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「処刑人」

『処刑人』   THE BOONDOCK SAINTS

THE BOONDOCK SAINTS

製作年:1999年
製作国:アメリカ/カナダ
監督:トロイ・ダフィー
出演者:
コナー・マクナマス(マクナマス兄弟の兄):ショーン・パトリック・フラナリー
マーフィー・マクナマス(マクナマス兄弟の弟):ノーマン・リーダス
ポール・スメッカー(指揮を執るFBI捜査官):ウィレム・デフォー
イル・ドゥーチェ(重犯罪人刑務所に入っている殺しの天才):ビリー・コノリー
ロッコ(ヤカヴェッタファミリーの運び屋、通称コメディアン):デヴィッド・デラ・ロッコ
ヤカヴェッタ(イタリア系マフィアのボス、通称パパ・ジョー):カーロ・ロータ
ヴィンチェンツォ・ラパッツィ(ロシアンマフィアの部下):ロン・ジェレミー
グリーンリー(刑事):ボブ・マーリー
ダフィー(刑事):ブライアン・マホニー
ドリー(刑事):デヴィッド・フェリー
署長:リチャード・フィッツパトリック
ドク(バーのマスター):ジェラルド・パークス
イワン・チェコフ(ロシアン・マフィアの一員):スコット・グリフィス

<簡単なあらすじ>
聖パトリックの祭日の夜、サウスボストンに住み精肉工場で働くコナーとマーフィーのマクナマス兄弟は馴染みのバーで友人達と飲んでいた。そこへロシアン・マフィアのイワン・チェコフが部下2人と一緒に入ってきバーにいた兄弟らともめる。翌日、家に仕返しにきたロシアン・マフィアから身を守るため兄弟は彼らを殺してしまう。捜査の指揮を執るFBI捜査官のポール・スメッカらは正当防衛と認め無罪に。その夜「人の血を流した者は男により報いを受ける。その男とは神に許された者なり。悪なる者を滅ぼし善なる者を栄えさせよ。」と神のお告げを聞いた兄弟はロシアン・マフィアのボスら悪人を次々と殺していく。兄弟の友人ロッコのボスでイタリア系マフィアのヤカヴェッタは身の危険を感じ殺しの天才ドゥーチェを仮出獄さるが…

<感想>
つい先日『処刑人Ⅱ』を見に行きました。その前に前作の『処刑人』をおさらい。9年ほど前に劇場で見たのですが、主人公の兄弟がとってもかっこよかったことしか覚えておらず当時購入したパンフレットを見ても内容がどうも思い出せない。ということでおさらいがてらに再鑑賞。

オープニングのアイルランド音楽がまずいい感じ♪この兄弟がアイルランド系という設定だからかな。簡単に言うと…主人公のマクナマス兄弟はプロの殺し屋ではなく精肉工場で働く敬虔なクリスチャン。だけどある事件をきっかけに自分たちの信じる神の啓示を受け、武器を調達し悪に裁きを下す処刑人となる…という内容。街の悪者を一掃するので市民からは犯人逮捕の声があまり聞かれない。だけどそんな彼らに対し市民の声は千差万別。確かに。

この作品の感想は9年前に観た時と一緒でずばりかっこいい!最初の教会から出てきて2人同時にタバコを吸う姿からもうかっこいい。というか時々同じようなしぐさも多々あるのは仲のよい証拠?!ロザリオもお揃い、首・腕にも同じようなタトゥーがしてあるし。首はマリア像、腕はケルトの十字架。腕にも同じ刺青が。兄の左手の甲にはVERITAS(真実)、弟の右手の甲にはAEQUITAS(公平)と。←合ってる?

この作品には恋愛感情を持つ女性が1人も登場しないってのがまた好印象。悪を倒すことに徹底してるし兄弟に色恋沙汰があったらちょっとばかりがっかりきちゃうし^^;時間軸のずらし方も単純で見やすい。

兄弟がかっこいいだけでなく、スメッカー捜査官演じるウィレム・デフォーはあっぱれだ!なんて変態ちっくなんだろう(笑)。現場でオペラを聞きながら捜査する姿は滑稽ながら聡明でいつも名推理。捜査官という立場ながら悪人を始末していく兄弟の行為を正しいと感じていくスメッカー。彼は最初から最後まで笑かして…じゃなく力演(怪演?)で楽しませてもらいました^^
もう1人、ボストン警察のグリーンリー刑事ボブ・マーリーの推理は面白いほど外しまくってて憎めないキャラでした。

1つ気になったのは、スメッカー捜査官は甘さ控えめのレモン入りカフェラテを飲んでいるんだけど、コレって美味しいんだろうか…レモン入りってのがかなり気になる…。だからといって真似しないけど(笑)。

ピーコートとジーンズがこんなに似合う兄弟はまずいない。見てるだけで目の肥やしになるわ(笑)。
銃を撃つ姿、音楽、ストーリー展開、ところどころの笑えるシーン、どれをとってもかっこいい。そんなに都合良くうまくいくか~?!というシーンがあったり、笑えないというかシャレにならないシーンも一箇所あったりするんですが、テンポよく物語は進み、10年ほど前の映画なのに今見ても色褪せてない。兄のコナーや友人のロッコは密かに映画好きらしいし。。撃つシーンは多いけど全然バイオレンスじゃなくむしろ画になってるほど。スタイリッシュという言葉がぴったりと当てはまるような気がする。

まとめ:Ⅱを観る前に見ててよかったー。自分でもびっくりするぐらいほとんど内容を忘れてた^^;暴力を肯定しているのではなく悪が氾濫する社会に対し立ち向かうというテーマがあるらしい。。なるほど、、、でもエンターテインメントとしていい意味で軽く見れる作品なので何も考えず楽しく観れました。Ⅱの感想はまた後日。

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「塩の街」(ハードカバー版) 有川浩

『塩の街』   

塩の街

 著者:有川浩
 出版社:メディアワークス





<感想>
『塩の街』の電撃文庫版は読んだのですが、こちらには『塩の街、その後』が収録されてなかったので収録されてるハードカバー版を借りてきました。あとがきによると出版に至りいろいろと制約があったようで、文庫版とハードカバーでは設定が少し違うようで。文章の節々も多少違ってます。文庫版では秋庭の爆撃シーンがあったのにハードカバーでは削られてました。「ヒーローの見せ場」としてこれは文庫本では必要とされていたそうな。

爆撃シーン以外は大きな違いはなく、著者がこだわった登場人物の年齢の違いも読み比べてそんなに違和感なかったかな。
本編は前回感想を書いたので、今回は文庫版には収録されてなかった番外編の感想を。


『塩の街 -debriefing- 旅のはじまり』
結晶攻撃が成功し結晶の撤去作業が始まって数ヵ月後、塩害被害が少なかった土地に住んでいる中学生のノブオは将来ルポライターを目指している。変わってしまった世界を見るためヒッチハイクをするとその車には秋庭と真奈が乗っていた。2人が過ごした塩害時期や関係を知らないノブオは真奈に恋するが…

赴任先の関西方面に向かっている秋庭と真奈。そこに現実を知らずカッコいいというだけでルポライターを目指してるノブオが加わります。2人と出会ったことでカッコ悪い自分に気付き上っ面だけではダメだと悟ったノブオ。秋庭と真奈は世界を変えただけでなく1人の少年までもを変えてしまうという…。そしてかなり大人気ない秋庭の姿も描かれており、結局2人のラブラブ度が増したということが分かったストーリーでした。

『塩の街 -briefing- 世界が変わる前と後』
関口由美が野坂と出会ったのは練馬駐屯地の喫茶室にある自販機の前で缶のカフェオレがきっかけだった。陸曹試験を目前に控えた由美は野坂から個人指導してもらうことに。ある日、野坂が自販機で飲みのものを購入する姿を偶然目撃した由美は…。本編に登場する野坂夫妻の出会いのストーリー。

これは読みたかった!本編でははっきりモノを言うかっこいい由美と、穏やかで誠実、そして由美が弱音を吐くと力強い言葉で支える野坂。この2人の出会いから結婚に至るまでの経緯が描かれてます。そして駐屯地だけでなく塩害が始まった頃の駐屯地内の様子も。本編よりもこちらの方が自衛隊っぽい話だったりして。。塩害がきっかけで絆がより一層深まった野坂と由美、この番外編もラブラブストーリーでした^^

『塩の街 -debriefing- 浅き夢みし』
陸上自衛隊立川駐屯地臨時司令の入江が拉致された。拉致した首謀者は中学生ぐらいの少女だった。塩害に関することでの理由だというが…。本編にも登場する入江の番外編。

あとがきに、主役にしようとするとこんなに厄介な人物はいないとwだろうなぁ、頭は切れるけどあー言えばこう言う、タチの悪い天才と紙一重なんだから。なので結局作者の言う通りゲストキャラに頼った内容に。このストーリーも塩害がきっかけで絆が深まった者が…。他の3編に比べると著者が言う通り確かに入江は扱いにくそうに感じました。

『塩の街 -debriefing- 旅の終わり』
塩害から2年後、国内の結晶処理は完了した。秋庭は百里に異動となり、その道中、ある理由から秋庭の実家によることになった。真奈はそこで秋庭の父親と対面することとなる。

まだまだ少女だと思っていた真奈が20歳になってる!真奈が歳を重ねると当然秋庭も同じように歳を重ねる。いつまで経っても歳の差が追い着かないのは当たり前。だけど10歳ほど離れてていつもガキ扱いされてる真奈にとってはそれが悔しいらしい。真奈ちゃんって可愛い~♪それでもやっぱりラブラブな2人。そして3年後、物語のシメは…そうですか、それですか!とってもキレイにまとまってますねー。
それぞれが塩害をきっかけに新しい人生を踏み出したという終わりでよかった^^残りは『空の中』と『海の底』。発行順でいくなら『空の中』かな。

「塩の街―wish on my precious」(文庫版) 有川浩

『塩の街』   

塩の街―wish on my precious (電撃文庫)

 著者:有川浩
 出版社:メディアワークス 電撃文庫





<簡単なあらすじ>
東京湾に巨大な白い隕石らしき物体が落下。それと同時に多くの人間が塩と化してしまうという怪現象"塩害"が突如起こる。情報機能は停止し社会は崩壊、悪化した治安の中で人々は配給で生活をしていた。塩害の被害が広がって行く中、秋庭は街中で襲われそうになっていた女子高生の真奈を助ける。塩害がもとで出会った2人の運命、そして世界はその後、ある男の出現により変わろうとしていた。

<感想>
自衛隊三部作の一つで"陸"編。
疎開や食べ物の配給、米ドル、街路に塩の柱…一体どんなストーリー設定なんだろうと不思議に思いながら読み始めました。塩害情報、結晶レポという言葉が出てきてますます頭の中がクエスチョン状態。。しかも主人公は遼一で東京で秋庭&真奈と知り合い、真奈を好きになる…なんて思っていたのですが見事に予想を外した内容の1冊でした^^;

落下した巨大な結晶を視認すると塩化し死に至るというなんとまあ凄い設定です。世界が終わるかもというストーリーは好きなのですが、人が塩化するというのが非現実的で想像しにくい^^;だけど人が塩化していく姿を読むと悲しい…。いつ自分が塩化するのかわからないというのも恐怖…

海のない群馬から重いリュックを持ち3日かけ東京にやってきた遼一、刑務所から脱走してきたトモヤ。彼らとの出会いで塩化というものが徐々にわかってきます。そして後半は秋庭の仕事関係の人物が登場しそこから解決に向けて一直線。

こんな人類滅亡危機の背景に恋愛をがっつり絡み入れるなんてさすが有川さん。「秋葉さんが無事なら世界なんてどうなってもいい!」とベタ甘過ぎて世界が滅びるかも?という云々がかすむ(笑)。というか恋愛がなかったらかなり緊張感あるストーリーになってたかも。

ただ真奈ちゃんのひたむきで可愛い姿に共感するには私、かなり歳をとり過ぎた(笑)。自分の命を賭けて好きな人を信じる(この時点で両思いかどうか確実でない)という無鉄砲さ、「女の子って感じてかわいいー」と言われ不満を口にする。私なら両方とも正反対の反応を示すかも~。

今作品はデビュー作らしいのですが、この時から有川さんのキャラの確立ってはっきりしてますねー。なんとな~くですが秋庭&真奈は堂上&郁、野坂夫妻は手塚と柴崎に置き換わるかなと思ったり^^


そうそう、図書館で借りる際に今作品は3冊あり私が借りたのは2004年発行の電撃文庫。あとで知ったのですがハードカバー版はサイドストーリー「塩の街、その後」が収録されてると知り現在予約中。なので「塩の街、その後」の感想は後日。

「トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう」 海堂尊

『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』   

トリセツ・カラダ

 著者:海堂尊
 絵:ヨシタケシンスケ
 出版社:宝島社





『序論』
『総論』
『各論』
 ・「臓器分解」
 ・「発生赤ちゃんのできかた」
 ・「臓器収納)」
『医学概論』   以上からなるカラダのトリセツ(取扱説明書)
<感想>
かんなり昔、学校で習ったものの正確には殆ど覚えていないカラダの内部。この本の目的は読み終わった後に"カラダ地図"が賭けることになるらしい。。。

うん、自分の体のことなんだから、詳細までもいかなくても基本だけはちゃんと理解しておいた方がいいに決まってる。でも今さら専門書やお堅い本を読むのは億劫、そんな人のためにざっくり大まかに体の仕組みを説明してくれてます。
だけどトリセツ(取扱説明書)ではないような気がちらほら…体の各部分の形や場所、機能等を淡々と説明している感じでしょうか。

わかりやすくシンプルに書かれいるのですが、逆に淡々すぎて私には分かりにくい部分も^^;昔に勉強したことを読みながら復習しようと思ってたんですが、ちょっと考えが甘かった…。リアルタイムで体の仕組みを学校で勉強している小中学生なら面白く読めるのかもしれないなぁ。ところどころヨシタケシンスケさんのイラストが挿入されており、文章があまり理解できなくてもその絵を見るとホッとする^^絵も可愛らしいし内容も分かりやすいの。

そして最後に…やっぱりきましたAiが。死についても書かれているのでその延長でAiの話はあるだろうなと思ってました。でもここはサラッと流すだけで、どちらかと言えば死についての海堂氏の考え、また医学的から見た死についてをもうちょっと読みたかったかな。

この本を読んで、
・なぜ赤ちゃんは産まれてすぐ泣くのか?
・時代劇で旅を若い女性が「持病の癪が…」としゃがみ込むのはどこが痛いのか?

とこの2つがわかったことだけでも勉強になりました^^続編『トリセツ・ヤマイ』も出るとのこと。字の通り"病"がテーマなのかな?

「外科医 須磨久善」 海堂尊

『外科医 須磨久善』  

外科医 須磨久善

 著者:海堂尊
 出版社:講談社






第一部 心臓外科医 須磨久善の旅
・ 1章 未来への扉を開く――公開手術 (1992年 ベルギー・ブリュッセル 41歳)
・ 2章 学会の熱風――米国留学 (1984年 ソルトレークシティ 33歳]
・ 3章 回り道か抜け道か――外科研修と胃大網動脈バイパス手術 (1986年 36歳)
・ 4章 ニュー・ライフラインの発見――AHA(米国心臓協会) (1988年 38歳)
・ 5章 外科医になろう――少年時代から医学生時代
・ 6章 ローマへの道――ローマ・ジェメリ総合病院 (1994年 44歳)
・ 7章 バチスタ手術――湘南鎌倉総合病院 (1996年 46歳)
・ 8章 スマ手術への進化――バチスタ手術の完成形 (1997年 47歳)
・ 9章 医療の宝石を手に入れる――葉山ハートセンター (2000年 50歳)
・10章 須磨久善はどこへ行くのか――心臓血管研究所へ (2008年 58歳)
第二部 解題 バラードを歌うように (2008年7月)
<感想>
海堂氏の『チーム・バチスタの栄光』でテーマにもなっているバチスタ手術を初めて日本で行った須磨久善氏を描いたノンフィクションもの。第一部は心臓外科医として世界の頂点に至るまでの航跡を須磨氏自身が語ったものを海堂氏が文章にしたもの、第二部は海堂氏から見た須磨氏と映画『チーム・バチスタの栄光』の裏話になってます。

自分の研究を評価してもらう場は日本でなくアメリカ――。日本だと人のやらない事をすると白い目で見られスルーされる、だがアメリカだと新しい発想に対しポジティヴに評価してくれる。
成果を上げるためだったら常に最短距離をとる須磨氏。行動だけでなく手術自体も余計な事をせず確実に一発でキメるので速い。ムダなことはせず必要最低限で最大の成果を上げるというのは医療の中だけでなくどんな事柄においても理想だわ。。

現在、バチスタ手術をし患者を助けているのは日本だけなんですって。須磨氏の技術はもちろんのこと、向上心、勇気、周囲のバックアップがあってこその成功。この本を読み初めて須磨氏を知ったのですが、世界的にスゴいお方なんだと改めて思いました。読んでいて歴史上の偉大な人物の伝記を読んでいる気分になっちゃった(笑)。
ここまでやってこれたのも、困ってる人をどれだけ多く助けられるかという医療の原点をずっと持ち続けているから、だとご本人はおっしゃってる。

ただ伝記ではないので描かれているのは須磨氏の人生の一部というか頂上に登りつめた過程。苦労した時期もあっただろうし書かれていること以上の困難もあったはず。(と思う。なかったりしてw) だけど海堂氏が崇拝してるせいかキレイにまとまりすぎる感があり、小説っぽくリアル感があまりない気もちらほら。

一つのことを達成してもまた次の目標に向かいアグレッシヴに進んでいく姿は素晴らしい。この本を読んで須磨氏が映画『チーム・バチスタの栄光』の医療監修をしてると知り、まだ未鑑賞のこちらも観たくなりました^^


須磨氏は神戸出身で中学から甲南に通ってたとか。ここを選んだのは丸坊主になりたくなかったから。そう当時(私の中学時代も)、神戸の中学校は一部を除いて丸坊主が義務付けられていたのだ!なので小学校の時にステキに見えた少年も中学に入り丸坊主になった途端、ステキではなくなるパターンもあったり。。須磨さんが神戸出身と知りなんだか嬉しくなったのでした☆

「ソフィーの復讐」

『ソフィーの復讐』   非常完美  SOPHIE'S REVENGE

非常完美

製作年:2009年
製作国:中国/韓国
監督:エヴァ・ジン(金依萌)
出演者:チャン・ツィイー(章子怡)、ピーター・ホー(何潤東)、ファン・ビンビン(范冰冰)、ソ・ジソブ、ヤオ・チェン(姚晨)、ルビー・リン(林心如)


<簡単なあらすじ>
漫画家のソフィーは2年前に盲腸で入院した時に知り合った外科医ジェフと婚約中。だがジェフは最近入院してきた人気女優ジュアンナと恋に落ちソフィーは振られてしまう。母親に振られたことを言えずジェフとの思い出が強すぎて別れてからまともに生活出来ないソフィーだったが、予定していた結婚式の日までに彼を取り戻しそのあとに復讐しようと決心。ハロウィンパーティで知り合った台湾の写真家ゴードンをジョアンナに振られた男と思いこんだソフィーは、ジェフとジョアンナが別れるよう協力し合おうと話を持ちかける。そしてその復讐劇を漫画の新作にしようと考える。ソフィーの考えたいくつかの復讐作戦とは?そして結果はどうなる?

<感想>
少し前まで神戸の映画館で上映してたのですが、時間帯が合わず見に行けずじまい。が!機内上映してたので迷わずこの作品をチョイス。
「人気女優に彼を取られたけど絶対に奪い返してみせる!そして皆の前で今度は私の方から振ってやる!!」という復讐劇。といってもドロドロした嫌な感じの復讐劇ではなく、奔放的でコミカルに動き回る章子怡の一面をどうぞ!といった感じ。章子怡のこんなはじけた姿は初めて見ましたが、ハチャメチャな行動をしても可愛い子はどんな役をしても可愛い。キュートさ倍増。今作品って章子怡の初プロデュース作品らしい。だから自分の魅力の見せ方がうまいんだ。

いろんな作戦を練りそれを一つずつ実行していくわけですが、コレ、章子怡だからいいものの一般女性がこんなことをしたらちょっとイタい(笑)。復讐劇の過程でソフィーの気持ちに少し変化が現れたりするのですが…

こてこてのラブコメなので基本の笑いはあるという感じですが、観客に笑わせようと努力しているのが伝わってきます。たま~に、ほんのたま~にやりすぎ感があって空回りしてるシーンもあったり^^;でもそこは章子怡のキュートさでカバーっと。ラブコメでところどころアニメーションが入ったり、服や部屋や小物の色彩が豊かだったり(『アメリ』を参考にしたそうな)、私がイメージする中国映画とはちと違ってた。こういう中国映画が今後増えそう~。

今作品を見て思ったこと。章子怡と何潤東の組み合わせって意外とお似合い^^今まで何とも思わなかったけど何潤東がかっこよく見えてきました☆今までとは違う章子怡も堪能できたので良かった良かった。内容は…頑張って制作したけど少しばかり張り切り過ぎたラブコメという感じかな。

「あなたならどうしますか?」 シャーロット・アームストロング

『あなたならどうしますか?』   THE ALBATROSS

あなたならどうしますか? (創元推理文庫)

 著者:シャーロット・アームストロング (Charlotte Armstrong)
 訳者:白石朗
 出版社:東京創元社 創元推理文庫




<簡単なあらすじと感想>
『あほうどり』
モーテルの部屋でエスターが目を覚ますと見知らぬ男が立っていた。悲鳴を聞いた夫のトムは男をなぐり何事なく終わったかと思われたたが、翌日ガードナー夫妻は新聞でその男が死亡したことを知る。責任を感じたトムは未亡人と車椅子に乗ってるその妹の2人をしばらくの間自宅に住まわせることにした。だが一つ屋根の下に男1人女3人が住むということはいろんな感情が渦巻き簡単なことではなかった。エスターはどうして自分を犠牲にしなければならないのかと感じ始め、さらに未亡人姉妹の不可解な言動も気になるようになる。

最初は夫の負い目と義務感を尊重し未亡人姉妹を家で世話することに賛成したのですが、この未亡人は上品で美しく女性から見て毛嫌いされるタイプ。エスターは同姓ということもあり彼女の言動に対し嫉妬を持つように。しかも今までの楽しかった生活が狂い始めたもんだからたまったもんじゃない。夫はつぐないの気持ちがあるもんだから妻の意見なんて聞いてやくれない。エスターの気持ちや未亡人の振る舞いを見てると読んでいて胸が苦しくなりとっても気が重くブルーな気分になります…。(←悪い意味ではなく女性の心理状況の描き方が素晴らしいということです^^) 夫(だけでなく男全般?)にはこの女心はわからないだろうな~という思いもあったり(笑)。
短編ではなく206pという中篇で話の展開がちょうどよく、ザ・サスペンスという感じて読み応えありました。巻末の解説を読むと日本で映画化されたりワイド劇場で放送されたそうな。この内容なら超納得!

『敵』
判事の家の近所で自分が飼っていた犬を殺されたと少年とその仲間が騒いでいた。犯人扱いされた男はやってないと猛反発。そこで判事の家にいたラッセルは少年達、少年の担任教師とで探偵のように真相を探り出すことに。だがそこには意外な結末が待っていた。

こちらは他にも違うアンソロジーにも収められている作品だそうな。そんなに注目されてた作品なんだ。。『あほうどり』の後だとどうも地味目に感じるのですが、少年に対し犯人を決め付けるのではなく真実を知り、飼い犬を亡くしたことに素直に悲しみ憎悪を洗い流して欲しいと思うラッセル。そこから徐々に真実が明らかになる過程は詳細で短編ながらなかなかのもんです。

『笑っている場合ではない』
ペギーはレストランに入るなり、同席の3人に「殺人現場を目撃し犯人に顔を見られてしまった。その犯人が今このレストランにいる」と言い出した。だが友人はペギーのことをオオカミ少年のようにいつも嘘ばかりついているという。初対面のジョージは半信半疑で本当かどうか確かめることに。果たしてペギーは本当のことを言っていたのか、それとも嘘を言っていたのか?

最後の最後まで私もジョージと同じく半信半疑。いつもウソをついてるかもしれないけどもしかしたら今回は本当かもしれないと。このストーリーはタイトル通り本当に『笑っている場合ではない』。というかシャレにもならない…

『あなたならどうしますか?』
ナンがバスに乗っている時、1年前に死んだはずの人物を見た。しかもその時、彼の未亡人でありナンの従姉でもあるマーシャの再婚祝いのプレゼントを買いに行く途中だった。さらにその再婚相手はナンが恋をしている人物だとしたら…あなたならどうしますか?

こちらもタイトル通り『あなたならどうしますか?』という問いかけ。正直に見たことをマーシャやその家族に言うものの、再婚相手に恋をしているということで嘘つき呼ばわり。信じてくれるのはマーシャの家族が真相を知るために雇った探偵だけ。最後までナンが本当に見たのかどうか私もやきもき。真面目で孤独なナンの女心はわかるようなわからないような…。私ならどうする?どうしよ。。

『オール・ザ・ウェイ・ホーム』
エレンが働いている美容院に1人の女性がやってきた。前の週、夫のトムが車で道路で寝ていた人を轢いてしまった。後になって轢く前から死んでいたと知るが、その時にエレンが助けを求めた近くの家の女性で亡くなった男性の妻だった。エレンとトムはその後逃げたため、その女性の担当になったエレンは一瞬でも顔を見られたため気付かれるんじゃないかと気が気でなかったが…

死体を轢いたわけだからすぐに警察に言えばよかったものの、かつて警察とトラブルがあったため逃げるという選択肢を選んだ夫。普通の生活に戻ったと思った途端に会いたくない人物に会うなんて(><)。顔を見られてるんだからヤバイよ?どうする?!と緊迫感が十分にあり、犯人解決の方法はなるほどと。

『宵の一刻』
ハンター夫人が家政婦をしている家の主人ギトンズ氏が銃殺された。彼女の子供2人が現場に駆けつけるとギトンズ夫人がハンター夫人が夫を撃つのを見たと証言したという。弁護士ラッセルは真相を探る。

またまたラッセル登場!黄色と赤の格子縞のソックスを履いてるなんて…意外と派手好き?アーチボルド・ラッセルと紹介されたラッセル、でも本人いわくマイク・ラッセルの方がいいのか?というよりこの名前の違いは一体何…、どんな意味があるんだろう?

『生垣を隔てて』
医者コールズ、弁護士ラッセル、商人セルビー、署長パーカーの4人が夜中に集まった。15歳の少女のノートを読むために。"いかにして15歳の少女が7年前の殺人事件を4日間で解決したか"を知ると同時に殺人犯の有罪を証明するために。少女は解決のために一体どんな計画を立てたのか。

少女の日記は面白い^^特に註が。洞察力も長けてるけど自分自身の評価もなかなか(笑)。少女自身が計画したあることによって殺人事件を解決するわけですが、殺人事件を題材にしながら茶目っ気たっぷりでした。少女の場合、どんなことも自分にプラスになる方向へ考えるという素晴らしい正確。次の『ポーキングホーン氏の十の手がかり』で彼女が主人公バージョンもあったら意外と面白いかも?推理作家ポーキングホーン氏VS作家になりたい少女という構図がなんとも言えないw

『ポーキングホーン氏の十の手がかり』
ある日、探偵モノの小説を書いているポーキングホーンは留守であるはずの隣家に人の気配を察した。警察を呼んだあと職業柄、そして<著名な推理作家、実生活で事件を解決>という新聞の見出しに胸が躍り隣家の部屋を調べ犯人を捕まえるための手がかりを十個見つける。そして数時間後に隣人が戻ってきた。ポーキングホーンの推理は小説どおりにいくのか?新聞の見出しに載ることができたのか。

探偵モノを書く作家の実生活にふってわいた推理。小説ばりに張り切って十個の手がかりを見つけあれこれともっともらしいことをいうのですが…。この作品は他とは違いユーモアあって面白い。事実は小説ほど奇ではない、まさにそのとおり。

『ミス・マーフィ』
高校に勤務しているミス・マーフィは病弱な姉の薬を買いに出掛けたが、故障中の電話BOXに閉じ込められてしまった。途方に暮れていると目の前を1台の車がゆっくり通り過ぎていく。乗っていたのは高校内で独特の雰囲気を持つ4人組の生徒だった。助けを求めるミス・マーフィの声は聞こえてるはずなのに行ってしまった。彼らはミス・マーフィに対し何もしなかったように思われたが…。

ミス・マーフィは4人に対し一目置いていたんだよね?それでミス・マーフィと4人組が関わるある事が起こり…。うーん、二度読み直しましたがちゃんと理解できず…。4人組の意図とは?ミス・マーフィはなぜ彼らに対して態度が変わったの?うーん、うーーん。

『死刑執行人とドライヴ』
昼休みの小学校で、少年が家からこっそり持ってきた銃により死亡するという事件が起こった。少年の父親は担任の教師イヴの責任とし彼女を捜し出し撃ち殺そうとしていた。校長の家にいたイヴはニュースでそのことを知り警察に電話をしに家を出て車に乗った時、少年の父親に捕まってしまう。イヴの運命は…。

復讐劇といっても追いかけたりバレないように計画を練るのではなく、犯人の勘違いにより復讐する側と狙われている側がずっと一緒という少し変わった内容。いつバレるんだとハラハラしぱなっし。頭に『あほうどり』で最後に『死刑執行人とドライヴ』、この構成はなかなか素晴らしい!


初めて読んだシャーロット・アームストロング、しょっぱなの『あほうどり』が良い意味でインパクト強すぎました(笑)。あと弁護士ラッセルが数編に登場してましたが彼はシャーロット・アームストロング著書では常連さんなのかな?
個人的に好きな話は『あなたならどうしますか?』、『生垣を隔てて』、『ポーキングホーン氏の十の手がかり』、『死刑執行人とドライヴ』。
サスペンス、心理的なものからばユーモアまで幅広く読め、初アームストロングとして大変面白く読めた1冊でした。長編も読んでみよう^^

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