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『[総特集]伊坂幸太郎』

『[総特集]伊坂幸太郎 ―デビュー10年新たなる決意―』

文藝別冊 伊坂幸太郎 (KAWADE夢ムック)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:河出書房新社 KAWADE夢ムック 文藝別冊 





デビュー10年目という節目に出版された本で、タイトル「総特集 伊坂幸太郎」のとおり、まるごと1冊伊坂さんをさらにもっと知るための読本のようになってます。収録されているのは以下のとおり。


書き下ろし小説「クリスマスを探偵と」
・5万字ロングインタビュー「伊坂幸太郎式症悦の書き方、作り方」
・インタビュー「伊坂幸太郎を作り上げた100冊」
・SPECIAL TALK「伊坂幸太郎×斉藤和義×中村義洋」
・書き下ろしルポルタージュ「佐藤哲也に教わる、小説の秘密」
・毎日の音楽「今日、何聞いた?」
・全作品召還カルチャー徹底ガイド
・論考
・全作品解題2000→2010、全作品相関図


上記の間に
・伊坂幸太郎を紐解くIDキーワード
・エッセイ

がいくつかあり。
書き下ろし「クリスマスを探偵と」は、大学一年の時に生まれて初めて完成させた小説のプロットで、今回掲載されるにあたり全面的に書き直したものだそうです。伊坂さんには珍しくドイツが舞台。全面的に書き直したということもあり(最初の一文だけはそのままらしい)、もうすでに伊坂さんが出来上がってるような感じ?とても面白く読めました^^書き直す前の文章も読んでみたかったかな。

ロングインタビューでは主に小説の書き方、作り方という小説の技術論について語られています。描写について、非現実的なことでも書きさえすれば物語の中では現実になるということ、ウソの世界でもリアリティとのバランスを考えているとのこと。そして伏線についての考えにも触れており、伊坂さん=伏線というイメージがあったのでとても興味深い内容でした。

「伊坂幸太郎×斉藤和義×中村義洋」の対談はなんて豪華なんだろう。小説、音楽、映画というそれぞれの作品に対する考えをいい雰囲気の中、語られています。伊坂さんの作品は何本か映画化されてますが、しばらくは原作からの映像化はしないと公言されてたんだと知りました。その理由も語られていてなるほどなーと。いつか映画用の新作プロットづくりをしてみたいとおっしゃっており、映画のために書かれる内容も興味津々。これはこれで楽しみだなー。

エッセイの中に仙台で伊坂さんご自身が行かれる本屋さんの店員さんが書かれたものがあり、何気ない普段の伊坂さんの素顔を知ることができちょっと嬉しいかったり☆そうだよね、仙台に住んでらっしゃるってことは街中で伊坂を見かけることもあるってことなのよね?。
「伊坂幸太郎を作り上げた100冊」では、私が好きなウェストレイクやローレンス・ブロックが入っているがちょっと嬉しい♪

この間読んだ『3652―伊坂幸太郎エッセイ集』もデビュー10周年記念で書かれたもの。最近、伊坂さん自身の魅力に触れる機会が多く今後の作品がますます楽しみになりました。

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『3652―伊坂幸太郎エッセイ集』 伊坂幸太郎

『3652―伊坂幸太郎エッセイ集』  

3652―伊坂幸太郎エッセイ集

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:新潮社





<簡単なあらすじ>
デビュー10周年。2000~2010年にさまざまな分野で書かれたエッセイを年代順にまとめた1冊。タイトルの『3652』は10年目にエッセイ集を出すということで、365日×10年にうるう年の2日を足したもの。ちなみに発売日もデビュー作が発売された日と同じ日付だそうです。

<感想>
あとがき(この本ができるまで)によると、エッセイは得意ではないのでなるべくは引き受けないように考えていたそうですが、親しい編集者からの依頼に応えたい、企画意図によってはやってみたいと感じることがあったようで。といいつつもだいたいは依頼が断れなかったのが理由のようです。そんな中、10周年というタイミングで今まで書かれたエッセイをまとめた本書、初エッセイ集が出来たわけですが、すべてのエッセイの下に脚注が付いており、伊坂さんが当時を振り返って思うことや裏話を丁寧に書き下ろしてくれているので、当時のエッセイと現在の伊坂さんが楽しめるという一石二鳥な1冊。というか1冊の本になるほどエッセイを書かれていたとは!エッセイを書かれていたこと自体全く知らなかったのでなんだか嬉しいぞ!

小説系の雑誌、新聞、書評、アンケート、地方広報誌、社団法人学士会の会報、家裁調査官の広報誌などなど、いろんな媒体からの依頼なのでテーマもバラバラ。その都度テーマに沿って書いているのですが、時おり四苦八苦している部分もあったりw
デビューした頃の思い出、好きな音楽や小説(作家)、今まで書いた小説への思いや登場人物の名前の由来、家族のことなどなど、たまに正直な本音を垣間見ることができます。

伊坂父の話がよく登場するのですが、小説のモデルのような雰囲気でどの話も面白い。伊坂父が書いたという"新十訓"の全部が知りたいなー。
好きな本、好きな音楽については、伊坂さんが何から影響を受けたのか知ることができるのも嬉しい。なによりこれらについて語る伊坂さんは生き生きしてる!本書によく登場する大江健三郎さんと打海文三さんの著書が読みたくなっちゃうほど。伊坂さんはよっぽど影響を受けたんだろうなー。

映画館の話には「わかるわかる!」とうなずいたり、グラタンの話も面白くアメリカンコーヒーの話では笑わせてもらいました!このアメリカンコーヒーは専業作家になったばかりで毎日不安だった頃に書いたんだとか。時おり親近感が沸く内容になっているのがいい感じです♪「干支エッセイ」では苦労したらしく、その苦労ぶりを面白おかしく書いているので読んでいて楽しい。(人の苦労を楽しむとは失礼な話だ^^;)

あとがきに伊坂さんが今回集めたエッセイを読み返し、自分がいかに平凡な(刺激のない)日々を送っているのか分かるし、毎回同じことをいっているなとつくづく思う。ただどの原稿にもそれぞれ思い出や思い入れがあると。
確かに群を抜いて素晴らしいエッセイではないですが、平凡な中に伊坂さんの素の部分が見えたり、影響を受けた小説(作家)や音楽、小説への想いを知ることが出来たし、想像以上に楽しめました。ずっと伊坂幸太郎というのは本名かと思ってましたがペンネームだったのね。。そういやいくつかの話の脚注で「これはいつか小説に登場させてみたい」と書かれていた箇所があったので、今後出される小説が楽しみ。

「コリン」

『コリン LOVE OF THE DEAD』   COLIN

colin

製作年:2008年
製作国:イギリス
製作・監督・脚本・撮影・編集・録音:マーク・プライス
出演者:アラステア・カートン、デイジー・エイトケンズ、タット・ウォーリー、リアンヌ・ペイメン、ケイト・アルダーマン、ケリー・オーウェン、リー・クロコーム、ジャスティン・ミッチェル=デイヴィ

<簡単なあらすじ>
ある日、死者が蘇りゾンビとなった者が人間を襲い始める。それを目の当たりにしたコリンは親友の家に行くがすでにゾンビになっており、コリン自身も腕に噛まれた跡を見つける。親友にも噛まれたコリンもやがてゾンビになり、街を彷徨い歩きゾンビとなった者たちと人間を食べ始める。途中、人間に襲わるコリンを姉が助け、人間としての意識を呼び起こそうとするが…。再び歩き始めるコリン、ゾンビ狩りに遭遇するも彼が向かった先はあるアパートの一室だった。

<感想>
製作費わずか45ポンドという低予算で作られたゾンビ映画として話題となった作品。

ハンディカメラで撮っているため、ほとんどのシーンが手ぶれ状態。途中、あまりにも手ぶれが激しすぎてよくわからないシーンもあったり^^;でもこの手ぶれがあるから逆にホラー映画らしく見えたり、チープな特殊メイクをじっくり見られることがないのでよかったかも。時々特殊メイクにチープ感はあるものの、低予算の割にはところどころしっかりした特殊メイクが施されていたし雰囲気もよかったです。

なんだろう、低予算という固定観念があると「予算の割にはよくできてる」と思ってしまう。低予算だから期待せずにみてしまうという心理をうまく利用しているなぁ。が、今作品は低予算であってもアイディアがしっかりしているので全体的によくできてると思います。

ある家の中でのシーンで何人かの人間とうじゃうじゃいるゾンビ達と戦っているシーンがあるのですが、この部屋にいるゾンビ達はちょっと鈍くさい??すぐそこに人間がいるのになかなかつかまれられない。しかも人間のお父さんなんてフライパン攻撃してるし…。でもこのシーン、大勢のゾンビの呻き声が非常に気持ち悪かった~。

ゾンビ映画といえば人間側が主体となりいかに生き残れるかというストーリーが多い中、今作品はゾンビとなったコリンに焦点を当て、彼の目線でストーリーが進んでいきます。彼が歩く道筋をずっと撮ってるといった感じ。人間を食べたりするものの地味な雰囲気で始終どことなくもの悲しさが残るゾンビ。

そんな中、ほんのちょっぴり可愛らしいシーンも。人間を食べてる他のゾンビに「これは私の食事よ!取らないで!」と言わんばかりに「ファー!!!」と歯茎むき出しで威嚇されるんですが、ゾンビになったばかりのコリンはちょっとビビったのか遠慮がちに「フ、ファー!」って反撃。その勢いのない反撃がどことく可愛い。。その後、何人か人間を食べ慣れてくると普通に「ファー!!!」って威嚇できるようになってました。

基本、ゾンビは感情はないので家族と会っていても唸るだけなんですが、「もしかして意識はなくても人間としての感情を密かに持っているんじゃ?」と思わせるアングルがあったり雰囲気が漂ってます。

家族が口論している時、コリンは何を思って彼らを見ていたんだろうか?最後にアパートに行った時、何を感じたんだろうか?ついそんな風に思えてしまいどこか悲しい雰囲気が…。コリンに感情があるのかないのか微妙な描き方がよいです。
ただね、コリンとコリンの彼女、ちょっと釣り合い悪いような…。カップルというより姉と弟のように見えました。それでも期待以上の内容、今までとはちょっと違うゾンビ映画で大満足!

「ドレッド[恐怖]」

『クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]』   DREAD

クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖] [DVD]
 製作年:2009年
 製作国:イギリス/アメリカ
 監督:アンソニー・ディブラシ
 原作:クライヴ・バーカー
 出演者:ジャクソン・ラスボーン、ショーン・エヴァンス、
      ハンネ・スティーン、ローラ・ドネリー、
      ジョナサン・リードウィン

<簡単なあらすじ>
"人間の恐怖とは何か"に興味を持っているクウェイドは、スティーブンに卒業課題として人間の恐怖心の源の調査をしないかと持ちかける。女子学生シェリルも加わり「恐怖体験談を募集」という張り紙をし、自らも恐怖のトラウマを持つ3人は何人もの体験談を聞いていくがクウェイドが満足するような内容ではなかった。ある日、シェリルが肉が食べれなくなった理由を話し、そしてチラシをみてやってきた3年間耳が聞こえなかった過去を持つジョシュアの話を聞いてから、クウェイドは実験内容を異常なまでにエスカレートさせていき、スティーブン、スティーブンの友人アビーにまで恐怖の限界を突きつける。そしてスティーブンに恐怖の研究結果を映したビデオを見せるがそこにはシェリルが被験者としてある実験をさせられていた。ちょうどその時、クウェイドの家に忍び込んだ人物がいた。

<感想>
クライヴ・バーカーの『ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐』に収録されている短編「腐肉の晩餐」を原作にした作品。クウェイド、スティーブン、シェリルという登場人物は同じで、顔にアザがあるアビー、3年間耳が聞こえない時期があったジョシュアが新たに加わっています。ジョシュアがスティーブンのトラウマを持ってたり、カップルの組み合わせが違ったりと原作とは設定がちょっと異なってました。

シェリルがどうして肉を食べることができないのかも描かれ、またクウェイドの恐怖の原因が本作で描かれており、物語に肉付けされていることでクウェイドの恐怖に対しての異常なまでの行動原因が少しわかるように。でもここまでくると異常を通り越して残虐なサディスト男です…。

クウェイドが死ぬ間際の友人をじっと見てるのがなんとも怖い。死を目前にした時、どんな言葉が発せられるのか興味津々というように…。原作では他人に恐怖を与え、それを見ることで自分自身の恐怖への解答を求めていたクウェイド。どうやら他人の死の恐怖を目の当たりにし彼的には解答が出た模様。他人の恐怖を体験すれば恐怖の心理がわかるなんてクウェイドに恐怖体験を話してしまった人々にとっては大迷惑どころの騒ぎじゃないってもんです^^;

そして何より結末に驚いた!原作とは大きく違うけどこの結末はこの結末でさらなる恐怖を掻き立てられる!!スティーブンとジョシュアの2人を最後には1人の人物のように持っていくところも上手いし、シェリルの実験シーンは原作の気持ち悪さを忠実に再現してるし、なんといってもラストが個人的に好み。原作の雰囲気を壊さず上手にアレンジしたなーと。

ホラー映画としてはそれほど怖くなく心理ホラーという感じ?今作品は原作を読んでから見た方がより面白く見れると実感。この映画化はいい感じに仕上がってて良かったです。

「ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐」 クライヴ・バーカー

『ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐』 血の本(2)  BOOK OF BLOOD No2.

ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐 血の本(2) (血の本) (集英社文庫)

 著者:クライヴ・バーカー (Clive Barker)
 訳者:大久保寛
 出版社:集英社 集英社文庫 <血の本(2)> 




・『腐肉の晩餐』
・『地獄の競技会 -恐怖の研究-』
・『ジャクリーン・エス -彼女の意志と遺言』
・『父たちの皮膚』
・『新・モルグ街の殺人』
『腐肉の晩餐』
大学生のスティーヴは学生ラウンジでクウェートと知り合う。クウェートは恐怖への自分の考えを独断的に語る男でスティーヴとは歳も違えば考えも違うものの、どこか惹きつけられる部分があった。だが自分の弱点を知られてるスティーヴは彼に対し恐怖を抱き避けるようになる。夏休み明け、久しぶりに会ったクウェートは女子学生シェリルに対し、恐怖を見極めるある実験をしたことを話しその時の写真をスティーヴに見せる。そして恐怖の極限の実験はスティーヴの身に…。

"恐怖にまさる愉しみはない。それが他人の身にふりかかったものであるかぎり。"
女子学生シェリルにはある実験で根底にある恐怖を引き出す。心理的にかなりエグいものなんですが、クウェートにとっては研究の第一歩。スティーヴに対しての実験はシェリルと違い、その映像が頭の中に思い浮かべるのがちょっと難しかったかも^^;でも彼のトラウマを考えると十分すぎる実験内容。恐怖の世界の研究は、他人に恐怖を教え、それを見ることで自分自身の恐怖への解答を求めていたクウェート。そのための実験の結末は…なんとも痛い。現実となった恐怖がなんとも皮肉な結果に。狂気、いや、この狂喜乱舞ぶりは予想もしなかった結末でした。

『地獄の競技会』
ロンドンでチャリティーマラソン大会が行なわれた。参加者の1人で優勝候補のジョエルは途中で何かがおかしいと感じはじめる。1人また1人と選手が倒れていき、そのうちの1人はジョエルに対し「走れ、振り返るな」と言い残して…。このレースには地獄の代表者が参加していたのだった。人間が勝てば以後100年間現状のまま、もし地獄が勝てば世界は破滅。すぐ後ろにせまる地獄そのものの存在を意識しながらジョエルは必死に走るが…。

読みはじめをサラッと読んでたので気付かなかったのですが、冒頭で結構大事なこと言ってたのね^^;地獄(悪魔)と取引したり目的のために魂を売る話はよくあるけど、人間界のマラソンレースに地獄代表選手が混ざってるなんて想像もつかなかった…。後ろを振り向くなと言われたら余計気になってしょうがない。後ろから生者でも死者でもない地獄そのものが迫ってき、ジョエル身に起こったことを想像するとちょっと恐い気持ちになったのですが、レースの結果オチは意外と楽しかったりw『腐肉の晩餐』の次だったせいか、割と軽く読み終えました。

『ジャクリーン・エス』
ある日、ジャクリーンは絶望に打ちひしがれ自殺未遂を起こす。医者に診てもらっている時、彼女は自分に不思議な能力がついたことを知る。指一本触れずに他人の肉体を支配、すなわち破壊することができる能力を。興味本位、怒りのためにしか能力を使ったことがないジャクリーンは、力を有効に使う方法を学ぶため名高い経営者に近づく。そんなジャクリーンを能力関係なく純粋に愛する弁護士ヴァッシーは自分の元を去った彼女の居場所を探そうとしていた。

皮膚が引き裂かれたり臓物が落ちたり、とても人間とは思えない姿形にされたり…。想像しただけで身の毛がよだつスプラッターぶり。これを映像化するとグロテスクだろうな~。愛人のぺティファーは一歩間違えたらギャグになりそうな感じだけど。。でも最後まで読むとこれってラブロマンスだったんだと。男性の肉体を破壊する女性と、その女性を一途に想う男性の。私にはとうてい理解できない恋ですが、このスプラッターにこのラスト、合ってるような気がします。

『父たちの皮膚』
アリゾナのハイウェイで車が故障したため立ち往生していたデイヴィッドソンは、砂漠で音楽のような音を奏で踊りながら歩いている行列を見つける。だがそれは人間ではなく奇妙な姿をした怪物たちだった。そのうちの一匹の怪物が町に現れ死骸となる。それを目の当たりにした住民たちは怪物たちに戦いを挑もうとしていた。一方、怪物たちは6年前に人間の女性に産ませた息子に会い行きそのまま連れ去る。怒った義父は住民たちと合流し息子を見つけるが…。

怪物(悪魔)vs 人間という構図になってますが、もともとの悪魔の位置づけが面白いです。
"女は昔からずっと存在していた。独立した種族として、悪魔と共存していたのである。しかし、遊び友達が欲しくなり悪魔と協力して男を作ってしまったのだ。だがほんの数十億年のうちに、女は奴隷にされ、悪魔は殺されるか地の底に追いやられた。そして悪魔のうち生き残った一握りのグループが自分たちの歴史をちゃんとわきまえている男を作ろうとしている。新しい男の子たちを人類の中に挿入させることによってのみ、あの支配者民族をやさしく穏やかにすることができる。"
なるほど。確かにストーリーに登場する人間の男性は支配的。上記を踏まえて読むと人間が悪、悪魔が善のように思えてき、人間側よりも自然に悪魔側に情が入ってしまいました。

『新・モルグ街の殺人』
73歳にして芸術界で成功者となったルイスのもとに、50年来の友人キャサリンから助けを求める手紙が届いた。彼女の弟フィリップが若い愛人を殺したとして殺人罪で起訴されたと。ルイスはフィリップに会いに行くが、彼の口からは悲観的な言葉しか出てこなかった。フィリップの着替えを取りに事件現場に行ったルイスがそこで見たものは…。そのことをフィリップに話すとなぜか痛烈にルイスを批判。殺人事件の真相がわかった時、ルイスは愕然とする。

ポーの『モルグ街の殺人』がベースになっており、ルイスの祖父の兄がデュパンだったという設定。名前だけは知ってる程度で『モルグ街の殺人』を読んだことがなかったのですが、作中で大まかなストーリーがわかるようになってました。ポーのことを好きな作家の1人と著者が言っているだけあって、『モルグ街の殺人』の内容が及ぼした結果、フィリップにもたらした影響力をうまく取り入れてるなーと。(といってもオリジナルを読んでないので実のところよくわかりませんが^^;)


今回、初めてクライヴ・バーカーの著書を読んだのですが、調べてみると『ヘルレイザー』の原作者だったんだ!しかも映画の監督まで!!当時、この映画が好きだったのを思い出しました。あの釘だらけの顔は当時インパクトあったなー。全体的に想像もしなかったホラー&スプラッターで、その中に愛があったり悲哀さがあったり、著者のセンスを知ることができてよかった。話の内容を忘れないうちに『腐肉の晩餐』の映画版『DREAD』を観よう☆

「再会の食卓」

『再会の食卓』  団圓  APART TOGETHER

再会の食卓

製作年:2010年
製作国:中国
監督:ワン・チュエンアン(王全安)
出演者:リサ・ルー(盧燕)、リン・フォン(凌峰)、シュー・ツァイゲン(許才根)、モニカ・モー(莫小棋)

<簡単なあらすじ>
上海で夫の善民、元夫との息子である建国、2人の娘と娘婿、孫たちと平穏に暮らしている玉娥の元に一通の手紙が届く。生き別れた元夫の燕生からで台湾から上海に帰ってくるというのだ。1949年、国民党が台湾に撤退した時に玉娥と燕生ははぐれてしまい、その後、玉娥は上海で今の夫と結婚し、燕生は台湾で結婚し40数年の間それぞれの人生を歩んできたが、燕生の妻が他界し、燕生は"台湾帰郷団"の1人として玉娥の元に現れる。玉娥の家族は戸惑いながらも豪華な料理を振る舞い、寝床を用意し燕生をもてなすのだった。だが燕生の目的はこれからの人生を玉娥と過ごすため彼女を台湾へ連れて帰ることだった。燕生の申し出を了承する玉娥、妻の気持ちを尊重する善民、反対する家族。玉娥、2人の夫、家族それぞれの複雑な思いが浮き彫りになっていく。

<感想>ネタバレあり
1949年に中国共産党との内戦に敗れた国民党が台湾へ撤退、長い間中国と台湾が分断されていたという歴史がベースになってます。1年という短い期間一緒に過ごしただけの玉娥と元夫の燕生、燕生が国民党だっただけに中国に残された身重の玉娥は厳しい現実の日々を過ごす日々。そんな彼女を救ったのが現夫の善民。国民党の元妻と一緒になったことで善民自身も厳しい現実の中で暮らしてきました。

40数年間、苦労もあり裕福ではないものの、子供や孫に囲まれ平穏に暮らしているところにいきなり元夫がやってきて、余生を一緒に過ごすために玉娥を台湾に連れて帰るって…。いくらなんでもそれはないんじゃない?本人だって夫や子供・孫たちを残して行くわけないよと思っていたら、驚くことに玉娥はさほど悩むことなく了承。なんとまぁ…夫がいるのにそんなあっさりと…なんて思っていたらその夫も妻の決断に対しこちらもあっさりと承諾。玉娥と燕生を責め立てることも一切しない。普通では考えられない言動をする3人に驚いた。

町中ではみなが善民に挨拶。近所でもいい人として知られてるんだろうなぁ。このシーンは妻が決心したあとだけに見ててつらい。一緒に写真を撮りに行くシーンも少し軽めのコミカルさを交えて描かれているものの、現夫のことを考えると笑うに笑えず…。しかも夫や子供たちの前で「これからの余生は愛のために過ごしたい」と言う玉娥。長年一緒に暮らしてきた優しい夫には愛がなく、40数年前に1年一緒に過ごしただけの元夫の方に愛があるというのか?!

そんなことを言われてもなお燕生のために精一杯もてなす善民、しかもどうぞどうぞと言わんばかりにあっさりと妻の台湾行きを了承。本当は行って欲しくないはずなのに全く反対する素振りを見せないのはどうしてなんだろう。この40数年間、自分に対して愛がなくても苦労しながらついてきてくれたから?プライドと共に寛容な心を見せたかったため?即答で了承することで妻の心が逆に揺さぶれるんじゃないかと思ったから?そしてとうとうお酒の席で酔ったはずみで本音を言ってしまう善民。心の中ではよっぽど張りつめたものがあったんだなと。

数十年前、たった1年過ごしただけの夫と離れるることになった経緯がどうであれ、親に反対されてまで一緒に過ごした1年は激動の世の中でも愛する人と一緒だから幸せだったんだろう。別々の人生を歩んで数十年、互いにずっと未練があったわけではなく、年老いてこの先長くない人生を考えた時、ふとその当時を思い出したのかもしれない。時代に遮断されてしまった恋愛の続きをしようとしていたのかな。善民にも子供たちや孫に囲まれて楽しかった時期があったと思うのですが、やはり自分から愛した人と時代の流れで一緒になった人との差なんでしょうか。

一見、複雑な関係の3人なわけですが、3人で囲む食卓は恋愛感情ではなく同じ時代に生きた者同士、時代の流れに翻弄された者同士で重みがありつつも、思い出の歌を歌いながら昔話を語る3人。
最後に玉娥が「この機を逃したら二度と会えないかもしれない」と泣くシーンでは胸を打たれました。最初、どうして玉娥が台湾行きを即決したのか理解出来なかったのですが、もう二度と会うことがないという現実を考えるとわからないでもないような気がしてきた…ような気がする。

再会の食卓2

近代化に伴い新しいマンションに引っ越してから家族とは疎遠になりつつあり、以前のように家族皆で食卓を囲んで食べるということは今はもうない。時代とともに心まで移り変わっていった感じなのかな?

3人で囲む食事シーンと燕生を見送るシーンが印象的だったのですが、なにより食事のシーンが多い今作品、何を話すにもまずは食卓から、とりあえず食べてからにしましょうというスタンスがよかったです。しかし玉娥役の盧燕さん、品があって色艶がありお若い!実年齢が年下である夫2人の横にいても全く違和感なかったです。

「敗犬女王」 #5・#6・#7・#8

『敗犬女王 Queen of no Marriage』  #5・#6・#7・#8 

敗犬女王 DVD-BOX1

 製作年:2009年
 製作国:台湾





 出演者: ルーカス(盧卡斯) → イーサン・ルアン(阮經天)
       シュアン(單無雙) → シェリル・ヤン(楊謹華)
       レスリー(宋允浩) → ウェン・シェンハオ(温昇豪)
       ジア(韓佳佳) → ヤン・ヤージュー(楊雅筑)
       ジェイ(JJ) → ハリー・チャン(張懐秋)
       チュンジー(單林春枝)→ リン・メイシュウ(林美秀)

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれます。 


第5話:真心
シュアンはルーカスに婚約者がいたことを話し出す。その時テレビではシュアンが働くiFound誌の記事について話す全民党コー氏が映っており、翌日チャリティーに参加することを知る。2人はチャリティーに潜入、そこでコー氏に政界から引退することを発表させる。だがシュアンは恩師のことを思い録音は消すことにした。その帰り、シュアンは足をくじいてしまいルーカスにお姫さまだっこをしてもらい帰っていく。

友達の家にいるとママに言うと「どうせ1人でホテルに泊まる気でしょ?」って…。さすがママ、シュアンのことをよくわかってるwルーカスといることを知った時のママの言葉は面白い。さすがママ!スーツ姿のルーカスにシュアンは惚れ直したみたいだけど私も同じく。。今回はコー氏を負かしたわけですが恩師の先生のために記事にしないシュアン、これが先生に対する真心なのね(TT)。今まで仕事での同僚に対する嫌な女っぷりもわかっているようでいつものシュアンじゃないみたい。ルーカスに出会って変わってきたね~。そういやルーカスって助手兼ボディガードだったはず。コー氏の件に決着がついたからボディガードのお役目御免になっちゃうのかな?

第6話:無敵の美少女
ルーカスに抱きかかえられて帰宅すると新社員のジアがロミオから預かったものを持って待っていた。シュアンは彼女を送っていくように言い自分は友人のキャシーのとこへ。そこでタロット占いしてもらうと2人はお似合いだけど強敵"無敵の美少女"が現れ奪われるかもと言う。マンションへ戻るがルーカスは戻ってこずシュアンは焼けた自分の部屋で寝ることに。翌朝帰宅したルーカスに対し部屋を出ていき今後はホテルに泊まると言うが、部屋の大家から原状回復と60万元も損害賠償を請求されやも得ずルーカスと同居することに。そして約束どおりバニーガールで仕事場に登場するがジアまでもコスプレ姿で登場。主役を奪われるわ社長にも怒られる始末。年末年始研修旅行に行くことになったが、研修旅行は名ばかりでボーナス上乗せがかかったサバイバルの場だった。その晩、ルーカスが留守の間に借金取りの男達が押しかけてきシュアンはルーカスのために研修旅行でボーナスを得るため頑張って勝とうと決意するのだった。

キャシー夫妻が無事でよかった(笑)。といってもまたもやシュアンにいい所で押しかけられて1番迷惑してるのは旦那さんだろうなー。ルーカスは恋愛せず自由でいたいとジェイに言ってるけどどうなんだろう?それより登場回数が今後増えそうなジア、なしてセーラームーンに?!シュアンだけだと恥ずかしいと思って?それならもっと変てこなコスプレしたらいいのになんかこの子裏がありそうだわ…。なんて思う私は意地悪なオバサンになってる?ただこの子も不器用なだけなのかな?せっかくシュアンがルーカスに対し胸をときめかせていると認めたのにくれぐれも邪魔だけはしないで~。社長もママと同じくシュアンのことよく理解してる。よかった、シュアンのことちゃんとわかってくれる人がいて。でも善人になればなるほど編集長の椅子から遠ざかっていくわけで。今回は自分はもう若くないんだと思い知らされるシュアン、わかるよシュアン、今回はあなたの気持ちがよ~くわかる。頑張ってシュアン!!

第7話:美少女の過去
会社の研修旅行にやってきたiFound誌の一行はアメリカの大学に通い卒業旅行でやってきた金持ちグループと出くわす。そのうちの1人エディソンが、シュアンに自分はアメリカでジアの恋人だったと打ち明ける。ボーナス上乗せがかかったサバイバルに参加するiFound一行。シュアンはジア・ルーカスと同じグループになるが、気分が悪いというジアに優しくするルーカスを見てシュアンは苛立っていた。一方、エディソンは夜のバーベキューにやってき、みなの前でアメリカでジアとの間に起こったこと、本当はどんな人物なのか暴露し始める。

やってきた研修旅行!訓練開始前に皆で歌うシーンは面白い(笑)。ジアを介抱しつつシュアンの荷物も持ってあげるなんて、何度も書いてるけどルーカスは優しすぎ~。この優しさはもう罪の域。今回はジアの元彼が現れるのですがなんか意外な展開に…。ジア側の言い分がないのでどこまでが本当なのかまだわかりませんが、次回でその辺りのことがはっきりとするのかな?研修旅行に波乱の波がやってきてますが、シュアンがルーカスのためにボーナスゲットに頑張ってる成果はちゃんと報われるのかな?

第8話:魔女と王子様
あまりにもジアのことを悪く言うエディソンを殴ってしまったルーカス。何も知らず2人を合わせてしまったシュアンは嫉妬心から意図的にしたと勘違いされ、同僚たちはジアの味方をし、ルーカスからもひどい言葉を投げつけられる。自分を探しにきてくれたルーカスにジアは自分の過去を話し出す。一方、ジアを探しに出て山の中の穴に落ちてしまったシュアン、元彼やルーカスの空想を見るが、気付くと目の前に本物のルーカスがいた。

どんなひどい言い方されようが自分の責任だからと言っていなくなったジアを探しにいくシュアン。なんて男らしいんだろうシュアンは。泣けてくる。シュアンのことを好きな男性ルーチーがルーカスに本当のこと言った時すっきりした!!そこまでシュアンのことをしっかり見てるのに報われないなんて気の毒…。一方ジアはルーカスに渡されたリストバンドで姉とルーカスの関係を知ってしまったわけで。これは今後の展開にかなり影響してきそうな予感。勘違いを素直に認めてちゃんとそれを本人に伝えるルーカスはやはりかっこいい。。8歳差なんてもうどうでもいいように思えるんだけどなー。なにはともあれチームに団結力ができたので良かった!良かったのかな~??

「敗犬女王」 #1・#2・#3・#4

『敗犬女王 Queen of no Marriage』  #1・#2・#3・#4 

敗犬女王 DVD-BOX1

 製作年:2009年
 製作国:台湾
 




 出演者: ルーカス(盧卡斯) → イーサン・ルアン(阮經天)
      シュアン(單無雙) → シェリル・ヤン(楊謹華)
      レスリー(宋允浩) → ウェン・シェンハオ(温昇豪)
      ジア(韓佳佳) → ヤン・ヤージュー(楊雅筑)
      ジェイ(JJ) → ハリー・チャン(張懐秋)
      チュンジー(單林春枝)→ リン・メイシュウ(林美秀)
  
※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれます。 


第1話:負け犬シュアン
シュアンは32歳でiFound誌の雑誌記者をしているキャリアウーマン。彼氏もおらず結婚する気配すらない娘に親は心配。仕事一筋で同僚からも妬まれ煙たがられるほど。ある日、コスプレしてまで次期首相候補に隠し子がいるという大スクープを掴んだシュアンは急いで編集会議に戻るためにサンタが持っていた自転車を奪い去るが、この自転車はサンタの格好をしたルーカスが孤児の子供達に用意したものだった。ルーカスと子供達はシュアンの会社に自転車を取り返しに行くが…。

32歳で地元の唯一の行き遅れで負け犬ですって?!まだまだ若いじゃないの~。キャリアウーマンだし綺麗だし全然負け犬じゃないよ~。確かに同僚たちにとっては煙たがられる存在だけど…。でもシュアンのお陰で雑誌も売れるわけで。ただこの回のシュアンは子供たちへの発言などを見てると嫌な女っぷりだわ。。それより32歳のシュアンが負け犬なら私は一体どうなるの…(TT)。一方、便利屋ルーカスはシュアンに自転車を奪われたことで、クリスマスイヴなのに借金するわシスターには怒られるわ家賃払えず部屋は追い出されるわ踏んだり蹴ったり。まだ1話目なので話がどう展開するのかわからない状態。ルーカスと出会いこれからシュアンが一体どう変わっていくんだろう?次期首相候補は?最後の方に登場する新人さんはどう絡んでいくの?次が楽しみー☆

第2話:キツネ様が結んだ縁
イヴに1人街を歩くシュアンは独り身なのを痛感し友人のキャシー夫妻に会いにいくが八つ当たりするばかり。部屋を追い出されたルーカスはJの家にいたが実はシュアンの隣の部屋に住んでいた。翌日、大スクープで雑誌が売れて祝賀会をすることになったが、それを面白くないと思っている同僚はその場でシュアンを懲らしめようと便利屋に頼むことに。一方、何も知らないシュアンは母親と一緒に孤仙廟へ行ったあとに祝賀会に出るが…。その頃ルーカスはひょんなことからそのことを知り祝賀会場に向かう。

友人のキャシー夫妻に会うやいなや文句言いっぱなし^^;新婚さんなのに気の毒…。ホント人を怒らせる天才だ…。ってかご祝儀に66000元?!す、すごい。今は仕事一筋だけどどうやらシュアンにもかつて彼氏がいたみたい。同じようにルーカスには家庭事情があるようで。誰からか大事なものを奪ったとかどーとか。お互いいろいろと何かを抱えているのね。祝賀会では一体シュアンはどんな目に遭おうとしてるんだろう。ルーカスは何しに祝賀会場に行くんだろう。予告編見る限りでは急展開なシーンがあるみたい。ところでシュアンの母親役の林美秀さん、いつも面白い役柄なのね~。楊謹華とは実年齢10歳しか変わらないのに母親役だなんて^^;そうそう、シュアンのパジャマの胸元や携帯に貼られているシールにピングーが描かれているのですがぼかしが入ってる!なぜ~??

第3話:一夜の恋?
祝賀会でシュアンの同僚から雇われたJは違う雑誌記者に扮しシュアンに近づき、自分の崇拝者が現れたと喜ぶシュアンだったがみんなの前で恥をかかされる。それを見たルーカスは彼女を救い出す。そのあとシュアンは1人になりたくなくルーカスに一緒にいてと懇願し2人はシュアンの部屋へ行くことに。だがルーカスが8歳年下だと知り部屋を追い出してしまう。翌日、スクープした政治家コー氏が否定・反論を訴えたため雑誌社が大変なことになっていた。そして社に爆弾が送られてきた。

騙されたのに恋愛に期待した自分の自業自得と言うシュアンはどこかかっこいいし、ほんの少し可愛いらしい面もちらほら。。「これが一夜の恋?」って冒険心を出すシュアンに対しただ暇を潰す程度にしか思ってないルーカス。だけどシュアンの望むことを叶えてあげようとするのはさすが便利屋?自分より8歳年下だからと知ってあんなに怒り出す??ってか結婚後のことも考えるのもやっぱり自分が行き遅れていることをかなり気にしている模様で、プライド心が許さないシュアン。誘われその気になったらガキ扱い、ここでもまたルーカスは踏んだり蹴ったり。と思ったらルーカス自身はなにやら彼女を可愛いと思えてきてる?新人さんの存在も今後気になるところ。

第4話:私の守護天使?
コー氏からの脅迫が届いたがシュアンは取材を続けることに。社長はそばにいたルーカスに時給2倍でシュアンの助手兼ボディガードにならないかと持ちかける。シュアンは反対するがルーカスに昨夜の出来事をバラすと言われしぶしぶ承諾。3日後に次期首相任命案が提出され議会で通ればコー氏が首相になるため、その前に隠し子の件をなんとしてでも暴こうとシュアンは躍起。3日以内に雑誌表紙を飾れなければバニーガール姿で出社すると同僚に約束してしまう。早速コー氏の愛人でシュアンの恩師でもある先生のもとへ向かう。その後、今度はシュアンの家を爆破するという脅迫状が届く。ルーカスのお陰で助かりその晩はルーカスの部屋で過ごすことになる。

ルーカスはなんとT大医学部を中退してた模様で超エリートと判明!そしてテコンドー黒帯五段(柔道じゃなかった^^;)。いろいろなバイトの掛け持ちで彼の才能はわかっちゃいたけど多芸多才だわ~。しかも優しい。真心の話をしたのはシュアンに真心とはを知ってほしくて言っただけかもしれないけど、そんなこと言っちゃ本気にしちゃうよ?そして相変わらずシュアンは不器用すぎる~。ってか今でも彼を待ってたんだ。ところでピングーの大きなぬいぐるみは大丈夫だったの?ぼかしが入ってるからよくわからないけどもしかしたらススだらけなのかしら。。そうそう、キャシー夫婦は大丈夫なのか?!

「緑の海平線 ~台湾少年工の物語~」

『緑の海平線 ~台湾少年工の物語~』  緑的海平線

緑的海平線

製作年:2007年
製作国:台湾/日本
監督:郭亮吟
製作:藤田修平
ナレーション:林強

<あらすじ>
第二次世界大戦中、労働力不足を補うため、日本は植民地であった台湾の小中学校で海軍工員の募集を行った。1943年から1944年にかけて、8000余名の台湾の少年たちが神奈川県大和市にあった海軍空C廠(のちの高座海軍工廠)に派遣された。その後、日本各地の軍需工場で軍用機の生産に従事するが、日本の敗戦でその任務は解除され、翌年、多くの少年工たちは台湾に戻ることなった。しかし、一部の元台湾少年工にとってはこれが新たな苦難の始まりでもあった。
台湾の少年たちはどのような理由で少年工に応募し、日本にやってきたのか。彼らの個人的な事情を当時の社会的な背景と共に明らかにされていく。台湾の少年たちが日本で軍用機の生産に関わったのはわずか1年から2年であったが、この短い日本での経験が彼らの一生を大きく左右することにもなった。「緑の海平線」は、台湾から神奈川県の高座海軍工廠に派遣された少年たちの異なった人生の歩みと彼らの多様な視点を通していかに政治に一般の人々が翻弄されたということ、そして東アジアの異なった社会や体制下で何を考え、どう生き、どのような喜びと悲しみを持ちえたのか。高齢に達した元少年工の記憶を辿りながら、公的な文書の残されることのなかった東アジアの歴史を記録したドキュメンタリーである。
-公式HPより-

<感想>
あらすじにもあるようにドキュメンタリーで、ご高齢になった元少年工の方々や当時の日本人の先生、指導官、海軍少尉のインタビュー、映像、当時の新聞、その他さまざまな資料などを交えながら進んでいきます。

台湾で学校を卒業しても進路が難しい現状から、少年工の応募の謳い文句「半工半読」(働きながら勉強ができる)を信じ、また先生が話す募集内容が魅力的なこともあり、少年工に憧れを抱くものもいたそうです。ただ自ら志願したものもいれば、先生に強制されていやいや志願したものも。
実際日本に来てみたら工廠はなく、あるのは宿舎ぐらい。だが台湾での募集は増えていくばかり。現実は厳しく来たことを後悔するものもいたそうです。

そして日本が負け終戦を迎えた時、台湾に帰れると喜んだ青年、そんなはずないと信じることができなかった青年など様々。台湾に帰ったもの、大陸に行ったもの、日本に残ったもの、台湾に帰った方の中には2.28に参加したもの、歩んだ人生はみな違いますが、そう簡単に新しい人生が待っているわけではなく、さまざまな問題があり現状は厳しかったようです。

当時の少年工が書かれた手紙が映ってましたが、みなさん日本語がお上手でとってもキレイな字。1~2年でそこまで日本語を理解していたのかと思うと、皆さんの勉強の努力は半端ないものだったんだろうなと思います。おそらくもともと台湾で優秀だった子たち、いわゆるクラスでもトップ級の子たちだったなかなと。日本人指導官(←もしかしたら少尉だったかも)宛の日本を離れた少年工からの手紙には「寂しい、また会いましょう」と書かれていたのがとても印象的。

全編を通し政治的背景はあまり見られなかったような気がします。登場したのはマッカーサーぐらいでしょうか?私の印象としてはあくまでも元少年工の方々の半生を描いているような感じでした。インタビューに答えてくださっているのは元少年工のほんの一部の方ですが、誰も日本に対して恨み節はおっしゃってなかったような。最後には「ただ戦争の時代に生まれたということ」とおっしゃっていたのも印象的。

上映後に製作の藤田さん、元台湾少年工で嘉義出身の陳栄和さんと台中出身の何輝州さんがゲストに来られており、当時のことやQ&Aに答えてくださいました。直接お話を聞くことができ貴重な時間を過ごすことができました。

私はこの作品の存在を知るまで台湾少年工の話は全く知らず、あまり内容を把握できていない感想になってるかもしれません^^;60分という短いドキュメンタリーでまだまだ描ききれてない部分がたくさんあると思いますが、今まで知ることのなかった台湾少年工の存在を知るきっかけとなったので観てよかったと思います。

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