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「ツナグ」

『ツナグ』

ツナグ

製作年:2012年
製作国:日本
監督:平川雄一朗
原作:辻村深月
出演者:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、別所哲也、本上まなみ、浅田美代子、八千草薫、仲代達矢

<簡単なあらすじ>
たった一人と一度だけ、死者との再会を叶えてくれる案内人<使者(ツナグ)>。半信半疑で依頼してくる人たちの前に現れたツナグは、ごく普通の高校生、歩美。彼の祖母であるアイ子が<ツナグ>で、彼はいずれ引き継ぐための見習い段階だった。最初の依頼は土地の権利書のありかが知りたいの癌で亡くなった母に会いたいという男性、畠田。2人目の依頼は、喧嘩別れしたまま自転車事故で亡くなった親友に会いたいという女子高生の嵐。3人目の依頼は、プロポーズした直後に失踪した恋人を7年間待ち続けている土谷からのもの。家族、親友、恋人と3つの依頼を引き受けているうちに歩美は、死者との再会を望むのは生者の傲慢かもしれないと疑問を持つようになる。その疑問は歩美の両親の不可解な死の真相へも向けられていく。

<感想>
<使者(ツナグ)>とは、たった一度だけ、死んだ人と会わせてくれる案内人。生きている人が会いたいと望む、すでに死んでしまった人との再会を仲介する。ツナグを介して生者と死者が会うのにはいくつかのルールが存在。その中の一つに、「依頼人が死者に会えるのは、生涯に一度、一人だけ。死者も生者に会えるのは一度だけ。」というのがあります。なので一度死者に会ってしまうと、再び会いたい死者がいても会うことが出来ない。一方、死者は会いたいと願う生者に対して断ることは出来るものの、一度会ってしまうと他から会いたいと依頼がきても会うことができない。なのでどちらも慎重に決断しないといけないということ。

まず一人目の依頼、土地の権利書のありかが知りたいので亡くなった母親に会いたいというもの。しかし会いたい本当の理由は別にあるわけで。この依頼者の男性は、自分から依頼してきたものの死者と会えることに対し半信半疑。ツナグが高校生だったこともあり、騙されてるんじゃないかとかなりの疑いよう。そうだよね、そりゃツナグの連絡先を調べ依頼し、心のどこかで「会いたい」と期待していても、死者と会うなんて絶対あり得ないと疑うのが普通の反応。で、親子は再会。もう私、号泣。実は映画が始まってからずっと目がうるうるしてました。映画全体の雰囲気のせいなのか、死者と会うという設定が既に頭の中にあったからか…。母親役の八千草薫さんの優しい雰囲気と、不器用で横柄な息子役の遠藤憲一さんの演技も良かったです^^

2人目の依頼は女子高生の嵐が、亡くなった親友に会いたいというもの。嵐と親友の御園は歩美と同級生ということもあってか、最初から随時登場し、依頼するにあたるまでの過程、感情が描かれてました。3つの依頼の中で一番インパクトあったかも。いや、かなり印象に残ってます。親友の死を願い、もしかしたら自分のしたことで死を招くことになったのではないかと心配する嵐。他の依頼者と違い、彼女だけは死者に会いたいと願う目的が違う。亡くなった御園と会ったことで、一生忘れることができない"後悔"を背負ってしまった嵐。歩美から伝言を聞いた時に泣け叫ぶ嵐を見て、私まで胸の中が張り裂けそうになってしまった…。一生に一度しか死者に会うことが出来ないのに、自分勝手な理由で亡くなった親友に会いたいと願った嵐、生者に会えるのは一度っきりなのに嵐に会うことを承諾した御園。もし両親が御園に会いたいと願ってももう会うことが叶えられないと思うと、切なくなります。この話が一番泣いたかも。

3人目の依頼はプロポーズした直後に突然失踪した恋人を7年間待ち続けているサラリーマンの土谷。友人からは騙されたんだと言われるが、どこかで生きているならそれでいい。だがもし何かの事故に巻き込まれていたら…と依頼。ツナグが失踪した恋人とコンタクト取れないということは、どこかで生きていて土谷から黙って離れたということ。もしツナグが恋人とコンタクト取ることができたら既に死者になっているということ。どちらにしても辛い結果が待ち受けているのが3番目の依頼。前者2人に比べインパクトは弱い感じですが、アイ子が死者とのコンタクトシーンがあったり、歩美が土谷の姿を見て、死者と会うことについて考えたりと、ラストに向けての流れになってのかなと。

死者と会うことによって救われるものもいれば、会って後悔するのものもいる。現実的に死者と会うことは不可能。生きてる間に伝えたいことが伝えられず、亡くなってからもう一度会いたい、あるいは生きてるうちにちゃんと伝えていれば良かったと後悔する前に、生きてる今、自分の想いをちゃんと口に出して相手に伝えることが大事と改めて考えさせられた作品でした。ホント最初から最後まで目がうるうるで、何度か涙ボロボロ、鼻はグジュグジュで、次の日、目が腫れて大変でした。
内容やタイプは違いますが、『ツナグ』『黄泉がえり』『いま、会いにゆきます』など、このテの話に弱いんです。

歩美役の松坂桃李くんと祖母役の樹木希林さんが良かった!松坂桃李くんは初めて知りましたが、落ち着いた話し方と振る舞いがツナグにふさわしく好演でした。話し方と声が筒井道隆さんにちょっと似てると思ったんですが、どうかな?樹木希林さん演じるアイ子が作る料理はどれもオシャレでした~。家もレトロな雰囲気があって良い感じ♪ところでアイ子が眼鏡を外すシーンがあったのですが、眼鏡そのものを顔から外すのではなく、眼鏡の真ん中がぱかって外したのにびっくり!最近の眼鏡は真ん中で外れるですね!これいいなー、私も欲しいなー。

映画の番宣を観て、こりゃ絶対泣く!久しぶりに泣ける映画を観に行こう!と確信し観に行き、想像以上に泣いてしまいました。ラストも、エンディングのJUJUさんの歌も、金環日食の画も、最後まで良かったです!

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「失恋の33日」

『失恋の33日』  失恋33天  LOVE IS NOT BLIND

失恋33天

製作年:2011年
製作国:中国
監督:テン・ホァタオ(滕華濤)
脚本:バオ・ジンジン(鮑鯨鯨)
出演者:ウェン・ジャン(文章)、バイ・バイホー(白百何)、チャン・ズーシュアン(張子萱)、ワン・ヤオチン(王耀慶)、チャン・ジャーイー(張嘉譯)、グオ・ジンフェイ(郭京飛)

<簡単なあらすじ>
ウェディングプランナーの黄小仙は夢にも思わなかった。まさか7年間付き合ってきたボーイフレンドと自分の大親友が浮気していたなんて……!!どうしてもその現実を受け止められない黄小仙は、ただただ失意の悲しみを日記に綴る日々を送っていた。しかしそんな日々の中で、黄小仙は今まで気にもしなかった色々な事に目を向けるようになる。日頃から犬猿の仲だった同僚の王小銭を少し違った角度で見るようになったり、周りのカップルを見て何が彼らを結び付けているのか、良好な関係を保ち金婚式を迎える老夫婦の秘訣とは何なのか……。周囲の様々なことに対する理解を深めていく中で、すなわち失恋してからの33日間を経て、灰色の人生だと思っていた黄小仙は、ずっと自分のすぐそばにいた「大切な人」に気づく。
(2012東京・中国映画週間HPから引用)

<感想>
8月に台北→関空の復路の機内で鑑賞。往路でも上映しており文章くんが出演しているので見ようかなと思ってたんですが、アニメ「ONE PIECE」を選んでしまった…。(←今更ながら最近になってONE PIECEを読み、遅めのマイブーム)で、復路で上映してたら絶対見ようと決心。でももし上映してないかもしれないと思い台北でDVDも購入。もっと早く感想アップしたかったんですが、うだうだしてたら見てから2ヵ月も経っちゃった^^;

HPのあらすじを見ると、文章の役名が王小銭になってる!機内で見た時、主人公シャオシエンが彼のことをシャオジエン(王小銭)と呼んだり、ワンイアン(王一揚)と呼んだりしていたけど、あだ名の方がメインになってる~。小銭ってどういう意味があるんだろう?もしかして劇中で言ってた?時間があればDVDで確認してみよう。

原作はインターネット小説で、それを映画化したもの。中国の現代社会に生きる若者たちを描き、それが大いに共感を得て中国では大ヒットしたとか。何かのインタビューで主役を演じた白百何さんは、本作品を「失恋は別れだが、失恋を通してもう一度自分を見つめ直すことができる。そして別れは新しい幸せのスタート」というメッセージが込められいると。

失恋は誰でも経験することだし(したことない人もいる?)、劇中に出てくるお金持ちカップルは中国の富裕層を象徴し、お見合いパーティーも現実的で相手を選ぶ条件がとってもシビア。こういう現代っぽい内容がウケた要因?この作品の中の住んでる家、会社、利用する飲食店、病院、街並み、全てが都会的で近代的。こういうオシャレな雰囲気の中での恋愛にグッとくるとか?ホントに全体的に映像がオシャレだったのよね~♪

登場する富裕層の結婚観はというと…シャオシエンはお金持ちカップルの男性に、なぜブランドの話しかしない女性を選んだのかと聞くと、「ブランドは消えないが、愛は一瞬で消えるかもしれない。いい関係を続けるには贅沢を続けさせればいい。」と言う。一方、シャオシエンはブランドは贅沢品、愛は必需品と考えてる。対照的な考え方ですが、お互いの気持ち、あるいは利害が一致するならどちらの考え方でもうまくいくんじゃないかと思ったり。

シャオシエンは強がりで意地っ張りでかなり辛辣。彼にフラれても意地を張る。でも本当はかなり凹んでて痛々しい…。パーテーションを挟み向かいの席に座り一緒に仕事をすることになるワンイアン。彼がシャオシエンにとっていいスパイスに。機内で観た時は、ゲイっぽい雰囲気の男性だなと思っていたけど、DVDで見直すと全然印象が変わった。いつも冷静で、常に毅然とした態度がそう見えただけかな?ハンドクリームやリップを塗るのは自分自身のメンテを怠らない几帳面な性格ってとこか?

文章くんは『海洋天堂』で初めて知り、他の作品も観たいなと思っていたので今作品のキャラは新鮮!ここぞというシーンで適切な事を言う。きついことも言うがフォローもちゃんとしてる。しかし、いつからシャオシエンのことを気にし出したんだろう。シャオシエンは可愛くて魅了的なんだけど、恋愛面で惹かれるものが私には見い出せなかったんだけど、どこに惹かれたんだろう。一方、シャオシエンはワンイアンのことをいつからそういう風に見れるようになったんだろう。失恋の傷が癒えつつある頃、すぐそばに新しい人生が待っていることに気付いたってこと?

ところで失恋してそれほどまだ日が経ってないのに、自分に好意を寄せている男性にルームシェアしようと言われてするものなの?昭和生まれの私には付き合ってない男女がルームシェアするなんて想像できず。もしかして現代の中国の若者たちは、おしゃれなマンションに住むため(でも1人では家賃払えない)、異性問わず一緒に住むんだろうーか。

もう一つ、ただのウェディングプランナーなのに、危篤の段階で連絡が入り最期の瞬間に立ち会う?ウェディングプランナーへの連絡なんていつでもできたはず。もしかして劇中では描かれてなかったけど、シャオシエンと女性は短い期間で心通わせるほど親交を深めていたんだろうか。でもこの出会いがシャオシエンの成長に繋がるのよね。

白百何さんが言ったように「失恋は別れだが、失恋を通してもう一度自分を見つめ直すことができる。そして別れは新しい幸せのスタート」をシャオシエンの成長とともに描いた作品でした。文章くんの『海洋天堂』とは全く違った演技が見れたのがよかった^^

最後に。今年9月に行われた中国最大の映画祭「第21回・金鶏百花映画祭」で、最優秀主演男優賞に文章、最優秀主演女優賞に白百何が選ばれダブル受賞したそうです。そんなに人気あるんだ。オープニングは何気にスタイリッシュだし、ところどころ可愛いシーンもあったとは思うけど…。若い子には支持されそうだけど、年配の人にも共感できたんだろうか。金婚式を迎える夫婦に共感したとか??現在の中国はこのような作品が求められているってことかしらん。

「舟を編む」 三浦しをん

『舟を編む』

舟を編む

 著者:三浦しをん
 出版社:光文社






<簡単なあらすじ>
玄武書房辞書編集部に勤める荒木は、定年を迎えるにあたり後継となる社員を探していた。そして見つけたのが営業部にいる馬締光也。営業部ではパッとしない馬締だったが、律儀で言葉に対する鋭い感覚を持ち、人とは違うところに美と喜びを見いだす彼は辞書づくりに必要な人材となる。退職しお目付役となった荒木、辞書づくりに人生を捧げている松本先生、一見チャラいが対外交渉では力を発揮する西岡、無愛想だが実務能力がきわめて高い佐々木、異動してきた岸辺らと、辞書『大渡海』を作り上げていく。そんな中、馬締は気になる女性に恋文を書くが…。辞書作りの方はそう簡単にはいかず、長い年月を費やすことになる。果たして『大渡海』は完成するのか――。2012年本屋大賞第1位。

<感想>
図書館で予約してから半年、やっと手元にやってきました!三浦しをんさんのお名前は知ってましたが、著書を読むのはこれが初めて。どんな内容の本なのか予備知識もなく読み始め、荒木さんという人が主役なんだ~と思っていたら違った^^;馬締と書いて"まじめ"さんが一応中心人物。流れとしては、荒木さん、馬締、西岡、岸辺さん、荒木先生と焦点を当ててます。

辞書『大渡海』を作り上げるのがベースになっており、それに携わっている人たちがどのように仕事をし、どのように日本語を考えているのか。"辞書は、言葉の海を渡る舟、海を渡るふさわしい舟を編む"と。辞書作りに対する関係者の長年の夢、熱い気持ちはすごい。聞き覚えのない言葉や、疑問に思った言葉は即座にメモ。普段の生活から辞書作りに対する姿勢もすごい。

今はインターネットがあり、わからない言葉はすぐネットで調べてしまいますが、学生の頃までは辞書に大変お世話になりました。小学生の頃は国語辞典、漢和辞典は必ず必要でしたもん。今の時代はどうかわからないですが、昔は一家に一冊広辞苑があったし。これだけお世話になっていながら、どうやって作られていくのかを初めて知り驚きました。実際出版社が行う辞書作りにどこまで忠実なのかはわかりませんが^^;

要領が悪く、真面目なだけの馬締のエピソードでは運命の女性が登場。なんだかよくわからない出会いから順調に進み、あれよあれよといううちに…という感じ。個人的に気になるのは西岡。チャラい男性だけど、実は勘が鋭く、彼は彼なりに気をつかい自分の出来ることを頑張っている。どの部署にいっても持ち前のキャラで自分の位置をちゃんと見つけれそうな感じ。馬締に対し苛立つこともあるものの、辞書作りの天才に「西岡さんは辞書編集部に絶対必要な人」と言われ泣きそうになる西岡に対し、私も目頭が熱くなっちゃった。。十数年後、輪をかけたようにチャラい中年になってるのには笑ったけど(笑)。

岸辺さんのエピソードでは製紙会社が登場。辞書に使う紙について書かれており、とても興味深く読めました^^辞書はページ数が多いのでいかに薄く、軽く、裏写りしないかを重視。それに加えぬめり感もいるんだとか。普段、何気に辞書を使っていたけど、利用する人にとって快適にめくれるようにちゃんと工夫されてるんだなぁ。

辞書編集部、製紙会社、板前さんとそれぞれの仕事から、何かを作り出す、生み出すという過程はそれぞれ生半端なものじゃない。やりがいを感じ達成した時の感動は計り知れないもの。そういう仕事に対する想いも伝わってくるような作品でもあるような気がします。

が、ラストに向けてなにやら嫌な予感が…。この状況はもしかして?と思っていたら嫌な予感は当たってしまった…。笑顔で本書を読み終えようと思ったのに感慨深い気持ちが残った感じです。そしてもう一つ、本書の感想を書きながら思ったこと。もし私のブログを荒木さんが読んだら「君の日本語はめちゃくちゃだ!単語の使い方も間違っとる!」ってお叱りを受けそう^^;


ところで本作品、映画化が決定し来春公開。馬締に松田龍平さん、香具矢さんに宮崎あおいさん。あまりイメージ出来なかったけど、画像を見て馬締っぽい雰囲気がめちゃ出てます^^板前の香具矢さんの方は、「自分、不器用ですから」と今にも言いそうなカッコいい美人さんというイメージがあったので、まさか宮崎あおいさんだとは!でもこの画像を見るといい感じ^^こりゃ楽しみかも~。

舟を編む

「夢売るふたり」

『夢売るふたり』

夢売るふたり

製作年:2012年
製作国:日本
監督:西川美和
出演者:松たか子/阿部サダヲ/田中麗奈/鈴木砂羽/安藤玉恵/江原由夏/木村多江/やべきょうすけ/大堀こういち/倉科カナ/伊勢谷友介/古舘寛治/小林勝也/香川照之/笑福亭鶴瓶

<簡単なあらすじ>
東京の片隅で小さいながらも忙しく楽しく小料理屋を営んでいた貫也と妻の里子。だが常連客で賑わっていたある晩、火事で店を失ってしまう。里子はラーメン屋でバイトを始めるが、貫也は新しい職場の調理場で意見が合わず、毎日燃えた店の前でビールを飲んでいた。そんなある日、貫也は店の常連客だった玲子と偶然出会い一夜を共にしてしまう。それを知った里子は結婚詐欺を思いつく。再び自分たちの店を持つために、里子が計画を立て、貫也はさまざまな女性の懐に入り騙していく。新しい店の再開のめどが立ちそうになった時、夫婦の関係が徐々に変化していく。

<感想>
テレビで流れていたCMを見て、ドタバタコメディなのかなと思っていたら違いました^^;といっても田中麗奈さん演じるOLや他の常連客多数が騙されていたシーンや、貫也が泣きながら電話するシーン、出会い系で会った女性とのシーンなど、前半はどこかコミカルな感じ。が、後半は貫也と里子の感情のズレが出てくるあたりからシリアスな雰囲気に。

決してイケメンではないけど、愛嬌があって人当たりが良く、独身女性にとって安らぐような存在の貫也は、"店を再建する"という目標のためにさまざまな女性たちと付き合う日々。結婚詐欺と言っても借用書を書いてもらってるから、根っから悪事を働こうとしているというのではなく(多分)、心寂しい独身女性に安心感や夢を与え、その代償としてお金をもらう。タイトルの『夢売るふたり』ってこういうことだったのね!

自分たちの夢のために、誰と付き合うというとこからシナリオを考えてる里子の指示によって女性を騙し続ける貫也ってどーよ?!と思いながらも、知り合う女性たちの生き方に感銘を受け、付き合ってる時は騙してる感が全くしない貫也の性格は天性のもの?そんな貫也の性格を知ってるからこそ結婚詐欺を思い付いた里子。その里子が持つ感情がこの映画の確信なのかも。

騙される女性の一人であるひとみちゃんと出会った時、唯一里子が女性としての嫌な部分を見せたような気がする。貫也はそこで里子に自分の思ったことをぶつけるわけですが、その貫也、もし里子という妻がいなくてひとみちゃんと出会っていたら付き合っていただろうか?多分付き合っていないような気がする。容姿がどうのこうのじゃなく、夢を持ちひたむきに頑張るひとみちゃんのことを、人として尊敬していたんだと思う。里子は女性の立場から嫉妬しただけだろうか。それともひとみちゃんに自分にはない人としての魅力を感じとり、貫也の気持ちが自分から離れていくことを危惧したんだろうか。

里子は愚痴一つ言わず献身的で、夫と一緒に店をすることに一生懸命な良妻賢母。…だったはずが、貫也に浮気されたことをきっかけに結婚詐欺の首謀に。本音はあまり語らず、目や態度で感情を表現する里子。全編通して、彼女は一体どんな心境心境でいたんだろう。トイレや自慰のシーンがあったのは、"妻"という立場ではなく"女性"としての部分を出したかったから?貫也が子持ちの女性のもとへ行ったこと、トイレのシーンを考えると、貫也と里子夫妻は本当は子供が欲しかったのでは?もしかして子供絡みのニュースを2人で見てるシーンは伏線??考えすぎか^^;

ラストに関して。私にはどう解釈したらいいのかわからず…。これは観客に委ねるってこと?うーん、どう解釈しよう?最初にも書きましたが、私はドタバタコメディと思って観ていたので、この作品の流れにちょっと戸惑ってます。特にハローワーク女性職員との関係はよくわかりませんでした。貫也はこの家庭に何を求めていたんだろう?里子と離れたかったから?それとも"家族"という形に惹かれたから?全編通して、貫也が何を求めていたのか私にはよくわからず(><。)。。

そして……そこで子供を使う?!というシーンがありそこに戸惑いが…。子供を巻き込んだ時点でこれはもうコメディじゃない。なぜそこで子供を使う?そしてなぜまたそこであの騙された女性が?この辺りの流れが少し…。ドタバタコメディと勝手に思い込み、気楽に観に行ったのがいけなかった。初西川美和監督作品で作風を全く理解してなかったのがいけなかった。決して面白くなかったわけではなく、観客に委ねる(あれ?委ねてない?私がわからなかっただけだったりして^^;)ラストの行方は私にはやっぱり難し過ぎました(TT)。2人の心境をはっきり明確にしてくれるとすっきりするんだけどな。続編を作って欲しいな~。←これはなさそう

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