(兵士たち:はい!)よろしい!酒を飲むぞ!酔うまで帰れぬと思え!」と兵士たちを引き連れて去るのにも泣けてくる。普段、女性ネタしか言わない安徳王の、やるせない顔も印象的。

蘭陵王府の侍女時代は、高長恭の前ではしおらしくしてたのに、今では堂々と悪党ぶりを披露。もう復讐することだけに専念したのかしら?でも未だに執着しまくってるから、心の中ではもしかして?でもこれだけ悪党ぶりを見せちゃったら高長恭もドン引きでしょ……。


蘭陵王#34
「皇后になられた今、民の幸せも災いもあなたの一言が左右する。どうか言行を慎んでいただきたい」と高長恭に言われた鄭児は、「私が望むものを差し出すなら、皇后として民を愛してあげてもいい」と下で待っている雪舞を指さす。「雪舞は私の妻、私が守り抜く!」と高長恭は反論するが、「楊雪舞はいずれ私の手に落ちる。いいわ、もう少し付き合ってあげる。でも最後に生き残るのはこの私よ」と鄭児。それを聞いた高長恭は「我が命を捨てても妻を傷つけることは絶対させぬ!」と言い捨てて去る。鄭児は心の中で、「雪舞のために死んでもいい?なら私が別れの苦しみを味わわせてやる。お前たちが私にしたことの報いよ」と思う。

壺口関では、新帝の即位以来、兵糧が届いておらず兵たちは苦しみ不満を抱いていた。反乱を起こそうとする兵士たちに、騒ぐ者は軍法に従い処罰すると楊士深は言い、殿下に伝書鳩で苦境を知らせており、朝廷を動かしてくださるはずだと期待をしていた。そして朝廷では、壺口関への兵糧輸送が数か月途絶えている、これ以上続くと反乱の恐れがあると高長恭は陛下に伝える。すると「軍のことは分からぬ、蘭陵王、すぐ壺口関へ向かって兵士どもを戒めるのだ」と陛下に命ぜられた高長恭は、兵糧の輸送もさせていただきたいと言うと、まずは半分にしておけと言われる。兵士が騒ぐたびに補給すれば天下に示しがつかぬと言うのだ。見かねた安徳王が「財政難の折に、なぜ仙都苑を建設されるのです?」と質問するが、陛下は聞く耳を持たなった。

高緯はこのなりゆきを鄭児に報告。これらは鄭児による高長恭と雪舞を引き裂く作戦で、天女を失えば蘭陵王は民心を失うことになると考えおり、作戦の一環として祖珽を呼び出す。天災を利用し天女を殺そうと考えていたのだった。鄭児は祖珽が連れてきた督水使に、陛下の命により密旨を授けると言い、詔に従うように告げる。もし任務が失敗すると家族が欠けるかもしれない、と遠回しに脅すことも忘れなった。そして侍衛には民の恰好をさせ、督水使には急いで水門に行き密命を果たせと命じる。鄭児は祖珽が"数か月は雨が降らず、鄴城は干ばつに襲われる"と予想したことを褒めるが、祖珽には鄭児の策略は奥が深すぎてどんな結果になるのか予想できないでいた。そんな祖珽に鄭児は、蘭陵王がいなくなったあと、尚書令に推薦してあげると約束する。

蘭陵王府では、壺口関に行く高長恭に雪舞は「即位後の陛下は当初、公務に熱心なように見えたが、でもこの数か月、庭園建設や残虐な"囚人遊び"に夢中。今度は兵士の食糧まで惜しむ。補佐する価値があるのかしら?」と言うが、高長恭はすべて斉の民のためと。そんな高長恭に、雪舞は以前みなで作った泥人形を渡そうとするが、落ちて首が取れてしまう。

督水使が密旨を開くと、そこには「水門を開けよ」と書かれていた。水門を開ければ半年以上蓄えた水が流れ出し、畑にやる水どころか飲み水もなくなる。なぜ陛下はこんな命令を?と疑問に思う督水使だったが、応じなければ斬り捨てられ、家族にも危険が及ぶため従うしかなかった。高長恭は壺口関に向かう途中、水門が開き、水が流れ出していることに気付く。半年も蓄えた水をなぜ放出するのか理解できない高長恭は、水門に直接行き確かめることにする。督水使たちを見つけ、蓄えた水を督水使が捨てる理由たのは陛下の命令だと聞き出す。

囚人遊びをしている高緯と鄭児のもとに祖珽がやってき、水門放出はうまくいったが督水使と侍衛たちが戻ってこないと報告。鄭児は督水使は家族を捨て逃げ、侍衛たちは裁きを恐れて逃げただけと。「漳水も貯水池には水はなく、鄴城は数か月雨が降らない、干ばつはもう目の前」と喜ぶ鄭児。高緯は「その時こそ蘭陵王府を攻め、一家を皆殺しにする」と。

周にも斉の鄴城一帯が干ばつに見舞われており、民は飲み水にも困っていると情報が入っていた。宇文邕は貯水池があるのになぜ足りないのか疑問に思うが、蓄えたはずの水が流れ出て、雨期が来ぬうちに水不足になると知る。何が裏があると感じた宇文邕は、神挙に偵察を続けさせるよう命じる。さらに斉の皇帝は庭園建設にかまけ兵糧を減らし、諫言する蘭陵王が兵糧の半量を得て壺口関に輸送中と知る。当代の英雄である蘭陵王が暗君に仕えているとは……と惜しがり、無能な高緯は蘭陵王を排斥するはず、この苦境を乗り越えて欲しいと願うだけだった。

干ばつが続く中、民たちは「天よ 雨のお恵みを」と願う。兵士たち、馬までもが立っていられない状態だった。そんな中、高長恭が壺口関に着くが、督水使を押送するため長居できずにいた。一方、苦しむ民の前に祖珽たちが現れ、「大木の下に水源があるという。村には古い大木があるというだろう、死ぬのを待つより掘ってみよう」と提案。すると大木の下から菩薩像がでてき、背中に"天女を天子に配せば蒼天 干ばつを解く"と書かれていた。すると祖珽が、「陛下に嫁がなかったから天が怒って罰を与えたのだ」と言いだし、町中にも「天女が陛下に嫁がず干ばつに 蘭陵王が天女を奪い天罰が下った」と噂になる。安徳王からそのことを聞かされた雪舞は陰謀だと感づき、陛下の態度を見ることに。鄭児の陰謀なら陛下も加担するはずと。雪舞は蘭陵王府で働く者たちを集め、今回の噂について心配していないと告げる。そして第五皇子から陛下に流言を禁じてもらうと。

翌朝、朝議に菩薩像が届けられ、祖珽は「これぞ天意。国と民のために天女を妃にお迎えください」と言うが、安徳王に一喝されてしまう。高緯も祖珽に「これまでの功績に免じ追及はせぬが、今後この話をすれば蘭陵王との不和を招く者として許さぬ」と命じ、安徳王に晋陽に向かい水の調達をと命じる。菩薩像は祖珽の仕業だが、陛下が取り合わず祖珽を叱責したため、安徳王は安心して晋陽に向かう。だが朝議でのやりとりは高緯と祖珽の演技だった。蘭陵王だけでなく安徳王も不在になった今、高緯は明日、民心を得るために天女を娶るつもりでいた。翌日、雪舞のもとへ皇帝の使いがやってくる。高長恭、安徳王、大将軍、太師、誰もいない中、逃げるのは不可能と感じた雪舞は、以前、王家令に頼んで買ってきてもらったものを使い作った物を袂にしのばせる。そして小翠に殿下に伝えて欲しいと伝言の残す。「雪舞は"暗君のいない未来を斉と天下に捧げます。殿下にはその世界でしっかり生きてほしい。でもその世界に天女 楊雪舞の姿はない。どうかお許しを。おそばにはいられない"」と。雪舞は高長恭との婚儀でまとった衣装を身に付け、高緯と鄭児の前に現れる。

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まだまだ鄭児の悪党ぶりは続くよ~。一気に殺すのではなく、高長恭と雪舞をじわりじわりと追い込んでいきます。高長恭と雪舞が民心を掴んでいて人気者だということはちゃんと理解しているようで、この二人をいきなり殺せば民たちは不満を引き起こし、暴動になるかもしれないということを。相変わらず"囚人遊び"をしている鄭児も非道だけど、「これこそ歴代の君主の娯楽だ」と喜ぶ高緯も非道。公務をちゃんとせず、民を苦しませてまで豪華な庭園建設をし、こんな遊びに熱中する姿を見たら、あなたが殺した高湛はきっと心から悔やんでいるはず。高緯が見る高湛の亡霊は、本当の亡霊かもよ?

斉が干ばつに見舞われていることを宇文邕も知っており、なにやら裏があるなと感じている様子。高緯が無能であることももちろん承知で、そんなバカな暗君に好ライバルで英雄の蘭陵王が仕えてると知って、すごく惜しがってる。そして戦場で蘭陵王と対峙できないことも。うんうん、私もそう思う!斉のお家事情より、高長恭(斉) vs 宇文邕(周)が見たいよ~(><)。どうして斉の陛下はあんなにおバカなんだろう。周の陛下は知的で勇敢な宇文邕。えらい違いだわ。同じ国で、陛下が宇文邕、補佐として働く殿下に高長恭、さらに楊士深や神拳らがサポートしてくれたら最強の国になるのに……と夢みたいな想像をしちゃうじゃないの。高緯の即位によって蘭陵王という最高の敵を失った宇文邕、以前のように蘭陵王と戦いたいなら高緯と鄭児を何とかして~!

今回の策は、天女を娶れば民心を得られるというバカな計画。どうやったらこんな発想が?妻を奪われた時の蘭陵王のぶざまな顔が楽しみだなんて、悪趣味もいいところ。娶るといっても、その後は幽閉し高長恭と雪舞二人を存分に苦しめる予定らしいけど、素直に雪舞が娶られるとでも?高緯が鄭児に「約束通りに。これで満足か?」と言ってるけど、鄭児に喜んでもらうために鄭児の言う通りにするなんて、バカバカしくて見てられない。「これが"天災を使って天女を殺す"ですわ」と楽しそうに話す鄭児、皇后になり、自分の思い通りに陛下を動かし、さぞかし楽しいことでしょう。いつか倍返しになって鄭児に降りかかると信じてるよ!蘭陵王の脚本家さん!

雪舞は、皇帝の使いがやってきた時、以前に王家令に買ってきてもらったもので爆弾のようなものを作り、こっそり袂へ。小翠に託した高長恭への伝言を見るかぎり、どうやら高緯、鄭児らを道連れに爆弾で自害するつもりのよう。どれだけ高長恭と斉の国を大事に思ってるんだろう。泣けてくる。「まもなく天女が手に入り、民は陛下を敬い、明君だと称賛するでしょう」と明るく言う鄭児だけど、民たちはこれで本当に雨が降るのか?と疑心暗鬼。なにやら高緯もどこか浮かない顔をしてるように見えるのは私だけ?この婚儀の行方はどうなる?

「蘭陵王」 #29・#30・#31

『蘭陵王』 #29・#30・#31

蘭陵王 DVD-BOX2

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#29
安徳王が勝手に高長恭の休職を陛下に届けたことに関し、高長恭自身は納得いかなかったが、段韶や斛律光、雪舞の説得により折れるしかなかった。だが高長恭には休職中の代理に皇太子が務めることは知らされなかった。安徳王たちは、尚書令を皇太子が務めるとなると、功を焦りすぎて間違いを犯すであろうと心配し、高長恭が知ると休職を取りやめてしまうのを避けるためだった。その頃、宣徳宮では人影がないのに窓が叩かれる音で、高湛は物の怪だと騒ぎ、僧たちに祈祷させよと四喜に命じるが、兄上の亡霊だと思い込み寝れずにいた。翌朝、四喜は神水が関係しているのではないかと昨晩の騒動を高緯に報告しに行く。余に任せろと高緯は高湛に会いに行き、心配してる素振りを見せ、夜間警護し全力で魔物を追い払うと約束する。それを聞いた高湛は、災難に見舞われた時に頼れるのはやはり家族だと高緯の手を取り、高緯と長恭を最も頼りにしていると告げ、高緯にもっと長恭を見習ってほしいと。高長恭の名を出されたことで、高緯は四喜に窓に塗る神水を倍に増やせと命じる。その夜、また窓を叩く音で高湛が兄上の亡霊に悩まされていると、高緯がやってき窓に聖水をかけ魔物を退散させる。そのことで高湛に褒められ、どのように解決したか聞かれた高緯は、解決に導く助言をした功臣がいると告げ祖珽に会わせる。功を立て皇太子の陳情もあり、以前の罪も反省してることで翌日から太卜宮に戻り天象を観測せよと高湛から命ぜられる。そのすぐ後に高湛に呼ばれた高長恭は、休暇を快諾してもらい早く跡継ぎが見たいと言われる。その頃、蘭陵王府では雪舞、安徳王、段韶、斛律光らが陛下からもらった女媧廟の土で泥人形を作っており、帰ってきた高長恭も一緒に酒を飲みながら泥人形作りに加わる。

一計だけで己の身分を取り戻し、高緯にも父上の信頼を与えた祖珽を高緯は労っていた。そして太卜の再起を願った者がいると鄭児を呼び、二人が最も頼りにする腹心だから和解して欲しいと告げる。そして祖珽は殿下が皇帝を即位する策を用意していた。一方、高長恭の生家で休暇を楽しむ高長恭と雪舞。いつもは暗くなるのに光を増している赤い星を見つけた雪舞は不安になるが、祖珽はこの星を殿下を皇帝にする吉兆の星だと高緯に告げる。赤い星は凶星で乱世の予兆、天下を統一できぬ支配者に災いが訪れ、十中八九、病魔に侵されると。祖珽は上皇になられるよう陛下を説得し、皇帝には殿下がなると約束する。翌朝、祖珽は町へ行き、貧乏親子に大金を払い幼いその息子を皇太子府に引き取る。その後、高湛に拝謁し、物の怪が戸をたたく事象を調べたところ、星を読んで真相が明らかになったと報告。赤い星による災いの発端と思われると。赤い星は100年に1度出現する凶星で天下の転変を表し、君主に災いをもたらす。凶星は君主を呪い死に至らしめるが、逃れる策はただ一つ、上皇となり新たに皇帝を立てること。ただ上皇の位で実権は譲らず、新帝をただの飾りとして置けばいい、尊称が変わるだけと高湛に進言。ちょうどその時、迷っている高湛のもとへ皇太子の第二皇子が焼死されたと報告が入る。凶星のたたりだと言う祖珽に対し、いつ譲位すれば魔力から逃れられるか聞くと、赤い星は天帝の星を弱らせるためあと2か月の猶予しかないという。だが蘭陵王が戻るのは3か月後。無能ではないが国を治める才能がない皇太子に譲っていいのか迷う高湛は、しばらく考えることにする。だが第二皇子の焼死した遺体は、祖珽が町で買った幼い少年だった。祖珽は、高湛はおそらく譲位するだろうと高緯に報告。そして本物の第二皇子の姿を陛下に見せぬよう念を押す。新帝を選ぶにあたり高緯と蘭陵王の間で迷っていると聞き、勝ち目のない高緯だったが、堂々と蘭陵王に勝つ姿を官吏の目に焼き付けてやると意気込む。以前、蘭陵王が後宮から財宝を調達したことに対抗し、豪族に金を出させ慢性的な赤字を解決するつもりでいた。

高湛は上皇になる決意をし、まずは天と祖先を祭り、晋陽から戻るまでのひと月あまりの期間、国政を高緯に任せると告げる。そして県令が朝廷のために献上した財宝をに対し、「よき行いだ。国を思い寄付をするとは」と高湛が言うと、祖珽はこの案を考えた皇太子が次の帝位ということを強調して言い、これこそ天意だと告げる。高湛は祖珽に先に都へ戻り手はずを整え、譲位ついて民に告げる日を選んでおくよう命じる。その時、高湛は「もう暮らせない」と多くの民たちが逃げて行くのを目の当たりにする。

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祖珽が高湛を苦しみから救ったということで、恩赦を賜り豚小屋から大卜宮にカムバック!あ~、兄上の亡霊に苦しむあまり、祖珽の仕組んだことにまんまと引っかかってしまった高湛。夜になると人影がないのに窓が叩かれる音がしたのは……【最も生臭い田鰻の血に独自の工夫を加え、特別な水として高湛の神殿に塗る。すると夜になればコウモリが臭いに誘われて集まる。血を舐めようと不気味な音だけが闇に響く】という祖珽の案。どうしてこんな悪事ばかり働くんだろう。高湛も高湛。高緯に対し高長恭の名を出したらダメだって。高緯を褒める時や信頼してる旨を言う時は、高緯一人に対し言わないと。でも確かに高緯より高長恭の方がはるかに優れてるから仕方がないといっちゃ仕方がない。だって高湛は重臣であり甥でもある高長恭のことを信頼しており、国祖である神武帝が残した書簡を高長恭に預ける。貴重な物なので書き写してから返すと高長恭は言うが、高湛は返す必要がないと。すると高長恭は「ではこれは皇太子に」とあくまでも高緯を補佐する立場として遠慮するが、高湛は「才ある者に渡すと決めたのだ。皇太子も帝位を望まねば幸せになれるものを…」 高湛はどんな時でも皇太子を立て補佐に回る高長恭を理解し、褒めたり大事な物をあげたりするんだけど、これが高長恭にとってはありがた迷惑な話。

しかし祖珽はひどい。町で買った幼い少年を第二皇子の代わりに生きたまま焼死さすなんて。でも第二皇子が亡くなったことになると、本物の第二皇子はどうなるの?高湛の目が黒いうちは表舞台に出れず幽閉?第二皇子が焼死したという嘘はかなり無理があるような気がする。絶対バレそうな気がする。もしや高湛自体を消そうとしてるとか?!その高湛、今回の話のラストで民たちが斉では暮らせないと逃げて行くのを目の当たりにしてたけど、何か対策するんだろうか。これらのことを高長恭が知ったら……、ダメダメ、しばらくは生家で雪舞とゆっくり過ごしてもらわないと。


蘭陵王#30
高長恭と雪舞は二人で楽しく過ごしていたが、高長恭は宮中に残された段太師たちが苦労していることを気にしていた。経験豊かな段太師なら政務を任せても大丈夫と雪舞は言うが、尚書令代理は段太師ではなく皇太子だということを高長恭は気付いていた。皇太子は野心があり素質もある、ただ経験がないだけと評価している高長恭は、自分がいれば力を発揮できないので、休暇をとってる間に経験を積んでもらえればいいと思っていた。だが民と同じ生活をしている中でも、段太師や安徳王から情報をもらい、都の状況を配下に報告させるなど国事のことをずっと気にかけていた。その中でも皇太子が寄付を集めたが、金の出どころが不明で段太師が調べていることを特に心配していた。

皇太子府では、陛下が近く鄴城に戻り、上皇となって帝位を譲るつもりだと祖珽が高緯に報告。王座まであと一歩となった高緯は酒宴で祝おうとするが、鄭児が止める。譲位が近いなら行動は慎重に、今は陛下の目があるので正式な即位のあと存分に祝えばいいと。高緯は納得、祝宴は即位したあとにすることにし、その時に蘭陵王に剣舞、楊雪舞に酌をさせてやると意気込む。

高湛が戻り、自分が不在中に尚書令を任せた皇太子が短期間に驚くべき額の資金を集めたことを褒める。祖珽も横から殿下は民思いだと褒めるが、高湛がいきなり「民思いだと?すべて大うそだ」と立ち上がる。実は晋陽で「ひどい役人だ、早く逃げよう。こんな重税とは朝廷もむごい。斉はもうおしまいだ」と多くの村人が家財を持って逃げ出すのを目の当たりにし、その行列の先導者から「ひと月前、この地の富豪が県令となり、もともと腹黒い奴が地位を得たもので民を虐げ銀子を要求します。渡さねば牢に入れられます。生きていけないので他の県城に移ろうと」と聞いたのだった。苦しむ民の姿を見て高湛は激怒し、村人たちに安心して村に戻るように言い、5日のうちにその役人の首を斬ると約束する。そして段太師に皇太子が登用したのはどんな輩か調べさせていた。そして段太師から「殿下が選抜なさった地方官は、その地の富豪や王族。殿下は尚書令の職権で官位の額を決め、金を納めた富豪たちを登用なさいました」と報告を受ける。高緯が売官で資金を集めたことに高湛は大激怒。だが反省するどころか短期間に巨額の資金が集まったことを強調する高緯。売官を始めれば敵国との戦ではなく、民の恨みで国が滅びることを知っている高湛は、高緯に対し「小賢いだけで国を治める道理も知らぬ。地方官なら問題ないとでも?大金で官位を買った富豪どもは元を取るために民を搾取するのだ!」と。それでも「搾取させねばよい」と反省の色が全くない高緯。高湛はとうとう「皇太子の代えはいるが国は一つ、朕が選ぶべきものは?六部は上皇即位の準備を始めよ。蘭陵王が戻り次第、譲位の手配だ!」と。そして数十年の付き合いである段太師、斛律大将軍を呼び、腹を割って話したいことがあると高湛。「答えてくれ、朕は誰に位を譲るべきだ?皇太子か、それとも蘭陵王か」

父上は蘭陵王に位を譲るつもり、もし蘭陵王が即位したら余はただでは済まぬ…とこぼす高緯は、鄭児に「余と共に皇宮を出よう。平凡な夫婦となるのだ」と提案するが、祖珽と鄭児から「蘭陵王が即位すれば隠棲できる場所はどこにもない。蘭陵王は禍根を残さぬように殿下とその派閥を根絶やしにするはず。残された道はたった一つ、蘭陵王が戻る前に皇位の簒奪を」と言われ、高緯は鄭児の策に従う。そして民の恰好をし鄭児と共に町中を歩くことになった高緯。「隠し事は市でせよ」と言う鄭児は、衆人の目が集まる朝堂が陛下の暗殺にふさわしい場所、明後日の柔然の式典で実行しましょうと提案する。毎年この時期に友好関係にある柔然族の使者がやってき、祭祀に使った羊を献上。陛下は友好の印に肉を一口食べるのが習わし。毒入りかどうかまずは段詔が確かめる。だが供物を切り分ける短刀に毒を塗れば、陛下は毒入りの肉を食べることに……そして殿下は柔然族か段詔に罪を着せて身代りに。陛下はおそらくこの式典の場で後継者を発表するはず。だから蘭陵王の名が出る前に陛下に毒を盛る、これで万事解決。だったはずが、高湛の身には何も起こらず、新たな皇帝の名を発しようとしたその瞬間、祖珽が本日は凶星の力が強まってるため、後継者の発表をなされば災いがと言って止める。だがそれを気にせず詔を四喜に読ませようとした瞬間、今度は皇太子が止めに入る。その時、毒が回ってきた高湛が倒れ、高緯は急いで抱きかかえ寝殿に向かう。鄭児の言ったことを思い出し毒酒を飲ませようとするが、高湛が気づき「皇太子を廃する、早く蘭陵王を呼べ。廃太子だ」と。それを聞いた高緯は思わず香炉で高湛を殴りつける。詔書に高緯に譲位する書かれていることを知った祖珽が急いで高湛と高緯のところへやってくるが、既に高湛は死んでいた。悲しむ高緯だったが、祖珽に今すぐ重臣たちの前で皇位を継承した方がよいと言われ…。そして陛下は崩御され、皇太子が即位することとなった。

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本当の尚書令代理は皇太子なのに、段太師だと雪舞や安徳王らが嘘を言っていたこをちゃんと知っており、自分を休ませようとしてのことだと承知の高長恭。だが皇太子が尚書令に就くのは悪い話ではなく、むしろ腕もふるえるし鍛えられると。国を治める力がないのは経験がないから。皇太子は野心があり素質もある、乱世の明君となるはずと皇太子を評価する高長恭。段太師たちが"狭量で道を誤りやすい"と言ってることに対しても、皇太子も人間、過ちを犯さぬ人間などいない、その過ちを教訓にすればいい。となんとも寛大な評価。しかも休暇をとったのは皇太子に経験を積ませるためだったとは。その思いが伝わっていればいいけどと雪舞は言い、皇太子が国を思えば斉の民は幸せになれると高長恭は思う。が、当然、そんな思いは高緯には全く届いておらず、またやらかしてしまいます。

売官で資金を集めたことが高湛に発覚。苦しみ逃げ出す民を目の当たりにした高湛は高緯に国を治める道理を言うが、高緯は自分がしたことの何が悪いのか全く理解しておらず反省の色なんてこれっぽちもない。「集めた資金は納めた者に返却、売官などせぬと天下に布告を!」と高湛に言われ、「それでは私の威信が~!」と高緯、「国の存亡より威信が大事か!」と一喝されてしまう。このままだと蘭陵王に位を取られてしまうと思った高緯は父上に聞きに行くが、「高長恭をしっかり見習え!長恭に何一つ勝てぬ息子を持ったとは……実に不本意だ!」と。これは心底からの本音なんだろうな。「なぜ臣下と比べるのか、父上が見るのは高長恭に劣る点ばかり。私の努力など見もしない」とまたもや高緯は子供のようなことを言う。さらに「私が邙山で勝手に兵を出したのは、機会も与えらえず奴と比較されるから。父上の目には蘭陵王しか見えない!高長恭こそが血を分けた息子で、私など赤の他人なのでは?」と言ってしまい、高湛に引っ叩かれてしまう。何一つ出来ない息子を蘭陵王と比較することで、蘭陵王を超えるよう努力してほしいと願った高湛、ずっと蘭陵王と比較されてき、蘭陵王より勝っていると父上に知ってほしく勝手に行動をし失敗し続ける高緯。心の中では互い思ってるのに、表現の仕方が誤解を生み、こんな歪んだ親子関係になってしまったのか?高湛からは褒められ、高緯からは憎まれることになった高長恭は一番の被害者(><)。

蘭陵王が即位したら居場所がなくなる高緯、鄭児に皇宮を出て平凡な夫婦として暮らそうと提案するも、鄭児にはそんな気は全くなく、またしても祖珽と鄭児によって高緯はそそのかされてしまう。その結果、父上である高湛を殺してしまう結果に。亡くなってから後悔しても遅い。位にこだわってせいでこんな悲しい結果に……。高湛が誰に位を譲ればいいのか段太師、斛律大将軍に相談した時に、「蘭陵王は務まりませぬ、皇太子こそ適任かと。蘭陵王は慈愛に満ちた気性、情に流されます。平和な時であれば明君となるでしょうが、今は乱世。蘭陵王は君主の器ではありません。皇太子殿下はその正反対。少々冷徹な所はあれど、よき導きさえ受ければ乱世の覇者となれる。最も肝心なのは、陛下も皇太子殿下に譲位したいとお考えでは?迷っておられても、やはり殿下への譲位を望んでおられる。成長に期待なさっている。蘭陵王のことは殿下の補佐役として見ておられるだけ。名将、忠臣に過ぎぬと」と二人は高湛の思いを見抜いていた。そして皇太子が即位された後、蘭陵王には謀反の心はないので骨肉の争いだけは…とお願いすることも忘れずに付け足す。なのに高緯は父上を殺してしまった。高緯は後悔し悲しむも、彼の周囲には祖珽と鄭児しかいない。即位し、高緯はますますこの二人に操られ(特に鄭児)、その魔の手は高長恭と雪舞のもとにやってくるに違いない。鄭児の女の嫉妬劇場が終わったら、次はお家事情劇場……。物語の最初の方で描かれていた高長恭や宇文邕の勇姿は一体どこへ?もういやだ、こんなドロドロ劇場は~(TT)。


蘭陵王#31
「皇帝陛下のおなり」という言葉で入ってきたのは高緯。「陛下は突然の悪疾により崩御された。陛下は生前に詔書を遺された。段太師から世継ぎの名を発表してもらう」と祖珽の言葉に続き、段太師が「陛下は殿下に譲位されました」と高緯に詔書を渡す。それを読んだ高緯は泣き崩れる。父上が最初から自分を認めてくれていたことを知った高緯は、鄭児と祖珽を責める。お前たちが父上を殺せと朕をそそのかした、そなたらのせいだと。だが鄭児は高緯に対し、泣いている場合ではない、まずは死因を疑われないよう葬儀を急がねばと告げる。祖珽が「先帝は最初から皇太子に譲位するおつもりだった、皇太子を疑う者はおるまい」と言うが、鄭児はまだ邪魔者が一人いると言う。「先帝より上位の人よ、宮殿に戻る前に始末しないと。あの人に見破られたら全てが水の泡に」と。その頃、先帝の崩御の報告を受けた皇太后は悲しみ、菩薩様に「我が斉の国と蘭陵王をお守りください。今上陛下と蘭陵王が一心同体となり、決して殺し合いなどおこりませんように」と祈祷を続けていた。だがそこに刺客が入り、皇太后は暗殺されてしまう。

安徳王、段太師、斛律大将軍のもとへ皇太后が亡くなったという知らせが入る。先帝崩御の一報を受け、悲しみのあまり自害されたという。そしてお供の侍女もあとを追ったと。段太師らは今回の即位は高長恭に不利だと心配し、安徳王は高長恭のもとへ皇太后と先帝の崩御を知らせに行く。その頃、胡皇后がよく弾いていた曲を鄭児が琴で弾いていた。母上を恋しがる高緯に、「先帝に罪悪感を抱きながら母君を思うのですね、母君が最も望んでおられたのは陛下が即位することでは?陛下は何も悪くありません。悪いのは先帝です。いつも陛下を蘭陵王と比べておられた。あれでは誰だって不愉快になります。今や母君の願いを叶えたのです。元気を出してください」と慰める鄭児だった。

目を覚ました雪舞は、怖い夢を見たことを高長恭に言う。このまま一生ここで暮らせたらどんなに幸せか…と雪舞は思うが、高長恭は朝廷が心配だということも理解しいた。そんな雪舞に対し、高長恭は手のひらに描かれた人の顔を見せ和ませる。幼い頃の母との穏やかな暮らしを思い出した高長恭は、雪舞と子供たちとここで暮らす夢を語る。その後、安徳王から祖母上の崩御を聞いた高長恭と雪舞。陛下に実子同然に扱われ、祖母上にも可愛がられた高長恭は葬儀に参列するため都へ戻る決心をする。雪舞にはここに残れと言うが、朝廷がどう変わっているか気掛かりの雪舞は一緒について行くことに。

一方、周の奉天殿でも高湛が崩御し、後継に高緯がなったと知らせが入る。蘭陵王ではなく愚か者の高緯を後継者にするなんて自滅も同然と、阿史那皇后は天の助けだと喜ぶ。蘭陵王と王妃が都に不在と知った宇文邕は、停戦を終わりとすることに決める。

即位式に遅れた高長恭と雪舞、安徳王は高緯から理由を聞かれ、遠路のため故意ではないと伝える。だが高緯は、朝廷で四兄が朕を軽んじていると異論が噴出していると言う。高長恭はそれは単なる讒言で、陛下に対し二心はないと。すると高緯は「四兄のいう事を信じる、皆おぼえておくがよい、四兄を中傷する言葉は二度と聞きたくない、分かったな」と皆に命じる。そして高長恭と雪舞だけを残し、即位の日なので共に美酒を味わおうとすすめられるが、毒が入っているのではないかと心配した雪舞は、お祝いの品として持ってきた杯を出し、これを使うようすすめ高緯も了承。そして高緯は高長恭に復職し、朕に力を貸してほしいと言う。だが高長恭は自分は武将、この太平の世に私の力は無用では?雪舞と一緒に隠居させて欲しいと願うが、国事に関わらぬと妻と約束したという高長恭に対し、「一人の女のために朕に逆らう気か」と言われ、無理やり復職させられてしまう。

入浴している鄭児に、「我が斉で朕を見ても挨拶しないのは鄭児、そなただけだ」と言う高緯。すると「この斉の国で陛下に寄り添えるのもこの私だけです」と言い、鄭児は裸のまま風呂から出てくる。朕と寄り添いたいのは心だけかという高緯に対し、「陛下が即位し、祖珽も大卜宮に戻ったのに、私だけです。何も下さらないのは。なのに私にはすべてを差し出せと?」と鄭児。かつて罪人だったため、人目を忍び倚霞殿(いかでん)に閉じ込められているため、誰にも会えずどこにも行くことが出来ない状態だった。高緯からは「罪人のそなたを妃に封じれば、皆に何と言われるか」と言われてしまう。

鄭児は幼い頃からの親友、馮小燐(ふうしょうれん)を呼び出す。鄭児の様々な噂を聞き、心から心配していた小燐は再会を喜ぶ。鄭児は側にいた楽師らを下がらせ、二人だけでお茶を飲もうとする。だが小燐が差し出されたお茶を断ると、鄭児は「いいえ、飲んでもらうわ。あなたが聞いた噂はすべて本当よ」と。

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ぎゃ~~!とうとう皇太后まで暗殺されてしまった~(><)。ひどい、ひどすぎる。しかも暗殺なのに自害したことにされてるし。皇太后という立場の人が暗殺されたっていうのに、こんなに簡単に片づけられてしまうなんて!これで一番の理解者で後ろ盾になってくれていた皇太后がいなくなってしまった。高長恭と雪舞は一体どうなってしまうんだろう。

高湛がちゃんと自分に譲位すると決めていてくれていたことを知ってから、高緯は誰とも会いたがらず意気消沈。罪悪感でふぬけ状態の高緯に、またしても鄭児がいらぬことを吹き込む。蘭陵王には負けぬとなぜか元気になる高緯。もう自分が陛下になったんだから蘭陵王のことはほっといたらいいのに、鄭児が絡むと蘭陵王まで巻き添えに。

即位の日、遅れてきた高長恭らに対し、朝廷で朕を軽んじていると噂になってると言い、高長恭が陛下に対し二心はないと言えば、なぜか高緯は皆に四兄を中傷する言葉は二度と聞きたくないと命じる。さらにさらに、隠居する予定だった高長恭を無理やり復職させてしまう。それも「四兄には朕にない才能がある、斉を守るためにも手放すわけにゆかぬ。確かに以前は四兄を疎ましく思っていた。先刻のように大臣たちにも仲が悪いと思われていた。だが朕は今や一国の君主、四兄を従わせるのは簡単だ。こんなふうに下手に出る必要はない。これも国を思ってのことだ。ひざまずいて頼まねば駄目か」と、ここまで陛下に言われてしまうと高長恭も従わざるを得ない。高緯が心を入れ替えた…とは思ってなくても、朝廷の一新かもしれぬから様子を見ようとまたもや甘い考えの高長恭。

そして雪舞にも甘い。小翠からハスとナツメの汁粉を出され、自分の分のハスの実を雪舞の椀に「君の好物だろう?」と入れる。それを見ていた安徳王は「いちゃつくのも子作りも閨に行ってやってくれないか」と。さらに「四兄と義姉上は本当にお互いしか目に入らぬようだ。羨ましいよ。うちで汁粉を出そうもんなら側女たちの争奪戦だ。"ハスの実が欲しい""ナツメは私のよ"と。私には汁だけだ」。安徳王の女性ネタはホント面白い☆小翠にまで口説こうとしてる。ってかもしかしてもう手を出しちゃったとか?雪舞に「側女の文句を言うより、女遊びをやめたら?優しくすれば相手も変わるわ」と言われ、安徳王は「もしくは一筋に愛せる女をもう一人娶るか」と。一筋という言葉を聞いた高長恭は「お前が言うとどうも気味が悪い」って言うが、逆に高長恭のことを「昔、こんな異名があったな。人呼んで"鄴城一の好色将軍」と言ってからかう。安徳王の女性ネタは場が和み楽しい♪

が、すぐその後に鄭児の入浴シーン……。楽しい気分が一気にブルーに……。かつて罪人だったため、人目を忍んで誰とも会うことなく暮らしている鄭児は、どうしても表舞台に立ちたい様子。昔の旧友である小燐を呼び出し、なにやらまた悪事を企んでいる様子。小燐は鄭児のことを「誰よりも心のきれいな人」と表現し、実の姉のように慕ってる。宮殿を去ってから今までの間、鄭児のしてきた悪事を全て知ったら、小燐は腰を抜かすどころか気絶するに違いない。それより鄭児に何かされそうでこの先がおそろしい。

「蘭陵王」 #26・#27・#28

『蘭陵王』 #26・#27・#28 

蘭陵王 DVD-BOX2

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#26
女媧廟で雪舞と会ったことを白状した鄭児は、「かんざしを拾ってもらった日からずっと慕っており、雪舞より先に出会った自分の方が愛している。雪舞がいなければ私を王妃に選んでいたはず。私が生きて戻れたのはあなたと結ばれるため、あなたに会うために今まで耐えてきた、どんな代償を払ってでも殿下のそばにいると自分に言い聞かせてきた」と高長恭に訴える。そこへ士深らがやってき、雪舞が馬賊にさらわれたという。どこへ行ったか心配する高長恭を見て、鄭児は「不公平なものよね。同じさらわれた身でも楊雪舞は気にかける。卑しい雑草の私には目もくれない」と。曉冬が割って入り、鄭児が偽道士に嘘の予言をさせ、さらに傷兵村に尽くした夫人に不義の汚名を着せ、女媧廟では殿下を助けると思わせて夫人を陥れ危険な目に遭わせたことをぶちまける。やっと真実を理解した高長恭は「私の目の前から永遠に消え失せろ!二度と顔を見たくない!」と森の中に置き去りにする。鄭児がそこで泣き崩れていると、通りかかった男二人に乱暴されてしまい首つり自殺をしようとする。だが偶然にもそこを通りかかった高緯に助けられる。鄭児を看病する高緯、幼い頃から叱られ笑いものにされてきたが、鄭児だけは気にかけ、教え諭してくれたことを思い出していた。目が覚めた鄭児に「誰にやられた?そいつを殺してやる。恨みを晴らしてやる!」と聞くと「二人の人間が、私を見下し蔑みました。そして私の人生を踏みつけにした。――楊雪舞、高長恭――」

周軍軍営では、長安に異民族が侵入したことですぐに出陣しないといけない状態だった。だが神挙が準備をしている間に宇文邕は、女を商う人買い市場の、今日売られる娘の人相書きに雪舞が描かれているのを知り、そこに出掛けてしまう。人買い市場では鄴城の王府から届いた値打ち物、元王妃の上物として雪舞が売りに出されていた。客たちが値を言い合ってるとそこに宇文邕がやってき、天下に10とない宝とされる"火龍夜明珠(かりゅうやめいしゅ)"で雪舞を買い去るが、その羽振りのよさから馬賊たちは、宇文邕から金も奪おうと後をつけ襲おうとする。だが捜しにきた神挙に助けられ、宇文邕は洞窟で雪舞を看病。解熱に効く植物があると雪舞が言ったため、それを探すのに懸命になっていた。

その頃、馬賊にさらわれた雪舞を夜通し手分けして捜している高長恭は、市場の人相書きに雪舞の似顔絵が描かれていることを知る。急いで市場に行くが、裕福そうな男が現れ夜明珠で買っていき西の方へ行ったという。だがその情報は市場にいた商人の嘘だと知り、市場へ戻り雪舞をさらった馬賊を取り囲む。

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とうとう悪事がバレてしまった鄭児。高長恭に「なぜこんなことを?」と聞かれ「邪魔者を消すには仕方がなかった。雪舞がいる限り、私を見てくださらない」と。「君に男女の情などない」と高長恭に言われても「信じない!私が生きて戻れたのはあなたと結ばれるため。あなたに会うために今まで耐えてきた。自分に言い聞かせた、どんな代償を払ってでも殿下のそばにいると。振り向いてもらえないなら生きている意味がない。私は雪舞よりずっと殿下を思っています。愛してるんです」とすがりつくが、高長恭はその手を払いのけて「私は愛しておらぬ。君は嫉妬にとらわれ、私欲のために人の命すらも顧みない。言っておく。そのような人間を私は憎んでいる!」すると笑いながら「私のことが怖いのね?もう遅いわ、初めて会った時、私のことを侍衛に突き出してしまえばよかったのよ。そうすれば私はあなたに心を奪われたりしなかった。こんな愚かなまねをすることもなかったのに」という鄭児。もう意味がわからない。ストーカーもいいところ。

曉冬から鄭児の今までの悪事を聞かされ、やっと自分が誤解していたことに気付く高長恭。だけどここで生かしておいたのは失敗(><)。恩人だからといってるけど、高長恭を庇って馬に蹴られたことをいってるなら、それは恩じゃないのに~。鄭児が仕組んだことなのに~。曉冬から聞かされた鄭児の悪事は、ほんの一握り。皇太后のことも含め、全部知ったらきっと生かしてはおかなかったはず。「私の目の前から永遠に消え失せろ!」と言われても、まだ「私は何も悪くない!ただあなたを愛しただけ」とすがる鄭児が信じられない。置き去りにされたそのあと、通りがかりの男性に乱暴され首つり自殺をするも、そこに偶然現れたのは皇太子の高緯。ずっと鄭児のことを捜していたようで、痛ましい姿を見て一生懸命看病。以前、遊んでばかりで自分の名前もろくに書けない高緯に対し、高湛から字の練習しろとが厳しく言われた時、鄭児が夜食を持ってきてくれたり、字の楽しさを教えてくれたりと、まるで女神のような存在。そなたさえいれば私は孤独ではないと高緯が言うぐらい。鄭児、高長恭じゃなくて高緯のことを好きになってたらよかったのに。おバカな高緯と、当時、まだ性悪ではなく(←多分)機転の利く鄭児、お似合いだったかも。

しかし高緯はおバカすぎる。高湛が厳しくするのもわかる。「父上は子供の頃から余を愚か者扱いする。悔しいから、わざと書かずに愚か者のふりをしてやる」なんて言ってるけど、ふりじゃなくて本当に愚か者。鄭児はおそらくあなたを利用するよ?皇太子という立場で、将来の君主になるかもしれないあなたを。雪舞と高長恭の名前を出し、高緯に二人を殺させようとする鄭児は全く懲りてない。懲りてないどころかパワーアップしてる。自分がこんな目に遭ったのは全て二人のせいにするなんて最悪のパターン。高長恭と雪舞のことを憎んでいる高緯と鄭児が組んだら、この先、一体どうなることやら。鄭児は悪事の星に守られているとしか思えない。せっかく鄭児の悪事がバレて、高長恭と雪舞の邪魔をする人がいなくなると思ったのに。これはいかん。今以上にドロドロ劇が始まりそうな予感。

そして雪舞。売られそうになったところ、運よく宇文邕に助けられ(買われて)本当に良かった。弱音を吐く雪舞に「蘭陵王はなぜそなたを一人に?そなたを思って蘭陵王に託したのだ。幸せになると信じていたのに。楊雪舞、よいか、そなたが死んだら朕は蘭陵王を生かしておかぬ」と言い、雪舞に「やめて」と言われたら「ならば生きよ!」と。セリフが恰好よすぎ。解熱効果に効く奇妙な植物が国境にあると雪舞に言われ、雷雨に遭い、崖から落ち、ボロボロになりながらその草を探してくる宇文邕。卑劣な鄭児や責め立てる高長恭のあとだと、この宇文邕の雪舞を助けようとする優しさ、一生懸命さが一層引き立つ。雪舞のためにこんなに努力してくれてるわけですが、当の雪舞はそのありがたみを全く気付いてないのが切ない……(TT)。「やっとそなたに会えたのだ、もう似顔絵はいらぬ」って、もしかしたら市場で会わなければ、似顔絵を使って斉から誘拐してこようとしてたとか?でも「会いたかった、楊雪舞、よみがえれ。これは朕の命令だ」と懸命に雪舞を看病してるのを見ると、もうこのまま宇文邕のそばにいてもいいんじゃ?なんて思えてきたり。私の中では、雪舞を責めて責めて信じようとしなかった高長恭のポイントはかなり低い。それでも雪舞の心の中には高長恭がいるんだから、もうどうーしようもない。


蘭陵王#27
宇文邕が取ってきた薬草のおかげで雪舞は目を覚ます。宇文邕は、なぜ一人で国境をさまよい馬賊に捕らわれたか聞くが、雪舞は答えなかった。何も食べずにいる宇文邕に神挙は気を遣って声を掛けるが、宇文邕は兵を集めて馬賊を一網打尽にせよと命じ、しばらく雪舞とここに残ると告げる。再び目を覚ました雪舞は、明日にはここを出るという。何も話そうとしない雪舞に何かあったのだと察し、斉に戻らないなら一人にするわけにいかない、もし何かあればせっかく救った命も無駄になると。そして雪舞が帰りたがっている郷里の白山村に一緒に行く。だが白山村は荒れ果てており、誰一人いなかった。そして祖母と住んでいた家に行き、雪舞は「天女 楊林氏之墓」を見つける。「おばあさまの目になる、一生離れないと誓ったのに、蘭陵王のために祖母を見捨て約束を破ってしまった。だけど結局、蘭陵王からも離れてしまった」と、愚かな自分を責める。「祖母の願いは雪舞が己の本分を守り、平凡な娘でいること。なのに逆らってばかり。だから死に目にも会わせてくれなかった。おばあ様、書き置きくらい残してよ」と悲しむ雪舞は、祖母の墓前で頭を丸め、二度と俗世には関わらないと言い出す。それを聞いた宇文邕は「それはならぬ。そなたは天女、世を捨てれば民のよりどころがなくなる。今まで多くの人に希望を与えたのだぞ」と引きとめるが、雪舞の意志は固く、祖母の墓前で髪を一握り切ってしまう。その時、宇文邕が「一緒に死んでやる!天女が世を捨てるのを黙って見ていられぬ」と家に火を放つ。大切な思い出を燃やされたくない雪舞は怒りながら火を消し止め、落ちた祖母の物を拾おうとすると、そこから「雪舞、どうか悲しまないで。私はずっとお前のことを誇りに思っている」と書かれた紙を見つける。宇文邕は、「それが祖母上の遺言なら、なおさら期待どおりに民を助けるべきだ。逃げてはならぬ。朕のもとに来い。苦労はさせぬ」と言うが、雪舞は「何があっても殿下は心の中にいる。決して忘れられない」と。「分かった。忘れろとは言わぬ、だがそなたの力が必要だ。共に周へ帰ろう。数千万の民を救うのだ。貧しい村を生き返らせたように」と言われ、雪舞は考えさせてと答える。

夜、宇文邕は楊林氏の墓前で、楊林氏の名で雪舞にうその遺言を見せたことを詫び、雪舞に生きる勇気を与えて欲しいと頼む。その夜、雪舞は夢の中で祖母から「お前は意中の人に巡り合った。誇らしかったよ。私の雪舞はようやく世間知らずの小娘から、愛する人に尽くす女に成長したと。それなのになぜ帰ってきた?」と言われ、「殿下を愛してる。でも裏切られたの。妻は私だけと言ったのに」と答える雪部に「お前はそんなつまらぬ私情のために、故郷を捨てたのか?幼い頃に蘭陵王の運命を知り、敬慕するようになった。"あの人が民を守り、太平の世に導いてくれる"と。私に逆らったのは蘭陵王の楯になるためではなかったのか?それなのに女の嫉妬から初心を忘れておる。馬鹿な子だ。蘭陵王を守ることを使命とすれば、大きな犠牲を強いられる。私が止めたのはお前が心配だったからだ。だがずっと誇りに思っていた。幸せに暮らせたのは王がそばにいたからだ。こうして王のもとを離れてみて、毎日がむなしくないか?あの人はお前の生きがいなんだよ。帰りなさい。王にはお前が必要だ。誠意を信じてあげなさい。私欲を捨てるのだ。蘭陵王は民のもの。独り占めは許されぬ」と言われる。

翌朝、宇文邕は雪舞にとって大切な場所、白山村の風景を描いて欲しいと雪舞に頼む。周に持ち帰り同じ白村山を作りたい、それなら周にいても郷愁にかられずに済むと。生きる喜びを教えてくれた雪舞に幸せでいてほしいと願ってのことだった。そして生まれて初めて心を動かされた女性でもあると。そばにいてくれと宇文邕が言ったその時、高長恭が現れる。雪舞を捜し歩いている最中、近くに温泉があったことからここが雪舞の郷里だと気付き、やってきたのだった。高長恭が剣を抜き、決闘が始まるが、そこに捕らわれていたはずの馬賊が侵入し、雪舞が捕まってしまう。馬賊は宇文邕のことを富豪の若様だと思っており、見逃すから出ていけというが、宇文邕は出て行かない。「お前の血で染まった衣を家族に送り、十分な身代金を用意させたら蘭陵王妃をお前にやろう」と言われた宇文邕は、躊躇なしに自分の腕を剣で切り付け衣を血で染める。その隙に雪舞は逃げだし、馬賊の首領が高長恭に剣を向けた瞬間、神挙がやってきて首領を倒し無事助かる。雪舞は腕から血を流している宇文邕に目もくれず高長恭のもとへ走っていき身の心配をする。高長恭は雪舞に今まで傷つけたことを謝り、雪舞もまた謝る。そして「これからはたとえ離縁されてもこっそり陰からあなたを守るわ。すべてを捨てて出直す。そばにいるわ。この気持ちは死ぬまで変わらない」と誓う。一方、宇文邕は、雪舞が先に高長恭のもとへ駆け寄ったことで、自分より高長恭を選んだと認めざるを得なかった。

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今回は宇文邕がメイン!宇文邕の顔が傷だらけなのを見て、雪舞が薬草を使おうとしたら「無駄にするな、そなたの煎じ薬にするのだ」と。寝ている雪舞の日よけにも自らがなる。く~、かっこいい!高長恭ならきっと、雪舞が薬草を使おうとしたら「自分の病気を顧みず、私のために……。一生大事にしよう」と、雪舞のことをじっと見ながらされるがままのような気がする。寝ている雪舞が眩しそうにしても、自らが日よけになるとは思いつかなそう…。なんて言ったらいいんだろう、宇文邕の場合は、自分が好きになったら相手のことだけを考え、自分のことは二の次。見返りを求めなさそう。高長恭は、好きな相手からいかに愛されてるかを実感したいタイプ?そして自分が想っている分、相手にも自分のことを気遣って欲しいと見返りを求めそう。実際、雪舞と喧嘩した時に、そんな風なことを言ってたし。愛されることが自然に身に付いているような気がする。

久々に戻った白山村。以前、楊林氏がまもなく場所を移すと言っていたので、誰もいないことは知ってる雪舞。村が移転したのは、自分が高長恭を引き入れたせいで、きっと祖母が矢面に…と思い、祖母と住んでいた家に行くと、そこには祖母のお墓が。絶対また会えると思っていたので、これは悲しすぎる。本当に亡くなったのかまだ信じられない。自分のこと、故郷のことを忘れさせ、もう帰る場所はないんだと雪舞に伝えるために、楊林氏は自分が亡くなったことにし、どこかで雪舞を見守ってるんじゃないかと思ってしまう。夢の中の祖母は、雪舞に伝えたくて本人が現れたんだろうか、それともずっと高長恭を想っている雪舞が、おばあ様ならきっとこう言うに違いないと、無意識で夢に登場させたのだろうか。どちらにしろ、高長恭のもとへ帰る運命なんだけれども。ってか雪舞を捜してて、いつの間にか白山村に着くなんてそんな偶然あり?もしや林楊氏が天から導いたのでは……。

雪舞の祖母との回想シーンで、祖母が「"天啓 告げるべからず" その掟を破り占ってきたが、やはり代償を払うことに。だが天のお慈悲だな。視力を失うだけで済んだ。ただ残念なのは二度と孫娘の顔が見られないこと」と泣いている。幼い雪舞は「泣かないで、ずっとそばにいるわ。私がおばあ様の目になる。一生離れないから」と誓う。そうだったのか、楊林氏は掟を破って占ってきたから視力を失ったのね。雪舞には未来を占う力はないけど(そのうちできるようになる?)、未来を変えてしまうのも掟を破ることになるのかな。そうだとしたら、雪舞もいつか代償を払うことになるのかも……。

宇文邕は、雪舞が嫌がったら決して無理強いしない。あくまでも雪舞の意志を尊重(今後はわからないけど、今のところは)。宇文邕を見てると、ときどき高長恭ならどうするだろうか、高長恭ならここまでするだろうか、と比べてしまう。雪舞が祖母の遺言を読んだあと、宇文邕に周に来ないかと誘われて「考えさせて」と言っていたけど、もし祖母の夢を見なかったら、高長恭が迎えに来なかったら、周へ行っただろうか?個人的には、鄭児の件で高長恭の雪舞に対する暴言に我慢ならなかったので、周に行って高長恭を心底後悔させて欲しい!と密かに思っていたけど、雪舞は高長恭のもとへ戻ってしまった。←本当なら喜ばしいはずなのに、なぜか素直に喜べない……。高長恭の雪舞に対する謝り方が手ぬるすぎなのも気に入らないし(許してもらるのを前提に謝ってる感じ)、宇文邕にお礼を言わなかったのも気に入らない。だって高額で雪舞を助け、薬草を一生懸命探して命を助け、二度と俗世には関わらないと言い出したのを考え直さし、本当に雪舞に対しいろいろとしてくれたのに。まあこれらのことは高長恭が知る由もないから、お礼を言わないのは仕方がないんだけど……。

とにかく、鄭児が出てこない話は見てて気分が悪くならない^^やっぱり雪舞 vs 鄭児より、高長恭 vs 宇文邕の方が断然よい!同じ恋のライバルでも質が全然違う。ある意味、高長恭は姑息な手を使わない宇文邕がライバルでラッキーかも。でも今後は宇文邕がどう出てくるかわからない。鄭児だって皇太子と手を組んでるはずだから、えげつない手段に出てくる可能性大大!

しばらく気にならなかったけど、今回の宇文邕のおでこがまた赤くなってる(><)。おでことカツラの継ぎ目が合ってないのかなぁ。皮膚がカツラまけしてなければいいのだけれど。


蘭陵王#28
宇文邕は、高長恭に言っておきたいことがあった。「蛮行を繰り返してきた馬賊は許しがたい。だが背景には長い戦乱があった。暗愚な皇帝の圧政が貧困に苦しむ民を蛮行に走らせた。馬賊一味を押送し、高湛に引き合わせ民の苦しみをしかと分からせてほしい。このままだと周が攻め入らなくとも、斉の国は自滅の道をたどるぞ」と。高長恭もそのつもりで、援軍が到着したら馬賊を鄴城まで連行し、陛下の決断を仰ぎ処罰する予定であった。だが、皇太子が馬賊の処刑を命じたと報告が入り、急いで現場に向かった高長恭と雪舞。「馬賊も元は普通の民、朝廷は貧苦にあえぐ彼らを救済もせず、蛮行に走らせたのです」と雪舞、「どうか処罰の前に取り調べを」と高長恭が言うも、「人殺しまで犯した者どもだぞ、法にのっとり処刑する」とし、馬賊は全員、生きたまま火刑となる。高緯が馬車に戻るとそこに鄭児がおり、「気に入ったか?」「鄭児に嫌な思いをさせた者は、余が容赦せぬ!」「そなたを苦しめた高長恭には代償を払わせてやる」と告げる。高長恭は白山村があった場所へ行き、楊林氏の墓前で、何が起ころうと生涯、雪舞を愛し守り抜く、決して雪舞の手を放しませんと誓う。雪舞は、残忍な仕打ちをした皇太子が、憐憫の情もなかったことを思い出し、楯ついたことで皇太子が根に持つであろうと不安な気持ちが消えないでいた。朝廷で、高湛は蘭陵王と皇太子の奏書に目を通し、蘭陵王の馬賊を引見するという着想を褒める。皇太子は馬賊を生かしておくどころか火刑したことに対し、賊の大半を現地で処刑し、残りの罪人は帰還の途中、民の前で一人ずつ斬首にし、悪道に走らぬよう戒めたと報告。これを聞いた高湛は、独断で斬首するのは法に反する行為で、蘭陵王に従い押送すべきところを、一国の皇太子として無情すぎる、安易に斬首などして人心を得られるか!なんたる皇太子だ!と大激怒。非は自分にもあると高長恭が助け舟を出すが、高湛は高長恭が以前から出来損ないの皇太子に忠義を尽くし苦労をかけてると言い、これまでの功績と馬賊掃討をたたえ、璋玉(しょうぎょく)を授けると言い出す。だが律令で璋玉を受け取れるのは皇太子のみ、蘭陵王には他の物をと大師が言うが、高湛は人の定めた礼法なら朕が改めてもよいはずと、過失のある皇太子ではなく、功のある蘭陵王に授けるのは正しいことだと。蘭陵王は受け取るしかなかった。その夜、高長恭を出迎えた雪舞は空に赤い星に気が付く。赤い星は異変の前兆だと伝えられており、主君に大凶が訪れるしるしで世に災禍が起こるという。高長恭と皇太子の確執を心配する雪舞は、赤い星を見てますます不安になっていた。

その頃、宮刑で豚小屋にいる祖珽も赤い星に気付き、「天の罰する時なり。君主に大いに不利ならん」とつぶやき、ついに自分がここを出て行く時が来たと感じ取る。一方、宣徳宮では高湛が夢を見ていた。高演が斉国皇帝時、敗戦が続き、斉の北方の領土の大部分を失っていた。「長広王(高湛)に命ず。大軍を率い出陣せよ」「そなたが周軍を撃退できたら、この王座をいずれそなたに譲り渡そう」と言われた長広王は、周を破り立派な凱旋をすると「我が斉に長広王ありだな。周の撃退、見事であった。よい時に戻ってきた。数日前、朕は嫡子の高百年を皇太子に封じたのだ」と高演に告げられる。 その後、落馬で致命傷を負った高演が寝込み数日の命となった時、高湛に「帝位を奪うつもりだととうに分かっている。皇太子はまだ幼い。そなたを責めることはできぬ。だが一つだけ朕の願いを聞いてほしい。帝位はそなたに譲る。その代り、どうか頼む。百年を殺さないでくれ。朕の直系を残したいのだ」と言う。だが高湛は黙って出ていき、手下に高演と百年を殺させる。それ以来、「高湛、呪ってやるぞ、私と同じ運命をたどる。親兄弟を誅した者は必ず報いを受けるぞ」「高湛、我ら親子はあの世に行こうとも、そなたを許さぬぞ」と言う兄と甥の亡霊の夢を見て、四喜に門前にいる高僧を倍に増やし祈祷させよと命じる。

蘭陵王が璋玉を授かったことで、なぜ自分より蘭陵王の方が上なのか納得がいかない高緯は、陶器を次々と割っていた。それを見た鄭児は一緒になって割り始める。高緯の気が晴れたところで鄭児はあることを持ちかける。殿下は朝廷の中で孤立無援、蘭陵王には安徳王や段斛律の両将軍がいる。百官は本来、皇太子の味方のはず。でも陛下が蘭陵王を重用し、みな戸惑っている。皇太子と蘭陵王の間で中立を保つしかない。信頼できる者、復活を強く願う人物、すなわち祖珽を呼び戻すべきだと。高緯は豚小屋に行き、祖珽から自分自身の身分を取り戻す策がある、それは皇太子即位の第一歩ともなると言われる。そして高緯は女媧廟から安眠に効く神水を高湛の付いている四喜に「毎日、日の入り時に父上の周りの窓に塗れば熟睡できるはずだ」と言って渡す。

皇太子が受け取るべき玉を殿下より賜ったことで、皇太子の即位後に四兄の立場が苦しくなると安徳王から聞いた雪舞は、「蘭陵王は爪のない鳳、助けなしでは落ちるだろう。皮肉にも彼は兄弟の手にかかり命を落とす運命だ」と言った祖母の言葉を思い出す。そしてどうすればいいのか思い付く。それは職を辞し朝政から身を引き隠居すること。だが尚書令で陛下に次ぐ高位についているため難しい。そこで雪舞は大師を呼び、手料理"豆汁"を振る舞う。豆汁の意味を悟った大師は、高長恭の身の安全を守るための策に協力し、引退できる環境を作ることを約束。段大師、斛律大将軍、安徳王が協議し、高長恭に「均田制度は改良が必要、一部の権力者が土地を独占し立場の弱い農民を苦しめている。段大師が改革を担い2年以内に結果を出す、府兵制の軍費調達は斛律大将軍が担当。これは皇太子が即位したあと殿下を守るため」と伝えるが、高長恭は首をたてに振らない。それを予想していた安徳王は、すでに陛下に高長恭の休暇を申し出てて許可をもらっていた。「子孫を絶やさぬため、天女とむつむ時間が必要」という理由で。それを知った高長恭は一言「戯れ事を!」

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冒頭から、宇文邕は出来る男ぶりを発揮。「雪舞の心はお前のものだ。大事にしてくれ」だなんて、なんて理想的なライバルなんだろう。高長恭もそうだけど、民の事をちゃんと考えているのも素晴らしい。高長恭が「情と義は時に相容れぬもの、我々二人は、片や周の皇帝、片や斉の武将。違う立場だったらよき友になれた」と言っており、確かにそうかもしれない。

一方、雪舞は高長恭のもとへ戻れて、ぐっすり寝れたみたい。寝起きの顔もイキイキしてる。というか目覚めなのに化粧バッチリ(笑)。宇文邕にお礼を言わなくっちゃ!と、真っ先に思い出してくれてよかった。高長恭に会えた嬉しさで胸いっぱいのため、宇文邕がしてくれたことを、すっかり忘れているんじゃないかと心配したよ。宇文邕はもう帰ったあとでお礼を伝えることは出来なかったけど、思い出してくれただけでも報われる^^高長恭とはその後、仲良く……と思っていたら、今度は皇太子!鄭児だけでなく祖珽までカムバック!皇太子1人だけでは何もできないけど、悪事を働くことに長けている2人が加わったら手強い。そういえば赤い星を見て不安になった雪舞、安徳王に、"殿下は生涯、国事に翻弄され不幸な最期を遂げる"と祖母が言っていたことを伝えてたけど、予言したことを他人に言ってもいいものなの?まぁ周囲は皇太子が何か仕掛けて高長恭を陥れようとするのは予想できており、皆で協力して高長恭が朝廷を離れるように説得。皇太子が即位し皇帝として度量を備えたら、その時に復職すればいいと、それが国のためと。

高長恭は馬賊一味を押送し、処罰の前に取り調べをしようとしていたのに、高緯が無理やり馬賊一味を火刑に。雪舞が「生きたまま火あぶりだなんて残酷すぎます」と訴えたら「王妃の教育がなっていない、無礼な言動は決して許さぬ。楊雪舞、いずれ罰してやるからな!」と、自分が皇太子であることを強調して言う高緯。馬車に戻ったらそこには鄭児が。「気に入ったか?」と高緯に聞かれ、「刺激的な見せ物でしたわ。夜だったらもっとよかったのに。燃えさかる炎が美しく見えたでしょう。でも嫌な臭いがした」と鄭児。「鄭児に嫌な思いをさせた者は、余が容赦せぬ!」と高緯が言ってるということは、鄭児のために馬賊を火刑に?どうやら鄭児はすでに言葉巧みに皇太子を利用しているのね。「殿下は本当に優しくしてくださる」なんて鄭児の甘い言葉にまんまと乗っかってしまうなんて、高緯は本当に周囲に流されやすいおバカさん。まして、恋心を抱いている鄭児に頼りにされてると勘違いしてるから、今度もどんどん鄭児が望んでいることを実行していきそう。「誰が斉の次期皇帝か思い知らせてやる」なんて言ってるけど、高緯だけが一人で皇帝皇帝って騒いでるだけなのに。

高長恭と雪舞が元のさやに戻り、小翠は殿下が鄭児の正体をやっと分かり、妖女が王府から消えたことで平和に暮らせると笑顔。雪舞は「鄭児には人生をやり直してほしい」と。小翠に「許せるのですか?もし私が夫人だったとしたら、面と向かって罵ってやる」と言われ、「鄭児のことを考える余裕がない」と、鄭児のことは既に終わったことで、今は皇太子と衝突したことでますます高長恭が対立するんじゃないかとこちらの方が心配。案の定、朝廷で高湛は馬賊を引見するという高長恭の着想を褒め、火刑にした皇太子に対しては愚かな行為と大激怒。そして高湛は、皇太子しか受け取ることができない璋玉を高長恭に授けてしまう。周囲もびっくりだし、高長恭ももらいたくなくても陛下の命令だと受け取らざるを得ない。高湛がみなの前で皇太子をけちょんけちょんに言ったりするから、高緯は高長恭に対して憎悪が高まってしまう(><)。蘭陵王のようになれ!と喝を入れてるつもりかもしれないけど、そんなの高緯には全く通じない。高湛が身内の対立を深めてる。その高湛、どうやら以前に先の皇帝と甥を殺し、その亡霊の夢を見るようで安眠できていない様子。そういえば胡皇后も先の皇帝を高湛が殺したようなことを言ってたような気がする。身内を殺し、高演から死ぬ間際に「高湛、呪ってやるぞ、私と同じ運命をたどる。親兄弟を誅した者は必ず報いを受けるぞ」と言われたのが相当効いてるみたいです。だから祈祷とか、大卜を人一倍信じてるのね。ああ、また祖珽にいいように利用されそう~。

「蘭陵王」 #23・#24・#25

『蘭陵王』 #23・#24・#25 

蘭陵王 DVD-BOX2

 製作年:2013年
 製作国:中国/台湾




高長恭 → 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
楊雪舞 → 林依晨(アリエル・リン)

安徳王 → 胡宇威(ジョージ・フー)
高緯  → 翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
楊士深 → 李東翰(リー・ドンハン)
斛律須達 → 王天野(ワン・ティェンイェ)
鄭兒  → 毛林林(ニキータ・マオ)
高湛  → 何中華(ホー・チョンホア)
小翠  → 朱海君(チュー・ハイチュン)

宇文邕 → 陳曉東(ダニエル・チャン)
阿史那 → 王笛(ワン・ディー)
宇文護 → 鄭曉寧(ジョン・シャオニン)
尉遲迥 → 趙毅(チャオ・イー)
宇文神挙 → 王峥(ワン・チェン)
楊堅  → 韓棟(ハン・ドン)

韓曉冬 → 魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
楊林氏 → 呂中(ルー・チョン)

※備忘録なのでネタバレ気にしない内容になってます


蘭陵王#23
外で鄭児と話していた高長恭が屋敷に戻ってき、待っていた雪舞に遅くなった詫びをし夕食を食べようとするが、雪舞は食欲がない。今日一日、鄭児と一緒に行動していたことを知ってると言われた高長恭は、資金集めの良策を考えてくれた、公務だと弁解するが、連絡もしてこない、さらに鄭児の思いを知っていて誓いの意味が込められている玉璜を受け取ったことを責められる。陛下に免罪を嘆願したことへの単なる謝礼だと説明するが、雪舞の機嫌は直らない。そこへ鄭児が入ってき、玉璜は本当に謝礼でよこしまな考えはないと説明。だが雪舞の怒りは収まらず、ますます鄭児に疑いの目を向ける。そんな雪舞に対し高長恭は激怒し、「側女の一人や二人、娶って何が悪い!」 この言葉を聞いた雪舞は部屋を出ていく。その様子を陰から見ていた小翠は、高長恭と寝室を別にした雪舞のところに行き、二人の仲が険悪になっていくのを心配するが、雪舞から「心配されるから祖母上には知らせないで」と言われる。だが小翠はすぐさま皇太后の所に行き、事の成り行きを話す。特に落ち度がなく、蘭陵王を助けた手柄がある鄭児を追い出す方法がないため、自らが出ていくよう仕向けることにした皇太后。仮病をつかい殿下をだますのは気乗りがしない雪舞だったが、皇太后からの命令で従うことに。

小翠から夫人が病気と知らされた高長恭は、すぐさま雪舞の部屋へ向かうが、皇太后の言いつけで中へ入ることができない。炎天下の中、ずっと扉の外で立っていた高長恭は部屋から出てきた皇太后に、側女がいて当然だと言ったことは本意ではないこと、鄭児から受け取った玉璜は米に換え被災民に配る、皇太后が避暑から戻ってくるまで鄭児の嫁ぎ先を見つけることを約束する。だが、雪舞と会えるのは明日だと皇太后に言われる。それを盗み聞きしていた鄭児に、小翠はこれは皇太后の命令で、従わないと反逆の罪に問われると念を押す。だが鄭児は雪舞の病を疑っており、侍医が処方した薬を探り仮病だと確信。翌朝、皇太后を見送り、急いで雪舞のところへ向かっている高長恭を鄭児が呼び止め、夫人に処方する薬が杏仁粉だと報告。怒った高長恭は侍医を呼び問い詰め真相を聞き出し、すぐさま雪舞の所へ。仮病だと知った高長恭は怒りを雪舞にぶつけ、雪舞の言い訳を何も聞かずに出ていく。残された雪舞は、殿下を傷付けてしまい、今度こそ本当に嫌われたと泣き崩れる。一方、鄴城から1000里、朱砂鎮(しゅさちん)で、大富豪の王員外(おういんがい)が地方に俸給の一部を運んでいたところ、馬賊に襲われた。馬賊の首領は員外の娘を妻として娶りたいので、あとで屋敷に迎えにやると言う。馬賊は今や各地で略奪や殺戮を繰り返し、役人にも手を出したことから、高湛は安徳王に直ちに出発し7日以内に馬賊を掃討せよと命じる。横にいた蘭陵王は、自分も同行させて欲しいと申し出る。

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雪舞と高長恭が大声で大喧嘩。雪舞があんなに高長恭を責めるのは珍しい。しかも鄭児に対しても容赦なくキツイ言葉を投げつけてる!人を疑わない雪舞がここまで言うってことは、よっぱど腹に据えかねていたんだろう。「鄭児が謝る必要はない、早く立て」と言う高長恭に対し、雪舞は「私はひざまずけと言った覚えはない!」とさらにヒートアップ。「王妃の気位はどこへ行った?」と高長恭に言われ険悪ムード。すると鄭児が「私が悪いのです。あの玉璜は引き取ります」と。すると今度は高長恭が「いや、一度受け取った物を返すなどありえぬ!」「これだけ頼んでもまだ許せないのか!私の顔を潰す気か!」と大激怒。そして「側女の一人や二人、娶って何が悪い!」とな。売り言葉に買い言葉なんだろうけど、あれほど生涯一人だけ愛するなんて言っておいて、この場でこれはないよ~。黙ってその喧嘩を聞いていた鄭児は心の中で「二人が大喧嘩♪大・成・功♪」と思ったに違いない。そのあと、机の上に置かれていた傷兵村からもらった豆の苗を高長恭は気付いたけど……何もなし?

二人の仲が険悪になっていくのを心配した小翠は、「雪舞が傷兵村の支援に奔走していることを殿下にお伝えしては?殿下のあの言い方はあんまりです」と言ってくれてるのに、雪舞は「殿下も本心じゃない。喧嘩のことは祖母上には知らせないで、心配するから」と。最後に「あなたは口が軽いんだから」と付け加える。ふふ、案の定、すぐ皇太后のところに行き「皇太后様!お力を貸してください」と懇願する小翠。そうそう、皇太后に解決してもらうのが一番!二人がお互いのためを思ってしたことが裏目に出てしまったことに皇太后もほっとけない。鄭児は元宮女、何事にも抜かりがなく、人に隙を見せぬよう慎重に行動するため、皇太后がひと肌脱ぐことに。「こんなことは後宮で嫌と言うほど見てきた。妃同士の争いは腹の探り合いだ。直接対決は避けねばな。明日から、私とあの小娘の知恵比べといこう」と、なんだか鄭児を打ち負かすことが楽しそう(笑)。皇太后は雪舞のことを、できた嫁、さすが私が見込んだだけあると気に入ってるため、その雪舞を悲しませた高長恭に対しお灸を据える感じ?「妻のありがみを思い知らせてやる。二人で力を合わせて計画を成功させましょう!」とやる気満々。侍医に圧力をかけて、健康な雪舞をたちまち重病に仕立たて、中に入るなと皇太后に言われた高長恭は、心配で心配で炎天下の中、外で立ちっぱなし。そこに皇太后が部屋から出てき、高長恭と雪舞の間にある問題を次々解決へ導く手立てをする。さすが皇太后。皇太后の前だと高長恭はよくいう事を聞く^^

皇太后の計画はうまく進んでいた。雪舞と高長恭はまた元のサヤに戻れるはずだった。なのにあともう少しというところで、またしても鄭児が~~!!!フンっ!!昨日まで元気だった雪舞が病だなんておかしいと疑う鄭児のカンは鋭い。高長恭に告げ口するタイミングもいい。どうして鄭児の思いどおりに事が進んでいくんだろう。そのお蔭で雪舞は高長恭から責められる責められる。「眠れないほど心配し公務さえ手につかなかったのに、皇太后と二人で騙すとは!王妃でありながらこんな愚かなまねをするとは!人の気持ちをもてあそぶな!鄭児とは何もないのに、君は信用せず病を装って私を試した。しかも皆で結託して笑い者にしたのだ。君が心配で炎天下に立ち続けたのに!私の威信は丸潰れだ!」と大激怒。傷兵村に通い続けて本当に体調が悪く、よろめく雪舞に「芝居はやめろ」と冷たく突き放し、挙句の果てに「もう信じられぬ、当分の間、ここに住めばよい。冷静に考えてみる。今後どうするべきかをな!」と。心底心配してたからこそ、仮病と知った高長恭は怒ったわけですが、これはちょっと言い過ぎ。今後どうするか考えるとまで言われたんだから、雪舞は高長恭とさっさと別れて白山村に帰っちゃえばいいの(移転したから場所がわからないと言ってたけど、本気で捜したら楊林氏が新たな場所を導いてくれるはず)。それで後になって「雪舞~!お願いだ、帰ってきてくれ~」と高長恭は困ればいいの。フンだっ!!

雪舞に言いたいことを言って出てきた高長恭に、「夫人が仮病だと知らず余計なことを申しました」と仮病だということを強調して言う鄭児。なのに高長恭は「そなたは悪くない。夫人が愚かなのだ」とな!まだそんなことを言うか、高長恭!調子に乗った鄭児は、雪舞に怒りモード全開の高長恭に「よろしければ囲碁のお相手をしましょうか。碁を打てば気分も晴れますよ」と言う。「必要ない。碁を打つ時は相手の心を読む。私が読みたいのは夫人の心だけだ」と高長恭に言われ、鄭児の顔が……怖いです(><)。喧嘩しても高長恭の心の中には雪舞しかいないことがわか……るわけがない鄭児。「チクショー!まだ私の愛がわからんのか、この男は。雪舞のことを心底嫌いになって私の愛を受け入れるまで、もっともっと何か策を考えなければ!」とでも思っているに違いない。

皇太后は自分がお膳立てしたから二人は仲直りし、雪舞は高長恭に大事にされると自信満々。安心して避暑に向かったのに、まさか皇太后が考えた仮病により、今まで以上に二人が険悪になってるなんて知ったらどう思うだろう。蘭陵王府を去る前、もしひ孫が出来たらあーしてこーしてと雪舞と楽しそうに話し、本当に雪舞と高長恭との子供を楽しみにしてるっていうのに、子供どころか明日の未来さえも暗黒状態の二人になっちゃって(><)。王府を去る前、「軽率な行動を慎み、雪舞を大切にしなさい。嫁ぎ先が見つかるまで鄭児を置くのはいいが、距離は保て」と約束したのに、あなたの孫は雪舞を責めて責めて泣かせて泣かせて、全然大切にしてませんよー。


蘭陵王#24
高湛から7日以内に馬賊を掃討せよと命ぜられた安徳王。横にいた蘭陵王は、汴州(べんしゅう)の地理に通じているので自分も加えて欲しいと申し出る。蘭陵王、安徳王、楊士深は馬賊掃討の計画を練るが、馬賊は常に移動していて足取りがつかない。首領は残忍で狡猾な男、大刀を武器に急襲してくるので役所もお手上げ状態。高長恭は、この馬賊は狡猾なので軍隊を見ると逃亡すると予測、一度逃がすと捕獲は困難になる。しかも今、軍費も限られており兵の大半が国境に配備されいる状態。なので動かれるのは皇宮の禁衛軍だけ。兵馬もいない、将軍もいない、こんな手詰まりな状況だとは!なす術がない。と声を荒げる安徳王に高長恭は案があるという。馬賊は当地の地主を拉致。その地主には美しい娘がいて、馬賊は地主と娘の交換を要求してるという。そこで、人質の交換を利用して味方を送りこませる。人質を救出した上で、内部の味方と連係して攻め込めば一網打尽にできると。身代りになる女性――度胸があり機転が利く女性――安徳王は雪舞を思い出すが、須達を助けた時と違い、今や王妃という身分のため危険を犯させることはできなかった。時間がない中、他の適任者を考えていると盗み聞きしていた鄭児が志願する。危険な任務で命の保証もできないと言われるが、殿下には借りがあるため、どうかこの機に恩返しをさせてほしいと頼む。そして高長恭と士深は禁衛軍と共に商隊に扮し、安徳王は王府の兵を率い後方から援護し、鄭児は地主の令嬢に扮し、夜明けに出発することになった。

部屋にいる雪舞は、食事も睡眠もほとんど取っておらず、すっかり痩せてしまっていた。心配した小翠は、疲労のせいで本当に風邪を引いてしまったことを殿下に伝えようと提案するが、雪舞は風邪ぐらいで心配掛けたくないと断る。一方、父上が蘭陵王に馬賊掃討を命じたことを知った高緯。兵馬は与えられず、蘭陵王と安徳王は苦肉の策で王府の私兵を集めて後方部隊を編成することも知る。そして幽閉されたまま亡くなった胡皇后を思い出し、今こそ母上の無念を晴らす時、奴らに復讐し、馬賊掃討を機に、蘭陵王に比肩する力を持っていると父上に見せつけると誓う。翌朝、出発前に高長恭は雪舞の部屋に行こうとするが、中から咳が聞こえ、声を掛けずに出かける。だが老李と高長恭が馬賊掃討の話をしているのを聞いた小翠は雪舞に話してしまい、雪舞は急いで見送りに出るが、そこに鄭児が。鄭児の役回りは極秘のため高長恭は言い訳するが雪舞は信じず、二人の関係は悪化するばかりだった。

曉冬は、王妃のために妻を捨てたという噂の出所をつかむため、町をうろついていた。その時、以前に蘭陵王府にきた道士を見つけ、どのような経緯で偽道士になったか真相を聞き出す。蘭陵王府に連れて行く途中、蘭陵王を見かけ、馬車に雪舞ではなく鄭児が乗っていることを不審に思いながら雪舞のもとへ。そして鄭児が王府に来たのには裏があると言い、偽道士を突き出し雪舞は真相を知る。そこへ安徳王がやってき、皇太子に陳に行くよう命じられたため、蘭陵王の援護が出来ないという。後方支援に皇太子が当たることになったと聞いた雪舞は、何か企みがあり、殿下の命が危ないと思い、曉冬と一緒に高長恭のもとへ向かう。

その頃、皇太子援軍駐留地では、蘭陵王らが前方30里で夜営してることを知った高緯は、合流せずに孤立無援にさそうと企んでいた。一方、蘭陵王野営地、大徳王からの書簡を読んだ高長恭は、援軍を率いるのは皇太子だと知る。そして皇太子からは到着が遅れると知らせがきていた。鄭児は高長恭に幻惑薬を入れた酒を飲ませて自分のものにしようと計画を立てるが失敗。その様子を蘭陵王野営地に到着した雪舞と曉冬が見ており、鄭児の悪巧みに気付く。一方、雪舞たちも含め、蘭陵王野営地の様子を見ていた馬賊は、人数が少ない普通の商人たちだと思っていた。そして王員外の娘を娶るつもりの首領は、催促するため人質の王員外の耳を切り取り、王夫人と娘のところに届けさせる。その王家族のところに高長恭率いる馬賊掃討団が到着する。

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久々の安徳王登場!馬賊退治ごときに志願した蘭陵王に「義姉上と喧嘩したから屋敷を離れたいのだろう?」と聞くと、「国の大事に私情を挟むものか」と言われる。どこかご機嫌斜めな雰囲気に「独り寝で不満がたまってるな」と勝手に推測。女性ネタ大好き安徳王は健在でした(^m^)

高長恭を怒らしてしまってから、食事も睡眠もほとんど取っておらず、体の調子も悪いまま。悪気なく病を装ったら、疲労のせいで本当に風邪を引いてしまった。なのに高長恭のことは気になってしょーがない。近寄りがたい雰囲気で一人で食事をとっていると聞いた雪舞は、またしてもこんなことになってしまったのは私のせい、自業自得だと。小翠が言うように、いつも殿下の身を案じてばかりで、傷兵村のことも病気のことも内密にし、お人よしだから鄭児に好き勝手にやられてしまう。ほんとにもう!

嫌な予感がしたけど、またしても鄭児がしゃしゃり出てきました(-ω-) 「お茶をお持ちして偶然聞いてしまいました」なんて言ってるけど、一日中、どこかで盗み聞きしている。いつも都合よく現れる鄭児に対し、なんの疑問も持たないんだろうか。安徳王も危険を顧みず志願してくれて鄭児のことを「冷静に分析もできる賢さも持ち合わせてる。これ以上の適任はいないぞ。香り袋の件で憎らしく思っていたが、誤解していたようだ」なんて言ってる!安徳王まで騙されてしまうのか?!鄭児は心の中で「今度こそ必ずあなたのものになるわ」なんて思ってるのよ~。

高長恭も高長恭。雪舞に対し「我々の関係をこじらせているのは、鄭児でも他の誰でもない。君の不信感だ!」なんて怒鳴る。二人の関係をこじらせているのは鄭児なのに。雪舞に不信感を与えてるのは高長恭なのに。涙ながらに「言ったはずだ。愛するのは君一人だ。私は誓いを守る」と言っても説得力が感じられない。なのになのに、雪舞はまた自分を責めてる。「私がいけなかった、自業自得。殿下を理解してなかった、誠実な人なのに。私を裏切るはずないのに。私は殿下を疑った、何度も何度も。人前で問いただし責め立てた。もし鄭児だったらあんなことしない」と。確かに鄭児だったら人前で高長恭を責め立てたりはしないかもしれないけど、こんな状況に二人を追い込んだのは鄭児。そう、鄭児。いちばんの悪人は鄭児。偽道士が真相を話したことで、雪舞はやっと鄭児が恩返しではなく、殿下の寵を受けようと王府に戻ったと知ったわけですが、遅いよ遅いよ。あれほど小翠や曉冬が警告してくれてたのに今頃に悟るなんて。噂話は信じず、真実を前にした時に、初めてその事柄を受け止める正義感の強さは困ったもんだ。この点は蘭陵王も一緒だから似た者夫婦なのかも。

びっくりしたのは胡皇后が亡くなっていたこと。鄭児が再登場したので、胡皇后ももしかしたら再登場するんじゃないかと思ってました。高緯は母上が亡くなったのは、自分を守ろうとして蘭陵王と雪舞に追い込まれたせいで、幽閉されたまま寂しく逝ったと思ってる様子。母上と会ってる回想シーンで「皇帝になりなさい。そうしたら私は死んでも悔いはない。私が死んだら邪魔者を始末して。必ず皇帝になるのよ」という言葉を死に際に聞いた高緯は、なにもかも蘭陵王のせいだと。「太卜祖珽は囚われの身となり、鄭児は行方知れず」と高緯は言ってるけど、鄭児の近況知らないの?これは危険!恋焦がれる鄭児が憎き蘭陵王の側にいると知ったら……。こわいこわい。

そしてそして、曉冬が帰ってきた♪雪舞の部屋に明るく入ってくる曉冬を見て思わず笑っちゃった。蘭陵王府に来て不吉なことを言った偽道士を捕まえてくるんだから頼もしい!鄭児の悪巧みもどんどん明らかになってきてるから、そろそろ高長恭も気付くはず?!


蘭陵王#25
王員外の家族は、朝廷の馬賊掃討団を蘭陵王だと知り喜ぶが、隣にいる鄭児を天女だと勘違いする。だが高長恭は、天女の存在はみなの励みになると考え否定せずにいた。ちょうどその頃、雪舞と曉冬は女媧廟に来ていた。するとそこへ王夫人に案内されて蘭陵王と鄭児らが入ってくる。あわてて隠れた雪舞たちは、鄭児が天女と呼ばれ、殿下がそれを否定しないことに気付く。馬賊掃討の祈祷だけでなく、王夫人から夫婦円満のご利益があるという桃の木の枝までも受け取る王妃のふりをした鄭児。そこへ馬賊から連絡が入り高長恭たちは戻るが、鄭児だけは女媧廟に雪舞と曉冬がいることに気付く。馬賊から王員外の切り取られた耳が届けられ、鄭児が王令嬢の身代わりとなることを知った王夫人は、鄭児にお守りを渡す。そのまま一人女媧廟に戻った鄭児は、雪舞と曉冬の前に姿を現す。殿下に同行したのは馬賊掃討に協力するためだったが、残忍な馬賊の行いに恐ろしくなった。だが令嬢の代わりに馬賊のもとへ行く。夫人も殿下に協力をと懇願。さらに馬賊掃討が成功したら、殿下と夫人に謝罪して王府を離れると雪舞に約束する。翌朝、令嬢のふりをした鄭児は、馬賊の指示どおりの方法で馬賊の根城へ連れていかれる。だが王員外は既に死んでおり、さらに員外の顔を知らない鄭児は馬賊の首領に一杯食わされる。だが不自然なほど冷静な態度の鄭児に首領は、「お前は何者だ?」と聞く。鄭児はそれには答えず、ここに来る途中で印を残したので、すぐに朝廷の追っ手が駆けつける、部隊を率いるのは蘭陵王だと情報を漏らす。そして時間稼ぎに蘭陵王を足止めさせるが、逃げ遅れたら殺されると脅し、馬賊たちにこの場を離れさせる。

一方、鄭児に言われたとおり、印のある場所で待機していた雪舞と曉冬のもとに、鄭児の合図である赤い布が舞い落ちる。馬賊の足止めをしようと火樹銀花を使い成功するが、足止めされたのは馬賊ではなく高長恭たちだった。そこに鄭児の声が聞こえ、高長恭たちはその声のする方へ向かう。するとそこに肩を露わにした鄭児が泣いており、「"自刃する"と脅さねば、陵辱されていました」と高長恭に抱きつく。員外は殺され、自分は全く役に立たなかったと自分を責める鄭児に対し、高長恭は我々の到着が遅れたからだと言い、雪舞に留守を頼んだはずなのになぜここにいるのかと強く責める。そして馬賊に陵辱されそうになった鄭児の名誉を守るために、鄭児を娶ると言い出す。それを聞いた雪舞は去るしかなかった。その時、士深は鄭児のしてやったり顔を見て不審に思い始める。その場を去り泣き崩れる雪舞を、陰から馬賊の首領らが見ており、蘭陵王妃で天女を売れば大金持ちになれると考え尾行し、誘拐する。

蘭陵王野営地に戻った高長恭は、士深から今日起こったことは実に不可解、夫人は何度も危機を乗り越え、行動も思慮深い。なぜ我々より先に馬賊の根城にいたのか、鄭児を診察した軍医によると、鄭児の傷が浅すぎる、残忍な馬賊がつけた傷とは思えない、自作自演ではないかと報告を受ける。そして夫人を無実の罪に陥れてはなりませぬと。高長恭は女媧廟に行き、妻の心を傷つけてしまった、どうすれば信頼と愛情で結ばれた妻を取り戻せるか、進むべき道をお教えくださいと手を合わせる。すると鄭児が王夫人からもらったお守りが落ちていることに気付く。

明け方、鄭児の部屋に「申の刻 酉で待つ。来なければ容赦しない。真相を暴露して共に地獄行きだ」と書かれた紙が投げ込まれる。鄭児がその場所に向かうと後ろから男に首に剣を当てられてしまう。馬賊だと思った鄭児は「何がしたいの、忘れないで、生かすも殺すも私次第なのよ。面倒は残したくない。今の私なら助けてあげられる。南へ逃げて、蘭陵王には北へ向かわせる。二度と私を捜さないでよ」と。だが男は高長恭だった。言い訳をする鄭児だったが、高長恭は鄭児が馬賊を逃がしたと確信、鄭児が何を言おうが信じなかった。すると鄭児は開き直り、「邪魔者を消すには仕方なかった。楊雪舞がいる限り、私を見てくださらない!」と訴える。

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王家族が鄭児を王妃だと勘違いしていても訂正せず、女媧廟で夫婦円満のご利益をもらった高長恭の態度に腹が立ってしょうがない曉冬。「隠れるのはやめよう、殿下に怒られてもいい。このまま放っておけば後悔するぞ!」と言うが、雪舞は「馬賊掃討は明日なのに邪魔できる?」とあくまでも冷静。「でも策を知らなきや手伝えない。せっかくの武器も使わずに終わっちまうぞ!」と曉冬が言うと、そこに鄭児が登場!アレコレ言い、夫人も殿下に協力をとお願い。もちろん鄭児は何度も雪舞を陥れているので、曉冬が騙されるなと警告。だけど「殿下を慕うあまり、卑劣な手段を使いました。馬賊掃討が成功し鄭児が生きて戻れたなら、殿下と夫人に謝罪して王府を離れます。ですので殿下をお守りください。天女なら方法があるはずです」と鄭児は涙ぐむ始末。馬賊は険しい山中に根城を構えており、明日そこに行く。もし馬賊がいれば赤い布で夫人に知らせるので、その時、火樹銀花を使っては?と鄭児から提案された雪舞はそれを実行。しかし足止めしたのは馬賊ではなく高長恭たち。結果、高長恭たちの到着が遅れ、員外は殺され、馬賊には逃げられ、鄭児は危険な目に。

王府にいるはずの雪舞がここにいることに高長恭は責める責める。雪舞は、ただただ高長恭を助けたかっただけなのに、この言われようはなに?「何度も私に逆らい、勝手に危険を冒す。君のせいで馬賊を逃がし、王員外も死なせた。どんな処分が望みだ!」と。「鄭児の合図を見たから…ここから逃げる馬賊を足止めしようと思ったのよ」と正直に雪舞は言うが、鄭児はそんなの知らないと一点張り。曉冬も「女媧廟で布を投げる合図を決めただろ!」と参戦しても「今はじめて夫人と会いました、女媧廟で会うはずありません」と。「馬賊に陵辱される危険を冒して、殿下の助けを遅らせますか?」「殿下に近付く女を無実の罪で陥れるのですか」なんていけしゃーしゃと言う鄭児にはあきれる。しかも!「先ほど、鄭児は皆の前で肌を見せました。陵辱は免れても……もう死にたい」と自害しようとする。高長恭は雪舞がここへ来たのは、鄭児と自分との仲を疑って追ってきたと思っており、「私はそれほど信用に値しない夫か。では妻でいる必要は?夫婦でいる意味はあるか!」と、今回は雪舞の嫉妬のせいで計画が失敗したと勘違いしてる。それを聞いた鄭児は「夫人は悪くありません。私は馬賊にさらわれた女、誰が純潔だと信じますか」と涙。蘭陵王に協力した私は、馬賊に陵辱されそうになった女。もう誰も相手にしてくれない可哀想な女、ねっ?殿下、そうでしょ?的なアピールが効いたのか、高長恭は「私に責任がある。そなたの名誉を守るため、私が娶ろう」と言ってしまう。みなびっくり!一番ショックなのはもちろん雪舞。蘭陵王は雪舞や曉冬の言葉を全く信じず、鄭児一人の言葉だけを信じてる。さらに鄭児を娶る発言ときたもんだから、もう雪舞が可哀想で可哀想で仕方がない。馬賊までもを利用する鄭児は、こうなる展開を予想してたんだろうか。

曉冬が雪舞のそばにいてくれてよかった。「殿下、なぜ傷つけるんですか?どんな状態で追ってきたと?体調が悪く、眠れなくても殿下を心配していた」と見てる人が思ってることも代弁してくれて。なのになのに、蘭陵王は「病気なら即刻連れて帰れ!王府から出すな」なんて。雪舞は全てを失ったと思ってる。故郷も祖母も失い、何もかも捨てて蘭陵王の妻になったのに。どこにも居場所がなく泣き崩れているのを馬賊が見ており、誘拐されてしまう。なんてこった。精神的にも体力的にも限界がきている雪舞にさらなる危険が…(TT)。一つ心配なことが。仮病がバレたあと、よろめいて本当に体調不良になった雪舞ですが、私はずっとご懐妊なのかと思ってました。毎回流れるエンディングでも、妊娠してるようなシーンや子供をあやすシーンがあり、近い未来にご懐妊予定があるんだろうなと思ってたので。なので雪舞に何かあると心配で心配でしょーがない。本当にただの体調不良だったらいいんだけれど。

今回は楊士深がグッジョブ!ちゃんと鄭児のしてやったり顔を見てくれててよかった。感情的になってる高長恭が気付かないことをちゃんと指摘してくれてよかった。そのお蔭で蘭陵王も鄭児に対し不信感を抱いたわけだし。女媧様も高長恭に進むべき道を教えてくださった。今回の終わり方は希望が持てる!なんだか良い方向にいきそうな気がする!いやいや、鄭児のことだからまだまだ油断禁物。

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